法事法要
位牌の持ち運び方とは?持ち運びに便利な携帯位牌についても紹介
更新日:2022.02.19 公開日:2022.01.06

記事のポイントを先取り!
- 位牌はマナーを守れば持ち運び可能
- 移動先では位牌は袋に入れて持ち運び、地面に直置しない
- 持ち運びする際には便利な携帯位牌がおすすめ
仏壇にお祀りしている故人やご先祖様の位牌を、引っ越しなどで持ち運ばなければならないこともあると思います。
しかし、位牌の正しい持ち運びの方法まで知っている方は少ないのではないでしょうか。
本記事では、位牌の持ち運び方を中心に詳しくお伝えしていきます。
故人やご先祖様に対して失礼にあたることなく、適切に位牌を取り扱うためにも参考にしていただけますと幸いです。
持ち運びに便利な携帯位牌についても触れているのでぜひ、最後までご覧ください。
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位牌とは

位牌とは、故人の戒名や没年月日、俗名や享年が記された木の札のことで、故人の魂が宿ると考えられています。
一般的には故人やご先祖様の霊をお祀りするため、自宅の仏壇やお寺の位牌壇に安置されています。
よって、故人の魂が宿ると言われる位牌は、丁重に扱わなければなりません。
大きく分けて位牌には2種類あり、四十九日を過ぎるまでの位牌を「白木位牌」、別名は仮位牌や内位牌、野位牌と言います。
白木位牌は故人の仮の位牌で、死後すぐに用意し四十九日まで仏壇に安置します。
四十九日法要を過ぎると漆などで塗られた「本位牌」に故人の魂を移します。
この本位牌はよく目にする仏壇に置かれているもので、世代を超えて長く安置するものになるため、丁重に扱う必要があります。
白木位牌から本位牌に魂を移すときは、魂入れという儀式を菩提寺の僧侶にしていただきます。
仮の位牌であった白木位牌は、菩提寺などでお焚き上げをしてもらうことが一般的です。
位牌があることで供養する対象が明確になるため、より心を込めて手を合わせることができると言われています。
スポンサーリンク位牌を外に持ち運んでもいいのか

故人そのものでもある位牌を、そもそも動かしても良いのか不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、位牌を動かしても良いのかという疑問にお答えしていきます。
位牌は持ち運びしても大丈夫
位牌の持ち運びについては、きちんとしたマナーや作法を守っていれば問題ありません。
家の中や帰省、数日の旅行などであれば、位牌を丁寧に扱えば持ち運ぶことに大きな問題はありません。
なお、仏壇と仏壇に安置されている位牌を移動する場合、仏壇ごと移動することがマナーとなります。
仏壇ごと移動することが大変な場合であっても、仏壇から位牌のみを取り出して移動させることは避けましょう。
仏壇ごと移動する場合は魂抜きが必要
引っ越しなどで家の外に仏壇ごと移動する場合には、魂抜きの儀式が必要となります。
たとえ近場の場合であっても、魂抜きをせずに位牌を移動させることは、故人やご先祖様に対し大変失礼な行為となりますので注意が必要です。
仏壇を移動させるときには普段お世話になっている菩提寺に相談し、魂抜き、魂入れの儀式をしていただけるように調整することをおすすめします。
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位牌を持ち運ぶ時の扱い方

位牌を持ち運ぶこと自体は問題ないことが理解できたところで、次は位牌の正しい持ち運び方について紹介していきます。
位牌=故人のように扱う
位牌には故人の魂が宿っているとされているため、位牌を持ち運びするときには位牌を故人そのものであると思って大切に扱います。
故人だと思えば、自ずと位牌を粗末に扱うようなことはなくなります。
運び方には厳密にこうしなければいけないといった作法はありません。
1番大切なことは、故人を想う気持ちです。
袋や風呂敷に包んで運ぶ
位牌を裸のまま持ち運ぶことは、故人やご先祖様に対して失礼にあたりますので注意してください。
旅行などで位牌を持ち運ぶときには、柔らかい袋や風呂敷で包んでバッグに入れます。
衣類などはキャリーバッグに入れ、位牌はリュックに入れて背負うなど、紛失や破損には充分に気をつけましょう。
また、座るときには膝の上に置くようにすることが一般的です。
くれぐれも床や地面に直置きすることは避けましょう。
移動先での扱い方
位牌を持つときは右手で台座部分を持ち、左手は板の部分に添えるようにして両手で丁寧に持つようにします。
片手で持つことは、大変失礼にあたりますので注意してください。
公共機関で移動する際には風呂敷などで包み、周りから見えないようにして持つことが基本です。
持ち運びに便利な携帯位牌とは

最近では、持ち運びに便利な携帯位牌があります。
携帯位牌とは、一般的な位牌よりもコンパクトなサイズのものになります。
携帯位牌について以下で詳しく紹介していきます。
携帯位牌の特徴
携帯位牌の特徴を以下にあげます。
・コンパクトであるため、持ち運びに便利である
・携帯する前提で造られたものであるため、壊れにくい
・携帯位牌は仏壇がなくても簡易的な仏壇として成立する
仏壇が自宅にはないが両親の位牌を身近に置きたい場合や仏教以外や無宗教であるが位牌は作りたいケースなどに適しています。
手帳型のものが多く、蓋は堅い素材で作られ丈夫なので、持ち運びに適しています。
携帯位牌の購入方法
携帯位牌は、仏具店やインターネット上で購入ができます。
デザインや形も豊富にあるため、自分に合ったものを選ぶことができます。
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位牌の持ち運びまとめ

ここまで、位牌の運び方や適切な取り扱い方についての情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 仏壇ごと位牌を持ち運びする際には魂抜きが必要である
- 位牌を持ち運びする際には位牌そのものが本人であると思って両手で丁寧に扱う
- 位牌を持ち運びする際には風呂敷や布で包むことがマナーである
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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