お墓
魂抜きのお布施はいくら?お布施の書き方や渡し方も紹介
更新日:2022.11.08 公開日:2022.06.09
魂抜きは仏教の宗教的な儀式の一つですが、魂抜きのお布施の相場についてご存知でしょうか。
お布施の書き方や渡し方を知っておきましょう。
そこでこの記事では、魂抜きのお布施の相場やマナーについて詳しく説明していきます。
この機会にお布施に関するマナーを覚えておきましょう。
魂抜きをしないとどうなるのかについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 魂抜きとは
- 魂抜きのお布施の相場
- 魂抜きのお布施の渡し方
- 浄土真宗の魂抜きのお布施
- 魂抜きで使用するお布施の袋
- 魂抜きのお布施の書き方
- 魂抜きをした仏壇はどうすればよい?
- お布施以外で用意するもの
- 魂抜きをしないで処分するとどうなる?
- 魂抜きのお布施まとめ
魂抜きとは
魂抜きとは、僧侶に読経していただいてお墓や仏壇に宿った魂を抜く儀式のことです。
仏壇やお墓は購入して使用する際には、僧侶により魂入れをしてもらうことが一般的です。
そのため、魂が宿ったまま動かしたり捨てたりすることは、マナー違反とされており、事前に魂抜きをする必要があります。
日常的にお墓や仏壇に手を合わせることが当たり前となっていますが、お墓や仏壇に魂が宿っていると考えられているからこその行為だといえます。
魂抜きのお布施の相場
お布施の相場
一般的には1万円〜3万円程度が相場であるとされています。
「4」は縁起が悪いと考えられているため、4万円は避けることがマナーになります。
お布施は本来お礼の気持ちを表すものであり、僧侶からはっきりと金額を提示されないことがあるのも実情です。
そのような際には、自身の経済状況も考慮して金額を決めるとよいでしょう。
御車代の相場
僧侶が自宅やお墓に出向いた時の交通費を御車料と言います。
御車代の相場は5,000円~1万円程度です。
御膳料の相場
魂抜きの法要後に行われる会食に僧侶が出席できなかった場合に渡す食事代のことを御斎料と言います。
御斎料は会食に僧侶が出席した場合は不要です。
お膳代の相場は5,000円~1万円程度です。
こちらの記事で墓じまいのお布施について解説しているので、ぜひご覧ください。
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魂抜きのお布施の渡し方
次に、お布施の渡し方などについて紹介していきます。
お布施の包み方や渡し方、注意点を以下で説明していきますので、参考にしてください。
お布施の渡し方
お布施は、お布施袋を袱紗(ふくさ)で包み、切手盆にのせた状態で僧侶にお渡しすることがマナーになります。
お布施をお渡しするときの手順を以下にまとめます。
- 切手盆を用意する
- 切手盆をまず自分の方へ向けて置く
- 切手盆の上にお布施を自分が文字を読める向きに置く
- 切手盆の上下を持ち、時計回りにまず90度回す
- 手を上下に持ち替えてさらに90度回し、僧侶から文字が読める向きにする
- 読経のお礼を伝え、僧侶へ差し出す
- 僧侶がお布施を受け取り、切手盆を返されたら受け取る
- 袱紗と切手盆を回収する
お布施の入れ方
お布施を用意する際は、お札は新札にする必要があります。
香典の場合には、新札は避けて旧札を使用することが一般的ですが、お布施はあくまでも僧侶に対するお礼になるので、新札が適しています。
お札の向きは、内袋の表側からお金を引き出した際に、お札が表で肖像画が上方向にくるように入れることがマナーになります。
また、お布施の表書きは毛筆で記載することがおすすめですが、薄墨ではなく、濃墨を使用して構いません。
その理由は、お布施はお悔やみ事に対してではなく、あくまでもお礼としてお渡しするお金だからです。
浄土真宗の魂抜きのお布施
次に、浄土真宗のお布施の相場について紹介していきます。
浄土真宗は他の宗派とは考え方が少し異なるのですが、魂抜きやその相場について以下で説明していきます。
浄土真宗の魂抜きは「遷仏法要」
浄土真宗では、亡くなったらすぐに成仏すると考えられており、そもそも魂といった概念がありません。
そのため、魂入れや魂抜きといった名前の法要は行われないことが一般的です。
その代わりに「遷仏法要(せんぶつほうよう)」と呼ばれる儀式を行うことになります。
この他にも「遷座法要(せんざほうよう)」や「閉扉法要(へいひほうよう)」と呼ばれることもあります。
遷仏法要のお布施相場
遷仏法要のお布施の相場は、地域や寺院によって金額が異なりますが、1万円〜3万円程度が一般的になります。
お布施の金額が分からない場合は聞いて大丈夫
お布施の金額に迷うようであれば直接寺院に確認しても問題ありません。
寺院によっては、法要の金額を明確に提示しているところもあり、教えてもらえるケースもあります。
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魂抜きで使用するお布施の袋
無地の白封筒
魂抜きのお布施には、水引のない白封筒が使用されることが多いようです。
白封筒は、宗派に関係なくほとんどの仏事にも使うことができるので、封筒に迷った時はこれを使用しましょう。
自分で「御布施」と書くこともありますし、印刷されたものもあります。
袋のタイプには、単純に封筒になったものと、多当折りという折って使用する中袋が付いたものとがあります。
数千円から1万円~2万円程度までの金額の場合は単純に封筒になったものを使用します。
多当折りのものは封筒よりも高級な感じがしますが、その中でもより高級感のある装飾柄が付いたものと、無地のものとがあります。
3万円~10万円以上の金額の場合は、多当折りのものを使用します。
黒白の水引
葬儀の香典や葬儀後の法事に御仏前を包む場合に黒白の水引のある不祝儀袋が使用されます。
また、四十九日までの弔事に僧侶に渡すお布施に使われることもあります。
しかし、四十九日以降の弔事のお布施は、無地の白封筒が使用されることが多く、魂抜きのお布施もこのタイプがいいでしょう。
不安な場合は、菩提寺の僧侶に聞いてみましょう。
黄白の水引
関西地方では、黄白の水引のある袋が用いられます。
一周忌以降の御仏前や、お布施袋に使用されることが多いようです。
関西地方でも、四十九日までは黒白の不祝儀袋を使用するのが一般的です。
宗派によっても異なるので、菩提寺の僧侶に確認するのがいいでしょう。
迷った場合は、無難な白の無地封筒が無難でしょう。
双銀の水引
僧侶に渡すお布施や戒名料を包む際に総銀の水引のある袋を使用する地域もあります。
双銀の袋は5万円~数10万円といった金額に用いられるので、格式が高い寺院の場合は、双銀の水引のお布施袋の方がいいでしょう。
金額が5万円以下の場合や、魂抜きなどの供養の場合は、白黒の水引があるもの、無地の白封筒、あるいは黄白の水引があるものの方がおすすめです。
こちらの記事でお布施の封筒について解説しているので、ぜひご覧ください。
魂抜きのお布施の書き方
表書きの書き方
お布施袋の表書きの書き方はすべての仏事で共通しています。
「御布施」と上半分に書きます。
あるいは、市販の「御布施」とプリントされたものを使用してもかまいません。
お車料やお膳料を渡す場合は、「御車料」「御膳料」と書きます。
魂抜きなどの供養では、会食がないので御膳料を渡すことはありません。
また、僧侶が近くから来る場合も、御車料は不要です。
お布施の袋の下部には、名字だけあるいはフルネームで自分の名前を書きます。
中袋の書き方
中袋が付いている袋の場合は、中袋の表面に金額を書きます。
中袋の表面には、住所・氏名・電話番号を書きます。
これらは外袋には記載しないようにしましょう。
中袋がないときは裏面に書く
封筒タイプで中袋がない場合は裏面に、住所・氏名・電話番号・金額を書きます。
お布施は僧侶の読経に対する対価ではないので、金額は書かない方がいいという説もあります。
しかし、受け取った方の後々の処理のことを考えれば、書いておいたほうが親切でしょう。
金額の書き方
内袋の裏面に漢数字の大字で金額を記載します。
金額の書き方は以下の通りです。
- 1万円:壱萬円、壱萬圓
- 2万円:弐萬円、弐萬圓
- 3万円:参萬円、参萬圓
- 5万円:伍萬円:伍萬圓
こちらの記事でお布施の中袋の書き方について解説しているので、ぜひご覧ください。
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魂抜きをした仏壇はどうすればよい?
次に、魂抜きをした後の仏壇はどのように処分すればよいのか紹介していきます。
以下で詳しい処分方法について説明していきますので、参考にしてください。
お焚き上げをする
寺院に依頼すれば「お焚き上げ」と呼ばれる焼却処分が可能です。
仏壇と一緒に位牌や仏像、掛け軸などのご本尊も一緒にお焚き上げしてもらうこともできます。
いくら魂抜きをしたからといっても、故人やご先祖様に関わるものを、ごみとして捨てることに抵抗がある方は多いでしょう。
このような思いがある方は、お焚き上げをすることをおすすめします。
お焚き上げであれば、大切に取り扱ってもらえるので、供養にもつながり安心できます。
検討している方は、お近くの寺院に相談してみるとよいでしょう。
費用は1,000円〜1万円程度が相場になります。
金額の幅が広い理由としては、あくまでも気持ちとしてお渡しするものであるためです。
業者に依頼をする
遺品整理業者に依頼して処分をお願いする方法もあります。
神社やお寺で受け付けしてもらえなかったものも、業者では処分してもらえることも多いです。
時期に関係なく、年中受け入れしてくれる業者も多いので、利用しやすいことが特徴です。
費用は5,000円〜1万5,000円程度で、処分する物の大きさによって相場が変わります。
仏壇店に処分を依頼した場合は、1万円〜6万円が相場になります。
ただし、業者によっては高額な費用を請求されることもあるので注意が必要です。
できれば、いくつかの業者から見積もりを取り、そこから納得のいく業者を選ぶことをおすすめします。
ごみとして処分する
魂抜きをした仏壇はただの物に戻りますので、一般のごみとして処分ができます。
ごみとして処分することに抵抗がない方は、こちらの方法で処分してもよいでしょう。
ただし自治体によっては、仏壇などの仏具を回収してくれないところもあります。
事前に確認してからごみとして出すことをおすすめします。
大きな仏壇などのケースでは、自分で解体することが難しい場合もあるでしょう。
こういった場合には、解体のみ業者に依頼することもできますので、検討してみてください。
こちらの記事で仏壇の魂抜きについて解説しているので、ぜひご覧ください。
お布施以外で用意するもの
次に、お布施以外で用意すべきものについて以下にまとめます。
- お経の合間に鳴らすおりん
- 香炉
- 線香差し
- ロウソク立て
- 花立
- 経机(きょうづくえ)
- 座布団
- マッチもしくはライター
- 線香
- ロウソク
- 生花
- お供えもの
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魂抜きをしないで処分するとどうなる?
魂抜きの必要性については理解できたものの、逆に魂抜きをしないとどうなるのか不安に思った方もいるでしょう。
結論からいうと、魂抜きは宗教的な意味合いが強く信仰心次第になるため、魂抜きをしないからといって問題になるわけではありません。
ただし、大切な故人やご先祖様とつながりのある仏壇をそのまま処分することに、抵抗のある方も少なくないでしょう。
そのような際には、しっかりと魂抜きをして供養してから処分することをおすすめします。
こちらの記事で仏壇の魂抜きをしない場合の対処法を解説しているので、ぜひご覧ください。
魂抜きのお布施まとめ
ここまで魂抜きのお布施の相場や渡し方などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 魂抜きのお布施の相場は1万円~3万円程度
- お布施を渡す際にはお布施袋を袱紗で包み、切手盆にのせた状態で渡す
- お布施はあくまでも僧侶に対するお礼のため、新札が適している
- 魂抜きをしたあとはお焚き上げすることで供養にもつながる
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。