法事法要
浄土真宗では白木位牌から本位牌へと変わらない!理由を解説
更新日:2022.12.24 公開日:2022.05.20

記事のポイントを先取り!
- 白木位牌とは四十九日までの仮位牌
- 白木位牌は魂抜き後のお焚き上げで処分
- 浄土真宗では基本的に位牌は使用しない
- 浄土真宗では法名軸と過去帳を祀る
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- 浄土真宗での白木位牌について
- 浄土真宗とは
- 浄土真宗での白木位牌の処分方法は?
- 浄土真宗では位牌を作らない
- 位牌の代わりに法名軸や過去帳を用意する
- 法名軸や過去帳のお布施の相場や書き方
- 浄土真宗でも位牌を用意したい場合
- 浄土真宗での白木位牌まとめ
浄土真宗での白木位牌について
故人の供養のために祭壇や仏壇に置かれる位牌ですが、白木位牌についてはご存じでしょうか。
浄土真宗の方は、宗派の教えと位牌の関係を知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、浄土真宗での白木位牌について解説します。
この機会に法名軸と過去帳を覚えておきましょう。
後半には浄土真宗で位牌を使う場合についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
浄土真宗とは
浄土真宗とは開祖である親鸞が起こした日本の仏教の宗派の一つで、浄土教という教えが元になっています。
浄土真宗は、日本の中にあるいくつかの宗派の中でも多くの信徒を抱える宗派として有名です。
また、他宗派と異なる教えが浄土真宗の特徴として知られています。
代表的な違いは、他宗派が故人の死後、無事に極楽へ辿り着き成仏することを祈願する一方、浄土真宗では成仏を祈りません。
浄土真宗には、亡くなると誰もがすぐに阿弥陀仏によって成仏できる「他力本願」という教えがあるためです。
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浄土真宗での白木位牌の処分方法は?

浄土真宗で葬儀を行う場合、基本的には白木位牌を用いることはありません。
白木位牌とは位牌の種類のひとつで、主に仏式での葬儀から四十九日までの間に使われる位牌のことを指します。
しかし白木位牌の使用が禁止されているわけではないので、浄土真宗でも葬儀やお通夜に白木位牌を使うケースもあります。
ただし白木位牌は、長期間にわたって使用することはあまりありません。
表面加工が施されていないことから、あまり長持ちしない作りになっているためです。
一般的には、四十九日法要後に本位牌に移行され、白木位牌は処分されます。
そこで知っておきたいのは、白木位牌の処分方法についてです。
位牌は、基本的に故人の魂が込められている特別な仏具とされます。
そのため、白木位牌を処分する際には、お寺などで魂抜きの供養をしてもらってから、お焚き上げをして処分するのが一般的です。
浄土真宗では、位牌に魂が宿るといった考え方はしませんが、もし葬儀等で白木位牌を使って処分する際には、他宗派と同じくお寺などでお焚き上げをしてもらいましょう。
ちなみに浄土真宗では、基本的には白木位牌を使わずに法名軸(ほうみょうじく)や過去帳(かこちょう)を使います。
法名軸や過去帳には故人の法名を記して、仏壇に保管・安置します。
法名とは故人が亡くなった後の名前で、他宗派でいうところの戒名にあたるものです。
葬儀などのタイミングで僧侶様から法名をいただいたら、法名軸や過去帳に書き写して仏壇に飾ります。
浄土真宗では位牌を作らない
浄土真宗では白木位牌を作らないことを前述しましたが、その理由は浄土真宗の教えによるものです。
亡くなった方は誰もがすぐに成仏できるという浄土真宗の教えでは、故人の魂が仏壇や位牌に宿るとは考えません。
阿弥陀仏の力によってすでに仏として極楽にいる故人の供養ために、位牌を作る必要はないのです。
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位牌の代わりに法名軸や過去帳を用意する
浄土真宗では、白木位牌や本位牌の代わりに法名軸や過去帳に法名を記入して使います。
法名軸とは故人の法名や俗名、死亡年月日、享年が記された掛け軸で、主に仏壇に飾られます。
過去帳も法名軸と同様に一族の法名や死亡年月日などの情報が記入されたもので、いわば記録帳のようなものです。
法名軸も過去帳も白木位牌などと同じように手を合わせる対象として用いられますが、魂が宿っているとは考えません。
法名軸や過去帳のお布施の相場や書き方

白木位牌や本位牌といった仏教でお馴染みの仏具を使用しない浄土真宗において、法名軸や過去帳には重要な役割があります。
本記事を読まれた方の中には、法名軸や過去帳という言葉や意味を初めて知ったという方もいるかもしれません。
法名軸や過去帳はお寺の僧侶様が用意してくれるケースが多いため、その対価のような形でお布施を納めます。
しかしお布施について詳しい方でなければ、何をどのようにすればいいのかわからないものです。
また、法名軸と過去帳を購入するとなると気になるのはその価格相場ではないでしょうか。
そこでここでは、浄土真宗の法名軸と過去帳について知っておくべきお布施の書き方と相場についてご紹介します。
法名軸
法名軸のお布施相場は地域によって異なりますが、3万円〜10万円程度のところが多いようです。
法名軸自体の購入金額は種類によって様々で、安価なもので2,000円程、高価なものになると1万円以上するものもあります。
お布施を入れる封筒は白無地の封筒で問題ありませんが、正式には奉書紙(ほうしょし・ほうしょがみ)と呼ばれる和紙製のものが使われます。
表書きには「お布施」と濃墨で書き、名前は「OO家」と一家の名を記入することが多いようです。
封筒の中袋には住所と金額、電話番号を、中袋がない封筒であれば裏面に書きます。
なお金額の表記は、漢数字の旧字体で書く習わしがあるので注意してください。
過去帳
過去帳本体と記入をお寺に依頼する場合のお布施の相場は、3万円〜5万円程度とされています。
ただしこちらも地域やお寺、ご家庭により金額は異なるため、気になる方は地域の詳しい方に尋ねてみましょう。
過去帳本体のみの値段も法名軸と同じく、数千円から数万円以上するものまでと幅広いようです。
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浄土真宗でも位牌を用意したい場合
基本的な教えに則って白木位牌や本位牌を用意しない浄土真宗ですが、どうしても位牌を用意したい場合はどうすればよいのでしょうか。
浄土真宗において白木位牌や本位牌を用意することは特別な禁止事項ではないため、作ることを制限されることはありません。
ただし関係性を気にされるようであれば、お付き合いのあるお寺に事前に相談しておく方が無難です。
浄土真宗での白木位牌まとめ

ここまで浄土真宗の考え方や白木位牌について解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 白木位牌とは葬儀から四十九日くらいまでに使う位牌のこと
- 白木位牌は、四十九日法要後にお寺での魂抜きやお焚き上げで処分する
- 浄土真宗では、教えにより白木位牌や本位牌は基本的には用いられない
- 浄土真宗では位牌の代わりに法名軸や過去帳を仏壇に祀る
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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