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遺影を選ぶとき笑顔の写真は避けるべき?最適な表情、選び方を解説

更新日:2022.05.03

遺影

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記事のポイントを先取り!

  • ・遺影は満面の笑顔の写真でも問題ない
  • ・故人らしさが現れている写真がおすすめ
  • ・亡くなった時期に近い写真を選ぶ
  • ・免許証を加工して遺影にできる

遺影は故人を思い出し弔うためのものですが、遺影の適切な表情についてはご存じでしょうか。
遺影の写真は、笑顔のものでもよいのか疑問に思われる方も多いかもしれません。

そこでこの記事では、遺影を選ぶときの最適な表情について詳しく説明していきます。

この機会に遺影の選び方のポイントについて知っておきましょう。
故人の写った写真が見つからない場合の対応についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 遺影は笑顔でも問題ない
  2. 遺影に最適な表情とは
  3. 遺影の選び方のポイント
  4. 故人の写った写真が見つからない場合は?
  5. 遺影は笑顔でもよいのかまとめ
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遺影は笑顔でも問題ない

遺影写真には、どのような写真を選ぶべきなのでしょうか。
ひと昔前までは、遺影写真にはスーツや和服などのフォーマルな服装で、正面から撮った真面目な表情をしているものがよいとされていました。

しかし、実際には遺影の写真に選ぶべき明確な決まりはありません。
そのため、近年では故人の人柄が伝わるような写真が選ばれることが多くなっています。

故人が朗らかな性格であった場合には、故人らしさが伝わりやすい笑顔の写真が適しているでしょう。
この他にも、生前の故人の様子がわかるような、さまざまな表情の写真が遺影に使われるようになっています。

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遺影に最適な表情とは

次に、遺影に適している写真の表情について紹介していきます。
具体的な表情について紹介していくので、遺影写真探しの参考にしてください。

満面の笑顔

故人が生前に朗らかで明るい人柄であった場合には、満面の笑顔の写真を遺影として選ぶとよいでしょう。
人は、家族や大切な人と過ごしている時間には自然と笑顔になるものです。
遺影に満面の笑顔の写真を選ぶことで、生前の故人の姿を鮮明に思い出せたり、遺族にとっても温かみや心の安定を感じられたりするようになります。

歯を見せて笑っている表情

可愛らしく、無邪気で明るいイメージがあった故人の場合には、歯を見せて笑っている表情の写真を選ぶことをおすすめします。

歯を見せて笑っている遺影は、遺族や葬儀に参列した友人や知人など、故人の大切な方々にとって明るい気持ちになれたり、元気づけられたりすることにつながります。

口を閉じて柔らかく微笑んでいる表情

上品で穏やかなイメージのあった故人の場合には、口を閉じて優しく微笑んでいるような表情の写真がおすすめです。
穏やかな笑顔の表情は、遺族にとっても安心感につながります

固い表情の写真しかなかった場合には、専門の業者に依頼することで口角を上げて微笑んでいるような表情にも加工できるので安心してください。

凛とした表情

故人が真面目で少し気難しかった印象があった場合には、凛とした表情の写真を遺影に選ぶとよいでしょう。

故人がある程度社会的な地位がある立場で、部下の指導や先導をするような方であったケースなどにおすすめです。
こういった真面目な表情の写真を選ぶことで、故人の社会的な印象を崩さずに済みます

また古くからの風習であれば、真面目な顔の写真が遺影に選ばれることが一般的でした。
故人が風習を大切にしていた場合には、凛とした表情の写真を選択することで故人の供養にもつながります

遺影の選び方のポイント

選び方のポイントをふまえて遺影を選べば、故人の供養になります。
ここでは、遺影の選び方のポイントについて紹介していくので参考にしてください。

故人らしさが現れているもの

ひと昔前までは遺影には、真面目で固い表情で着物やスーツなどのフォーマルな服装をすることが適しているとされていました。
近年では、故人らしさがよく出た自然な表情のものが好まれるようになってきています。

故人が家族と過ごしているときの柔らかな表情や趣味を楽しんでいる姿、旅行先や記念日に撮った写真などがおすすめです。

自然体の表情の写真を選ぶことで、生前の故人のありのままの姿を思い出せるでしょう。
遺族にとっても故人を身近に感じられるため、安心できます。

故人が気に入っていた写真

生前に故人が気に入っていた写真を遺影として選ぶのもポイントの1つです。
故人のことを思い浮かべ、故人ならどのように思うのか考えて選択するとよいでしょう。
例えば、故人が生前にお気に入りだった服装や色合いのものを選ぶとよいかもしれません。

また、故人が記念日などに喜んで撮った写真などであれば、素敵な表情を遺影としていつでも目にできます
そのときの楽しかった思い出も蘇ることでしょう。

亡くなった時期に近い写真

遺影の写真は、できるだけ亡くなった時期に近い写真を選ぶのがおすすめです。
なぜなら、故人がその年齢まで生きてきたことを証明できるためです。

例外として、故人が亡くなるまでの間に入退院を繰り返していた場合などには、元気だった頃の写真を選ぶことをおすすめします。

故人やその遺族にとっても、闘病生活中は辛い面が多かったことでしょう。
辛い時期を思い出させてしまうような写真よりは、元気だった頃の様子がわかるような写真の方が故人にとっての供養になり、遺影を見る遺族の負担も少なくて済みます

ピントや画像サイズがあっているもの

遺影写真は、葬儀や告別式の規模が大きければ大きいほど、後ろの席に座っている方にもよく見えるように大きめのものが適しています

写真を遺影のサイズに合わせて引き伸ばす必要があるので、ぼやけないようにできるだけ顔が大きく写っているものを選びましょう。

また、写真の服装や背景、明るさは加工修正ができますが、ピントは合わせることができないので、ピントが合ったものを選ぶ必要があります。

参列者によく顔を見ていただけるようにカメラ目線で、身体ができるだけ正面を向いているものがベストです。

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故人の写った写真が見つからない場合は?

最後に、故人の写った写真がどうしても見つからなかったケースでの対応について紹介していきます。
具体的な方法については以下を参考にしてください。

証明書(免許証など)の写真を使う

遺影用の写真が見つからない場合は、免許証やマイナンバーカードなどの証明写真を使用する方法もあります。

これらの写真を編集して、髪型や背景、表情や衣服の変更をするとよいでしょう。
例えば証明写真の表情が固すぎる場合は、加工技術を使って口角を上げることもできます。

さらに見た目年齢を変更することも可能なので、若い頃のものしかないケースなどでも編集によって自然な遺影が作れます。

肖像画を描いてもらう

遺影に適した写真がない場合には、葬儀社が画家に依頼して、遺影の代わりに似顔絵を描いてもらうケースもあります

似顔絵の制作を依頼する際には、故人の人柄や雰囲気がわかるような生前の写真を数枚用意してから依頼するとよいでしょう。
遺影専門の画家に依頼した場合の費用の相場としては、5万円程度からになります。

映像を画面切り抜きして写真にする

写真が一切なかったとしても、故人の生前の様子を撮影したビデオなどがあれば、画面を切り抜いて写真にすることもできます

写真を探しがちですが、このように動画であっても画面切り抜きのキャプチャ機能を使えば、遺影写真として使用できるので安心してください。

自分でも行えますが、細かな編集が必要なら専門の業者や写真屋に依頼することで、きれいな仕上がりの遺影写真が作れます。

遺影は笑顔でもよいのかまとめ

ここまで遺影は笑顔で撮ってもよいのかについてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 故人が明るい人柄であった場合には、満面の笑顔の写真を遺影として選ぶとよい
  • 遺影には、故人らしさが現れているものや故人が気に入っていた写真を選ぶ
  • 遺影には、亡くなった時期に近い写真でピントが合ったものを選ぶのがポイント
  • 免許証などの証明写真を加工して遺影として使用する方法がある
  • 写真がなければ遺影の代わりに画家に依頼して似顔絵を描いてもらう方法もある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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