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永代供養の費用は安い?相場や内訳、墓じまいに永代供養を選ぶ注意点を徹底解説
更新日:2024.02.03 公開日:2021.06.17

記事のポイントを先取り!
- 永代供養とは「遺族に代わり遺骨の管理と供養をお寺や霊園が行う供養」
- 永代供養の費用相場は1体につき50万円程度
- 永代供養料は永代供養を受けるお寺や霊園により大きく異なる
永代供養は、遺骨の管理や供養をお寺や霊園に任せることができることから、近年注目を集めています。
この記事をご覧の方の中には、お墓の管理や継承に不安を感じている方も少なくないのではないでしょうか。
永代供養はお寺や霊園によって供養方法や費用が大きく異なります。
そこでこの記事では、
- そもそも永代供養とは何なのか
- 永代供養にはどれくらいの費用がかかるのか
- 永代供養料を支払えばその後一切料金は発生しないのか
などについて、詳しくご説明します。
永代供養はいくつかの申し込み方法があり、お寺や霊園によって供養の方法も期間も様々です。
条件によっては安い費用で遺骨の管理と供養をお任せすることが出来る場合もあります。
永代供養の費用相場や、永代供養を考えるときに注意したいポイントなどもあわせて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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永代供養とは

永代供養とは、一言でいうと寺院や霊園の管理者に所定の料金を支払い、永代にわたって遺骨の供養、管理してもらうことを指します。
一般的に、遺骨は祭祀承継者である配偶者や子ども、孫に代々引き継がれ、永きにわたって先祖供養されるという考え方を持っています。
しかし現代の少子高齢化や核家族化により、結婚しない人の割合や子どもを持たない夫婦が増え、代々続くお墓や遺骨の承継、供養が難しくなってきました。
そこで、永代供養を申し込み遺骨の供養、管理を霊園の管理者に任せる人が増えてきているようです。
永代供養は33回忌といった一定の供養期間を過ぎると、他の方の遺骨とともに合祀される流れになります。
よく混同されやすい言葉として「永代使用」がありますが、永代使用は墓地の区画を永代に渡り使用できること、という点で永代供養とは異なります。
詳しい永代供養についての解説は、以下の記事をご覧ください。
【お墓の種類別】永代供養の費用相場

一般的に安いと言われる永代供養ですが、各お寺や霊園等で取り決めが大きく異なります。
では、永代供養の相場はどのようになっているのでしょうか。
永代供養料とよばれる初期費用の総額は1人あたり約50万円程が相場とされています。
種類別に相場をまとめると以下の通りです。
- 単独墓:50〜150万円程度
- 集合墓:30〜70万円程度
- 合祀墓:10〜30万円程度
- 納骨堂(仏壇タイプ):20〜50万円程度
- 納骨堂(家族単位での申込み):50〜200万円程度
先祖代々の遺骨に加え、家族数人分まとめて永代供養を申し込む場合も人数に応じて高額になる場合があり、供養の方法や納める場所によって金額は大きく変動しますので、事前にお寺や霊園にしっかり確認を取る必要があります。
以下でお墓のタイプ別の費用についてひとつひとつご紹介します。
単独墓
単独墓とは、個人や夫婦など、数人単位で持つことができる個別タイプのお墓です。
単独墓の相場は50万円~150万円程度と決して安い金額ではありません。
ただし、期間中はお墓と同様に使用できるので、馴染みのあるお参りのスタイルを崩しません。
その分永代供養の種類としては単独墓は少々金額が高く設定されていると言えます。
集合墓
単独墓のほかに集合墓と呼ばれる墓も存在します。
墓標は樹木や仏像など様々なかたちをしておりますが、単独墓よりも一人あたりの納骨スペースの面積が少ないため、金額的な相場は30万円~70万円程度となり、単独墓よりは安い費用相場になります。
合祀墓
合祀墓は、骨壺から遺骨を取り出して不特定多数の人たちと一緒のスペースに納骨する方法をさします。
費用は1人あたり10万円~30万円程度と一番安い費用相場となります。
最も相場が安いところだと、10万円以下で永代供養を申し込める合祀墓もあります。
また合祀墓に限らず、永代供養はお寺や霊園ごとにお参りの仕方や料金システムが変わりますので、事前に確認しましょう。
納骨堂に納める場合
納骨堂には、ロッカータイプや仏壇タイプ、自動搬送タイプなど多くの種類があり、その仕様によって金額が大きく変わります。
永代供養は個人単位、もしくは多くても2人となることが多いので、1人あたり20万円~50万円が相場と比較的安い金額のところが多くなっています。
ただ、ロッカータイプの納骨壇はお骨を納める場所として抵抗があるという方もいますので、事前に見学などで確認することをおすすめします。
仏壇タイプの永代供養は1人に対して20万円~50万円、家族単位で申し込める場合は50万円~200万円程度が相場となります。
また以下の記事で永代供養の費用相場について詳しく解説しておりますので、併せてご覧ください。
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永代供養の料金に関する気になる疑問

永代供養に付随して料金が発生し、費用を安く抑えることができない場合もあるため、ここでよくある疑問点を事前に押さえておきましょう。
永代供養料以外にかかる料金は?
例えば、納骨する際の納骨法要や年忌法要のお布施の相場は3万円~5万円程度です。
永代供養にかかる料金の取り決めは、永代供養を受けるお寺や霊園によって様々です。
事前に調べておくことが一番良い対策でしょう。
永代供養料は宗教や住む地域によって違う?
永代供養は、前述の通り「遺族にかわって遺骨の管理、供養を行う」ことをさしていますので、宗派によって料金が大きく変わることはありませんし、地域ごとの料金の差もわずかです。
ただし、お寺や霊園によって永代供養のシステム(年間のお参りの回数や供養の方法)が異なります。
その結果お寺や霊園ごとの料金も変わるため、安い場合も高い場合もあります。
以下の永代供養の寺院・施設選びのポイントを参考に、いくつかのお寺や施設を比較検討することをおすすめします。
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永代供養をする際の注意点

永代供養を申し込む場合には注意点がありますので、事前に確認しておきましょう。
お墓を持っている場合は墓じまいを済ませてから
お墓をお持ちの方で永代供養を申し込む場合は、事前に墓じまいの段取りを済ませてから永代供養を申し込みましょう。
墓じまいとは、現在のお墓の区画を正規の手順を踏んで墓地管理者にお返しすることです。
既にお墓があり、のちのち管理する人がいなくなってしまう可能性が高いので永代供養を考える、という方は非常に多いです。
墓地や霊園全体の管理はお寺や霊園が行っていますが、個々のお墓に関しては自分たちで清掃や草むしりをしなければ、お墓は荒れ果ててしまいます。
更にお墓の管理料が一定期間支払われなくなった場合、墓地の使用権がなくなり、管理側の取り決めに則ってお墓の解体や遺骨の無縁仏の手続きなどに進むことになります。
まずは現在お墓を管理しているお寺や霊園に「墓じまいの意志」と「永代供養を申し込みたい旨」をお話ししましょう。
トラブルにならないよう事前に親族と話し合っておく
お墓や納骨堂、また永代供養を検討している方に話を聞くと、よく「自分たちはこだわりはないから安い場所で」というお話を耳にします。
ただし、家族でよく話し合わないまま、「近いし、安いから」などの理由で近所の合祀墓などを契約してしまった場合、あとになって親族間でトラブルになることがよくあります。
お墓の契約には費用も発生しますから、安い金額に飛びつくのではなく、のちのちトラブルとならないように家族や親族間で遺骨をどのように供養していきたいかを事前によく話し合っておく必要があります。
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永代供養の寺院・施設を選ぶポイント

永代供養の寺院や施設を選ぶ際に、注意したいポイントを解説していきます。
お参りのしやすさ
永代供養であっても、契約期間中は節目ごとに家族でお参りをすることができるので、お参りのしやすい立地や交通の便が良いところを求める方が増えています。
自分たちだけではなく、お参りに来てくれる家族のことも考慮した施設選びをされることをおすすめします。
出来るだけ費用を抑えたいという場合は、比較的お墓や永代供養の相場が安い傾向にある郊外のお寺や霊園を選ぶのも良いでしょう。
納骨期間
納骨期間は永代供養を申し込むお寺や霊園によって違います。
三回忌、十三回忌、十七回忌、三十三回忌、五十回忌から選べるという場合は期間が長くなればなるほど金額も高くなる傾向がありますが、期間が過ぎてしまえば合祀される場合がほとんどですので、家族で考える必要があります。
また、家族で納骨する場合などは納骨体数に制限がある場合もあるので、何人納骨できるのか、どれくらいの期間納骨できるのかの確認は必須です。
以下の記事で永代供養墓に遺骨を安置できる期間について解説しておりますので、併せてご覧ください。
永代供養にかかる費用まとめ

いかがでしたでしょうか。
費用の費用について初めて知ることもあったのではないかと思います。
永代供養の費用についてのポイントは以下の通りです。
- 永代供養の費用相場は1体につき50万円程度
- 永代供養料は永代供養を受けるお寺や霊園により大きく異なる
- 永代供養の内訳の中に納骨料や年忌法要にかかるお布施が入っているか確認
ここまで永代供養の情報や、費用の相場などを中心にお伝えしてきました。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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