終活
遺品を処分するときお清めの塩は必要?遺品の供養方法について紹介
更新日:2022.04.10 公開日:2022.05.11
遺品を処分する際には、お清めの塩が必要という話を聞いたことがあるでしょうか。
また、遺品を供養する際にはどのような方法で行うのが良いのでしょうか。
そこでこの記事では、遺品の処分方法について詳しく説明していきます。
この機会に遺品処分の方法や供養について知識を深めておきましょう。
遺品の処分をする際に用いるお清めの塩についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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遺品供養とは
遺品供養とは、故人が愛用していたものや身に着けていたものを燃やし供養することです。
遺品を供養することで故人を偲び、残された家族や友人の精神的な負担を減らすなどの目的があります。
また、遺品供養は個別で供養をする個別供養と、他の方の遺品とあわせて供養する合同供養の2種類に分けられます。
遺品を処分するときに供養は必須なのか?
遺品を処分する際は、必ず供養が必要というわけではありません。
遺品をそのまま捨てることに抵抗がある方の中には、遺品を捨てた後の「祟り(たたり)」について心配されている方が多いと思います。
しかし、故人の写真や衣類・ぬいぐるみ・人形・手紙などの遺品においては、「魂が宿っている」という解釈がそもそもありません。
またその他にも、魂入れを行ったご本尊や位牌なども、必ずしも供養しなければいけないわけではありません。
従って、遺品を処分する際の供養は必ず必要ではなく、遺族の気持ち次第で「行う」「行わない」を選ぶことができます。
遺品を処分するときの供養方法
遺品を処分する際の供養は、依頼する方法と自分で行う方法の2種類から選ぶことができます。
依頼して行う方法には、お寺や神社にて他の方の遺品と合同で供養する合同供養、個別で供養する個別供養、故人の自宅などで行う現場供養があります。
これらの他にも、お寺や神社に郵送し供養する方法や、遺品整理業者へお願いする方法もあります。
合同供養は比較的価格が安く設定されていますが、供養の際に立ち会うことはできません。
逆に個別供養は個別で行われるため、供養に立ち会うことができます。
このように、供養方法にはそれぞれメリットやデメリットがあるので、希望にあった供養方法を選べるよう下調べをしておきましょう。
また、自分で遺品供養を行う際は、お清めの塩を用いて供養する方法が一般的です。
お清めの塩とは?
遺品供養の際にも用いられるお清めの塩ですが、お清めの塩にはどのような意味や目的があるかご存知でしょうか。
お清めの塩の意味や目的、種類についてご紹介します。
お清めの塩の意味・目的
お清めの塩は「身を清め、邪気を払う」といった目的で遺品供養や葬儀の際に用いられます。
この考えは、神道の教えに基づいているもので、「死を招いた邪気を払う」ことからきているとされています。
また、神道の信者が多かった時代に「厄払い」として塩で身を清める風習があったことも由来の一つです。
お清めに最適な塩の種類
お清めに最適な塩は、海水100%のものとされています。
これは、神道の教えが由来とされており、イザナギ神が神に近づくにふさわしい身体になるために用いた塩湯(しおゆ)から来ています。
塩湯とは、塩と水のみを用いたもので、身体の不浄を取り除いてくれるとされています。
お清めの塩として用いられる代表的なものは以下の通りです。
・伯方の塩
・瀬戸のほんじお
お清めの塩を使った遺品の供養方法
遺品を供養する際は一般的にお焚き上げという方法で行われます。
お焚き上げとは、遺品を燃やし、天に還す供養方法です。
しかし、遺品の中には大型な物や燃やすと危険が伴うものも含まれているため、お焚き上げができないものがあります。
その際に行う供養方法に、清め塩を使い処分する方法があります。
清め塩とは、処分したい遺品を紙などの上に置き、左・右・左の順番に塩を振りかける供養方法です。
清め塩を行うことで、お焚き上げと同様に浄化されたとみなされ、遺品の供養をすることができます。
遺品でお供え物の塩があった場合
遺品整理中に神様へのお供え物が出てきた場合は、どのように供養すれば良いのでしょうか。
日本では、神様へのお供え物の考え方に「撤下神饌(てっかしんせん)」というものがあります。
撤下神饌とは、神様へお供えしたお供え物のお下がりのことを指し、撤下神饌を体内に取り込むことで邪気を払い、無病息災を祈るという考え方です。
しかし、遺品整理でお供え物を処分する際は、お供え物がいつお供えされたものか分からないため、すべて処分してしまって問題ありません。
なんとなく罰当たりな気がするかもしれませんが、無理に食べて体調を崩しては元も子もありません。
そのため、傷んでいるか判断がつかないお供え物はそのまま捨てるようにしましょう。
遺品を処分をするときのお清めの塩まとめ
ここまで遺品の供養方法や、お清めの塩などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 遺品の供養は行っても行わなくても良い
- お清めの塩には海水100%のものを選ぶ
- お焚き上げのできない遺品はお浄め塩で供養する
- 神様へのお供え物が遺品にあった際は、そのまま捨てる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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