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遺品のアクセサリーの処分方法は?買取方法から保管方法まで解説
更新日:2024.08.01 公開日:2022.04.19

記事のポイントを先取り!
- 遺品のアクセサリーには2種類の価値がある
- 遺品のアクセサリーの処分方法はさまざま
- さまざまな買取サービスがある
- アクセサリーは正しい方法で保管する
遺品整理では、どのようなことに注意すればよいかご存知でしょうか。
遺品にアクセサリーが合った場合、どのように処分するのか悩む方もいると思います。
そこでこの記事では、遺品のアクセサリーの処分方法について解説します。
この機会に、買取サービスについても覚えておきましょう。
後半には遺品の保管方法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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遺品とは
遺品とは、逝去された故人が生前に所有していたさまざまなものをさします。
故人が使っていたスマホや筆記具はもちろん、1人で使っていた家財や使ってもいなかった趣味の品、遺産に分類される貯金や不動産なども遺品です。
遺産は法律のもと相続され、他の遺品は遺族間で形見分けしたり処分したりします。
しかし、遺品は故人との思い出なども詰まっているため、処分に抵抗のある方がいるでしょう。
いずれにせよ、故人が所有権を有していたものは全て、遺品に分類されるのです。
遺品のアクセサリーにはどんな価値がある?
遺品をいつまでも残しておくのは、故人にとっても遺族にとっても辛いことにもなるので、いずれは処分しなければいけません。
残すものや処分するものなどに分ける行為を遺品整理といいますが、遺品整理の中で処分方法に悩んでしまうものがあります。
その代表例のひとつとしては、故人の使っていたアクセサリーです。
アクセサリーに詳しい遺族がいれば良いのですが、そうでなければアクセサリーの価値はひと目みただけでは判断が難しいでしょう。
また、アクセサリーに限った話ではありませんが、遺品には大きく分けて2種類の価値が存在します。
それぞれの価値について、特にアクセサリーに注目して解説します。
世間一般的な価値
世間一般的な価値とは、端的に表すのであれば金銭的価値のことです。
アクセサリーであれば、ブランドや宝石の種類、土台などに使われている素材などが該当するでしょう。
アクセサリーや宝石の知識がある遺族がいれば、その場である程度判断もできますが、そうでなければ判断が難しい場合もあります。
そういった場合は一度、業者や専門店に査定してもらう必要もあるでしょう。
その後の処分に関わらず、アクセサリーの価値を知っておくことも大切です。
思い出という価値
遺品には金銭的価値以外にももうひとつ、思い出による精神的価値があります。
特にアクセサリーであれば、故人が長いこと身につけていた場合や遺族がプレゼントしたものということもあるでしょう。
世の中には「思い出はプライスレス」といったキャッチコピーもあるように、思い出の正確な価値を表すことができません。
故人と遺族との間にある思い出もそうですし、故人が抱えていた思い出というものもあります。
遺品に込められた価値というものは、ひと目みただけでは計り知れないものとなっているのです。
遺品のアクセサリーの処分方法

遺品としてアクセサリーが見つかった場合、その処分方法には悩むものです。
価値が分かりづらいのもそうですが、アクセサリーの場合は処分方法が多岐にわたります。
遺品として見つかったアクセサリーには、どういった処分方法があるのか3点ほど紹介します。
形見として保管する
遺品整理の中で、形見分けという手順があります。
形見分けとは、故人の残した遺品を遺族間で相談してそれぞれに分配する行為です。
特に相続税などがかかる高額のものは遺産相続となりますが、相続税に関わらない金銭的価値の少ないものは形見分けとなるケースが多いでしょう。
形見分けは、気持ちの面での相続を表すのです。
アクセサリーも例外ではなく、よほど高額でない限りは形見分けとして遺族間で分け、それぞれの家庭で保管する処分方法があります。
形見分けで受け取ったものを、廃棄処分としたり売却処分したりするのはマナー違反となるので注意しましょう。
また、アクセサリーに使われている素材次第では相続税に触れる可能性もあるため、事前に金銭的価値を明確にしておく必要があります。
リメイクして利用する
遺品の処分方法が決まらず廃棄処分することとなった場合、どうしても捨てきれないという方は少なくありません。
そういった場合は、遺品を別の形にリメイクして所持するという選択もあります。
衣服等であれば簡単にリメイクもできますが、アクセサリーについても専門業者を利用することでリメイクすることが可能です。
アクセサリーに付いていた宝石を別のアクセサリーに付け替えたり、土台ごとリメイクする方法もあります。
思い出の詰まったアクセサリーなどの処分に困っていた場合は、リメイクという手段も検討してみると良いでしょう。
専門業者に買い取ってもらう
アクセサリーの素材によっては、金銭的価値の高い遺品もあります。
遺族間でうまく形見分けができなかった場合や、故人との思い出を他の遺品で埋めている場合は、専門業者へ依頼して買い取ってもらう処分方法もおすすめです。
誰にも使われず保管されているよりは、お金にして遺族の生活の足しにするほうが、故人にとっても遺族にとっても良いことと言えるでしょう。
専門業者を名乗る悪徳業者なども多く存在するため、遺品を買い取ってもらう場合は事前の調査をおこたらないようにしましょう。
故人との思い出の詰まった品になりますので、買い取ってもらうなら可能な限り高額で買い取ってもらうことも大切なことと言えます。
遺品アクセサリーの買取方法

アクセサリーを売ることを考えた場合、どのように買い取ってもらうかも考えなくてはいけません。
昨今ではさまざまなサービスが存在しており、買取サービスについても例外ではないのです。
多くの買取サービスの中から、代表的な4点のサービスを紹介します。
それぞれにメリットやデメリットがあるため、利用する際の参考にしてください。
店頭買取
店頭で買い取ってもらうのは、もっともシンプルで安心できるサービスです。
自分で荷物を運び、事前に調べておいたリサイクルショップや質屋などに持っていくことで鑑定・買取をしてもらえます。
メリット
自分で持っていくため、破損などについても自分で注意すればいいのです。
また、店頭で鑑定してもらうこともあり、店舗にもよりますが、自分の見ている前で鑑定してもらえるので安心できるでしょう。
鑑定内容に疑問点や不審点があれば、直接尋ねることもできます。
デメリット
自分で運ぶことがデメリットになることもあるでしょう。
高額な宝石の付いたアクセサリーであれば、持ち運ぶこと自体が怖いという方もいます。
また、数が多くなれば宝石や金属は意外に重いため、持ち運ぶ際の労力も必要となるでしょう。
店舗が家から遠ければ時間もかかるため、どうしても手間がかかるというデメリットがあります。
出張買取
出張買取とは、店員が自宅まで訪れて査定あるいは買取をするサービスです。
そのサービス内容の詳細は店舗によって異なり、その場で査定することもあれば一度持ち帰る店舗もあるかもしれません。
メリット
出張買取でメリットとなるのは、家から出なくても良い点です。
基本的に、依頼は電話や公式ページなどから行うため、依頼から査定・買取までの流れがすべて自宅にいながら行えます。
持っていくのが面倒という方や、店舗が遠くて運ぶのが大変な場合には重宝する買取サービスです。
デメリット
店員や査定士を自宅に招くという行為は、デメリットにもなります。
特に若い女性の一人暮らしなどであれば、知らない人を自宅に入れるのが怖い方もいるでしょう。
また自宅で査定する場合は、店舗側の都合による時間制限があります。
査定に時間をかけることができないため、その査定内容が完璧なものとは言えないかもしれません。
査定内容に対する質問などが難しい場合もあるでしょう。
また、店舗によってはサービスの地域指定があります。
出張買取を利用する場合は、事前調査をしっかりと行いましょう。
宅配買取
宅配買取とは、宅配サービスを利用して品物を送り、店舗で査定して連絡をもらえるサービスです。
査定内容が気に入らなければ送り返してもらえますし、問題なければ振込などでの支払いになるでしょう。
メリット
出張買取と同じく、家からでなくても良い点はメリットです。
品物を送る手間はあるものの、宅配サービスによって自宅まで取りに来てくれるので、自宅から出る必要がありません。
また、宅配サービスの利用ということもあり、基本的に地域制限がない点もメリットになります。
質屋などが近くにない地域などでは、とても重宝するサービスと言えるでしょう。
デメリット
自分の梱包や運搬する担当者によっては、運搬中に破損などが発生するリスクがあります。
特に、多くの場合は依頼者にあたる自分の自己責任となり、保証などがありません。
店舗によっては、運搬中の破損などに保証をつけられる場合もあるため、事前に調べておくことをおすすめします。
また、査定前に品物を送るため悪徳業者などに依頼してしまえば、金額に関わらず強制的に買取とする業者もいるようです。
宅配サービスを利用する場合は、事前にしっかりと調べる必要があります。
SNSやメールでの査定
昨今、増えているサービスとして写真などによる査定があります。
SNSやメールでやり取りをし、スマホなどのカメラを利用して品物の画像から査定するというサービスです。
メリット
なによりも大きいメリットは、手軽に行える点です。
ネット上でやり取りするだけなので、品物を送る手間もなく撮影以外に行う作業はありません。
査定料なども不要な場合がほとんどで、ちょっと見てもらおうと思えば簡単に査定してもらえるのです。
デメリット
画像による査定ということもあり、正確な査定が困難であることはデメリットと言えます。
アクセサリーであれば特に、画像では判断できない部分も多々ありますので、ある程度の金額を出すことしかできません。
そういった事情もあり、どうしても低めの金額を提示される傾向にあります。
あくまである程度の目安として利用する、といった考え方で依頼するのがおすすめです。
「出張買取の窓口」は奈良の高価出張買取専門店です。365日受付で急な査定も即日対応。リサイクルショップ直営なので余計なマージンなく高価買取が可能です。
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遺品のバッグの処分方法
遺品の中にバッグがあった場合も、処分方法に悩まれる方は多いでしょう。
バッグもまた、故人が長いこと身につけていた可能性が高く、思い入れの強い遺品となります。
バッグの処分を考える際、どのような方法があるかについて解説します。
修理ができるものを検討する
まず、自分や親族のだれかが再利用する可能性を検討しましょう。
思い出の詰まった遺品であれば、身近に置いておきたい気持ちもあると思います。
もしバッグに破損などがあった場合、その破損が修理可能なものかを判断してください。
自分あるいは業者に依頼することで、簡単に修理できるものであれば修理して再利用することも考えられます。
自分でなくとも、親族で使いたい方がいれば譲ることもできるでしょう。
汚れや臭いがないか確認する
修理に近い内容になりますが、汚れや臭いについても調べる必要があります。
バッグの材質にもよりますが、多くの場合はひどい汚れや臭いがついているものを取り除くのは困難です。
あまりにひどい汚れや臭いが付いている場合は、捨てることも考えなければいけません。
使っていた頻度はどうか
故人が、どの程度そのバッグを使っていたかは、故人にとっての重要度がわかります。
もちろん、遺品ごとにさまざまな思い出があるので一概には言えませんが、考慮すべき点としては大切なポイントです。
もしあまり使っていた記憶がなく、親族でも使いたい方がいない場合は売ったり捨てたりすることも考えると良いでしょう。
古いものなど処分するものを決める
型が古いものあるいは修復が不可能と判断したものは、思い切って捨てることも検討しなければいけません。
型が古いものや傷の目立つものは再利用が困難な上、売ったとしても処分費用がかかる場合もあります。
故人との思い出が残っていたとしても、そういったバッグの場合は捨てることを考えたほうが良いでしょう。
遺品のアクセサリーの保管方法
遺品としてアクセサリーが見つかり、形見としてそのアクセサリーを持っておきたい場合は保管方法にも注意が必要です。
アクセサリーは多くの場合、土台部分に貴金属類が使われています。
貴金属類は雑に保管しておくと、劣化を早めることになるのです。
アクセサリーの保管方法として、2パターンの方法を紹介します。
ゴールド・プラチナの場合
ゴールドやプラチナを土台に使っているアクセサリーの場合、細心の注意などは必要ありません。
いずれも貴金属としては上位に属しており、その性質的に劣化しにくいものとなっています。
具体的なお手入れとしては、使用後に柔らかい布などを利用して拭く程度で問題ありません。
その程度でも十分に手入れされ、素材の輝きを保てるのです。
注意点として、素材が明確に分かっていない場合に、色からゴールドやプラチナだと判断しないことがあります。
アクセサリーによっては、安価で提供するためにメッキなどを利用することもあるのです。
本物のゴールドやプラチナを利用している場合は問題ありませんが、メッキなどを利用している場合に磨いてしまうとメッキが剥がれてしまいます。
購入店舗によっては鑑定書などもあるため、遺品整理の際に確認してみましょう。
事前に、アクセサリーの素材を正確に把握しておく必要があります。
シルバーの場合
シルバーの場合も、使用後に柔らかい布で拭くことがお手入れの基本です。
ただし、もっともおすすめされるお手入れとして、使用し続けることといった特徴もあります。
シルバーは皮脂や汗などで劣化するものですが、付け外しを繰り返すことでその劣化を抑えられるようです。
あまり使用せず保管している場合は、表面が黒ずんでくることもあるでしょう。
そういった場合は、専用の布などで磨くことをおすすめします。
シルバーもメッキとは違うので、磨けばその下から素材の輝きを確認できるでしょう。
ただし、磨くというのは薄く削っていることになりますので、高頻度で磨くと変形するおそれがあります。
あまり磨きすぎないよう、適度に使用するのが良いでしょう。
遺品のアクセサリーについて

ここまで遺品のアクセサリーについての情報や、その処分方法を中心に解説してきました。
まとめると以下の通りです。
遺品のアクセサリーには金銭的価値と精神的価値がある
遺品のアクセサリーはリメイクすることも可能
買取サービスはそれぞれにメリット・デメリットがある
アクセサリーの保管にはいくつか注意点がある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。