お葬式
献杯のやり方とは?献杯をするタイミングやマナー、関係性別のスピーチの例文を紹介
更新日:2024.03.19 公開日:2021.12.23
葬儀や法要などの会食の席で行われる献杯をご存知でしょうか。
乾杯のように食事の前に行われる行為ですが、弔事の席での献杯は乾杯とは意味が異なります。
そこでこの記事では、献杯と乾杯の違いや献杯のやり方とマナーをご説明します。
献杯の前に行う喪主のスピーチの例文も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
都道府県一覧から一日葬対応の葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
- 献杯とは
- 献杯と乾杯の違い
- 献杯をするタイミング
- 献杯のやり方
- 献杯のマナー
- 献杯のスピーチは誰がやる?
- 献杯のスピーチの例文
- 献杯のスピーチをする際のマナー
- 宗教宗派別の献杯のスピーチで避ける言葉
- 献杯以外のスピーチの例文
- 一周忌の献杯の挨拶
- 一周忌の献杯の挨拶の例文
- 献杯のよくある質問
- まとめ
献杯とは
献杯(けんぱい)とは、葬儀や法要の後に行われる会食の際に、喪主の挨拶に続いて故人に対して敬意を表すために杯を捧げる行為です。
葬儀後の精進落としや、法事の後のお斎(おとき)、追悼会、お別れ会など、弔事の食事の場では、献杯を行ってから食事を始めることが一般的です。
献杯は厳かな席だけでなく、友人同士が故人を偲んで会食を行う際にも適しています。
ただし、必ず献杯を行わないといけない決まりやルールは存在せず、地域や宗派によっても異なります。
献杯を行うかどうかは、葬儀社のスタッフや菩提寺などに相談し、事前に確認することをおすすめします。
献杯は神事から始まった
献杯の始まりは、神事で神様にお供えするお神酒といわれています。
五穀豊穣や元服祝、神前結婚式での三三九度の儀式で備えられていたお神酒が、仏教が普及していく中で仏式の弔事でも使われるようになっていきました。
神事と仏教、さらに自然信仰などが混ざって現在の献杯の形が出来上がっていったため、献杯は正式な儀式ではありません。
そのため、地域や宗派によっては行わず、献杯の読み方も地域によって「けんぱい」または「こんぱい」と異なります。
献杯は浄土真宗では行わない
浄土真宗の死生観は、故人は逝去後に仏様になると考えられているため、葬儀の意義は故人の供養ではなく阿弥陀如来への礼拝です。
そのため、故人への敬意を表し捧げる杯である献杯は、浄土真宗の葬儀では行われません。
浄土真宗の弔事の食事の場では、喪主の挨拶のあとは「いただきます」で食事が開始され、普段と同様
の食事の始まりになっています。
献杯と乾杯の違い
献杯と乾杯では意味が異なります。
乾杯は主に喜ばしいイベントやお祝いの場で行われ、場の雰囲気を盛り上げるために行われます。
乾杯の瞬間には、参加者がお互いのグラスを合わせたり、拍手をしたりして楽しい雰囲気を作り出します。
一方、献杯の目的は故人を敬い、偲ぶためなので、厳粛な雰囲気の中で行われます。
そのため、発声は静かで、グラス同士を打ち合わせることはなく、拍手も行われません。
このように、乾杯と献杯はそれぞれ異なる意味や雰囲気を持っています。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
献杯をするタイミング
献杯はいつ行うものなのでしょうか。
下記で詳しくご説明します。
葬儀の精進落としの後
献杯が行われるのは、葬儀の後に参列者が一堂に会して食事を摂る「精進落とし」と呼ばれる行事の際です。
精進落としとは、通夜から葬儀に至るまで、公私ともに多忙な中、葬儀に参列してくださった方々に対する慰労として、また故人との思い出話を語り合うひとときとして行われるものです。
開始の挨拶、献杯のスピーチのあとに会食が始まります。
法事のお斎の際
法要の後の「お斎(おとき)」と呼ばれる会食の際にも献杯を行います。
お斎は僧侶や参列者に食事をふるまう場で、思い出話に花を咲かせて故人を偲ぶという目的もあります。
お斎の際も開始の挨拶、献杯のスピーチのあとに会食が始まります。
献杯のやり方
それでは、ここからは献杯を行う際のやり方を解説します。
スピーチに気を取られてしまいますが、手順を誤らないようにすることも大事です。
献杯前
まず、献杯前は一般の参列者と同様に、所定の席に着座して待ちます。
緊張をほぐすためにと、お酒を先にあおる人もいますが、マナーとして好ましくはありません。
スピーチ前に喉の調子を整えるため、会場のスタッフに水を用意しておいてもらう程度ならば、問題はありません。
献杯の前には故人へお酒を捧げます。
そして、参列者全員のグラスにお酒やソフトドリンクを注ぎ合います。
献杯を促され挨拶を行う
献杯は、開始の挨拶(主に喪主が行う)のあとに葬儀場のスタッフに誘導されて、スピーチする位置に移動して行います。
この時、故人の遺影などに向かって背を向ける事は故人への失礼にあたりますので、絶対にやめましょう。
所定の位置に付くと、葬儀場のスタッフより杯を手渡されるので、右手に杯を持ち、左手をその下に添えます。
両手は杯を支えたまま、マイクに向かってスピーチを行います。
手元に原稿をもってスピーチができればいいのですが、杯を片手で持つのはお祝いの時のみなので、原稿はない状態でスピーチします。
もちろん、スピーチを始める前には、遺族→参列者の順に黙礼は必須です。
献杯を行う
スピーチを終えるときは、例文にもあったように「それではご唱和を」などを締めの言葉とすると、献杯直前の準備が自然に始まります。
あるいは、司会がいる場合に、献杯のスピーチ後に、司会が「みなさま、それでは…」と、起立と杯を持つのを促すアナウンスを行ってくれることもあります。
司会がいる場合は事前に打ち合わせをして、どちらが献杯の所作の促しをするか確認しておきましょう。
献杯後
献杯が終わっても、祝い事ではないので拍手は起きません。
司会がいる場合は「お席にお戻りください」と言われて、自席に戻ります。
司会がいない場合には、献杯が終わったらその場で遺族や参列者に黙礼し、自席に戻ります。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
献杯のマナー
献杯のマナーについてご紹介します。
献杯が終了するまで飲食に手を付けない
通常の食事の席では、乾杯する前に料理を食べたり、飲み物に手をつけてもマナー違反ではありません。
しかし、精進落としや会食の席などで献杯が行われる場合は、献杯の挨拶が終わるまで料理や飲み物を口にしないのがマナーとされています。
献杯のスピーチが行われる前に食事に口をつけると、周囲の参列者やご遺族に対して失礼な行為となりますので、注意が必要です。
そのため、献杯のスピーチが終わるまで食事を控えるようにしましょう。
グラスは胸の前で掲げる
献杯はお祝いの場ではなく、故人を偲ぶ場で行われるため、代表者の発声があっても、グラスを合わせず、胸の前で軽く掲げて静かに飲み物を飲みます。
また、お祝いの場で行われる乾杯では、拍手や歓声が一般的ですが、献杯では行われません。
献杯の場では、参列者は静かに故人を思い返し、敬意を表すことが求められます。
自分で飲み物を注がない
献杯の時は、飲み物を自分で注がないのがマナーです。
葬儀や法要後の会食が行われる席では、アルコールやソフトドリンクなどが用意されており、参列者はその準備を待ちます。
通常、葬儀社のスタッフが飲み物の準備を担当します。
ただし、小規模な会食の場合は、喪主が参列者のグラスに飲み物を注いで回ることもあります。
献杯の時には自分で飲み物を注ぐのではなく、用意された飲み物を待つことが一般的なマナーとされています。
献杯のスピーチは誰がやる?
葬儀の挨拶は基本的に喪主が行うものですが、会食前の献杯のスピーチを誰が担当するかについては厳密に決められていません。
喪主自身が担当することもありますし故人の兄弟や姉妹、または故人と深いつながりを持つ友人や職場の上司がスピーチを務めることもあります。
親族や友人にスピーチを依頼する際は、その人が故人とどのような関係であったのかを喪主から紹介してください。
また突然スピーチを頼むと内容を考える時間が十分に取れません。
そのため献杯のスピーチを依頼する際は、事前に相談して内容を考える時間を考慮してください。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
献杯のスピーチの例文
献杯はスピーチする方と故人の関係性によって内容が異なります。
ここからはスピーチする方別に例文をご紹介します。
喪主がスピーチする場合の例文
みなさま、本日はお忙しいところ、葬儀にご参列いただきまして、ありがとうございました。
長年お世話になったみなさまに会えて、母もさぞかし喜んでいることでしょう。
本日は、ささやかではございますが、お食事などを用意しております。
ぜひお召し上がりいただきながら、故人の思い出話などで、故人を偲んでいただければと思います。
それでは、献杯のご唱和をお願いいたします。
「献杯」。
ありがとうございました。
親戚がスピーチする場合の例文
故人の△△(続柄)の□□(名前)でございます。
本日はお忙しい中、〇〇の葬儀にご参列いただきまして、誠にありがとうございます。
みなさまのおかげをもちまして、葬儀も無事に終えることができました。
兄も一安心していることと存じます。
みなさまにおかれましては、遺族に対しましてのご厚情を、引き続き賜りますよう心よりお願い申し上げます。
本日は、故人の思い出をみなさまと語らいながら、故人を偲ぶ場にしたいと思っております。
それでは、献杯のご唱和お願いいたします。
「献杯」。
ありがとうございました。
友人がスピーチする場合の例文
ご紹介をいただきました、〇〇でございます。
△△君とは、学生時代からの付き合いをさせていただいておりました。
彼と、このような形で突然のお別れをするとは、今でも現実のこととして受け入れることができない思いです。
△△君の冥福を心からお祈り申し上げるとともに、ご遺族のみなさまには、謹んで哀悼の意を申し上げます。
それでは、ご指名を賜りましたので、故人を偲び、献杯をさせていただきたいと思います。
「献杯」。
ありがとうございました。
上司がスピーチする場合の例文
ご紹介をいただきました、株式会社〇〇の□□です。
△△さんとは長年会社でともに過ごした「戦友」であり「良き友」でございました。
特にここ数年は、私が部長、彼が課長という関係で、セクションの雰囲気づくりに積極的に関わっていただき、私自身の業務についても、本当にサポートをしてくださいました。
みんなから慕われていた△△さんが、本当にいなくなってしまったのかと思えば、本当に悲しくてなりません。
改めて、△△さんのご冥福を、心よりご冥福をお祈りいたします。
それでは、これより献杯をさせていただきます。
「献杯」。
ありがとうございました。
献杯のスピーチをする際のマナー
献杯は、遺族や参列者がともに故人を偲ぶ場において、節目となる習わしと言っても過言ではありません。
ここからは、献杯のスピーチを行うときのマナーについて、解説します。
スピーチの長さ
例文をご覧いただいてご理解いただけたかと思いますが、意外とスピーチの例文が「短い」と思われたのではないでしょうか。
実際、献杯のスピーチは長くても2分、短くても1分程度で行うことがマナーとされています。
結婚式などとは違い、目的が「故人を偲ぶ」事である以上、故人以外の人物が長々と自分の話ばかりのスピーチをしても場違いになるだけです。
故人を偲ぶ
献杯は、心を1つにしてそれを行うことで、天国に旅立っていった故人への哀悼の意を表す習わしでもあります。
つまり、献杯はスピーチがメインではないので、手短めにして故人を偲ぶことを優先しなくてはなりません。
献杯そのものの行為を大切にするのがマナーと心得ましょう。
忌み言葉を使わない
葬儀や法事の場は、故人を偲ぶ場でもありますが、参列しているみなさんにとってこれ以上不幸なことが起こらないように、忌み言葉を避けたスピーチが求められます。
忌み言葉を避けるのは、結婚式で「死ぬ」「病気になる」というような縁起の悪い単語を避けてスピーチすることと同様です。
ですので、葬儀等において、参列者に不幸が連鎖するようなイメージを持たせないスピーチを行うことが基本です。
重ね言葉の例
- 重ね重ね(かさねがさね)
- 益々(ますます)
- いよいよ
- 重々(じゅうじゅう)
- 再三(さいさん)
- 度々(たびたび)
- 次々(つぎつぎ)
- くれぐれも
- 返す返すも
- またまた
- しばしば
- 時々
- 続く
- 引き続き
- 再び
- 再々
- 次に
- なお
- また
- 追って
- 追いかける
直接的な表現は次のように言い換えます。
- 死ぬ → 逝去、永眠、逝去、亡くなる
- 生きている時 → お元気な時、生前
- 死者との別れ → 訣別、別離
- 看病 → 手当、看護、介護
- 事故 → 思わぬ出来事
- 安易な励ましの言葉
- 頑張ってください
- あなたがしっかりしないと
- 元気を出しなさい
- いつまでも悲しんでいないで
不吉な表現
浮かばれない、大変なことになる、消える、落ちる、4(死)、9(苦)
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
宗教宗派別の献杯のスピーチで避ける言葉
宗教宗派別に献杯のスピーチで避ける言葉をご紹介します。
キリスト教
- 冥福を祈る
死後直ちに天国に行けるとされているためです。
- 成仏
- 冥福
- 供養
- 往生
いずれも仏教用語だからです。
仏教
- 浮かばれない
- 迷う
成仏できないことを連想させるためです。
浄土真宗
- 冥福を祈る
死後直ちに極楽浄土に行けるとされているためです。
スポンサーリンク献杯以外のスピーチの例文
葬儀や法要においては、献杯以外にもスピーチを行う機会があります。
特に喪主は、遺族代表挨拶など、さまざまな場面でスピーチを行うことがあります。
通夜、葬儀など、喪主の果たす役割はかなり大きいので、ここでは献杯以外の喪主が行うスピーチの例文をご紹介します。
通夜でのスピーチの例文
本日はご多用のところ、故人〇〇の通夜式にご参列いただき、心よりお礼申し上げます。
故人も、さぞかし喜んでいることと存じます。
なお、明日の葬儀は△△時より◇◇ホールで執り行う予定です。
なお、葬儀ののちには、ささやかではございますが、別室にお食事の席を用意しております。
ご都合のつく方は、ぜひご臨席賜り、故人の思い出話などお聞かせいただければありがたく存じます。
本日は、誠にありがとうございました。
告別式でのスピーチの例文
私は、故人の長男にあたります、○○でございます。
遺族を代表し、みなさまにご挨拶を申し上げます。
本日は、お忙しい中、みなさまにおかれましてはご参列をいただきまして、誠にありがとうございます。
故人も、みなさまから見送りいただき、さぞかし喜んでいるであろうと思います。
退職後、父はさまざまな趣味に興じる時間が多かったのですが、釣りに登山、多趣味な父とお付き合いいただいた、多くのみなさまのおかげで、思い出がたくさん生まれたものと思います。
父が、このように豊かな晩年を過ごせたのも、みなさまのおかげでございます。
今後、私たち遺族一同、力を合わせて父の供養を続け、父に安心してもらえるように頑張ってまいります。
みなさまにおかれましては、亡き父に賜りましたご厚情を、私どもへも賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
本日は、誠にありがとうございました。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
一周忌の献杯の挨拶
一周忌は故人が亡くなってから一年が経って行う法要です。
一周忌の挨拶は、遺族や参列者が、故人のことを思い出し、穏やかに故人の思い出を語り合えるような雰囲気をつくってあげることが大切です。
そのため、一周忌の献杯の挨拶は、他の法要の際の挨拶よりも、故人を敬い、偲んで、供養する気持ちを込めて語るようにしてください。
一周忌の献杯の挨拶をする人の注意点
- 始めに、故人の遺影に向かって一礼をします。
- 挨拶や発声の際は故人の遺影に背を向けないようにしてください。
- 低く落ち着いた声で献杯の発声を行うようにします。
- 過度な笑顔は控えてください。
- グラスは右手に持つようにします。
- グラスは胸のあたりまで持ち上げます。
- 「献杯の発声」とし、「献杯の音頭」と言わないようにします。
一周忌の献杯の挨拶の際の参列者の注意点
- 杯やグラスは右手に持つようにしてください。
- 献杯の唱和は低めの落ち着いた声で行います。
- グラスは胸のあたりまで持ち上げます。
- 献杯の発声に続いて拍手はしません。
- お酒を無理に飲まないようにしてください。
- 「献杯の発声」とし、「献杯の音頭」と言わないようにします。
- 献杯が終わるまで食事に箸を付けないようにしてください。
一周忌の献杯の挨拶の例文
故人との関係ごとに、参列者の立場による献杯の挨拶の例文をご紹介します。
親戚
私は故人の妹の●●です。
本日はおおぜいの皆様にお集まりいただき、兄もさぞかし喜んでいることと思います。
親族を代表しまして御礼申しあげます。
本日は、皆様に、故人の思い出話をたくさん語り合っていただき、故人を偲んでいただければと存じます。
よろしくお願い申し上げます。それでは、献杯のご唱和をお願いします。
献杯。
遺族
母の一周忌にご参列いただきまして、本日は、誠にありがとうございます。
私は、故人の長女の●●です。
家族にとっては長いようで短い一年間でした。
お陰様で、無事一周忌をおくることができ、母もさぞ喜んでいることと思います。
本当にありがとうございました。
質素ではございますが、お食事をご用意させていただきました。
お時間の許される限り、ごゆっくりお過ごしいただければと思います。
それでは、献杯のご唱和をお願いします。
献杯。
知人
先程、ご紹介をいただきました、故人の学生時代の友人の●●と申します。
故人がご逝去されてから、早くも一年が過ぎました。
皆様方の元気なお姿を見て、故人もさぞ喜んでいることと思います。
みなさんとご一緒に故人との思い出を語り合いながら、なごやかな時間を過ごしたいと思います。
それでは、ご唱和をお願いします。
献杯。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
献杯のよくある質問
献杯のよくある質問をご紹介します。
献杯のお酒の種類に決まりはありますか?
献杯のお酒の種類に決まりはありませんが、ビールや日本酒などが準備される場合が多いです。
また、お酒が飲めなかったり、車を運転する予定がある参列者もいるので、お酒だけでなくソフトドリンクも準備するのがいいでしょう。
献杯の音頭は誰がやるんですか?
献杯を誰がやるかの決まりは特にありません。
親族の代表者や故人の兄弟姉妹、故人と親しい友人や、会社の上司などが献杯を引き受けることもあります。
もし該当する人物がいない場合、喪主が行うことが多いです。
献杯は宗教・宗派によって違いますか?
献杯は特定の宗教・宗派の教えによって行われているのではなく、一般的な慣習として行われています。
キリスト教や浄土真宗では基本的に献杯を行っていません。
献杯はいつまで行われますか?
献杯の回数制限や期限は特に決まっていません。
葬儀や法要の後、参列者が集まって会食をする機会があれば、毎回献杯を行うことが一般的です。
正式な場でなくても、故人の友人が集まって食事をする場合、献杯が行われることもあります。
まとめ
ここまで献杯の挨拶について例文を交えてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 精進落としや法要のお斎の際、喪主による開始の挨拶のあとに、会食に先立ち、献杯のスピーチを行う
- 献杯の挨拶は長くても2分程度にまとめる
- 献杯は短い挨拶の最後に静かに「献杯」と発声し、続けて出席者も一斉に「献杯」と唱和して、杯を捧げる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
都道府県一覧から一日葬対応の葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。