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遺影は自分で作ることができる!作り方の手順や注意点を紹介

更新日:2022.05.17

遺影

記事のポイントを先取り!

  • 遺影写真は明るさ調整などで作ることが可能
  • 写真の傷はぼかし機能で目立たなくできる
  • 遺影写真は故人にピントが合ったものを選ぶ
  • 遺影の背景は故人とのバランスを考える

葬儀の際や仏間に飾られていることが多い遺影ですが、遺影の作り方についてはご存じでしょうか。
遺影は、実は画像編集ツールを使って自分で作ることが可能です。

そこでこの記事では、遺影の作り方について詳しく説明していきます。

この機会に遺影の作り方のポイントを知っておきましょう。
遺影におすすめの背景についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 遺影とは
  2. 遺影写真の作り方の手順
  3. 遺影となる写真の選び方
  4. 遺影におすすめの背景
  5. 遺影を作るときに便利なアプリ
  6. 遺影の作り方まとめ
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遺影とは

遺影とは、故人の葬儀の際に祭壇に飾る生前の写真のことです。
遺影を飾る風習は、葬儀社が演出の1つとして行ったことが始まりであるとされています。

また、一般的に葬儀後には、仏壇の近くに遺影が安置されることがほとんどです。
これには戦時中に亡くなってしまい、帰ってこられなかった兵士などを偲ぶ意味合いがあったとされています。

遺影を飾ることで故人を身近に感じられ、遺族にとっての心のよりどころとなります。
そのため遺影に使用される写真は、故人らしさがあり、故人の人柄が伝わるようなものが良いとされています。

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遺影写真の作り方の手順

遺影写真は、画像編集ツールを使えば自分で作ることが可能です。
おすすめの画像編集ツールについては後述するので参考にしてください。

ここでは、作り方の手順について紹介していきます。
作り方のポイントを知れば、スムーズに遺影写真を作れるでしょう。

明るさや色合いを調整する

遺影写真を作成する際にはまず、写真全体の明るさや色合いを調整します。
写真を選ぶ時には調整しやすいように、1カ所に強いフラッシュが当たっているようなものは避けるようにしましょう。

また、全体的に暗い写真も調整が大変になるのでおすすめしません。
写真の明るさや色合いを調整する際には、バランス良く自然な感じにすることを意識するのが作り方のポイントです。

現像された写真の場合は傷やホコリを修正する

写真上に傷やホコリがあった際には、修正をします。
例えば、ツールにあるぼかし機能や透明度を調整する機能を活用すれば、目立たなくすることが可能です。

また、服装部分に傷やホコリがあった場合には、色合いを加工したり、別の服装に着せ替えたりして修正すると良いでしょう。

背景の変更や着せ替えを行う

普通の写真を遺影用の写真にするには、背景を薄めの色合いの風景や自然な服装に変更します。
遺影の主役はあくまでも故人本人であり、主張しすぎる背景や派手すぎる服装は違和感がある写真となるため注意してください。

背景についてはこの後の章で詳しく説明していきます。
遺影の服装は、ひと昔前までは着物やスーツなどのフォーマルなものが主流でしたが、実際には明確な決まりはありません

生前に本人と話し合って決めるか、それができなかった場合には遺族間で話し合って故人に合ったイメージの服装を選びましょう。

サイズを調整する

遺影全体の修正が終わったら、最後にサイズを調整していきます。
遺影のサイズには明確な決まりはありませんが、目安のサイズはあります。

祭壇に飾ることを考えた場合には25.4cm×30.5cmの四つ切り写真、仏壇周辺や部屋に飾る場合には8.9cm×12.7cmのL判サイズがおすすめです。

葬儀後に飾るスペースも考え、状況によって相談して決めましょう。
祭壇用と部屋用の2枚を用意するのも良いかもしれません。

遺影となる写真の選び方

遺影に使用する写真はどのようなものを選べば良いのでしょうか。
ここでは、遺影を選ぶ際のポイントをご紹介します。

なるべく最近撮影した写真が良い

遺影の写真は、できるだけ亡くなった時期に近い写真を選ぶのが良いとされています。
亡くなった時期に近い写真を選ぶことで、故人がその年齢まで生きてきたことを証明できるためです。

例外として、故人が亡くなるまでの間に入退院を繰り返していた場合などには、元気だった頃の写真を選ぶことをおすすめします。

故人やその遺族にとっても、闘病生活は辛い面が多かったことが予想されます。
辛い時期を思い出させてしまうような写真は、避けた方が良いでしょう。
元気だった頃の様子がわかるような写真の方が故人にとっての供養となり、遺族のよりどころとなります。

正面を向いている写真が良い

参列者に故人のお顔をよく見ていただけるようにカメラ目線で、身体ができるだけ正面を向いているものを選ぶことをおすすめします。
なお、正面を向いているものがない場合には、少し斜めを向いた写真であれば問題ありません。

ピントが合った写真が良い

遺影用写真の服装や背景、明るさは加工修正ができますが、ピントは合わせられないため、故人にピントが合った写真を選ぶ必要があります。

ピントが合っていない写真を大きく修正すると、ぼやけてしまうことが多いので注意するようにしてください。

故人が大きく映っている写真が良い

遺影写真は葬儀や告別式の規模が大きければ大きいほど、後ろの席に座っている方にもよく見えるように大きめのものが適しています。

写真を遺影のサイズに合わせて引き伸ばす必要があるので、ぼやけないようにできるだけ顔が大きく写っているものを選びましょう。

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遺影におすすめの背景

ここでは、遺影におすすめの背景について紹介していきます。
具体的な色合いや背景について以下で説明していくので参考にしてください。

遺影写真の背景におすすめの色合いを以下にまとめます。
ポイントとしては、濃すぎる色合いを選ぶと写真全体のバランスが悪くなってしまうので避けた方が良い点です。

  • グレー

グレーは、遺影写真の背景として馴染みの深い色合いとして人気があります。
ひと昔前までは白黒写真が一般的だったため、グレーが背景とされていたことが多かったためです。

また、グレーは落ち着いた色合いのため、普段スーツを着る機会の多かった故人などの場合には、厳かな雰囲気によく合うのでおすすめです。

  • ブルー

ブルーは、海や空などを連想させるさわやかな色合いになります。
青空のように明るい印象を与え、さまざまな服装にもマッチする背景色です。

故人が普段からアウトドアな趣味を持っていたケースなどでは、故人のイメージに良く合うのでおすすめです。
なお、服装を選ぶ際には背景のブルーと同系色だと、不自然な印象になるので注意しましょう。

  • ピンク

遺影の背景色としておすすめな色合いとして、ピンクが挙げられます。
ピンクは柔らかい印象を与えるため、女性に人気のカラーです。

故人が生前ピンクが好きであったり、毎年春になると桜を見に行っていたなどの思い出があったりする方におすすめです。

ピンクの中でも濃いピンクだと写真全体のバランスが崩れてしまうので、薄めのピンクを選びましょう。

  • パープル

上品で大人らしい雰囲気のあるパープルも人気の背景色になります。
故人が生前パープルの持ち物が多かった場合や、品があって落ち着いた雰囲気があった方におすすめです。

ピンク同様に、パープルの中でも濃すぎる色合いだと背景が協調されてしまい、主役である故人の印象がうすくなってしまうので注意しましょう。

背景

背景には、大海原や山、花畑や桜などの季節を感じさせる風景などが人気です。
代表的な背景を以下にまとめますので、参考にしてください。

日本人に馴染みの深い桜は、遺影の背景としても人気があります。
桜をバックにすると写真自体に華やかさが出て、明るい雰囲気になるでしょう。

自然が好きであった故人や、春生まれで桜に思い入れがあるケースなどで選ばれることが多いようです。

  • 富士山

日本の代表的な風景の1つに富士山があります。
美しく、広大な雰囲気は男らしさを象徴しており男性に人気のある背景です。

故人が生前、登山やアウトドアが趣味であった場合などにおすすめです。
また、何かの目標に向かって頑張って生きてきた故人などに好まれます。

  • 花畑

花畑は、女性に人気のある遺影の背景です。
たくさんの花々が咲き誇っている風景をバックにすることで、鮮やかで女性らしい雰囲気の写真になります。

花の中でも季節を代表する桜やアサガオ、ひまわりや紫陽花などの人気が高いようです。

  • グラデーション

遺影用の写真の背景にグラデーションを選ぶ方も多く見られます。
グラデーションを背景に選ぶ際のポイントとしては、ハッキリしすぎるものは避け、シンプルで自然なグラデーションのものを選ぶことです。

故人が主役になるようなイメージを心がけ、全体のバランスをよく考えることが大切です。

遺影を作るときに便利なアプリ

最後に、初心者でも使いやすい遺影を作る際におすすめのアプリを紹介していきます。

今回おすすめするのは、「Photoshop」、「Pixlr」、「Photoscape」の3つです。
それぞれの特徴について以下にまとめたので参考にしてください。

  • Photoshop

Photoshopは、幅広く使用されている画像編集の王道ともいえるツールです。
ビジネスや広告、趣味などのさまざまな場面で使われています。

使い方を覚えれば、初心者でも高品質な画像編集ができる点がメリットです。
ただし、プランによっても異なりますが、利用には年間2万4,000円〜6万6,000円の費用がかかります。

利用するか迷った方は、7日間の無料お試しプランで検討してみてください。
また、月額2,480円のサブスクリプションのプランや学割プランもあります。
学割プランでは最大65%OFFになり、お得に使用できます。

  • Pixlr

Pixlrは、写真の編集や加工ができる無料サイトです。
Pixlrには、無料プランと有料プランがあります。

遺影の編集に使用できる切り抜きや背景の編集、顔のパーツや肌の補正などは無料プランでも十分に活用できるのでご安心ください。

なおPixlrには日本語に対応したフォントが少ないので、フリーフォントなどをインターネットでダウンロードしてから使用することをおすすめします。

  • Photoscape

Photoscapeは、完全無料で使用できる写真の編集ツールです。
上記で紹介した2つのツールと比べると、シンプルな操作で比較的簡単に写真の編集や加工ができるのが特徴です。

編集に慣れていない初心者でも無料で気軽に遺影用写真の編集ができるので、普段パソコンで編集することに慣れていない方にはおすすめです。

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遺影の作り方まとめ

ここまで遺影の作り方のポイントや注意点などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 遺影写真の作り方では、写真全体の明るさや色合いを調整するのがポイント
  • 写真上に傷やホコリがあった際には、ぼかし機能などで目立たなくすると良い
  • 遺影写真には、亡くなった時期に近く故人にピントが合ったものを選ぶ
  • 遺影の主役は故人であることを踏まえて背景を選ぶことが大切
  • 画像編集には「Photoshop」「Pixlr」「Photoscape」がおすすめ

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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