お墓
墓じまい法要の服装とは?墓じまいのお布施の詳細まで解説
更新日:2021.10.29 公開日:2021.10.11
墓じまい法要へ行くときはどんな服装をすればいいのでしょうか。
葬儀と同様に喪服を着用するものなのでしょうか。
この記事では墓じまい法要の種類について説明した後、男女別の服装マナーについてお伝えします。
- 墓じまい法要の流れとは?
- 墓じまい法要での服装とは?
- 墓じまい法要でのマナーについて
また、子供が弔事に参加する場合の服装についても併せてお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
墓じまいの法要の種類
墓じまいの一般的な流れをご説明します。
閉眼供養
墓じまいして遺骨を取り出すためには閉眼供養が必要です。
閉眼供養は僧侶に依頼してお寺やお墓の前でお経をあげてもらう儀式です。
一般的に、お墓に限らず仏壇や位牌には故人の魂が宿っているとされています。
そのため墓じまいする際は故人の魂を抜き、墓石をただの石に戻さなければなりません。
魂が宿った状態でお墓などを移動させたり、捨てたりするのはタブーとされています。
閉眼供養を行わないと石材店にお墓の解体・撤去を断られる場合もあるようです。
墓じまいの最初の作業として、まずは閉眼供養を必ず行いましょう。
墓石の解体
閉眼供養が済んだ後、石材店へ墓石の解体を依頼します。
遺骨の取り出しも石材店が行うため、できれば遺族が立ち会うのがおすすめです。
閉眼供養と墓石の解体は、必ずしも同日に行われるわけではありません。
それぞれ別日で行うということはお墓に2回出向くことになってしまいます。
遠方の親戚に来てもらう場合はなるべく同日に行えるようお寺と石材店に相談しましょう。
墓石を解体し、撤去した後は土地もキレイに整地して寺院・霊園に返却します。
石材店によって解体・撤去費用は異なります。
2~3社の石材店から見積もりを取って検討しましょう。
開眼供養
開眼供養は墓じまい後に新たな改葬先で行う供養のことです。
基本的に開眼供養は新たにお墓が建ったというお祝いの行事になります。
閉眼供養と同様、僧侶にお経をあげてもらい供養する儀式となります。
供養の後は参加者全員で会食をするのが一般的なようです。
開眼供養のみの行うときは、お墓を建てた建碑祝いとして祝儀袋にお祝いを包みます。
建碑祝いの相場は3万〜5万円ほどです。
しかし、開眼供養と納骨式を一緒に行う場合は慶事ではなく弔事となります。
納骨式とは新しいお墓に遺骨を納める儀式のことです。
開眼供養と納骨式が同日に行われる場合は御仏前やお供えとして不祝儀袋にお金を包みます。
お供えの相場は5,000~2万円ほどです。
地域によってはお供え物を用意するところもあります。
果物や野菜、丸餅などさまざまです。
一般的にはお供え物よりお金を包む方が多いようですが、地域の慣習に従います。
開眼供養のみ行うのか、納骨式も一緒に行われるのかという確認は必ず代表者にしておきましょう。
墓じまい法要の服装
墓じまい法要にはどんな服装で参列すればいいのでしょうか?
それぞれの法要ごとにご説明します。
閉眼供養
閉眼供養は僧侶からお経をあげてもらう正式な儀式となるため、基本的に喪服を着用します。
和装やブラックフォーマルが喪服にあたりますが、洋装のブラックフォーマルの方が動きやすくおすすめです。
開催側の場合、集まってもらう親族へ服装の指示を事前に伝えておくと親切でしょう。
寒い季節は喪服の上にコートなどを着用しても問題ありません。
黒や紺色など落ち着いた色で、デザインもシンプルなタイプを選びます。
毛皮など動物の殺生を連想させる素材はマナー違反となるので、気を付けましょう。
女性の場合もコート着用、もしくはストールのような肩にかけられるものを持っていると便利です。
小物も黒色で光沢のないタイプが基本です。
カバンや靴は光る金具などが付いていないか確認が必要です。
ネクタイピンは光るものなので外します。
男性は白いワイシャツに黒いネクタイ、黒い靴下を着用します。
女性はアクセサリー系は基本的に身に付けません。
シンプルな結婚指輪や真珠のアクセサリーならOKです。
墓石の解体
僧侶の立会いがない墓石解体であれば平服で問題ありません。
弔事でいう平服は略喪服のことを指します。
略喪服は男性なら濃紺やグレーなどダークカラーのスーツ、女性はダークカラーのワンピースやアンサンブルなどがあります。
かしこまった喪服でなくても良いですが、落ち着いた色味の服で参加するのが基本です。
男性のネクタイは白色を選びましょう。
お墓が山の中にあるようなら動きやすい服装でも問題ないのですが、半袖やハーフパンツなどラフすぎる格好はNGです。
開眼供養
開眼供養は新しくお墓が建ったお祝いの行事となります。
そのため、開眼供養のみを行う場合は平服で問題ないでしょう。
ただし、納骨式を一緒に行うのであれば、弔事になるため喪服を着用します。
喪服か略喪服かでは全く異なるので、注意が必要です。
平服の場合、墓じまいを執り仕切る開催者側は男性なら礼服に白いネクタイ、女性なら礼服や落ち着いた色合いのワンピースを着用します。
招かれた方は略喪服を着用しましょう。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも 可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
墓じまいのお布施のマナー
墓じまいでのお布施や香典マナーについてご説明します。
お布施の相場
墓じまいでのお布施の相場は3万〜10万円くらいです。
地域差があるため、親戚やお寺に確認することをおすすめします。
ネットで依頼する、そのとき限りの僧侶に供養してもらう場合は3万〜5万円ほどでいいようです。
僧侶にお墓まで出向いてもらった場合は、お布施とは別に御車代として5,000〜1万円程度を用意します。
墓じまい後は参加者で会食するのが一般的ですが、僧侶が会食に参加しない場合は御膳代も包みます。
御膳代は5,000円ほどが相場です。
お布施の表書きの書き方
お布施は白無地の封筒や奉書紙に包みます。
100均等で購入できる封筒で構いません。
ただし2重の封筒は避け、1重のものにします。
2重は不幸が重なることを意味するためです。
また、郵便番号を記入する枠がない封筒を選びましょう。
封筒の表書きは上段中央に「御布施」や「閉眼供養御礼」と書きます。
下段中央には包んだ人の名前を書きますが、苗字だけでOKです。
表書きは毛筆か筆ペンを使用し、濃墨で書きます。
中袋がある場合は、中袋の表に包んだ金額を書きます。
金額は旧字の漢数字を使用するのが基本です。
「1→壱」「3→参」「5→伍」「万→萬」「千→仟」という風に表します。
例えば3万円を包むのなら「金参萬圓也」、5,000円を包むのなら「金伍仟圓也」と書くことになります。
中袋の裏には包んだ人の住所と名前、電話番号を書きます。
中袋がなく封筒のみの場合は、封筒の裏の左下に包んだ人の名前等を書き、金額も記します。
子供の喪服について
墓じまいに子供連れで参加する場合、子供には何を着せればいいのかをお伝えします。
保育園・幼稚園・小学生の喪服
小学生以下の小さいお子さんは喪服を用意してもすぐにサイズが合わなくなってしまいます。
無理に喪服を購入しなくても、落ち着いた色合いの服であれば喪服の代わりにできます。
男の子は白いシャツに黒や紺、グレーのズボンなどを着用します。
ズボンと同系色のベストやジャケットを着てもいいでしょう。
夏場は白い半袖ポロシャツでも問題ありません。
女の子は黒や紺のワンピース、もしくは白いブラウスに黒や紺、グレーのスカートでもOKです。
スカート丈はなるべく長めにしてミニスカートは避けます。
肌寒い日は同系色のカーディガンなどを羽織ってもいいでしょう。
男女とも靴は黒い方がいいですが、無ければ真っ白いスニーカーでもOKです。
サンダルや派手なスニーカー、キャラクター付きの靴は履かないようにしましょう。
中高生の喪服
中高生は学校の制服があれば着用させます。
女の子の制服でリボンやネクタイが明るい色であれば外して着ます。
大人はマナー違反になってしまいますが、学生であれば靴はローファーやスニーカーでも問題ありません。
靴下はくるぶし丈のものは避け、膝下くらいのものを選びます。
大学生の喪服
大学生は基本的に大人と一緒とみなされるため喪服が基本です。
ただし、通夜に参列するときはダークカラーのスーツなど略喪服でもOKです。
もしくはリクルートスーツや、入学式で着用したスーツでも大丈夫です。
通夜は急いで駆けつけるものとされているため、正式な喪服でなくてもよいとされているためです。
ただし葬儀ではきちんと喪服を着用します。
葬儀会社ではレンタル喪服なども用意されていますし、ネットでもすぐ発送してくれるレンタルサービスがあるようです。
通常の黒いスーツと喪服は黒色の深さが全く違うため、着用するとすぐにわかります。
必ず喪服を着用してマナー違反にならないよう気をつけます。
ブラックフォーマルが1着あると便利です。
身だしなみのマナー
年齢に関係なく、弔事で使用する小物は黒、もしくは黒に近い色を使用します。
バッグの素材は光沢のあるものを避けます。
髪型も清潔感を感じるようにしましょう。
髪が長い方は黒いヘアゴムで耳下に結びます。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも 可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
墓じまいの服装まとめ
ここまで、墓じまい法要の服装についての情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- 墓じまいは現存のお墓で閉眼供養した後に墓石を解体し、改葬先で開眼供養する
- 墓じまいで行う法要の服装は僧侶立会いなら喪服、立会いがなければ平服が一般的
- 開眼供養のみなら建碑祝いを包み、同時に納骨式も行うなら御仏前を包む
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
お墓の関連記事
お墓
更新日:2022.11.08
魂抜きのお布施はいくら?お布施の書き方や渡し方も紹介
お墓
更新日:2024.01.01
お墓の魂抜きはどうするの?魂抜きの流れや当日の服装なども紹介
お墓
更新日:2021.10.29
遺骨がない場合、墓じまいはどうする?改葬許可申請についても解説