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墓石の撤去の費用はいくらかかるの?相場や費用を抑える方法を解説

更新日:2022.11.15 公開日:2021.06.18

墓石

記事のポイントを先取り!

  • 墓じまいとは、墓石を撤去し更地に戻し管理者へと返還すること
  • 墓石の撤去にかかる費用の相場は、15万〜45万円程度
  • 墓石の撤去費用が払えない場合、ローン利用が可能なケースがある

近年、終活を行う方は増加傾向にあり、その終活のひとつとして検討されるのが墓じまいです。
墓じまいとは墓石を撤去することをいいます。

いざ墓石を撤去するとなると業者に依頼をする必要があるため、費用を気にされる方は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、墓跡の撤去の費用について詳しくご紹介します。

以上の流れに沿って、話を進めていきます。
特に、墓じまいを検討されている方にとっては参考となる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 墓石の撤去(墓じまい)とは
  2. 墓石の撤去費用の相場
  3. 墓石の撤去費用が支払えない場合について
  4. 墓石の撤去費用を抑える方法
  5. 墓石の撤去の流れ
  6. 墓石の撤去は誰が行うの?
  7. 墓石の撤去を行う際の注意点
  8. 墓石撤去後の供養方法と費用相場
  9. 墓石撤去の代行業者について
  10. 墓石の撤去費用まとめ
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墓石の撤去(墓じまい)とは

墓じまいとは、墓石を撤去し、墓石のあった区画を更地へと戻して管理者へ返還することをいいます。

近年では少子化の影響もあり、お墓を継ぐことが困難なケースが増えています。
また、自分の子供にお墓の管理等の負担をかけたくないなどの理由で墓じまいを行う方もいます。

墓じまい後の遺骨は永代供養など別の方法で供養されることが多いです。

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墓石の撤去費用の相場

墓じまいを検討する場合には、どのくらいの費用がかかるのかを事前に把握しておく必要があります。

墓石の撤去費用といっても、ただ単に墓石を解体し撤去するための費用ではなく、墓石の撤去に伴う一連の費用も含まれています。

こちらでは、墓石の撤去費用の一般的な相場について詳しくご紹介します。

墓石の解体費用の相場

墓石の解体費用について、お墓の面積1平方メートルあたり10万~15万円程度が相場といわれています。

墓石の解体費用は、お墓のある場所やお墓の面積などによって異なります
重機での作業が難しい場所にあるお墓では、通常より費用相場は高くなるといわれています。

また、お墓の面積や墓石自体の大きさが大きいほど作業面積も大きくなるため、相場は高くなります。

離檀料の相場

お墓が寺院墓地にある場合、墓じまいの際に離檀料が必要となるケースがあります。

離檀料とは、墓じまいなどを理由としてその寺院の檀家を離れる際に必要となる費用のことをいいます。
寺院墓地にお墓を建てる場合には、その寺院の檀家となることが条件となります

そのため、墓じまいに伴いその寺院の檀家を離れる際には、その寺院に対して離檀料を支払うことになります。
離檀料の相場としては、一般的に3万円~20万円程度といわれています。

しかし、離檀料の金額には明確な決まりはなく、実際に金額を決める際には寺院とのお付き合いの長さや状況などを考慮するケースが多いです。

また、離檀料に関しては、まれに高額な離檀料を請求されるといったトラブルもおきています。
墓じまいを希望する際には、事前に寺院へ相談し、費用をあらかじめ確認するようにしましょう。

閉眼供養のお布施の相場

閉眼供養とは、墓石を解体するにあたり、仏様が宿る墓石を普通の石へと戻すために行う法要のことであり魂抜き性根抜きとも呼ばれます。

基本的には、寺院墓地だけでなく霊園墓地の場合であっても閉眼供養が必要となります。

閉眼供養では、僧侶を招いて読経を行うため、他の法要と同様にお布施を支払います。
閉眼供養の際に支払うお布施の金額は、離檀料と同様に明確な決まりがありません

一般的な相場としては、1万円~10万円程度といわれています。

また、お布施とは別に、僧侶へのお車代として5,000円~1万円程度をお渡しするケースもあります。


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墓石の撤去費用が支払えない場合について

墓じまいをするためには様々な費用が必要となります。

墓じまいを決断する理由の中には、経済的な理由でお墓を継承することが困難なケースも多くあります。
そのため、墓じまいを希望しつつも費用面で不安を抱えている方もいらっしゃるでしょう。

墓石の撤去費用をはじめとして、費用を工面するのが困難な場合には、次のような方法もあります。

  1. 家族や親戚に相談をし、費用面での協力をお願いする
  2. 自治体によっては、墓石の撤去に対して補助金が支給されるところもあるため、自治体へ問合せてみる
  3. ローン利用が可能な解体業者や金融機関に相談する

お葬式の費用やお墓を建てる際に利用可能なメモリアルローンなどを扱っている金融機関であれば、墓石の撤去費用もローンで組むことができる可能性があります。

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墓石の撤去費用を抑える方法

経済的な理由で墓じまいを検討する場合には、少しでもかかる費用を抑えたいところです。
ここでは、墓石の撤去にかかる費用を抑える方法についてご紹介します。

数社から見積もりを取る

墓石を撤去するには、専門の業者に依頼をする必要があります。

墓地や霊園によっては、契約をしている業者をあらかじめ指定されるケースもありますので、事前の確認が必要になります。

また、見積もりを取る場合は複数の業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
複数の業者へ見積もりを依頼することによって、墓石の撤去費用をより安く抑えることができます。

遺骨の供養方法を検討する

墓じまいをする場合、取り出したご遺骨を別の場所に移動しなければなりません。
あらたに供養する方法を検討する必要があります。

そして、その供養方法によっても費用が異なります。
近年では様々な供養方法があるので、予算に応じた供養方法を探すことも費用を抑える方法の一つとなります。

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墓石の撤去の流れ

実際に墓じまいをする際、墓石を撤去するまでの流れを簡単にご紹介します。

  1. 墓じまいを行う旨を管理者に伝え、承諾を得る
  2. 墓じまい後の遺骨の供養方法を決める
  3. 墓石を撤去する業者を決める
  4. 役所で改葬するための手続きを行う
  5. 閉眼供養を行う
  6. 墓石の撤去工事を行い、墓地を管理者に返還する

墓石の解体・撤去工事の期間は、天候によっても左右されます。
雨の日が多い梅雨時や積雪がある時期などは、スケジュール通りに工事が進まない可能性があります。

また、お盆やお彼岸など、お寺の僧侶が忙しい時期には、希望する日時で閉眼供養を行うことができないケースもあります。

墓じまいを検討する場合には、時期や状況なども考慮し、余裕をもってスケジュールを立てることをおすすめします。

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墓石の撤去は誰が行うの?

実際に墓じまいを行うことを決めた場合、誰が行うべきなのでしょうか。

お墓や仏壇、位牌などは祭祀財産といい、この祭祀財産を継承する人を祭祀主催者といいます。
この祭祀主催者がお墓や仏壇などの管理を行い、先祖の供養を行います。

また、墓地を利用するためには、墓地の管理者へ年間管理費を支払いますが、このようにお墓を管理し維持していく役割を担うのが祭祀主催者です。

そのため、基本的には墓じまいを行うのも祭祀主催者となります。
祭祀主催者には特別な決まりがなく、家族や親戚、場合によっては他人となる場合もあります。



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墓石の撤去を行う際の注意点

墓じまいに伴い墓石の撤去を行う場合、トラブルを防ぐためにも注意点があります。
墓石の撤去を行う際に特に注意が必要な点についてご紹介します。

事前に家族や霊園の管理者等と相談を行う

実際に墓じまいを行うのは祭祀主催者です。

しかし、祭祀主催者の独断で墓じまいを行ってしまうと、後にトラブルが発生する可能性があります。
特に家族や親戚にはきちんと墓じまいを希望する旨をお伝えし、納得して頂くことが最優先です。

また、お墓を管理して頂いている墓地の管理者に相談することも忘れてはいけません

納骨先を事前に決めておく

墓石を撤去する際に取り出したご遺骨について、あらかじめ次に納骨する先を決めておくとスムーズに墓じまいを行うことができます。

送骨や散骨といった供養方法の他にも、墓石の代わりに樹木を墓標とした樹木葬や、都心部に増加している納骨堂など、様々な供養方法があります。

墓石を撤去する前に、希望にあった納骨先を探すことをおすすめします。

行政手続きを行う

墓じまいをする際には、役所で手続きを行う必要があります。

お墓のある自治体の役所に改葬許可申請書を提出して、改葬許可証を発行してもらいましょう。
この改葬許可証を発行してもらわなければ、ご遺骨を移動することができません。

また、改葬許可申請書には、現在のお墓の管理者の署名・捺印が必要となります。

こちらの記事でお墓の移動について解説しているので、ぜひご覧ください。

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墓石撤去後の供養方法と費用相場

青空の下で海に向かって立つ僧侶の後ろ姿

墓じまいを行なったら、取り出された遺骨の新たな供養先を決めなければなりません。
ここでは、墓じまい後の遺骨の主な供養方法とその費用相場について紹介します。

永代供養

永代供養はお墓の管理を親族の代わりに墓地の管理者が行ってくれるものです。

永代供養は大きく分けて、合祀墓個人墓の2種類があります。
合祀墓は他の方の遺骨と一緒に埋葬され、一度埋葬されると遺骨の区別ができなくなります。

個人墓は一定期間他の遺骨と分けられ供養されますが、その期間がすぎると合祀墓に移されます。

永代供養の費用は種類や墓地によって異なります。
合祀墓の費用相場は約10万〜30万円、個人墓の費用相場は約70万〜150万円です。

こちらの記事で浄土真宗の永代供養について解説しているので、ぜひご覧ください。

納骨堂

納骨堂は以前まで、遺骨を埋葬するお墓がない期間だけ遺骨を保管する場所でした。

しかし、現代では遺骨を保管する期間が永代供養と同じ場合が多く、永代供養の一種として利用する方が増えました。

納骨堂の費用相場は納骨堂の種類によって大きく異なります。

遺骨を保管するスペースが狭いロッカー式納骨堂は20万〜50万円程度、都心に多い自動搬送式納骨堂は80万〜200万円程度です。

こちらの記事で納骨堂の費用について解説しているので、ぜひご覧ください。

樹木葬

樹木葬とは墓石の代わりに樹木を墓標とするお墓です。
美しい自然に還れる埋葬方法として人気が高くなっています。

樹木葬にも大きく分けて合祀型と個別型の2種類があります。
合祀型の費用相場は約5万〜20万円、個別型の費用相場は約50万〜100万円です。

こちらの記事で樹木葬について解説しているので、ぜひご覧ください。

散骨

遺骨を粉末状にして、山や海に撒く埋葬方法です。
費用はどこに散骨するのかによりますが、5万〜20万円程度で行うことができます。

こちらの記事で散骨について解説しているので、ぜひご覧ください。

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墓石撤去の代行業者について

墓石の撤去は、手続きなども含めればそれなりの時間を要します。
そのため、忙しい方などは自分で行うのが困難な場合もあるでしょう。

自分で行うのが困難な方あるいは不安な方は、代行業者に依頼して撤去してもらう方法もあります。
墓石撤去の代行業者は、撤去に必要なさまざまな手続きを代行してくれる業者です。

墓石を遺族が積極的に撤去する場合は、多くが他の墓地へ移動する改葬となるでしょう。
代行業者に依頼することで、改葬先の墓地を紹介してくれたり改葬に必要な手続きを代わりにしてくれたりします。

また、撤去の代行業者であることから、撤去作業も当然代行してくれます。

この際の撤去作業は、代行業者が提携する石材店などが担当してくれるため、撤去に関するさまざまな手続きを任せることが可能です。

ただし、墓地や親族との相談や交渉など、人間関係に影響がある部分については自分で行うことをおすすめします。

代行業者が仲介などしてくれることもありますが、相手との関係性を悪くしたくないのであれば、必ず直接相談するようにしてください。

墓地の改葬などは、故人にとっても遺族にとっても大切なこととなりますので、しっかりと話し合ったうえでどうするか判断するようにしましょう。

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墓石の撤去費用まとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで墓石の撤去費用の情報や、墓じまいの流れを中心にお伝えしてきました。
今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • 墓じまいとは、墓石を撤去し更地に戻し管理者へと返還すること
  • 墓石の撤去にかかる費用の相場は、15万〜45万円程度
  • 墓石の撤去費用が払えない場合、ローン利用が可能なケースがある
  • 墓石の撤去費用を抑えるには、複数の墓石解体業者へ見積もりを依頼することが大切

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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