お墓
分骨をする部位に決まりはあるの?分骨する際の注意点も解説
更新日:2022.03.07 公開日:2022.03.16

遺骨を分骨するときの部位はどこを分骨すればいいのでしょうか?
分骨する時期や方法はどうするのでしょうか。
この記事では分骨について詳しく説明します。
この機会に分骨する際の注意事項について覚えておきましょう。
分骨した後の供養方法についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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- 分骨とは
- 分骨はいつするの?
- 分骨の方法と流れ
- 分骨をする時の部位の選び方
- 分骨をする部位の順番
- 分骨する部位を選ぶ時の注意
- 手元供養に適した部位
- 分骨をする際の注意
- 分骨した後の供養方法
- 分骨をする部位についてのまとめ
分骨とは
分骨とは、遺骨を2ヶ所以上に分けて埋葬や供養することをいいます。
一般的には1つのお墓に納骨します。
一部の遺骨を分骨して、別のお墓でも供養したい、分骨した遺骨を手元に置いて手元供養したいといった場合に分骨することがあります。
また、故人が散骨を希望した場合、残された遺族が供養する遺骨が亡くなるため、分骨して供養することもあります。
分骨はいつするの?
分骨は、火葬時、納骨前、納骨後いつでも行うことができます。
ただし納骨後は墓石を動かすことも必要なため、墓石移動費用、魂抜きなど別途費用がかかります。
そのため火葬時や納骨前がお薦めです。
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分骨の方法と流れ
分骨するタイミングで方法や流れが変わるのでそれぞれ説明します。
火葬場で分骨する場合
火葬時に分骨する場合は、葬儀会社や火葬場の方に分骨したい旨を伝え、「火葬証明書」を発行してもらいます。
発行してもらった「火葬証明書」を墓地や霊園の管理者に提出すれば分骨できます。
また、分骨した遺骨を入れられるようにミニ骨壷や分骨アクセサリーを準備しておきましょう。
骨上げ(拾骨)の時に、そのまま分骨することができます。
埋葬後に分骨する場合
埋葬後に分骨を希望する場合は、お墓の管理者に分骨できるか確認する必要があります。
分骨できるのであれば「分骨証明書」を発行してもらいます。
お墓から遺骨を出すために墓石を動かす場合もあるため、お墓の管理者から石材店に連絡して行いましょう。
自分で遺骨が取り出せるお墓では必要ありません。
分骨する際、閉眼供養、開眼供養が必要になる場合があるので事前に確認しておきましょう。
閉眼供養、海外供養のお布施として1万〜3万円必要となります。
分骨をする時の部位の選び方
分骨する際に遺骨の部位を気にされる方もいますが、部位に決まりはありません。
喉仏の形が座禅をしている仏の姿に似ていることから、喉仏を分骨し手元供養する方が多いようです。
事前に火葬場の方に伝えておけば喉仏を教えてくれます。
アクセサリーなどに分骨する場合は、細かい骨(粉骨)を選ぶこともあります。
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分骨をする部位の順番
分骨する際の部位に順番や優先順に決まりはありません。
火葬場で分骨する場合は、骨上げや拾骨の方法を参考にしてみましょう。
地域によって順番が変わりますが、通常足から上に向かって骨上げ・拾骨します。
足→足首→腿→腰→お腹→胸→肩→首→頭の順番で、最後に喉仏を収骨します。
分骨もこの順番に従って分けていけばよいでしょう。
墓地や霊園で分骨する場合は、すでに骨上げされていますので、骨壷に入っている順序は、必然的に骨上げの逆になります。
従って、頭から足に向かって分骨していくようになります。
分骨する部位を選ぶ時の注意

分骨する部位を選ぶ時は、いくつかの注意点があります。
まず、なるべく大きな部位で穴や空洞が見えない遺骨を選びましょう。
理由は、割れにくく、崩れにくいからです。
遺骨が粉末状に砕けてしまうと、風で飛んだり、こぼしてしまう恐れがあります。
また、分骨について分からないことがあれば、火葬場の職員に相談してみるといいでしょう。
火葬場の職員は、焼骨については専門家ですので、喉仏や割れにくい骨などを熟知されています。
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手元供養に適した部位
手元供養を希望される方は、変色がなく痛みやカビが少ない遺骨を選びましょう。
粉骨して手元供養品に加工する場合、傷んでいたり、湿っていると上手く加工ができない場合があります。
変色している場合、アクセサリーには向きません。
また、手元供養品によって必要なサイズも異なるため、手元供養品に加工することが決まっている場合は、あらかじめ業者に相談しておきましょう。
分骨をする際の注意
分骨する場合は事前にお墓の管理者、親族に相談しておきましょう。
それぞれについて詳しく解説します。
親族の理解
まず、遺骨の取り扱いは所有権を持っている人に許可をもらう必要があります。
故人に近い配偶者や子供とはよく相談しておきましょう。
分骨を良しとしない考え方を持つ人や地域もあるので、あらかじめ分骨の希望を伝え、関係する親族への配慮も必要です。
跡を継ぐ人がいるのかも重要です。
跡を継ぐ人がいないのに分骨してしまうと、遺骨がそのままとなってしまう恐れがあります。
分骨証明書の取得
手元供養し、いずれお墓に納骨したいと考えている方もいると思います。
分骨した遺骨をお墓に納骨する場合、お墓を管理している寺院などから拒否される場合があります。
そうなると遺骨を収骨できなくなってしまいます。
そのため、分骨する際は事前に再度納骨できるのか確認しておき、分骨証明書を発行してもらいましょう。
分骨証明書があれば将来的に問題になった際の証拠となります。
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分骨した後の供養方法
先祖代々のお墓が遠いところにあり、お墓参りに行けない。
核家族化が進み、個々の家族で供養したい。
常に故人と一緒にいたい。
以上のような人たちが増えており、分骨した後の供養方法も自分たちで決める人が多くなってきています。
以下、それぞれのケースについて説明していきます。
お墓に納める
分骨した遺骨を別のお墓に納骨するケースです。
この場合は、一般的なお墓と同じように供養します。
兄弟姉妹等で別のお墓を建てて近くで供養したいなどを理由に分骨する場合があります。
分骨してそれぞれのお墓に納骨して、それぞれのお墓で供養することになります。
手元供養
手元供養とは、遺骨の一部を自宅など身近なところに置いて供養することをいいます。
常に個人と生活や行動を共にしたいという方が増えてきています。
ミニ骨壷に入れ、自宅の仏壇やリビングなどに置いておいたりして供養します。
また、遺骨をアクセサリーに入れて身につけて常に一緒にいて供養します。
高齢で体の自由が利かずお墓参りができない、老人保健施設で暮らしているなど、ライフスタイルに合わせて選択できます。
永代供養
永代供養とは、寺院や霊園でお墓を管理し供養してくれる埋葬のことです。
遠方にお墓があり、管理が難しいなどの理由から分骨し、その遺骨の永代供養を依頼するケースがあります。
実家のお墓に行く機会がないという方は、近くで永代供養してもらい、そこにお墓参りができます。
別でお墓を建てるよりも費用が抑えられる利点があります。
散骨
散骨は故人の意向により海や空等に散骨を選択するケースもあります。
全ての遺骨を散骨すると残された遺族にとって供養する対象が明確でなくなるため、近くで供養したいご家族が分骨を希望されます。
分骨した遺骨を散骨し、残りをお墓に納骨することでご家族の方は供養ができます。
分骨をする部位についてのまとめ

ここまで分骨する部位や時期を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下のとおりです。
・分骨する部位について決まりはない
・分骨する時期も決まりはないが火葬後、納骨前が望ましい
・分骨する骨は大きな部位で穴や空洞が見えない遺骨を選ぶ
・分骨した後の供養を方法はいくつかある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。