終活
50代で終活を始めるメリットと始めるべき理由〜具体的な方法も解説
更新日:2025.03.19 公開日:2022.04.08

記事のポイントを先取り!
- ・終活することで、セカンドライフの計画を立てるきっかけとなる
- ・50代で終活する際におすすめのツールはエンディングノートである
- ・終活する際には家族間で十分にコミュニケーションを図る必要がある
最近終活の人気が上がっており、メディアなどでもよく取り上げられていますが、50代の終活についてはご存じでしょうか。
終活を始めるメリットは大きいため、終活について知ることは大切になります。
そこでこの記事では、50代で終活を始めるメリットと始めるべき理由について詳しく説明していきます。
この機会に50代で行う終活の方法や流れ、注意点について覚えておきましょう。
50代で断捨離する際の手順についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 終活とは
- 50代での終活のメリットと始めるべき理由
- 50代で行う終活の仕方
- 50代で終活する際の気をつける点
- 50代で断捨離する際の手順
- 終活50代のまとめ
- アラフィフおひとりさま(独身女)のマンション購入と一人暮らしブログ~ゆるゆるサバイバル
- ぼっち主婦ライフ
終活とは
「終活」とは、「人生の終わりのための活動」の略になります。
簡単に言いますと、残された人生をどのように過ごすのか考えたり、最期を迎えるための準備を意味しています。
具体的には、身辺整理や財産の相続について考えたり、葬儀の準備やお墓に関することなどがあります。
ひと昔前までは生きている間に葬儀やお墓に関してのことを考えることは縁起が悪いことであるとされていました。
しかし、現代では考え方も変わってきており、最期まで自分らしく生き、より質の高い充実した生活を送るためにも終活の人気が出ています。
また、遺された人に迷惑をかけたくないといった気持ちからも終活に取り組む人が増えています。
人は誰もが死を迎えることになり、死に対する不安は誰にでもあるかと思います。
終活して最期の在り方を考えたり、自分の考えを整理することで老後の生活に対する不安も軽減することが多いようです。
50代での終活のメリットと始めるべき理由

終活と言えば、70代以降のシニア世代がするものであると考える方もいるかと思いますが、現代においては終活に早すぎるという考えはありません。
ひと昔前までは、生前に葬儀やお墓の話をするのは縁起が悪いと考える方も多かったのですが、現在は少し考え方が変化してきています。
ここからは50代で終活を始めるメリットや理由について紹介していきます。
50代で終活を始めるメリット
50代で終活するメリットは非常に多くありますが、その一部として代表的なものを以下で紹介していきます。
終活するのに必要な体力・判断力がまだある。
終活する際には、断捨離や整理整頓などで重い物を運ぶことなどもあり、体力が必要な作業が多いのです。
まだ終活は早いと思っているうちに、徐々に体力や筋力が落ちて最終的に終活を始めようと思ったときには、身体が思うように動かなくなっているといったケースも多いようです。
また、終活では遺産相続や財産の整理などの判断力や決断力が必要な場面が多くあります。
人間は誰しも老いるものであり、体力や筋力だけでなく、思考能力も徐々に低下していきます。
年齢と共に認知症などのリスクも上がるため、判断力があり、しっかり判断できるうちに終活を始めることは非常に大切なことになります。
セカンドライフの計画
現在は「人生100年時代」と呼ばれているため、50代は人生における折り返し地点であると言えます。
この年代で終活することは、絶好のタイミングであり、セカンドライフの計画を立てるきっかけとなります。
50代と言えば、節目である定年退職や還暦までの時期が明確に見えてくるため、具体的なセカンドライフについての計画を立てやすい時期です。
今までの人生を振り返り残りの人生を考えることで、本当に自分がやりたいことが明確に見えてきています。
そのため、具体的に何をしていくべきなのかがはっきりしてくるため、終活の作業もスムーズに進みます。
リバティーワークスでは、50代の方のセカンドキャリアについて紹介している記事が掲載されているので、下記からご覧ください。
50代に最適なセカンドキャリアは?50代のセカンドキャリア先と選び方
老後の経済的な余裕ができる
50代と言えば現役で働いている方が多く、役職などにも就き、社会的信用度が高い方が多いかと思います。
老後は年金や貯金を取り崩して生活している方が多いかと思いますが、退職してからやりたいことを始めるとなると、経済的にも負担がかかり大変になります。
そのため、50代のうちから老後のための貯蓄や財産整理して老後の準備を進めていくことは大切になります。
経済的な余裕があれば、老後の趣味や旅行などの楽しみが増えたり、万一の際の介護や医療費の心配も少なくなりますので心に余裕もできます。
50代で終活を始めるべき理由
次に50代で終活を始めるべき理由を以下で紹介していきます。
さまざまな理由があるからこそ、50代で終活を始めるべきであるとされていますので、以下をご覧ください。
身体の衰え
50代で終活を始める理由として挙げられるのが、徐々に身体の衰えを感じてくることが増えてくる年代であるためです。
現役で働いている方も多いとはいえ、健康上のリスクを感じる方は少なくないかと思います。
例えば、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病は40代以降で急激に増加しますので、50歳代は特に注意が必要です。
女性の場合は閉経を機にホルモンバランスが崩れて、更年期障害の症状に悩まされる方も多いようです。
このように健康上の多くのリスクを身に染みて感じるのが50歳代になります。
そのため、このタイミングで終活を始めるべきであると考えられています。
公私とともに責任がある立場である
ひと昔前と比べると婚姻年齢や出産年齢は上昇しておりますので、50代の方の中には子どもが学生であるというケースも多いようです。
親として子どもを扶養している立場ともなると、自分が病気や怪我などの何らかの事情で働けなくなったりした際に、金銭的にも精神的にも家族に負担がかかってしまいます。
また社会的に見ても50歳代は、仕事などで責任がある立場であることが多いようです。
これらのことから、自分に万が一のことがあった際に残された人が困らないように、どう対応すればいいのか終活にてよく考えておく必要があると言えます。
人生の節目にある
50代ともなると、親もそれなりの年齢になります。
そのため、中には親の介護をしている方もいるかと思います。
子どもが学校を卒業し就職して1人暮らしをするようになったり、子どもの結婚を期にライフスタイルが変化する方も多いかと思います。
このように自分だけでなく、家族のライフステージが変化し、さまざまな節目を迎える歳であるため、このタイミングが終活するきっかけとなることも多いようです。
余裕を持って終活を始められる
終活と言えば老年期で始めるべきであるといったイメージが強い方も多いかと思います。
しかし、50代のうちから終活を始めれば時間的にも金銭的にも体力的にも余裕を持って取り組めます。
早いタイミングで計画的に定年後の資産形成や趣味の活動、今後のプランを立てたりすることで、残りの人生をより良いものにすることに繋がります。
50代であれば終活セミナーやイベントなどに参加する際にも、いろいろなところへ出向きやすいので、できるだけ早く始めることをおすすめします。
50代で行う終活の仕方
次に50代で行う終活の方法について紹介していきます。
終活と一言に言っても、幅広いため何から始めればいいのか迷う方も多いかと思います。
以下を参考にして終活をスムーズに進めていってください。
エンディングノートを作る
50代で終活する際におすすめのツールがエンディングノートです。
エンディングノートとは、さまざまなジャンルのことを自由に記載するノートで、書く内容は多岐にわたりますので以下に具体的な内容を紹介します。
例えば、個人情報や財産・保険のこと、友人や親族の連絡先、デジタル遺品についての情報や医療・介護について自分の意思やペットのことなどを自由に記載できます。
エンディングノートには遺言書のように、法的な威力はありませんが、家族に伝えておきたいことを記録に残すことで、家族の負担を減らすことにも繋がります。
また、自分に何かあった際にもエンディングノートを持っていることで、メリットが大きいのです。
例えば、病気や怪我などで意識不明となった際に延命治療するのかどうかは、家族にとっては非常に重い決断になり、悩まれる方がほとんどです。
このようなときにエンディングノートに自分の終末期の意思を記載しておくことで、家族は本人の意思を尊重できます。
万が一、自分が亡くなった場合にも家族が遺産整理などをしやすくなります。
財産の整理・管理
50代の終活においては、遺産の整理や資産形成も大切になります。
今現在、不動産や預貯金資産などはどの程度あるのか把握し、給料や今後の年金などの収入や生活費、医療費などの支出を整理してお金の流れをしっかりと把握することが大切です。
お金の流れを把握することで、無駄にかかっているお金の見直しや将来的に見込める収入や必要となるお金を把握でき、資産形成にも繋がります。
また、財産となる銀行口座や証券、不動産、貴金属などがどの程度あるのか把握して整理することで、いざという時に安心できます。
このことで、無駄を省き、節約・貯金・資産運用など金銭面的な老後の備えをします。
この際には資産についての一覧表などを作成して一目見てわかるようにしておくことをおすすめします。
可視化することで、節税や加入している保険の見直しなどの資産設計も進めやすくなります。
50代からの起業なら「TAIGAマイクロ起業」
参考:50代からのマイクロ=極小起業とセカンドライフ|TAIGAマイクロ起業
デジタル遺品を整理する
現在は何でもデジタル化されているため、デジタルデータは非常に多いのです。
デジタルデータの整理は、「デジタル終活」とも呼ばれ、近年においては非常に大切なものになりつつあります。
このときに役立つのが前章でも紹介したエンディングノートになります。
エンディングノートにSNSのアカウントや定期課金サービス、ネット口座、サブスクの利用状況やパスワードをまとめておくことをおすすめします。
整理している際に必要のないサービスがあることにも気づくと思いますので、不要なものはすぐにでも解約することをおすすめします。
デジタルデータを整理することで不要なものにも気づき、節約にも繋がります。
また、パソコンやスマホに保存しているデータは仕分けして整理しておくといいでしょう。
中には誰にも見られたくないデータもあるかと思いますので、外付けハードディスクに移してパスワードをかけるなどしておくことをおすすめします。
断捨離
50代の終活においては、まずは断捨離から始めることをおすすめします。
断捨離は近年非常に人気があり、メディアで取り上げられたり、雑誌や書籍で紹介されているケースも多いのです。
長年生活していると、年々持ち物が増えていきますので、必要な物と不要な物を分けてまずは断捨離して身の回りのものを整理しましょう。
物理的に見ても室内にたくさんの物があふれていると、つまずいたりして転倒するリスクも高まりますので断捨離することで暮らしやすい家にも繋がります。
万が一亡くなった際にも物が多いと遺品整理に遺族が苦労することも心配されます。
50代の10年をかけて少しずつ物を減らしていくことで、身軽にすっきりと生活できるようになります。
これは物だけでなく、人付き合いでも同じことが言えます。
何十年も連絡を取っていないのに、年賀状だけの付き合いをしている人など少なくないかと思います。
このような関係性であれば、年賀状じまいなどをして人間関係を整理していくことをおすすめします。
50代で終活する際の気をつける点

次に50代で終活する際に注意すべき点について紹介していきます。
注意点をあらかじめ知っておくことで、トラブルを未然に防げますので、ぜひ参考にしてください。
家族とコミュニケーションを取る
終活する際には家族間で十分にコミュニケーションを図る必要があります。
例えばいきなり断捨離を始めると、家族が何かあったのではないかと心配してしまう可能性がありますので、終活の意思を伝えておく必要があります。
勝手に捨てない
家族で一緒に生活しているケースでは、物を捨てる際には家族でよく相談するようにしましょう。
家族間で共有しているものを自分の判断だけで勝手に捨ててしまうと、トラブルにつながることもあるので、注意が必要です。
エンディングノートを定期的に見直す
エンディングノートは1度書けば終わりというものではなく、定期的に見直し、追記や修正することが大切です。
例えば、50歳でエンディングノートを書いたとしてもその5年後には状況や考え方も変わって、今後のプランが変化することもあるかと思います。
エンディングノートは何度でも自由に修正できるので、定期的に今の自分に合った内容になるように見返す必要があります。
50代で断捨離する際の手順
最後に50代で断捨離する際の手順について紹介していきます。
手順を理解すれば、スムーズに断捨離を進められますので、ぜひ参考にしてください。
始める場所を決める
まずは、断捨離する場所を決めていくといいでしょう。
断捨離する際には、どこから始めるのか決めておくとスムーズに進みます。
例えば、キッチンやリビング、物置や浴室などの場所を決めて、1箇所ずつ整理していくことをおすすめします。
物を3つに分類する
断捨離をどこの場所から行うか決めたら、次に物を以下のように3つに分類していきます。
①必要な物
②不要な物
③保留する物
この際にはダンボールやかごなどを用意して仕分けしていくといいでしょう。
断捨離しているうちに懐かしい物が出てきたりして、思い出に浸って時間がかかってしまうこともあるかと思います。
しかし、このように今までの人生を思い出して整理することも、断捨離の楽しみの1つだと思って取り組んでいくことで苦にならないと思います。
これは時間に余裕のある50代だからこそ楽しみながらできるものであると思いますので、この時期に終活することは大切であることがわかります。
逆に言えば、老年期になり時間的にも体力的にも余裕がない中で終活すると、精神的にも苦痛になってしまうケースが多いようです。
1年以上使用していないものは捨てるなどと自分なりのルールを決めていけば、スムーズに作業が進むのでおすすめです。
迷った際にはまずは保留にして時間が経ってからどうするのか再度考えていくといいでしょう。
③残す量・数を決める
全ての物を断捨離したら次に残す量や数を決めていきましょう。
いつ亡くなるのかは誰にもわからないので、断捨離の際に物を捨てすぎてしまうと、今後の生活が不便になってしまうことがあります。
具体的に、衣服は何着あれば今後の生活に支障がないのか、お皿は来客の際にどの程度あれば困らないのかなど、自分のライフスタイルに合わせて決めていくことをおすすめします。
④処分方法を決める
最後に不用品の処分方法を決めていきます。
処分方法については、以下のようなケースが挙げられます。
・ゴミに出して廃棄する
・家族や友人に譲渡する
・寄付する
・リサイクルショップに売る・オークションサイトに出品する
・不用品回収業者に依頼する
終活50代のまとめ

ここまで50代の終活の流れやポイント、注意点などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
・終活することで考えを整理して老後の生活に対する不安を軽減することに繋がる
・判断力や体力があるうちに終活を始めることは非常に大切なことである
・エンディングノートは定期的に見直し、追記や修正することが大切である
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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