お墓
お墓には何人まで入れる?お墓がいっぱいになった時の対処法も解説
更新日:2024.02.03
一つのお墓に何人まで入ることができるかご存じでしょうか?
お墓の納骨スペースには限りがあります。
先祖代々続いているが故に自分が入るときに、入れないなんてことにならないか不安がありませんか?
そこでこの記事では、お墓に何人入ることができるかについて詳しく説明していきます。
この機会に一般的な納骨人数やお墓の納骨室がいっぱいになった時の対処法を覚えておきましょう。
先祖代々のお墓の管理ができなくなったときの対処法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 1つのお墓には何人まで入れる?
- お墓の納骨室がいっぱいになった時の対処法
- お墓を新しく建て替える方法も
- 先祖代々のお墓に入れるのは誰?
- 先祖代々のお墓の管理ができなくなったら?
- お墓に何人まで入れるかについてのまとめ
1つのお墓には何人まで入れる?
1つのお墓に何人まで入れるのか以下から解説していきます。
お墓に入る人数に制限はない
お墓に入る人数について法律などで決められているわけではないので、何人まで入れるかといった制限はありません。
お墓についての法律で、「墓地埋葬法」がありますが、これはお墓を建てる場所などについて決められたものであり、お墓に何人まで入れるかについての決まりは定められていません。
また、ご先祖の何代目までお墓に入れるなどの慣習も特にないので、お墓によって何人まで入っているかは異なります。
お墓の大きさや骨壺を入れるスペースもそれぞれですので、お墓によって定員が異なります。
1つのお墓に6~8人入ることができる
お墓の定員は納骨室のスペースによって何人まで入れるかが決まります。
納骨室が広ければ、それだけ多くの骨壺を納めることができます。
一般的なお墓の納骨室ですと、6~8人が入ることができます。
収容人数はお墓の大きさによっても異なる
収容人数はお墓によってさまざまです。
前後左右のスペースを上手く使うことで、10人程度入ることもあります。
また、納骨室が2段になっている場合は通常の2倍の骨壺を収めることができます。
近年では、1人のみを納める個人葬や、夫婦のみを納める夫婦葬なども増えてきており、個人の考え方によっても変わってきます。
お墓の納骨室がいっぱいになった時の対処法
お墓の納骨室がいっぱいになっても大丈夫です。
対処法を以下に解説します。
古い遺骨を土に還す
納骨室の下の部分は土になっています。
そこにご遺骨を埋める方法があります。
昔は土葬が一般的でしたので、納骨室にも土を残すようにしているようです。
方法としては、お骨を骨壺から取り出して、さらしなどで作った袋に移し替えます。
こうすることで時間が経つとともに、さらしが朽ちて骨も土に還ります。
土に還るには何年も時間がかかるので、早く還るようにお骨を細かく砕く場合もあります。
古い遺骨を別のお墓に移す
古いご遺骨(三十三回忌や五十回忌を終えたもの)を、別の場所に移す方法もあります。
同じ墓地内の共同墓地や、納骨堂にまとめるなど場所は様々です。
この場合、他のご遺骨と一緒に納められるので、後から自分たちのものだけを取り出すことができなくなります。
別の場所に移す前にご家族や親族の方とよく話し合って決めるのがよいでしょう。
壺を置くスペースを増設する
お墓をリフォームし、棚を増やすなどして収容数を増やすことができます。
リフォームの費用は一般的に10万円以上かかります。
金銭的に余裕がある場合にはリフォームを検討するのもよいでしょう。
遺骨を粉砕して小さい壺に移し替える
ご遺骨を粉砕しても大丈夫なのか不安になる方もいらっしゃると思いますが、業者に頼めば2、3万円でしてもらえます。
細かくパウダー状になると、今までの骨壺の半分以下の大きさのものに移し替えることができるのでその分収容数が増えます。
どのくらいの細かさに粉砕するのかを選ぶことができます。
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お墓を新しく建て替える方法も
費用はかかりますが、お墓を新しく建て替えることで、ご先祖様と一緒に納骨することができるようになります。
納骨人数が多い場合は広めのお墓を建設する
納骨室が広いお墓を建てれば、より多くのお骨を納めることができます。
納骨人数を考えて、それに見合ったお墓を建てるのがよいでしょう。
元々あるお墓は墓じまいしたり、そのまま残しておく方もいます。
ただ、そのまま残しておくと管理の手間が倍になるので、お墓の管理について誰がどのくらいの頻度で行えるかなどを検討して決めましょう。
改装費用が200~300万円ほどかかる
お墓を移し替える改装にかかる費用は全国相場で200万~300万円ほどです。
墓地の広さや墓石の大きさ、運搬距離や設置条件などにより費用は異なります。
ご遺骨を移動させるときの注意点
お墓を移動・移転させる際、ご遺骨の取り扱いには注意が必要です。
ご遺骨をさらしに包み骨壺に入れて運びます。
できれば電車やバスなどの公共交通機関は避けて、車で運ぶのが好ましいです。
ご遺骨を移動した後、すぐにお墓に埋葬できない場合があります。
その際には、ご自宅で保管しておくか改装先の管理者に一時的に預かってもらうのが最善です。
先祖代々のお墓に入れるのは誰?
先祖代々のお墓に入れる人は決まっているのでしょうか。
以下に解説します。
慣習では長男とその家族のみ
昔ながらの慣習では長男とその家族が入るのが一般的とされていました。
次男・三男は新しく家を建てた先でお墓を別に建て、長女・次女は嫁ぎ先のお墓に入ることになっていました。
しかし、この慣習は明治時代に「家制度」が制定されたため、明確なルールはなくなりました。
そのため、現在はお墓に誰が入れるかを定めている法律はありません。
また、お墓の継承についても長男が必ず継承しなくてはいけないという決まりもありません。
墓地継承者と墓地管理者の承認が必要
お墓に誰が入れるかは、墓地継承者と墓地管理者に確認する必要があります。
お墓の継承者とは、その墓地を使用する権利を受け継いでいる人のことです。
一方で、埋葬については墓地管理者の承諾のもとで行います。
自分でお墓を所有している場合でも、ご遺骨を埋葬するときには墓地管理者の承諾が必要になります。
墓地継承者と墓地管理者が承諾さえしてくれれば、誰でもお墓に入れるということになります。
ただ、親族以外のご遺骨が入るのに抵抗がある方もいるので、よく話し合って決めることが重要です。
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先祖代々のお墓の管理ができなくなったら?
お墓の継承者がいなくなってしまうなどで、お墓の管理ができない場合はどうすれば良いのでしょうか。
対処法を解説します。
墓じまいを検討する
お墓の継承者がいない場合、墓じまいをする方法があります。
お墓のお世話ができる人が誰もいない状態で放置してしまうと、ご先祖様に対して失礼にあたります。
墓じまいをするためには、役所で改葬手続きをしたり、新しい遺骨の受け入れ先を決めたりと複雑な手続きが多々あります。
しかし、放置するのはよくないので、しっかりと手続きをする必要があります。
永代供養をお願いする
永代供養とは、遺族に代わって霊園や寺院がご遺骨を供養や管理をしてくれることです。
永代供養をすると、永代にわたってお墓を霊園や寺院が管理してくれるので、継承者がいない場合でも、お墓が放置されることはありません。
近年では、子や孫の世代にお墓を管理させる手間を無くしたい方や、お墓にかける費用を減らしたいなどの理由で永代供養をする家庭が増えてきています。
お墓に何人まで入れるかについてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事を通して、お墓に何人まで入ることができるか分かったと思います。
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- お墓に入る人数について法律はなく、特に制限はない
- お墓の納骨室の広さによって収容人数が決まり、6~8人が一般的
- お墓の納骨室がいっぱいになった場合、土に還したり、お墓をリフォームするなどの方法 がある
- 先祖のお墓には墓地継承者と墓地管理者の許可があれば、誰でも入れる
- お墓の管理ができなくなった場合、墓じまいや永代供養をお願いする方法がある
ここまでお墓が何人まで入れるかといった情報や、誰が入れるかなどを中心にお伝えしてきました。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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