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お墓

お墓の魂抜きはどうするの?魂抜きの流れや当日の服装なども紹介

更新日:2024.01.01

墓じまい

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記事のポイントを先取り!

  • 魂抜きは改葬などの際に行う儀式
  • お墓の魂抜きの際の服装は私服で良い
  • 浄土真宗の場合は遷仏法要と呼ぶ

仏具などの処分の際に行われる、魂抜きの儀式についてご存知でしょうか。
お墓でも魂抜きをしますが、タイミングなどを知らない方も多いかと思います。

そこでこの記事では、お墓の魂抜きについて解説します。

この機会に、お墓の魂抜きにおける流れや服装も覚えておきましょう。
後半には納骨堂の場合でも魂抜きが必要かについて触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 魂抜きとは
  2. お墓の魂抜きをするタイミング
  3. 魂抜きで用意するもの
  4. 魂抜きの流れ
  5. お墓以外で魂抜きをするもの
  6. 魂抜きの費用
  7. 魂抜きの服装
  8. お墓の魂抜きまとめ
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魂抜きとは

一般的に「魂抜き」と呼ばれますが、「閉眼供養」「お精根ぬき」「お精抜き」「抜魂」さらに「撥遣供養(はっけんくよう)」などと呼ばれることもあります。

魂抜きとは、仏具などから魂を抜き一般的なものに戻す儀式のことを指します。

仏教ではものに魂が宿るという考え方があり、魂の宿るものをそのまま処分したり移動させたりすることは良くないことだとしています。

多くの方が関わる魂抜きとしては、仮位牌から本位牌に移る際や「墓じまい」などのタイミングです。

仮位牌、お墓などは故人の魂が宿るとされているため、仮位牌の処分や墓を解体する前には魂抜きが必要となります。

他にもタイミングはありますが、魂抜きを省略することで魂がうまく成仏できなかったりするとも考えられています。

関わる方の信仰心にもよりますが、仏具や遺品などの処分の際には魂抜きを忘れないようにしましょう。

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お墓の魂抜きをするタイミング

お墓に対しても魂抜きが必要となるタイミングがあります。
具体的なタイミングを知っておくことは大切です。
主なタイミングについて以下で紹介しますので、ぜひ覚えておきましょう。

お墓をリフォームするとき

お墓のリフォームとは墓石の欠けを直したり接着部分を改善したりする作業です。

改修などでお墓に直接手を加える場合、魂抜きをします。
これは、魂が入ったままのお墓をそのままにして手を加えることが、魂に対して失礼にあたるからです。

お墓は長期間使用し管理されるものです。
風雨にさらされていますので、時間が経つとどうしても改装の必要が生じてきます。

しかもお墓の改装は、大掛かりな作業になり、墓石を動かしたりしなければなりません。

長く管理しているお墓では改装することも良くありますので、魂抜きを忘れないようにしましょう。

こちらの記事でお墓のリフォームについて解説しているので、ぜひご覧ください。

お墓の引っ越し

改葬と呼ばれるお墓の引っ越しですが、この際にも魂抜きが必要となります。

改葬の方法としては主に2種類あり、今のお墓を処分して新しいお墓を建てる方法と、今のお墓を運んで新しい場所に移す方法があります。

前者ではお墓を壊すため、後者ではお墓を移動させるため、いずれの場合であっても魂抜きは必要です。
改葬を考えている方は、魂抜きの手配も忘れないようにしておきましょう。

また、改葬においては「魂抜き」と対になる「魂入れ」の儀式も必要となります
魂入れは魂抜きと反対に故人の魂などを仏具などに入れる儀式です。

この魂入れをすることで引っ越しが完了しますので、引っ越し先での魂入れをする手配も忘れないようにしておきましょう。

こちらの記事でお墓の引っ越しについて解説しているので、ぜひご覧ください。

墓じまい

墓じまいとは、お墓の供養を終えて故人の遺骨を合祀ごうしにする儀式です。
墓じまいによりお墓にいる故人の魂は先祖の魂と同列になるため、既存のお墓から故人の魂を抜く必要があります。

遺骨を移動してしまえばお墓を処分することとなりますので、必ず魂抜きを忘れないようにしましょう。
基本的にお墓そのものに手を加える場合は魂抜きが必要だと覚えておけば大丈夫です。

こちらの記事で墓じまいについて解説しているので、ぜひご覧ください。

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魂抜きで用意するもの

魂抜きの際に準備するものは以下の通りです。

  • おりん等
  • 木魚
  • 線香
  • ろうそく
  • 仏花
  • 供物
  • お布施等

仏教で一般的な供物とされる五供の用意が必要です。
五供は線香仏花ろうそく供物水となります

線香は普段お墓参りなどで使用するもので問題ありません。
線香を立てるための香炉などは必要に応じて用意し、火をつけるためのライターやマッチ等も準備しておきましょう。

仏花は生花店などで魂抜きのための仏花が欲しいと言えば、合わせて用意してくれます。
ろうそくも普段使用しているものを用意し、水は墓地に用意されていることも多いので、持参する必要はないでしょう。

供物に関してはお酒やお菓子など、故人が好きだったものを用意してください。
魂抜きの費用は基本的にお布施となるためお布施を用意し、必要に応じて御車代や御膳料を用意しましょう。

おりんやおりんに付随する小物、木魚などは僧侶が用意するケースもあります。
その他にも必要なものがあるかもしれませんので、事前に寺院などに確認を取っておくことをおすすめします。

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魂抜きの流れ

魂抜きを検討してから実際に魂抜きするまでの流れを知っておきましょう。
以下で紹介しますので、ぜひ覚えておいてください。

家族や親族と相談

魂抜きをするタイミングは墓じまいや改葬お墓をリフォームするときなどがあります
いずれの場合もお墓の処分や移動など、大きな行事です。

勝手にひとりの判断でこれらの行事を行なってしまえば、あとになって親族とトラブルになる可能性があります。

必ず事前に親族と相談し承諾を得てから行動に移りましょう
事前に確認しておくことで、不要なトラブルを避けることが可能です。

菩提寺と相談

親族の承諾を得たら、寺院に魂抜きが必要となる経緯を話してください
この際、菩提寺がある家庭では必ず菩提寺に連絡を入れましょう。

魂抜きには僧侶の読経が必要となりますので、経緯を話したうえで魂抜きをしてもらえるように依頼します。
この際に、お互いの都合のいい日程をしっかりと相談してください。

日程が決まり次第、お墓の処分や移動に関わる石材店やお墓が設置されている墓地の方にも連絡を入れましょう。
関係者への連絡を怠るとトラブルに発展してしまいますので、必ず関わるすべての方に連絡を入れてください。

魂抜き

予定当日になったら事前の打ち合わせで決まった時間に魂抜きをします
今までお世話になったお墓を綺麗に掃除しておくことで、故人にとっても遺族にとっても良い魂抜きとなるでしょう。

時間になったら、供物や仏花を供えて僧侶に読経してもらいます。
読経を終えたあと参加者全員で順番に線香を上げ、お祈りします。

その後は必要に応じて会食などをして解散です。
すべての流れを終えた際には、必ず僧侶に感謝の言葉とお布施を渡すようにしてください。

万が一忘れてしまうと不要なトラブルの原因となります。

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お墓以外で魂抜きをするもの

魂抜きが必要になるものはお墓以外にもあります。
以下に挙げられるものも、場合によって魂抜きが必要です。

仏壇

仏壇は新しいものに買い替える場合や引っ越しする場合などに魂抜きします

仏壇は購入した際に開眼供養(魂入れ・お性根入れ)を行っており、すでに仏様やご先祖様の魂が宿っているとされるためです。

何の儀式も行わずに仏壇を動かすことは、仏様やご先祖様に失礼と考えられています。
仏様やご先祖様に配慮する意味でも、仏壇を動かす際は魂抜きが必要です。

ただし仏壇のみの場合、魂抜きを行わなくて良い場合もあるため、菩提寺などに相談すると良いでしょう。

こちらの記事で仏壇の魂抜きについて解説しているので、ぜひご覧ください。

遺影

故人の生前の姿を表した遺影は、もともと仏教の教義と無関係でした。
しかし時代の変化とともに、故人の写真を仏壇に飾って手を合わせる風習も生まれました。

人によっては遺影を故人の魂が宿ったものと考えます
遺影を処分などする際は、念のため魂抜きを行うといいでしょう。

こちらの記事で遺影の処分について解説しているので、ぜひご覧ください。

仏像

仏像も仏壇と同じように魂抜きが必要です
仏像は製作時に彫師(仏師)によって魂を込められています。

仏壇に安置されている仏像には、仏壇の開眼供養を通じて仏様が宿っていることも大きな理由です。

日頃から様々な人の信仰を受けたり手を合わされたりする対象でもあるため、動かすなどする場合は一度魂抜きを行います。

掛け軸

掛け軸も魂抜きをする対象です。
掛け軸には仏様の姿が描かれており仏像と同じく仏様が宿っているとされているためです

信仰の対象でもあるため、処分などする際は魂抜きが必要です。

人形

人形は神様や仏様にまつわるものではないものの、処分する際は魂抜きを行うのが望ましいです。
人形は大切に扱うほど持ち主の気持ちが宿ると考えられています

人形を処分したりお焚き上げしたりする際は、先に魂抜きするのがおすすめです。
実際に人形の魂抜きを行う際は、今まで一緒に過ごしてくれたことに感謝すると良いでしょう。

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魂抜きの費用

実際に魂抜きをする際、どの程度の費用を用意する必要があるのか悩む方も多いでしょう。
基本的に必要となる費用について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

お布施

魂抜きに必要なお布施の相場は、3万円〜10万円とされています。

魂抜きにおけるお布施は、儀式中の読経に対する感謝の意を示すためのお金です。

お布施は寺院や僧侶から提示される費用ではなく、あくまで依頼者側の人間が謝意を込めて能動的に渡すお金になります。
そのため、基本的には寺院側から明確な金額を提示してくることがないため、寺院側と依頼者側のすれ違いによってはトラブルに発展する可能性もあります。

寺院によって相場が違いますので、事前に確認しておくのが確実でしょう。
ただし、魂抜きの費用についてそのまま聞いても、お気持ち程度で十分といった曖昧な言葉が返されてしまうかもしれません。

他の方が魂抜きでどの程度渡しているかを聞いたり、知人の中で魂抜きを依頼したことがある方に聞くなどすることをおすすめします。

お車代

お車代は、いわゆる交通費にあたります。

お墓の魂抜きを依頼するうえで、墓地と寺院が離れていたりする場合には僧侶が車などを利用します。

車を使えばガソリンを使いますし、交通機関を使えば交通費が必要です。
そうした費用は依頼者側が負担することが一般的となりますので、お車代としてお布施とは別に用意する必要があります。

お車代の費用相場は5,000円〜1万円とされていますので、寺院と墓地の位置関係や謝意の大きさなどから金額を決めると良いでしょう。

高すぎてもトラブルに発展しかねませんので、謝意を込めて金額を上乗せしたい場合にはお布施を増やすようにしてください。

お膳料

お膳料は食費にあたる費用で、相場は5,000円〜1万円とされています。
儀式のあと、宴席などを用意したうえで僧侶が参加できなかった際に支払う費用がお膳料です。

通常の魂抜きであれば、宴席を用意することもありませんが、墓じまいなどの重要な法要であれば儀式のあとに宴席を用意することもあるでしょう。

僧侶も忙しい身ですので、こうした宴席を用意しても出席できるとは限りません。
出席できなかった際に、この食事の代わりに僧侶に渡すのがお膳料です。

ただし、宴席を用意しなかった場合や用意したうえで僧侶が出席した場合には、お膳料を用意する必要はありませんので注意してください。

こちらの記事で魂抜きのお布施について解説しているので、ぜひご覧ください。

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魂抜きの服装

魂抜きを行う際、適切な服装が分からない方もいるのではないでしょうか。
魂抜きの場にふさわしい服装についても解説します。

お墓の魂抜きの服装

お墓の魂抜きの際に僧侶に読経していただく場合は喪服を着用します
原則上下黒のスーツ・ワンピースや、黒ネクタイを着用します。

一方身内だけで墓じまいを行う場合、平服でも問題ありません。
平服の場合は黒系に加えて、グレーや紺色の正装でも良いとされています。

こちらの記事で墓じまいの服装について解説しているので、ぜひご覧ください。

仏壇の魂抜き

仏壇の魂抜きを行う場合は正装でなくても問題ありません
ただしジーパンやTシャツ、露出の著しい服装は避けます。

特に僧侶にお経をあげていただく場合は、極力派手さのない落ち着いた服装を着用するべきです。
お子さんが参列する場合は、学校の制服やシックな色合いの私服を着用させます。

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お墓の魂抜きまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまでお墓の魂抜きについての情報や、魂抜きの流れについて解説してきました。
まとめると以下の通りです。

お墓に直接手を加える際は魂抜きが必要
魂抜きの際は五供と供養のための道具が必要
お墓の魂抜きの費用相場は3万円〜10万円
納骨堂であっても基本的には魂抜きをする

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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