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お墓

分骨する意味とは?分骨する方法や流れを紹介!注意点も解説

更新日:2022.03.07

分骨

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記事のポイントを先取り!

  • 分骨は手元供養や散骨をするときにおすすめ
  • 分骨するタイミングは火葬時と埋葬時の2通りある
  • 分骨するときは親族同士でよく話し合う
  • 分骨は合法である
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  1. 分骨の意味について
  2. 分骨する意味
  3. 分骨する方法と流れ
  4. 分骨を行う際の注意点
  5. 分骨の法律的な意味
  6. 分骨の仏教的な意味
  7. 新しくお墓を建てたら開眼供養をする
  8. 分骨の意味のまとめ
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分骨の意味について

故人の遺骨を、複数に分けて供養することを分骨と言います。
ライフスタイルの変化や宗教観の違いなどから、近年では分骨を希望する方が増えてきています。

そこでこの記事では、分骨について詳しく説明していきます。

この機会に、分骨する方法と流れを知っておきましょう。
分骨を行う際の注意点についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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分骨する意味

分骨する意味や目的については人によってそれぞれです。

ここでは、分骨する意味や目的について代表的な例を挙げていきます。

本山納骨のため

分骨の理由として多いのが、信仰している宗派の本山へ遺骨の一部を納骨するためという理由です。

信仰心が厚い方にとって、宗派の本山は特別なものです。
宗派の開祖が眠る場所であり、宗派の信徒が目指してお参りするところでもあります。

本山に納骨するということは、開祖とともに眠ることができ、ともに供養してもらえるという安心感があります。
宗派を運営する寺院への、厚い信頼もあるでしょう。

また、本山へ納骨することで、新たに自分のお墓を建立する必要がなくなります。
お墓を新たに建てるのに必要な費用などを抑えることができるのです。

本山納骨は信徒の心のやすらぎと同時に、信徒への経済的救済の意味もあると言えるでしょう。

手元供養のため

近年、とくに増えているのが手元供養をするために分骨を希望する方です。

手元供養とは、遺骨の一部を小さな骨壺に入れて、仏壇や自室に安置して供養することです。

また、ペンダントなどにご遺骨を収容して、日頃から身に付ける方もいます。
手元供養をする理由としては、故人を身近に感じることができ、いつでもお参りできるということが挙げられます。

その背景には、無宗教の方が増えてきているということもあるでしょう。
手元供養をすれば、新たなお墓を建立する必要もありません。

また、なかには墓じまい後の供養として、手元供養を選択する方もいます。

先祖代々と新しいお墓両方で供養する為

故郷から遠く離れて暮らしている方にとって、お墓参りをするために帰郷をすることが困難な場合もあります。
そこで、自分の自宅近くに新たなお墓を建てて、先祖代々のお墓とともに、両方供養するというケースもあります。

自宅近くにお墓があると、日頃の墓参りの負担が軽くなります。
また、先祖代々のお墓へ分骨もすれば、故郷の親族への体面も保てるでしょう。

故郷を離れて暮らす方々が多くなった現代では、分骨して複数のお墓に納骨するのはめずらしいことではなくなってきているのです。

散骨するため

分骨をする理由のひとつとして、遺骨を散骨するためということも挙げられます。
近年では自然回帰の希望が増えてきており、生前に海や山への散骨を遺言する方が多くいるのです。
故人の遺言に則って散骨をするのですが、遺族としてはお墓参りをしたいと思う方もいるでしょう。

そのような場合に分骨にすることで、遺骨の一部を散骨し、その他をお墓に納骨できます。

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分骨する方法と流れ

分骨するタイミングは、火葬時と埋葬してからの2通りあります。
ここでは、分骨する際の流れをそれぞれ確認しておきましょう。

火葬場で分骨する場合

ここでは、火葬するときに火葬場で分骨する場合について紹介します。

必要分の骨壷を購入しておく

分骨をする際には、骨壺がひとつでは分骨できません。
いくつに分骨するかにもよりますが、分骨する数だけ骨壺が必要になります。
そのため、前もって骨壺を必要な数だけ用意しておきましょう。

分骨用の骨壺は、通常の骨壺よりも小さいものです。
なかには手元供養のための、とてもおしゃれなデザインのものもあります。

また、分骨用の骨壺は、火葬場や葬儀社でも入手できます。
大きさやデザインにもこだわりたい方は、仏具店やネット通販などで探してみるのもいいでしょう。

火葬場で分骨証明書を受け取る

分骨をする際には、そのあとの納骨時に必要になる、分骨証明書を受け取ります。
火葬場で分骨する場合には、分骨証明書を発行するのは火葬場の管理者です。
前もって火葬場の管理者に申し出て、分骨証明書を発行してもらいましょう。

直接火葬場の管理者ではなくても、事前に葬儀社の担当者を通して言ってもらうことも可能です。
火葬場で分骨する予定の場合は、あらかじめ葬儀社の方には分骨する旨を伝えておくのが無難です。

骨揚げの時に骨壷に分ける

火葬場では遺骨の焼却が終わると、骨上げをします。
通常ならば遺族や縁者の方々が、ひとつの骨壺に遺骨を収納するのが慣わしです。

しかし、分骨する場合には、骨上げの際にそれぞれの骨壺に遺骨を分けます。
あらかじめ用意しておいたそれぞれの骨壺に、遺骨を収納しましょう。

分骨した遺骨を供養する

それぞれの骨壺に遺骨を納めたら、持ち帰って供養します。

火葬後すぐに、お墓に埋葬することはありません。
四十九日が過ぎてから、お墓に納骨するのが一般的です。

お墓に納骨する場合には、墓地の管理者に分骨証明書を提出しましょう。

手元供養や散骨をする場合もあるかもしれません。
その場合にはそれぞれの方法で、心をこめて供養してください。

お墓から骨壷を取り出して分骨する場合

お墓に埋葬したあとに、改めて分骨にしたいという場合もあるかと思います。
ここでは、お墓から骨壺を取り出して分骨する場合を紹介します。

分骨する為に骨壷を用意する

すでに埋葬されている遺骨を分骨する場合も、骨壺を用意しなければなりません。
葬儀社や仏具店、ネット通販などを通じて、希望の骨壺を用意しておきましょう。

遺骨の管理者に許可を取る

埋葬されている遺骨を分骨する場合、遺骨の管理者に許可を取る必要があります。

遺骨の管理者とは、お墓の祭祀承継者です。
祭祀承継者とは、お墓や家系図などの一族の祭祀に関わるものを、所有・管理する人です。
ですので、遺骨の所有者は、法律的には祭祀承継者になります。

したがって、現在埋葬されているお墓から分骨する場合は、祭祀承継者の理解と承諾が必要です。

管理者の許可なく遺骨を取り出すという行為は、トラブルの原因になります。
祭祀承継者や親族の方々と、事前によく話し合ってから分骨するようにしてください。

管理者に分骨証明書を用意してもらう

埋葬済みの遺骨を分骨するには、墓石の下から遺骨を取り出さなければなりません。
自分のお墓であっても、勝手に取り出すことはできません。

事前に墓地の管理者に連絡をして、立ち会ってもらう必要があります。
墓地の管理者とは、お寺の場合は住職です。
民間の霊園の場合は運営会社の責任者、公営の霊園の場合は自治体の職員になります。

また、分骨するためには、分骨証明書が必要になります。
一度埋葬された遺骨の場合、分骨証明書を発行するのは墓地の管理者です。

墓地の管理者に分骨する旨を伝え、分骨の立ち合いと、分骨証明書の発行をお願いしましょう。

お墓から取り出した骨壷から一部を移す

遺骨の管理者、墓地の管理者に許可を得たら、お墓から遺骨の一部を取り出します。

墓石はとても重いうえ、取り扱いが難しいものです。
遺骨の取り出しは素人でできる仕事ではないので、石材店に依頼しましょう。
お墓から掘り出した遺骨は、用意しておいた骨壺に納めます。

分骨した遺骨を供養する

新たな骨壺に分骨をしたら、希望の方法で供養します。
別のお墓に納骨する場合は、新たなお墓の管理者に分骨証明書を提出しましょう。

霊園によっては、分骨による納骨を認めていないところもあります。
分骨して新たな墓地に納骨する場合には、あらかじめ墓地の規則を確認しておきましょう。

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分骨を行う際の注意点

分骨をしたあとに後悔したという方も多くいます。
後悔しないためにも、分骨を行う際の注意点についてはよく理解しておきましょう。

親族同士での意見の相違

分骨するにあたって、同じお墓を共有している親族の了解を得ることは必須です。
分骨に対する考え方は、個人によって異なります。
親族のなかには、相容れない考えをお持ちの方もいるかもしれません。
親族間で分骨の同意を得られないまま、分骨を進めてしまうと、後に禍根を残すこともありえます。

親族間のトラブルを、故人は望んでないでしょう。
分骨をする場合には、事前に必ず親族間で、よく話し合うことが大切です。

本山での埋葬方法を調べておく

本山への分骨を考えている場合、本山での埋葬方法や規則について、よく調べておくことが必要です。

本山での納骨は、一般的には合祀になります。
合祀にすると、もう二度とご遺骨を取り戻すことはできません。

本山納骨をする際には、檀家になる必要があるのか、納骨後にかかる費用など、事前に調べる必要があります。
お墓参りをするために、参観時間や頻度なども確認しておいたほうがいいでしょう。

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分骨の法律的な意味

分骨をすることが法律的にどうなのか、不安に感じている方もいるかもしれません。
しかし、分骨は違法行為ではありません。

昭和23年に施行された、「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」という法律があります。
この法律の第5条に、焼骨の分骨についての規定が記されています。
つまり分骨は、法的に認められている合法な行為なのです。

この法律のなかでは、分骨する際には、書類を交付することが規定されています。
法律に定められている、規定通りの手続きを経て分骨すれば、何も不安に感じる必要はありません。
しかし、法的な手続きを経ずに分骨しようとすれば、それは違法行為になってしまいます。
必ず規定通りの法的手続きを経て、分骨するようにしてください。

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分骨の仏教的な意味

分骨するとバチが当たるのではないか、成仏できないのではないかと、不安に思う方方もいるかもしれません。
しかし、分骨することは、仏教的に何も問題はありません。

なぜなら仏教の開祖である釈迦の遺骨が、そもそも分骨されているからです。
釈迦の死後、釈迦の遺骨は弟子たちによって分骨されました。
そして弟子たちによって、世界中に運ばれたのです。

この分骨された釈迦の遺骨を、仏舎利(ぶっしゃり)といいます。

仏舎利が運ばれたとされる寺院には、仏舎利塔が建てられました。
日本にも仏舎利塔があり、なかには釈迦の遺骨が安置されているといわれています。

以上のことから、分骨は仏教的にも問題ありません。

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新しくお墓を建てたら開眼供養をする

分骨後に新しいお墓に納骨する場合、開眼供養が必要です。
ここでは、開眼供養の概要や流れを説明していきます。

開眼供養とは

開眼供養とは、新しくお墓を建立するときに行う法要です。

お墓を建立したとしても、建てただけならば、ただの石に過ぎません。
僧侶の読経によって開眼供養をすることで、墓石に故人の魂を吹き込むことができるのです。

開眼供養の歴史は古く、奈良時代にまで遡ります。

東大寺の大仏建立時に開眼供養をしたことが、続日本紀に記されています。
以降、大仏の建立時だけではなく、新しいお墓を建てる際には開眼供養をし、魂を入れるようになったのです。

開眼供養の流れ

開眼供養を行う場合は、お墓を建立した祭祀承継者が手配します。
家族や親族、菩提寺の僧侶と連絡を取り合い、法要に都合のよい日を定めます。
開眼供養法要の場所や、食事会の有無なども決めなければなりません。
法要の内容と日時が決まったら、関係者に報告しましょう。

それでは、開眼供養当日の流れを確認しておきましょう。

まずは、自宅やお寺・セレモニー会場など法要をする会場に集まります。
法要が始まると、僧侶によって読経が行われます。
読経が終わったら、開眼供養をするお墓の前に移動しましょう。

法要会場がお寺ではない場合、参列者のために移動手段(車など)を用意しておくのが好ましいです。

墓前に移動したら、開眼供養の読経をして、魂入れをしてもらいます。
そのあとは参列者たちによる、焼香が行われます。
お花を用意してくれた方がいたら、供花もしてもらいましょう。

会食を行う場合には、開眼供養の儀式が終了したあと、会食会場に移動します。
故人の思い出などを語らいながら、飲食をすることで供養しましょう。

開眼供養のお布施

法要を行う際には、僧侶にお布施をお渡しする必要があります。
開眼供養の場合も例外ではありません。
気になる開眼供養のお布施の相場ですが、法要の内容によって異なります。

開眼供養のみの法要の場合、お布施の相場は3万~5万円程度といわれています。

ただし、納骨式も同時に行う場合、納骨式に伴うお布施もお渡しする必要があります。
納骨式のお布施の相場は、だいたい3万~5万円ほどです。

そのため、開眼供養と納骨式を同時に行う場合のお布施は5万~10万円が相場と言えるでしょう。

法要には会食も伴いますが、事情によって僧侶が参加できない場合もあります。
その場合にはお布施のほかに、御膳料をお渡しするのが慣わしです。
御膳料の相場は、だいたい5,000~1万円ほどです。

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分骨の意味のまとめ

オレンジ系の色の造花のバラの花束

ここまで分骨についての情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 遺骨は本山納骨や手元供養をするなどの理由で分骨することが多い
  • 分骨する際は、火葬場や墓地管理者から分骨証明書を発行してもらう必要がある
  • 分骨にすることは法的・宗教的にも問題ない

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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