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遺影の置き場所はどこがおすすめ?遺影の飾り方についても紹介

更新日:2022.05.17 公開日:2022.05.28

遺影

記事のポイントを先取り!

  • 遺影は仏間や床の間に置く
  • 遺影は仏間の上の方に飾る
  • 遺影は仏壇と同じ部屋に飾る

遺影は生前の故人を偲ぶために大切なもので、葬儀や通夜の多くでは用意している場合があります。
ですが、葬儀後にはどのようにして置いておけばよいのか戸惑ってしまう方もいるようです。

そこでこの記事では、遺影の置き場所について解説します。

この機会に、遺影の飾り方についても知っておきましょう。
後半では、遺影の置き場所が仏壇の中でも大丈夫かどうかにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 一般的な遺影の置き場所
  2. おすすめしない置き場所は?
  3. 遺影の飾り方
  4. 遺影を飾る際の注意点
  5. 遺影の置き場所がない場合は?
  6. 遺影の置き場所は仏壇の中でも大丈夫?
  7. 遺影の置き場所まとめ
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一般的な遺影の置き場所

ここでは、一般的な遺影の置き場所について紹介します。

仏間や床の間が一般的

遺影写真の置き場として好ましい場所は、仏間か床の間になります。

大きさや菩提寺の宗派によっても考え方が異なってきますが、本来仏壇の中に飾るべきではありません。

仏壇の前や仏間、あるいは床の間に台を設けて飾るといいでしょう。

本尊の前や直射日光が当たる場所に置くのはよくないといわれています。

特に床の間は、昔から身分の高い人が座る空間とされていたことから、現代においても家の中で最も高い位置付けとされています。

置き場所が洋間でも問題ない

基本的に仏間や床の間がよいのですが、住宅の事情によっては難しい場合もあるため、そういう場合には洋間でも問題ありません。

なるべく自分の部屋の壁や家具の色なども考慮して、遺影写真を置くようにしてください。

生前と同じ空間にいることで、亡き故人が喜んでくれていると感じる方も少なくないでしょう。

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おすすめしない置き場所は?

一方で、おすすめしない置き場所も存在します。
以下の場所は遺影を置くのに適さないので、なるべく避けましょう。

  • 湿気が多い場所
  • 直射日光が当たる場所
  • 埃などが多い場所
  • 仏壇の上

順番に解説していきます。

湿気が多い場所

水回りが多く湿気が溜まりやすい場所はカビの原因にもなるため、遺影を置く場所には相応しくありません。
一度カビが生えてしまうと、なかなか除去することが難しくなります。

そのため、できるだけカビの発生しない場所におくようにしましょう。

直射日光が当たる場所

直射日光が当たってしまう場所も日焼けによる劣化の原因にもなりますので、遺影を置く場所には相応しくありません。

直射日光から発生する紫外線には、殺菌効果と漂白効果があるため、遺影だけでなくどんな写真でも劣化してしまいます。

窓の近くや西日が指しやすい間取りに仏間がある場合には注意しましょう。

埃などが多い場所

遺影は汚れやすい玄関周りにも相応しくありません。

また、遺影の置き場所には風水的にも玄関は凶とされています。

玄関には、親しい人以外も出入りする可能性があるため、亡き故人が写っている遺影などは相応しくありません。

仏壇の上

仏壇の上に遺影を置くのも、好ましくありません。

仏壇は菩提寺の御本尊を納めしており、宗派の御本尊を表している尊い場所でもあります。

自分では上下区別を付けるつもりがなくても、意味合い的には仏壇の上に亡くなった故人がいるようになってしまいます。

そのため、位置を少しずらして置くようにしてください。

遺影の飾り方

ここでは、遺影の飾り方について詳しく紹介します。

一般的な飾り方

遺影の飾り方としては、仏間の上の方に先祖代々の遺影を上から下げて飾るのが一般的です。

複数飾る場合には、右から左にかけて順番に新しい遺影を飾っていきます。

ただし、お住まいの家には仏間がない場合や、今回初めての葬儀を行ったという場合には、次のスタンドに立てかける方法もあります。

スタンドに立てかけても問題ない

多くの葬儀の際には、四つ切サイズもしくはA4サイズの遺影を使用する場合が多いです。
しかし、自宅に置くには大きすぎて置き場所がない場合もあります。

その場合には、縮小して小さな写真スタンドにしても問題がありません

置き場所に関しても、遺影は宗教的には意味がなく見下ろすような場所になってしまっても問題がありません。

なるべく故人を偲べるような場所に飾るようにしてください。

遺影を飾る順番

先述通り、遺影を複数飾る場合には右から左に飾るようにしてください。

これは右手が上座・左手が下座になるという風習が古くから日本にはあるためです。
そのためより古いご先祖様を上座として考え、順番に配置していくようにします。

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遺影を飾る際の注意点

遺影を飾る際の注意点としては下記のような部分に気を付ける必要があります。

  • 仏壇と同じ部屋に飾る
  • 神棚よりも低い場所に飾る
  • 宗派を確認する

順番に解説していきます。

仏壇と同じ部屋に飾る

まず遺影の置き場所の注意点としては、仏壇と同じ部屋に飾るようにしてください。
遺影を置く目的は、生前の故人の姿を思い出し、偲ぶことです。

そのため、なるべく手を合わせる仏壇の近くに置くようにし、供養しやすいようにしておきましょう。

神棚よりも低い場所に飾る

宗教的な観点からみれば特異な考え方を持っている日本では、神道を重んじる風習があります。
そのため、遺影を置いている仏間に神棚がある場合には、なるべく神棚よりも低い位置に飾るように気を付ける必要があります。

物理的に難しいのであれば、それぞれの置き場所をなるべく話して置くようにしてください。

宗派を確認する

遺影の置き場所に決まりはありませんが、方角に関しては宗派や菩提寺によって考え方がさまざまあるため、事前に確認しておくといいでしょう。

たとえば曹洞宗では南向きに置き、真言宗では拝む方向の延長線上に総本山が来るようにします。
ただし、菩提寺の僧侶の考え方にもよるところが多くありますので、気になったら聞いておくことをおすすめします。

遺影の置き場所がない場合は?

葬儀や法事以外の普段の生活では遺影の置き場所に困ることがあります。
ここでは、遺影の置き場所がない場合の対処法について解説します。

普段は仕舞っておく

遺影の置き場で困っている人の多くは普段仕舞っておくと良いでしょう。

クローゼットなどにそのまま入れても問題ありませんが、写真だけをアルバムの中に収めておくと他の写真と同じように保管できます。

年回忌の法事やお盆には、仏壇の近くに置いておくことによって、生前の故人を思い出すきっかけになるでしょう。

小さい遺影を用意する

置き場所に困っている人の中には、大きい遺影を処分し、小さい遺影を新たに用意する人もいます。

縮小することにより置き場所にも困らなくなります。

また他のスナップ写真と一緒に飾っておくと、遺影と印象が薄くなってリビングに置いていても違和感をなくせます。

処分する

遺影は宗教的な意味合いがないため、処分してしまっても問題ありません。

どうしても置き場所に困るようでしたら、処分も検討してください。

そのまま処分しても問題ありませんが、気になる人は菩提寺にお焚き上げ供養を依頼したり、塩をまいて自治体の処分方法にしたがって処分しましょう。

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遺影の置き場所は仏壇の中でも大丈夫?

ここまでお伝えしたように、遺影を仏壇の中に置いておくのは好ましくありません。
しかしながら、住宅状況や置き場所に困るような場合には、仏壇の中に遺影を置かざるを得ない場合があるでしょう。

飾っても問題はない

本来は遺影を飾るべきではありませんが、置き場に困るようであれば飾っても問題はないでしょう。

仏壇は菩提寺を小さくした存在のため、各宗派では御本尊をおまつりしている場合がほとんどです。

そのため遺影を置く場合には、その御本尊が見えないように置かないように注意が必要です。

遺影を置く場所は?

結論として、遺影を置く場所は仏壇の中でもなるべく下の方に置いておくと良いでしょう。

年回忌の法事やお盆で、菩提寺の僧侶が来たときには、このおまつりの仕方でよいのか尋ねておくと間違いがないか確認できます。

たとえ故人の遺影であっても、宗教的にはあまり意味がなく置き場所は下座になってしまうことを覚えておいてください。

遺影の置き場所まとめ

ここまで遺影の置き場所の情報や、遺影の飾り方について解説してきました。
まとめると以下の通りです。

  • 遺影の置き場は、仏間や床の間が一般的で洋間でも問題ない
  • 遺影の置き場におすすめしない場所は、湿気が多い場所や直射日光が当たる場所
  • 仏間の上の方に先祖代々の遺影を上から下げて飾る場合が一般的
  • 遺影の置き場所がない場合、普段は仕舞っておいて良い

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(からさわ)

唐沢 淳(からさわ じゅん)

経歴

業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。

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