墓石といえば御影石？お墓に使われる御影石の種類や相場を解説

更新日：2021.09.14

墓石

1. 御影石の墓石について
2. 御影石とは
3. 墓石に御影石が選ばれる理由
4. 御影石の種類
5. 御影石の墓石の相場
6. 大理石と御影石の違い
7. 御影石の墓石まとめ

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御影石の墓石について

2021年現在、墓石といえば御影石がポピュラーです。
御影石の豊富な種類や、実際購入する場合の相場などをご存知でしょうか？

本記事では御影石の特徴を踏まえたうえで、その詳細についてご紹介します。

• なぜ墓石に御影石が選ばれるのか？
• 御影石の種類にはどんなものがあるのか？
• 御影石でお墓を建てる場合の相場はどのくらいか？

また、御影石と大理石の違いについても調べてお伝えします。
ぜひ最後までご覧になってください。

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御影石とは

御影石は花崗岩の一種です。
花崗岩とは、地下のマグマが時間をかけてゆっくりと冷却されて形成された石です。

御影石と花崗岩は別のものと勘違いされる方がいるかもしれません。
花崗岩は岩石名、御影石は石材名で同一の石になります。

御影石は石英や黒雲母の鉱物と少量の鉄が混ざって生成された岩石です。
鉄が酸化することで含有鉱物に影響を与え、黒や白、青っぽい色など差が出てきます。

また、産地が同じだからといって模様が同じものはないため、一点物の墓石となります。

御影石は硬度が高く丈夫なのですが、耐熱温度は60℃であるため熱に弱いという弱点があります。
お墓参りのときに、線香を墓石に直接おいたりするのはひび割れ等の原因となるので気を付けましょう。

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墓石に御影石が選ばれる理由

御影石が墓石に選ばれる主な理由として、耐久性の高さと吸水性の低さが挙げられます。

マグマがゆっくりと固まってできた御影石は密度が高く生成されます。
そのためかなりの硬度があり、丈夫な石といえます。
墓石に使用すれば半永久的に使い続けることができる耐久性のある石材です。

また、御影石は吸水性が低いため、雨や雪が降っても劣化しづらいという利点もあります。
全く水を含まないわけではありません。
しかし、含んでしまった水を早く吐き出すため変色しづらい性質です。

吸水率の高い石材を選ぶと墓石に苔が生えやすく、石材に含まれた鉄分が酸化して錆の原因にもなります。
お墓を長持ちさせるためにはなるべく吸水率の低い石材を選ぶことが大切です。

御影石は深い艶も特徴の1つです。
磨けば磨くほど光沢が出るため見た目もとても美しい石材です。
固く絞った雑巾などで磨いてお手入れするだけで艶が保てます。
耐久性や水はけに強く、見た目も美しい御影石は墓石に最適の石材といえるでしょう。

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御影石の種類

御影石にはさまざまな種類があります。
国産と海外産で代表的なものをご紹介します。

国産

国産の代表的な御影石を5つご紹介します。

庵治石

「御影石のダイヤモンド」と評される最高級の御影石です。
香川県高松市にある五剣山で採掘される日本3大花崗岩の1つに数えられます。

庵治石の原石は、石になる過程でたくさんの傷がつきます。
そのため原石の1～2%しか墓石に使用できない、世界でも最高級品と謳われる御影石です。

石英・長石・黒雲母が含まれている庵治石は、全体でみると青黒い色に見えます。
そして表面は二重の絣模様に見えるのが最大の特徴です。
「斑が浮く」といわれるこの表面はほかの石には見られないものです。

硬度があり、細かい彫刻などが彫りやすい点もメリットになります。
磨けば磨くほど光沢も出ます。

庵治石は細目庵治石と中目庵治石の2種類があります。
どちらの石の表面にも二重の絣模様がありますが、細目の方が石肌の密度があり細やかです。

大島石

大島石は青味がかった色味が美しく、石目が細やかなため、石肌がきれいに見えます。
産地は愛媛県今治市になります。

長年使用すると経年変化でさらに深みのある、美しい色に変わっていきます。

天山石

天山石は墓石の中でも人気のある品種のうちの1つで、透明感も感じられる石材です。

国内で評価されているトップクラスの吸水率の低さを誇っています。
天山石の吸水率はわずか0.09%です。

磨くとガラスのような光沢を放ちます。

万成石

万成石はピンク色に近い華やかな色をしています。
優雅で温かみも感じられるこの石材は「桜御影」とも呼ばれています。

柔らかそうな印象ですが硬度はトップクラスです。
吸水率も0.17%と低く、雨や雪をしのいで長期間耐え得る石材です。

また、万成石は歴代首相や芸能人のお墓にも使用されています。
彫刻家の作品でも好まれて使われているようです。

外国産

外国産の御影石を3つご紹介します。

黒龍石

黒龍石の産地は中国の黒竜江省産になります。
艶のある濃い青色で高級感のある黒龍石は、中国屈指の銘石といわれています。

吸水性も低く、硬度も高めで特に西日本で人気のある石材です。

インパラブラック

南アフリカ産のインパブラックは「FG30」とも呼ばれています。
黒と灰色の中間のような色の濃淡のある石で茶色や白い斑点も見えます。

吸水率は0.05%と低めで、機能性も抜群です。

インパブラックは仕上げの処理によって色味に変化が出ます。
本磨きすると黒味が強く出て、水磨きにすると少し茶色がかった色味になります。
バーナーで仕上げると灰色の色味が強くなるたいうことです。

クンナム

クンナムは「永遠の黒」といわれる南インド産の黒御影です。
タルミナード州のクンナム村にある岩脈から採掘したのがクンナムです。

しかし、少し離れた岩脈から採掘されたものも「偽クンナム」として出回っているようです。
偽クンナムは傷がつきやすくあまり品質が良くありません。

品のある石目のクンナムは硬度も高く、吸水率もかなり低いです。
年々採掘量は減少しており、その価値は上昇し続けています。

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御影石の墓石の相場

御影石を購入する際の相場を国内産・外国産でそれぞれお伝えします。

国内産の御影石の相場

国内産の御影石は外国産と比較して価格が高い傾向があります。
もともとの人件費が高いことと御影石自体のグレードが高いという点が考えられます。

特に、香川県産の庵治石は300万～400万円ほどで世界で最も高額の墓石とされています。
そのほか、大島石は100万～300万円、天山石は40万～80万円ほどかかります。

外国産の御影石の相場

外国産の御影石は国内産より安いのが一般的です。

黒龍石は40万～50万円ほどで、クンナムは50万～70万円ほどになります。

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大理石と御影石の違い

日本のお墓には御影石を選ぶのが一般的ですが、外国のお墓は大理石を使ったものが多いようです。

そもそも大理石とは石灰岩のことです。
海底に沈んだ貝殻や動物の遺骸が積み重なって石ができ、マグマの熱と圧力で再結晶したものになります。
素材自体は柔らかく、墓石に彫刻するのに便利な石といえます。

御影石と同様に磨くと光沢が出ますが、酸に弱いので屋外で酸性雨にあたると劣化してしまいます。
そのため、屋外で雨や雪にさらされる日本のお墓には不向きな素材といえるでしょう。

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御影石の墓石まとめ

御影石の詳細についてまとめます。

• 御影石がお墓に選ばれる理由は半永久的な耐久性と吸水性の低さに優れているため
• 御影石は国内外で採掘されており、さまざまな種類がある
• 御影石の相場は国内産で40万～300万円ほど、海外産では40万～100万円以下

ここまで、御影石の種類や相場についてお伝えしました。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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