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お墓

墓じまいで後悔しないためには?墓じまいでの注意点・ポイントを解説

更新日:2021.09.29 公開日:2021.09.29

墓じまい

悩む女性

ご先祖様が埋葬されているお墓。

様々な事情によりお墓をお引越しさせなければならない時に墓じまいをする必要があります。
しかし、墓じまいをするとなると、何をすればよいか分からない方も多いかと思います。

そこで、この記事では、

  • そもそも墓じまいとは何か?
  • 墓じまいで後悔する事例
  • 墓じまいに後悔しないポイント

以上について解説します。

この記事を読めば、墓じまいについての概要を理解していただけると思います。
樹木葬や永代供養のケースも紹介しているためぜひ最後までご覧ください。

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  1. 墓じまいとは
  2. 墓じまいで後悔する事例
  3. 墓じまいに後悔しないためのポイント
  4. 樹木葬や永代供養でも後悔する?
  5. 墓じまいでの後悔まとめ
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墓じまいとは

お墓の前で手を合わせる女性

そもそも墓じまいとは何なのでしょうか?

お墓のお引越し

墓じまいとは現在のお墓を撤去、解体して更地にし使用権を墓の管理者に返還することです。
墓じまい後は、元の墓から出した遺骨を他のお墓や別の方法で供養する必要があります。
つまり、墓じまいとはお墓のお引越しのことを指します。

墓じまいでは、遺骨の移転先を見つける事が最も大事です。
そうしないと、墓じまい後に、遺骨の埋葬先がなくなってしまうためです。
墓じまいをする時は、きちんと移転先を決めその後の手順も熟考したうえで始めましょう。

墓じまいが増える理由

墓じまいが近年増加しています。
その主な原因は、少子高齢化と核家族化が進んでいることです。

少子高齢化と核家族が進むことで、単身、夫婦のみ、母子家庭や父子家庭が増えています。
そのため、お墓の後継者がおらず苦肉の策として墓じまいをする人達が増えています。

またお墓への関心が薄らいでいることも墓じまいが進んでいる理由でしょう。
これは核家族化が進んで、親族内での絆が浅くなってきていることが考えられます。
特に若い世代では、進んでお墓参りすることは稀です。

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墓じまいで後悔する事例

雨に打たれている傘

近年増加する墓じまいですが、安易に行った結果後悔するケースが発生しています。
ここからは墓じまいで後悔した例を紹介していきます。

親族から反対され、付き合いがなくなった

墓じまいにより後悔する例の一つに、親族から反対された結果、疎遠になってしまったというケースがあります。
親族の言い分としては、

  • お墓を撤去するのはご先祖様に失礼。
  • お墓を撤去するとご先祖様の祟りがあるかもしれない。
  • 長男とその夫婦ならお墓を守るのは当然。

などという文句で墓じまいに反対されることがあります。
親族にご高齢の方が多い場合は、とくにお墓に対する見解が違います。
そのため、墓じまいをしようとすると親族に反対されそれが原因で疎遠になったり、関係が悪化したりすることも考えられます。

墓じまいをする時には、自分の都合で勝手に行ってはいけません。
きちんと親族と話し合い、理解を求める必要があります。

故人と触れ合う場がなくなった

散骨した結果、故人と触れ合う場所がなくなったという後悔もあるようです。
散骨とは、海に粉砕した遺骨を撒いて、故人を供養する方法です。

あるケースでは故人が遺言で散骨を希望していました。
遺族も故人の意思を尊重し、親族からの了承も得られたため実際に散骨したそうです。

しかし、実際に散骨した結果、遺族が故人と触れ合う場所がなくなってしまいました
その事を気に病んで、遺族は心の病に苦しんだそうです。

故人の希望であったとしても、本当に散骨して良いか一度考える必要があります。
場合によっては、散骨しないで、お墓に埋葬することも選択肢に入れておきましょう。

実家の墓を墓じまいしたら、子供から猛反対された

墓じまいをしたら、子供たちから猛反対されたというケースもあります。
この事例では、親が子供たちに負担をかけたくないという一心で樹木葬にしたそうです。

事前に夫婦で数か所霊園を見て回り、一つの樹木葬を扱う霊園に決めました。
また、実家のお墓も墓じまいしており子供への負担が無くなって良かったと安心しました。
その後、奥様がお亡くなりになりました。
その霊園とは生前契約を結んでいたので計画通りに樹木葬に納められました。

しかし、納骨が終わったタイミングで、息子から「なぜ実家の墓を墓じまいしたのか」と問い詰められたのです。
息子は意外にも、実家のお墓を継承するつもりでいたことを告げたのです。

子供がいる場合は、お墓を誰が管理するのかということを予め話しておくことが大切だと言えるでしょう。

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墓じまいに後悔しないためのポイント

喪服を着た男女の胸元

ここでは、墓じまいする時に後悔しないポイントをお伝えします。
このポイントを抑えておけば、安心して墓じまいをすることができるでしょう。

遺骨をどう供養するかを最優先に考える

お墓の管理の負担を減らすために、遺骨を合祀すれば良いのではと安直に考えてしまう方も多いと思います。
しかし、一度合祀すると、故人の遺骨は戻ってきません。

合祀という最終手段を取るより、まずは別の方法を考える必要があります。
例えば、自宅に近い墓地に、新しくお墓を立てることがあげられます。
自宅に近ければ、苦労もなくお墓参りの負担を減らせます。

また別の例としては、納骨堂を利用することもあげられるでしょう。
最近では、管理の不要な納骨堂も増えてきています。

墓じまいをするなら元気なうちに

墓じまいには労力とお金がかかります。
そのため、できるだけ、墓主が若い内に墓じまいすることをおすすめします。
墓じまいには以下の手順を踏みます。

  • 親族で話し合う。
  • 改葬許可申請を行う。
  • 石材店を決める。
  • 遺骨のメンテナンスを行う。
  • 行政への申請を行う。(埋葬証明書、受け入れ証明書など)
  • 墓石の撤去を行う。

以上の段階を踏みやっと墓じまいすることができます。
また、墓じまいする時には多額の費用もかかります。

その相場金額は、30万~300万円です。
これらの理由により、若く元気な内に墓じまいすることをおすすめします。

子供がいる場合はしっかり話し合う

子供に墓じまいすることをきちんと伝えておきましょう。
先の例のように、息子が実はお墓を継承することを希望していることもあるからです。
自分の勝手な思い込みでなく、息子の気持ちもきちんと汲んであげましょう。

親族とは事前によく話し合う

親族ともよく話し合うことが重要です。
親族の中には、代々受け継がれてきたお墓を大切にしたいと考えている方が多いからです。
何の相談もなく、勝手に墓じまいを行えば、親族からバッシングを受けてしまうかもしれません。

お寺ともよく相談する

墓じまいを行う上では、お寺ともよく相談することが大切です。
墓じまいをする場合、そのお寺の檀家を取りやめることになります。

檀家とは先祖を供養するにあたりその見返りとしてお布施を支払う家系のことを指します。
墓じまいの際には、その檀家から離れるため、離檀料を払います。
これにより、これまでお世話になったことをお寺に感謝します。

ですが、この離檀料が高額になってしまうケースがあります。
そのため、お寺と墓主の間でトラブルが発生することも度々あるそうです。
このことからも墓じまいする時は、お寺の住職とよく相談しておくことが重要になります。

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樹木葬や永代供養でも後悔する?

大きな木

樹木葬や永代供養を行っても、後悔することはあるのでしょうか。
それぞれ解説していきます。

樹木葬

樹木葬とは認可を受けている樹林地帯の中から樹木を選んで埋葬するタイプの自然葬です。
樹木葬に埋葬する方法として、①土に直接遺骨を埋める方法と②骨壺を利用する方法があります。

後悔してしまうのは、①土に直接遺骨を埋葬する方法です。
なぜ後悔してしまうかというと、遺骨がどこにあるのかが分からなくなり、故人を供養しづらくなるためです。
そのため、樹木葬でも個別に埋葬する方式をとった霊園がおすすめです。

永代供養墓

永代供養とはお寺や霊園が遺骨を共同で管理するための共同墓を立てて供養する方法です。
お墓の管理も、そのお寺の住職が行ってくれるので、遺族に負担がかかりません。

最初の数年から十数年は安置スペースに置かれます。
その後、期限がすぎると合祀スペースに移されることが多いようです。

永代供養の場合どこに納骨されているかも分かるので大きな後悔をすることはありません。

強いて言えば一般墓と比較した場合に、家族水入らずの空間を作れないことです。
一般墓では故人やご先祖様しか埋葬されていないので、親族や家族だけの時間を作れます。
共同墓の場合は知らない人と埋葬されているので人によっては違和感を感じるでしょう。

一般墓では満足度が高い

一般墓の場合は、満足できる確率が高いようです。
全国石製品協同組合(全石協)のアンケートによれば、70%以上の方が一般墓を立てたことに後悔はないという結果が出ています。
後悔していない理由は、「手を合わせる対象があるから」ということを述べています。
先祖代々受け継がれているお墓に入ることで、安らかに眠れるだろうと思われています。

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墓じまいでの後悔まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで、墓じまいとは何か、墓じまいで後悔するポイントを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 墓じまいとは、お墓のお引越しのこと。
  • 墓じまいで後悔する原因は、親族や子供との相談不足、合祀や散骨などの埋葬方法
  • 墓じまいで後悔しないためには、遺骨をどう供養するかを最優先に考えること。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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