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四十九日に必要な塔婆は?七本塔婆や費用について紹介
更新日:2023.11.21 公開日:2022.02.13

記事のポイントを先取り!
- 四十九日までに必要な塔婆は7本
- 浄土真宗では塔婆を立てない
- 塔婆の処分はお焚き上げ
お墓のそばで見かける、塔婆と呼ばれる木の板をご存知でしょうか。
四十九日では、どのような塔婆を用意するのかも知っておきたいところです。
そこでこの記事では、四十九日に必要な塔婆について詳しく説明していきます。
この機会に、七本塔婆や塔婆の費用についても覚えておきましょう。
塔婆は何回忌まで必要かについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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塔婆とは
塔婆(とうば)は正式名称を卒塔婆(そとば)といい、お墓の近辺に立てられる木の板のことです。
名前の由来はお釈迦様の遺骨を収めたインドの仏塔がストゥーパであり、現代では故人の冥福を祈る追善供養のために立てられます。
故人は亡くなられた後、成仏するまでに極楽浄土へ旅をするとされており、その旅を応援するために行われるのが追善供養です。
また、追善供養は善行であり、善行は、成仏するために積み重ねる必要があると考えられています。
塔婆供養も追善供養の一つで、遺族の善行となり、ひいては故人の善行となります。
すなわち故人の冥福を祈るとともに故人が善行を積み重ねたことになります。
また、塔婆供養した人も善行を積み重ねたこととなり、いずれ自分にも帰ってくる大切な行為となっています。
四十九日までに塔婆は何本必要?
四十九日とは、故人の逝去後49日目に行われる法要のことです。
故人は亡くなられた後に旅にでて、7日ごとに極楽浄土へ行けるかの審判を受けるとされています。
その審判は7度にわたり、逝去後49日目は最後の審判の日とされているのです。
その審判で良い結果を望めるよう、故人の冥福を祈って立てられるのが塔婆となります。
では、その四十九日までにはいくつの塔婆を立てれば良いのかについて説明します。
四十九日までに七本必要
四十九日の法要までに、塔婆は7本立てることになります。
初七日(しょなのか:死後7日目の法要)含め、四十九日までに7度の法要が行われます。
これは前述の逝去後の話と深く関係しており、故人が死後の世界で審判を受ける日に、現世では遺族による法要をもって故人の冥福を祈るのです。
そして、塔婆は法要のたびに立てるため、塔婆は7本必要になります。
七本塔婆の扱い方
七本塔婆(しちほんとうば)とは、四十九日までに立てられる7本の塔婆のことをさします。
七本塔婆は、基本的には初七日から四十九日までに行われる7回の法要において、各法要で1本ずつ立てられるものです。
しかし現在では、四十九日までの間に7度の法要が行われることは少なく、多くの場合は初七日と四十九日の2度しか行われません。
行う法要が少なくなった現在では、七本塔婆は初七日の段階でまとめて立てられることが多く、7本の塔婆をまとめたような塔婆もあるようです。
初七日にまとめて塔婆を立てた場合、7日ごとに塔婆を引き抜いたり、あるいは裏返すなど、地域によって処理の仕方はさまざまとなっています。
また、7日ごとに1本ずつお焚き上げする地域もあるようです。
塔婆の本数に決まりはない
塔婆は追善供養を目的として立てられるため、多く立てたからといってマナー違反とはなりません。
一般的には、1回の法要で故人1人に対して1本だけ立てるものとされていますが、家族がそれぞれ立てたり、あるいは自分1人で1人の故人に複数本立てることもできます。
一般的なルールよりも故人を思う気持ちが大切なので、塔婆を立てる際は供養の気持ちを忘れないようにしましょう。
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塔婆料はいくら?
塔婆にかかる費用ですが、明確にいくらという決まりはありません。
塔婆の価格はお寺によって異なるため、正確な金額を知りたければお寺へと問い合わせるのが確実でしょう。
一般的にいわれる塔婆料の相場は、およそ3,000〜1万円とされています。
お寺へ問い合わせた結果「お気持ちだけで大丈夫です」などと言われることもあるため、その場合は上記の相場を参考に用意するようにしましょう。
浄土真宗では塔婆を用意しない
塔婆は、仏教であれば基本的に追善供養として立てられますが、仏教の中でも浄土真宗だけは塔婆を立てません。
浄土真宗では、人は死後すぐに極楽浄土へ成仏するといった教義があり、故人への供養という概念が存在しません。
お墓は供養ではないのかと思う方もいるかも知れませんが、浄土真宗の墓は故人を偲ぶためのものであり、供養する目的では建てられないのです。
ただし、あくまで浄土真宗の一般的な教義として立てないだけであり、地域や家庭によっては浄土真宗であっても塔婆を立てることはあります。
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塔婆はいつまで立てておくの?
法要のたびに塔婆を立てますが、立てた塔婆はいつ処分すればいいのか悩む方もいると思います。
塔婆はどのようなタイミングで処分すればいいのか、またその処分方法についても説明します。
処分するタイミング
そもそも塔婆が追善供養としての効果を持つのは、立てたその当日だけとなっています。
そのため塔婆は本来、立てた翌日に処分しても問題ありません。
わざわざ立てた塔婆を翌日処分してしまうのはもったいないと思ったり、あるいは不敬だと思う方もいるかも知れません。
そのため、塔婆は一般的に1年周期で処分されることが多くなっており、家庭によっては法要やお盆、お彼岸などで新しい塔婆を立てる際に古い塔婆を処分することもあります。
処分方法
塔婆を処理する際は、個人で処分することもできますが、一般的にはお寺へと依頼します。
お寺に処分を依頼した塔婆は、通常お焚き上げによって丁寧に処分してもらえます。
塔婆の処分方法は他にもいくつかありますが、処分方法よりも故人を悼んだという事実が大切です。
塔婆を処分したからといって、故人を大切に思う気持ちまで失わないようにしてください。
スポンサーリンク塔婆は何回忌まで必要?
十三仏という考え方では、故人の審判は四十九日後にもあります。
逝去後100日後には百か日、1年後には一周忌などと続き、そのたびに大切な法要があります。
法要があるということは塔婆も立てますが、最終的に塔婆はいつまで立てればいいのかについて説明します。
弔い上げまで塔婆は必要
弔い上げとは、前述の四十九日以降の法要を続け、故人への供養を終える最後の法要に行う行事です。
十三仏という考えの中では、三十三回忌(死後32年後の法要)が故人にとっての最後の審判とされています。
この三十三回忌を弔い上げとし、それ以降は故人1人に対しては供養せず、ご先祖様として供養していくこととなります。
弔い上げが終われば、個人に対する塔婆もそれ以降立てることはなくなります。
弔い上げでは梢付き塔婆を使う
弔い上げで塔婆による供養を終えますが、弔い上げに使用する塔婆は、それまでの供養とは異なった特別な塔婆を使うことが多くなっています。
その特別な塔婆というのが梢付き塔婆(うれつきとうば)です。
梢付き塔婆は、杉や柳、松といった仏教において神聖とされる木の、枝のついた生木を利用した塔婆であり、その材料から生木塔婆(なまきとうば)とも呼ばれます。
この梢付き塔婆を利用することにより、故人の魂が霊から祖霊になるための依代の意味があるとされているようです。
梢付き塔婆を使うのはあくまで一般的というだけで、地域によっては普通の板塔婆を使うこともあります。
どちらを使うのか気になる方は、弔い上げの打ち合わせの際にお寺へ確認することをおすすめします。
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四十九日の塔婆まとめ

ここまで塔婆についての情報や、四十九日における塔婆について中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 四十九日までには7本の塔婆が必要
- 塔婆料は3,000〜1万円が相場とされている
- 塔婆は一般的に1年周期で処分する
- 弔い上げを最後に塔婆は不要となる
これらの情報が皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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