お墓
墓石の文字の塗料が剥げたらどうしたら良い?自分でできる対処法を解説
更新日:2021.09.14
先祖代々のお墓を使い続けていると、お墓の文字が剥げてしまうこともありますよね。
雨風にさらされ、文字の塗料が消えてしまうお墓がたくさんあると思います。
古くなった墓石の文字色が剥げてきたら、どうすればいいのかをご存知ですか?
今回の記事では
- 剥げてしまった墓石の文字を修復する手段とは?
- 墓石の文字を自分で修復する場合の手順とは?
- 墓石の文字に入れる色の意味とは?
以上のことを解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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墓石の文字が剥げてしまった時の対処法
墓石の文字の塗料が剥げてしまった場合、修正するには石材店に依頼するか、自分で修正するかのどちらかになります。
それぞれ詳しくご説明します。
石材店に依頼する
石材店に修復を依頼する場合の費用はおよそ1〜3万円程度です。
石材店によって「1文字○円」「1列○円」など計算の仕方が異なります。
文字に金箔を入れたい場合は1文字数千円かかる石材店もあります。
塗料も石材店によって異なります。
ラッカーや白御影の石材を砕いた粉などが使われているようです。
プロに頼む良い機会なので、墓石をクリーニングしてもらうのもいいかもしれません。
文字だけキレイに修正しても墓石が汚れていると文字が浮いて見えてしまいます。
さらに、色落ちの予防として仕上がった文字にコーティングしてもらえば、何もしない状態よりもずっと文字色が長持ちします。
道具を使って自分で修正する
自分で修正する場合、かかる費用は数千円〜1万円程度です。
ホームセンターやネット通販で水性ペンキやシンナーなどの用具を購入します。
修復作業は塗料を塗るだけではなく、修復部分の清掃と古い塗料を取り除く作業が必要です。
日数や時間に余裕のあるときに作業しましょう。
また、特にお墓が寺院にある場合ですが、修正作業の際に管理者へひとこと断ってから作業します。
話を通しておかないと悪い印象を与えてしまう恐れがあります。
公営や民営霊園の場合は寺院ほど神経質にならなくてもいいですが、礼儀として挨拶しておいた方がいいでしょう。
自分で対処するときの流れ
自分で文字を修正する際の詳しい流れについてご説明します。
用具を準備する
文字の修正に必要な用具は以下の通りです。
ホームセンターやネット通販で購入できます。
- 水性ペンキ、またはラッカースプレー、ビニローゼなどの塗料
- 筆
- シンナー(ラッカーうすめ液)
- ビニール手袋
- 歯ブラシ
- 雑巾
- 綿棒
- カッターナイフ、またはスクレーパー
- 養生テープ
「ビニローゼ」は塩化ビニール樹脂塗料です。
耐水性や密着性に優れた塗料で、乾きも早く美しく仕上がります。
ペンキを使うときは油性より水性の方が塗りやすいようです。
古い塗料を落とす
まず、修復したい文字の汚れを雑巾などで拭いてキレイにします。
そのあとシンナーを使用して、古い塗料を落としていきます。
このときシンナーで石材を傷めないかどうか、墓石の目立たない部分で試しておくことをおすすめします。
古い塗料は筆や綿棒などを使うと落としやすいですが、完全に落ち切らなくてもOKです。
また、ここで完全に乾燥させないと、新しい塗料が剥げやすくなります。
できれば丸一日乾かしましょう。
塗り直す
シンナーが完全に乾いたら、文字の周囲を養生テープで区切ります。
そのあと、筆で塗料を塗っていきます。
塗料がラッカースプレーの場合、直接吹き付けると風にあおられたりして塗料が飛んでしまいます。
別容器に入れてから筆で塗るようにしてください。
はみ出した部分の塗料を落とす
塗料が完全に乾いたら、はみ出した部分をカッターナイフかスクレーパーで削り取っていきます。
カッターナイフを使用する場合は墓石を傷つけないように気をつけます。
歯が立たないよう水平に動かしましょう。
墓石の小さな傷に塗料が入り込んでしまった場合は、綿棒にラッカー液を染み込ませると取れやすいようです。
白や黒の塗料はホームセンターでも手に入れやすいですが、赤や金色の文字は塗料専門店で販売している塗料を購入します。
赤色と金色、どちらも油性の漆塗料がおすすめです。
特に金色に金箔を入れる場合、油彩塗料が金箔をくっつきやすくする接着剤の役目を果たします。
ちなみに「金粉」は1〜3か月で真っ黒に変色するので使用してはいけません。
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墓石の文字に入れる色はどんな種類がある?
墓石の文字はお墓の印象を決める大事な要素ですので、そこに入れる色について悩む方も多いと思います。
そこで、墓石でよく使われる文字の色についてご紹介します。
仏教の「五色」が基本
お墓に入れる文字色は、仏教の「五色(ごしき)」がもとになっています。
五色とは「白・黒・赤・青・黄」の5色で、それぞれに仏教的な意味があります。
白
白は「仏陀の歯」を表しています。
煩悩や悪行を断ち切る「清浄(しょうじょう)」を表現している色です。
白色はお墓に入れる文字色の中で一番人気のある色です。
白御影と黒御影、どちらの墓石でも色が映えます。
汚れが目立ちやすい点はデメリットです。
文字色選びに失敗したくない人や、文字を際立たせたい人に最適の色です。
黒
黒や紫は「仏陀の袈裟」を表しています。
怒りや侮辱を抑え耐え忍ぶ「忍辱(にんにく)」を表現している色です。
遠くから見ても読みやすいのが黒色の文字です。
墓石全体をクールで落ち着いた印象にしてくれます。
白御影に使用すると文字がわかりやすい上にとても映える色です。
赤
赤は「仏陀の血液」を表します。
あらゆる人を救済する慈悲心の「精進」を表現している色です。
墓石の赤い文字は、存命者の名前が彫られてある場合に使われます。
生前戒名の場合は赤字を抜くのが一般的です。
建立者が赤字で記されているものは抜かなくてもOKです。
青
青は「仏陀の頭髪」を表します。
心を乱さず、落ち着いている状態の「禅定(ぜんじょう)」を表現している色です。
一般的なお墓で青い文字はあまり見かけませんが、「吉相墓(きっそうぼ)」というお墓ではよく見られます。
吉相墓とはお墓の吉相を考慮したお墓のことです。
家でいう風水のような感覚に近いものです。
お墓が建っている形や方角、石の種類などを総合して、家族の家運や吉凶を占ったお墓になります。
黄
黄は「仏陀の身体」を表します。
燦然と輝く仏陀の身体は確固とした揺るぎない「金剛」を表現している色です。
黄色い文字は墓石であまり見かけませんが、文字色を強調したいときにおすすめです。
個性的なお墓を演出したい場合に最適の色といえます。
五色以外の色なら?
五色以外なら、グレーや金色が人気です。
また、彫刻した後は文字色を入れない、という選択もあります。
グレー
お墓全体を落ち着いた印象にしたい場合や、文字色を目立たせたくない方はグレーを選ぶと良いでしょう。
白御影だと文字がわかりづらいためグレーは向いていません。
黒御影であれば全体にシックな印象になります。
金色
特に九州地方では、金色を入れる墓石が多いようです。
位牌にも金色の文字で戒名を記しているように神々しく上品な仕上がりになります。
特に黒御影に映える色といえます。
色を入れない
彫刻した文字にあえて色を入れない墓石もあります。
文字色を入れないことで石材の素材自体を際立たせることができます。
白御影は文字自体が目立たなくなってしまうため、黒御影の墓石を選ぶと良いでしょう。
黒御影で彫刻のみにした場合、文字の色はグレーになります。
墓石の文字の塗料まとめ
ここまでお墓の文字が剥げてしまった場合の修復方法などを書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- 墓石の文字の塗料の修復は石材店に依頼する方法と、自分で修復する方法がある
- 自力の場合はホームセンターで道具を調達でき、安価に抑えられる
- 墓石の文字の色は仏教の五色のほか、黒や金色が人気
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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