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お墓

散骨とは?個人から業者に依頼まで問題なく散骨する方法を調査

更新日:2022.07.14

散骨

高野山五輪塔墓石

記事のポイントを先取り!

  • 散骨とは、粉骨した遺骨を海や山などに撒く供養方法
  • 散骨は個人でもできるが、散骨業者に依頼すると良い
  • 散骨するにあたり、注意すべきことが多い

日本では火葬後の遺骨はお墓に埋葬するのが一般的です。
しかし、近頃は「散骨」という供養方法をよく耳にしますが、どのような供養方法なのかご存知でしょうか。

そこでこの記事では、散骨について詳しく紹介していきます。

この機会に、散骨という供養方法がどういうものかを知っておきましょう。
お墓に埋葬した遺骨の散骨が可能かどうかにも触れているので、ぜひ最後までお読みください。

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  1. 散骨とは
  2. 個人で散骨する方法
  3. 散骨業者に散骨を依頼する方法
  4. 散骨の流れ
  5. 散骨する場所と方法
  6. 個人で散骨するときの注意点とマナー
  7. お墓に埋葬した遺骨を散骨するには
  8. 散骨まとめ
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散骨とは

岩の波打ち際

散骨とは遺骨をお墓に納めず、海や山といった場所にまく供養方法です。
日本では、遺骨は骨壷に納めてお墓や納骨堂に納骨してきました。

しかし最近では、海や山への散骨を望む人が増えてきています。
核家族化や少子化のため、お墓を継ぐ人がいなくなってきたことも背景にあります。

散骨のメリット

お墓を管理する必要がない

散骨は、後継者がいなくても契約ができ、遺骨全てを散骨した場合、お墓や納骨堂などの費用がかかりません。

お墓の掃除、メンテナンスの必要がなくなり、年忌法要、お盆、お彼岸などのお寺とのお付き合いもありません。

故人が好きだった場所に埋葬できる

散骨では、故人が好きだった場所に故人を埋葬することができます。

散骨をしながら、故人の好きだった場所を回る「散骨旅行」も可能となります。

散骨のデメリット

周囲から理解を得られない可能性がある

散骨は、伝統、格式を重んじる人からは理解を得られない可能性があります。

理由としては、故人の遺骨が残らない事や、墓石がないことが挙げられます。

散骨を考える際には、周囲の方とよく話し合って決めるようにしましょう。

遺骨として残せない

散骨をする場合、遺骨をパウダー状に粉砕するため、遺骨として残すことができません。

さらに、一度散骨すると、遺骨の回収は、ほぼ不可能となりますので、しっかり考えた上での決断が必要です。

お墓参りができない

散骨をすると、お墓に埋葬をしないので、墓参りや献花をする場所がありません。

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個人で散骨する方法

お墓参りで目を閉じで合掌する女性

個人で散骨する場合と業者に依頼する場合について見てみましょう。

個人で散骨する方法や流れ

散骨をする上で、手続きは特に必要ありません。
故人が亡くなり死亡届を提出、火葬許可証を受取、火葬した後に行います。
しかし、すでに埋葬されている遺体を引き取って埋葬する場合には改葬許可証が必要になります。

個人で粉骨する場合は費用がかかりませんが精神的な負担は大きくなるでしょう
2㎜以上細かくする必要があるため、素人が行うのは困難です。
粉骨だけでも業者に依頼し、散骨を自分で行うことで費用を抑えることができます。

個人で散骨できる場所

個人で散骨できる場所は基本的にどこでもいいのですが、公共の場所などは避けましょう。
まわりの環境や人々のことを十分考慮すべきです。
国有地でも管理者の許可が必要な場合がありますので、注意が必要です。

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散骨業者に散骨を依頼する方法

高原が広がっている様子

専門業者に散骨を依頼する方法もあります。
専門業者は超音波洗浄機乾燥機を使って、きれいに粉末状にすることが可能です
専門業者に依頼する場合の費用や方法などについて説明します。

費用の目安

海に散骨する海洋散骨の相場としては、1つの船で1つの家族だけで行う場合が20万~30万円程度です。
費用は高額となりますが、家族水入らずで故人とゆっくりお別れをすることができます。

あるいは他の家族といっしょに1つの船に乗って散骨を行う場合もあり、この場合の費用は10万円程度です。

そして、全て業者に委託する散骨方法もあります。
この場合はもっとも安価で、費用は5万円程度です。

依頼方法

業者に依頼する方法として、一部の作業を依頼する方法と全部の作業を依頼する方法があります。
例えば砕骨や当日の一部準備のみを業者に依頼し、実際の散骨を自分たちで行うことができます。

全部の作業を依頼する場合の費用は高くなりますが、プロである業者に安心して全てをまかせることができます。
業者選定にあたっては、複数の業者と比較するのが無難です。
どこまで作業を行ってくれるのか、まかせても大丈夫な業者なのかをしっかり確認しましょう。

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散骨の流れ

散骨は、比較的新しい葬送ですので、不明点が多いという方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、散骨の流れについて説明していきます。

家族間で相談する

散骨をする際には、まず、家族間で相談しておく必要があります。

どのような場所に散骨するか、遺骨は、全て散骨するのか、または一部のみ散骨するのかなど、希望があれば事前に家族へ伝えておく事も大切です。

申し込みをする

散骨の場所やプランが決まったら、申し込みをします。

散骨の申し込みに必要な書類は「申込書」「同意書」「埋火葬許可証」「依頼者の身分証明書」などです。

業者に依頼する際には、「埋火葬証明書」が必要となりますが、不要とする業者もありますので、確認するようにしましょう。

また、すでにお墓に埋葬してある遺骨を散骨する場合には、埋葬している墓地から「納骨証明証」を発行してもらいます。

さらに、「納骨証明証」を墓地の所在地である自治体に提出して、「改装許可証」をもらいます。

火葬を行う

散骨をする際の火葬は、お通夜や葬儀を行わない直葬ですので、火葬炉の前でお別れ後、すぐに火葬となります。

場合によっては、火葬炉の前で読経をしてもらう事もあります。

火葬が終わったら、骨上げを行います。

ご遺体の火葬後、遺骨は「祭祀財産」となり、「祭祀継承者」が引き取りをします。

「祭祀継承者」とは、遺骨などに関しての権利を持ち、遺族間で選出されることになります。

遺骨を粉砕する

散骨する際、遺骨は一般的に、専門業者へ依頼して、2mm以下のパウダー状にします。

散骨を行う

遺骨は粉骨すると湿気を含みやすくなり、固まってしまう可能性があります。

湿気を防ぐため、紙袋に入れて封をした上で密封袋に入れておくようにします。

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散骨する場所と方法

散骨する場所は、海だけではなく様々な場所があります。

海洋散骨

海の場合、業者に委託して海岸から30分から1時間程度離れた沖合で散骨します。
1つの家族が1つの船で散骨する方法がもっとも高価で、他の家族と合同で行ったり、業者に委託する方法などであれば安価で散骨が可能となっています。

山岳散骨

海ではなく、山に散骨する方法もあります。
個人で行なう場合は他人の所有地や各自治体の条例、人目のつかない所、など注意する点が多いので気をつけましょう。

埋めたり一部にまとめたり、目印をつけることのないようにしてください。
樹木を墓標とする樹木葬とは異なり、山への散骨では墓標はなく、土の中に埋めることもしません。

空中散骨

小型飛行機などを使って、空中でまく方法大きなバルーンに入れて飛ばす方法の2種類があります。
飛行機や操縦士の費用が30~50万円ほどかかり、同行する人の人数が増えるとその分費用も加算されます。
空中葬は海洋散骨とは違って、ほんの数人しか参加できません。

宇宙散骨

宇宙葬とは、粉砕した遺骨を専用のカプセルに入れてロケットで宇宙に飛ばす方法です。
費用は非常に高額となりますが、近年では20万円台のメニューも出てきました。
スマホを使ってロケットの軌跡を追うことも可能で、ドラマチックな散骨方法です。 

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個人で散骨するときの注意点とマナー

感嘆符 「!」が書かれた積み木

個人で散骨するときの注意点やマナーとしてはどのようなものがあるのでしょうか。

散骨に関係する法律

散骨について定める法律は存在しないのですが、注意すべき法律が2つあります。

死体等遺棄罪

刑法190条に「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する」とあります。
法務省の見解では「節度を持って散骨が行われる限り、違法ではない」とされています。
専門業者に依頼して遺骨を砕いて2~3mm以下のパウダー状にすれば問題ないでしょう。

墓地埋葬法

「墓地、埋葬等に関する法律」は省略して「墓地埋葬法」「墓埋法」と言われています。
墓埋法には「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域にこれを行ってはならない」という条文があります。
しかし、厚労省は墓埋法散骨を規制しないとしているようです。

自治体の条例に違反していないか

自治体によっては、法律ではなく条例で散骨を禁止しているところもあります。
埼玉県、静岡県、長野県、北海道の併せて七つの市区町村で条例があります。
散骨の前に必ず確認しましょう。

散骨時に用意する書類

一般的に散骨には、散骨業者への申込書、依頼書、依頼者の身分証明書、自治体が発行する火葬(埋葬)証明書が必要です。
手元にそろえておくと良いでしょう。
もともとお墓に埋葬されていたものを散骨する場合は改葬許可証が必要です。

どこでも好きなところに散骨してはいけない

日本では「墓地、埋葬等に関する法律」により墓地以外の場所への埋葬は禁止されています。
しかし、散骨については今のところ明確な規定はありません。

規定がないといっても、自由に好きなところへの散骨はトラブルの原因となります。
特に人が集まるような場所は避けなければならないでしょう。
そのため、船で沖合まで行って散骨する方法が一番多く取られているようです。

散骨時の服装

例えば海の散骨では、自分で船を手配し、周りに人がいない場合などは喪服を着用しても問題ありません。
しかし、たくさんの人の目があるような所は喪服を着用しない方がいいでしょう。
せっかくの散骨していると気づかれたら、周囲の人に嫌な思いをさせてしまうかも知れません。
こういった時は喪服よりも黒っぽい色の普段着を着用しましょう。

加えて、海洋散骨の場合は船酔いすることもあります。
喪服の帯などで腹部を締め付けることは避けた方がいいでしょう。

散骨するときの時間帯

散骨する時は通勤や通学の時間帯、お昼休みなどは避けた方がいいでしょう。
できるだけ人目のつかない時間帯や場所に実施するようにしましょう。

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お墓に埋葬した遺骨を散骨するには

お花が供えられて手桶が置いてあるお墓

一度お墓に埋葬した遺骨を散骨することは可能です。
では、埋葬後の遺骨を散骨したい場合はどのようにしたらいいでしょうか。

散骨方法

埋葬された遺骨を取り出して粉骨さえすれば、散骨することも可能です。
ただし、遺骨をそれまで埋葬されていたところから取り出して散骨する場合は「改葬許可申請書」が必要です。
この申請書は自治体に申請することになります。

注意点

自治体によっては散骨を禁止する条例があるところもあります。
死体遺棄罪に問われることのないよう砕骨と散骨予定地の条例を事前に確認しておきましょう。

墓じまいの方法

墓じまいとは、墓石を撤去して更地にし、使用権を所有者に返却することです。
墓じまいがすんだら遺骨を別の墓地に移動します。
最近ではこのような墓じまいをするケースが増えてきているようです。 

1.墓地の管理者に墓じまいの意思を伝える

墓じまいの方法として、最初に墓地の管理者に墓じまいの意思を伝えます。
寺院にある墓地の場合はそのお寺に、霊園の場合には霊園の管理者に連絡します。

特に寺院の場合は、墓じまいの理由を聞かれることも多いようです。
もし寺院の檀家を離れる場合は、離檀料を支払う可能性があります。

2.お墓の閉眼供養を行う


墓じまいでは、僧侶が読経して閉眼供養(へいがんくよう)を行います。
お墓から魂を抜くことで墓石を単なる石に戻すためです。
閉眼供養の際にもお布施を支払いましょう。

3.石材店に墓石撤去を依頼する

次に、お墓から遺骨を取り出すために墓石の撤去を石材店に依頼します。
お墓の撤去をした後は更地にして返却しなければなりません。
通常、石材店にお墓の撤去を要請しますが、大規模な工事になることもあります。
見積もりを取って、しっかり計画をたてて進めるようにしましょう。

4.遺骨を取り出して散骨する

墓じまいを終えたら、散骨が可能です。
墓じまいの手順に関する詳しい説明は以下の記事をご覧ください。

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散骨まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

この記事では散骨についての情報や、注意点などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 散骨する方法は、個人で散骨する方法と専門業者に依頼する方法がある。
  • 散骨できる場所は海洋の沖、山、宇宙、空中などだが、例外もある。
  • 個人で散骨する場合、関連する法律、散骨する場所や時間に注意する。
  • お墓に埋葬した遺骨の散骨は改葬許可証の取得により可能。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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