終活
遺品整理業者の選び方・利用するメリットとトラブル事例を説明
更新日:2023.04.23 公開日:2022.04.13

記事のポイントを先取り!
- ・遺品整理業者へ依頼は遺族への負担が軽減される
- ・遺品整理業者には悪徳業者もいる
- ・遺品整理業者の費用相場は1Rで3万円~8万円
故人が亡くなったあと、自宅を整理してくれる遺品整理業者をご存知でしょうか。
遺品整理業者を利用する場合の、メリットやデメリットを知っておきましょう。
そこでこの記事では、遺品整理業者の選び方について詳しく解説します。
この機会に、遺品整理業者を利用するトラブルについても覚えておきましょう。
後半では遺品整理の費用を安く抑えるコツについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 遺品整理業者とは
- 遺品整理業者の選び方のポイント
- 遺品整理業者のメリット・デメリット
- 遺品整理業者とのトラブル事例
- 遺品整理の相場費用
- 遺品整理の費用を安く抑えるコツ
- 遺品整理業者の選び方のまとめ
- みんなが選んだ終活の無料相談はこちら
遺品整理業者とは
遺品整理業者とは、故人の遺品整理や部屋の清掃・修繕などを代行してくれる業者のことです。
遺品整理は、故人が亡くなって間もなく始める必要があります。
遺族にとっては悲しみの中で故人の遺品に向かい合い、整理していかなければならない辛い作業でしょう。
遺品整理業者に依頼することで、精神的な面だけではなく、短い時間で効率の良い遺品整理が可能です。
残された遺族の負担も、かなり軽減できるでしょう。
片付け代行業者や不用品回収業者・リサイクル業者も遺品整理を手伝ってくれる業者ですが、それぞれ請け負う範囲が異なります。
片付け代行業者が請け負うのは遺品の片付けや仕分けで、不用品回収業者は回収と買取のみ行い、片付けはありません。
リサイクル業者は遺品買取の扱いのみとなります。
こちらの記事で、遺品整理のコツについて解説しているので、ぜひご覧ください。
遺品整理業者の選び方のポイント

遺品整理業者を選ぶ際には、どのようなポイントに気を付ければいいのでしょうか。
選び方の重要なポイントを5つほどお伝えします。
遺品整理士の在籍の有無
依頼する業者のスタッフの中に、遺品整理士が在籍しているのか確認しましょう。
遺品整理士とは、遺品整理にまつわる専門的な知識と技術資格を持つ人のことです。
依頼者の利益保護と、遺品整理業界全体の健全化を目指して作られた資格になります。
遺品整理士の資格がなくても遺品整理業者にはなれるのですが、一定の知識や技術を学んだ人がいるのは安心でしょう。
良い遺品整理業者を見極めるポイントのひとつとなります。
訪問見積もりの可否
訪問見積もりをしてくれる業者かどうかも大切なポイントです。
部屋の状況や家財について、電話やメールではなかなか伝えづらいこともあるでしょう。
訪問見積もりを依頼したのに断る業者は要注意です。
当日、作業に来た日に料金を追加されて、高額請求のトラブルとなる可能性もあります。
なるべく早く作業に着手したいところですが、トラブルを未然に防ぐためにも訪問見積もりはしてもらいましょう。
正確な見積書の提示の有無
遺品整理業者が発行する見積書においては、内訳をよく確認してください。
見積書でチェックすべきポイントは以下の点です。
- 作業内容や料金が細かく記載されているか
- 追加料金はあるのか
- 買取・処分品の金額が明記されているか
「〇〇一式△円」のように、大雑把な書き方をしている見積書は注意が必要です。
当日になって追加料金を課せられるリスクがあります。
併せて、追加料金はどのようなときに発生するのかも聞いておきましょう。
不用品の買取や処分もお願いする場合は、金額も確認しておきます。
口頭のみの説明ではなく、きちんと明細に記載してもらいましょう。
万が一キャンセルした場合の、キャンセル料金も聞いておくと安心です。
スタッフの対応
問い合わせした際の電話応対や、訪問見積もり時のスタッフの対応もよく見ておきましょう。
業者のホームページがあれば、口コミや作業前後の写真なども確認してください。
その際、料金体系が分かりやすいか、スタッフの顔写真が掲載されているのかもチェックするポイントです。
悪徳業者は顔写真を載せない傾向があるようです。
適切な資格や許可を取得状況
家庭から出た不用品は、一般廃棄物として処理することが法律で定められています。
以下の3つの許可申請が下りている業者なのかを確認しましょう。
一般廃棄物収集運搬業許可
一般廃棄物収拾運搬業許可とは、一般廃棄物を運搬する許可となります。
主に事業系のゴミとなる産業廃棄物とは異なるので注意しましょう。
一般廃棄物とはあくまで、家庭から出た不用品をさします。
古物商許可
遺品買取に必要なのが、古物商許可です。
古物営業法で規定される古物を、売買・交換する個人や業者が要する許可のことです。
古物商許可は、都道府県公安委員(警察が窓口)に申請することで許可されます。
一般貨物自動車運送事業許可
整理した遺品を運送するためには、貨物自動車運送事業の届け出が必要です。
上記以外にも、以下の資格を保有しているスタッフがいると安心です。
- 遺品整理士
- 事件現場特殊清掃士
- 生前整理技能Pro1級
- 遺品査定士
遺品整理士
遺品整理に伴う基本的な知識や技術を有した人です。
国家資格ではありませんが、遺品整理士のスタッフがいるだけで安心感があります。
事件現場特殊清掃士
故人が何らかの事故や孤独死した場合、血液や体液をきれいに取り除いて清掃する必要があります。
消臭のための薬剤の知識や害虫駆除など、特殊な清掃のノウハウを有している人です。
特殊清掃を依頼する場合は、通常の遺品整理料金に加えて追加料金が発生しますので覚えておきましょう。
一般的に特殊清掃業界での費用相場は確立されていません。
同じ作業でも、100万円を請求する業者がいる一方、200万円の請求をする業者もいます。
事件現場特殊清掃士の資格には、適正価格で作業するという目的もあるため安心です。
生前整理技能Pro1級
遺品整理ではなく、生前整理についての専門知識を持つ資格です。
故人の遺品整理を依頼した家族が、自身の部屋の整理について考える際、相談に乗ってくれます。
遺品査定士
遺品の査定と買取に特化した資格を持つ人です。
遺品を適正価格で買取し、利用者に還元することに重きを置きます。
遺品整理業者を利用する人がトラブルに合わないよう、利用者保護の目的もあります。
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※遺品整理の具体的な進め方については「遺品整理の片付けの進め方とは?業者を使うメリットや費用も解説」の記事で紹介しています。
業者を使うメリットについても紹介しているので、併せてご確認ください。参照:「ブルークリーン」
遺品整理業者のメリット・デメリット
遺品整理業者のメリット
遺品整理業者を利用する場合、以下の3つのメリットが考えられます。
短時間で遺品整理が終わる
遺品整理業者に依頼する一番のメリットは、短時間で効率よく作業ができることです。
自身で行う遺品整理は、たった1部屋の作業でもかなりの時間を要します。
賃貸物件の場合、退去期間中に部屋を開けないと更新手続きが必要になるでしょう。
遠方に暮らしている家族ですと、作業に通うのも大変です。
遺品整理業者へ依頼することで、時間的負担が軽減されます。
身体的・精神的な負担を抑えることができる
故人が亡くなって間もなくの遺品整理は、精神的につらい人も少なくありません。
故人の持ち物を廃棄するためには、判断力と決断力が必要です。
悲しみの中で行う作業がストレスとなり、体調を崩される方もいるようです。
また、大型の家電や家具の運搬には体力的負担もかかります。
粗大ごみにするなら手続きが必要ですし、リサイクル・リユースショップへ持ち込みする場合は運搬しなければなりません。
賃貸の場合は、遺品を持ったまま階段を降りて運搬することも考えられます。
遺品整理業者へ依頼すれば、このような身体的・精神的負担を抑えることが可能です。
遺品整理以外のサービスがある
遺品整理業者には、様々なサービスやオプションがあります。
遺品の片付けや仕分け以外に、買取・清掃・不要な仏壇等のお焚き上げを請け負ってくれる業者もあるでしょう。
遺品整理後の家屋を解体したい場合は業者の仲介をしてくれたり、税金対策について弁護士の紹介をしてくれるサービスもあるようです。
遺品整理後まで手厚くサポートしてくれるところもメリットといえるでしょう。
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遺品整理業者のデメリット
遺品整理業者を利用する際のデメリットとして、以下の2つが挙げられます。
費用がかかる
遺品整理業者を依頼する場合にはそれなりの費用が発生します。
1部屋で大体3万円~8万円が相場ですが、一般的には部屋が増えるごとに費用が高くなるでしょう。
個人で行えば、もちろん費用は最小限に抑えられます。
ただし、大型家電・家具の廃棄物回収にかかる代金や、小物を整理するための段ボールなどは自身で用意しなければなりません。
トラブルの可能性
国民生活センターには、遺品整理業者とのトラブルとして毎年100件前後の相談が寄せられているようです。
特にターゲットになりやすいのが、夫を亡くした高齢の女性というデータがあります。
未然にトラブルを防ぐためにも、紹介したような有資格者のいる業者を選んだり訪問見積もりの依頼を徹底しましょう。
少なくとも3つの業者から見積もりを取ることをおすすめします。
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遺品整理業者とのトラブル事例

遺品整理業者とのトラブルには、どういった事例があるのでしょうか。
代表的なトラブルの事例を3つほど紹介します。
高額な費用の請求
良く起こるトラブルが、業者からの高額な費用請求です。
可能であれば事前に訪問見積もりを依頼し、内訳をひとつひとつ確認しましょう。
追加料金が発生するのは、どんな場合なのかも聞いておきます。
買取や回収にかかる代金もしっかり確認してください。
遺品の盗難・紛失
遺品の盗難や紛失も遺品整理業者のトラブルで多い事例です。
価値のある遺品を、依頼主に伝えず盗難したり安価で買い取るケースなどです。
処分されてからでは取り返しがつきません。
盗難や紛失に合わないよう、依頼前にある程度仕分けておくことをおすすめします。
遺品が不法投棄される
不用品を運搬・処分するための許可や届け出をしていない業者は、遺品を不法投棄する可能性があります。
選んだ業者が行政の許可をもらっているのか、きちんと確認しておきましょう。
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遺品整理の相場費用
遺品整理業者へ依頼する場合の費用相場について知っておきましょう
一般的には、部屋の広さに比例して料金が高くなります。
部屋の広さが大きくなるほど、業者の人数やかかる時間も増えるのです。
部屋の広さ | 費用相場 |
---|---|
1R・1K | 3万円~8万円 |
1LDK | 7万円~20万円 |
2LDK | 12万円~30万円 |
3LDK | 17万円~50万円 |
4LDK | 22万円~60万円 |
1DKや2DKなどはLDKの相場よりも2万円~3万円程安くなります。
同じ部屋で金額に差が生じているのは、整理する家財道具の量の違いです。
物が少なければその分、費用は安く済みます。
ちなみに、特殊清掃が必要な部屋の場合、1Rでも8万円~30万円弱の料金が必要です。
業者によっても異なりますのでよく確認しましょう。
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遺品整理の費用を安く抑えるコツ
遺品整理業者へ依頼する費用は、決して安いとはいえません。
少しでも費用を抑えるために、自分でできることはやっておきましょう。
可能な限り自分で整理する
自分でも整理できそうなものは片付け、全体の物量を減らすことは費用軽減にもつながります。
引き出しに入っている細々としたものやキッチン用品などは、自分で整理してしまいましょう。
業者に丸投げしてしまうと、物が増えるため費用も時間もかかります。
業者によっては、部屋の広さではなく運搬する家財道具の積載量で料金設定している場合もあります。
例えば、軽トラック1台分の運搬料なら3万円で済むところが、2トントラックの場合は倍額の6万円が必要です。
可能な限り自分で荷物の整理をしておくことで、費用節減の効果があります。
見積もりを複数取る
業者を選ぶ際は、少なくとも3社から見積もりを取って比較検討することをおすすめします。
1社だけ見積もりをとっても、業界全体の相場価格は判断できません。
料金以外に付随するサービスやオプションも、業者によって異なります。
電話で話を聞くだけでも比較検討の参考になるでしょう。
できる限り買い取りしてもらう
見積もりを取る際には、不用品の買取も一緒に依頼するのがおすすめです。
買取品があれば全体の料金から差し引いてもらえます。
故人が集めていたコレクションが、思わぬ高値で買取してもらえるケースもあるでしょう。
最終的にかかる費用も変わってきますので、概算を知るためにもおすすめです。
こちらの記事で遺品整理や遺品の買取について解説しているので、ぜひご覧ください。
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遺品整理業者の選び方のまとめ

ここまで遺品整理業者についての情報や、メリット・デメリットについて解説してきました。
まとめると以下の通りになります。
- 遺品整理業者とは遺品整理を代行してくれる業者
- 時短で効率よく遺品整理を行えるのがメリット
- 費用がかかる点と業者トラブルの可能性がある点がデメリット
- 自分で整理したり買い取りを依頼することで費用が抑えられる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。