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法事法要

お布施を包む封筒の選び方は?相場や渡し方についても解説

更新日:2022.04.23

お布施

お布施

記事のポイントを先取り!

  • お布施には白の無地の封筒か奉書紙を使う
  • お布施には水引きは不要
  • 葬儀のお布施の全国平均は47万円程度
  • お布施は法要の前か後に渡す

葬儀や法要の際にお坊さんやお寺にお布施を渡します。
お布施をどの袋に入れればいいか、書き方などに悩んでいる方がいると思います。

この機会にお布施のマナーを覚えて僧侶やお寺に失礼のないようにしましょう。
そこでこの記事ではお布施を包む封筒の選び方、葬儀や法要のお布施の相場を中心に解説します。

お布施と一緒にお渡しする戒名料についても解説するのでぜひ最後までご覧ください。

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  1. お布施とは
  2. お布施の袋の選び方
  3. お布施の書き方
  4. お布施のお金の入れ方
  5. お布施の相場
  6. お布施の渡し方
  7. 戒名料について
  8. よくある質問
  9. お布施の封筒まとめ
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お布施とは

数珠 お布施 花

葬儀や法事を行う際、香典とともにお布施という言葉もよく耳にしますよね。
お布施とは、葬儀などで読経していただいた僧侶にお礼としてお渡しするお金のことです。

お布施の由来は古代のインドだと言われています。
昔インドで、ある僧侶が説法をして回っていました。
そのお礼に薄汚れた布をいただき、衣服(袈裟)を作った逸話が由来とされています。

僧侶に対してお渡ししますが、菩提寺や仏様への感謝の気持ちでお渡しする意味もあります。
読経への料金・対価といった意味はないため、「読経料」と言わないように気を付けましょう。

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お布施の袋の選び方

白黒の水引の香典

お布施 お布施を包む際は、奉書紙を使う方法と、普通の封筒を使って包む方法が一般的です。
奉書紙や封筒が用意できなかったらのし袋でも問題ありません。

奉書紙を使った包み方

奉書紙を使う方法は、正式かつ丁寧とされています。
奉書紙はかつて役所で公文書用として使われていた和紙です。

現在では、贈答品やお布施を包むのによく使われます。

奉書紙を使う場合、まずお渡しするお金を中袋か中包みに入れて用意します。
中包みにお金を包む際は、中包みを斜めに置いてから、お札に合わせて上・下・左の順番に折ります。
そして最後に右側を巻きつけながら折り込んでいきます。

中包みができたら、今度は奉書紙で包んでいきます。
まず奉書紙を広げた上で、中包みを真ん中よりも左寄りに置きましょう。
奉書紙は滑らかな面が表面であるため、包む際はざらざらしている裏面を上にして中包みを置きます。

中包みを置いたら、奉書紙を中包みの辺に合わせながら左・右・下・上の順に折りたためば完了です。

封筒を使った包み方

奉書紙がない場合は、封筒を使って包みます。
封筒は、郵便番号欄など余計な印字のない白封筒を選ぶのが一般的です。

お布施の表書きが印字されているものを選んでも問題ありません。
中袋がある場合はそこにお金を入れましょう。

もし中袋がない場合は、封筒の中に直接入れます。
中袋の代わりに小さい封筒を用意してお布施を包むのは避けましょう。
二重封筒は不幸が重なることを連想させ、マナー上よくありません。

水引きは必要か

僧侶にお礼をするお布施には袋の種類に関わらず、水引きは必要ありません

準備できない場合はのし袋でも問題ない

奉書紙や無地の白い封筒が用意できなければ、のし袋を使用しても問題ありません。
しかし、のし袋には水引きがあるので注意が必要です。

お布施に使用する、のし袋の水引きの色は双銀か黄白で、結び方は淡路結び結び切りのものを使用します。

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お布施の書き方

筆ペンで香典袋を書いている手元

お布施を封筒などに包む際、表書きや金額などの書き方も重要になります。
ただお布施は香典よりも準備する機会が少ないので、書き方を知らない人もいるでしょう。
お布施の書き方は以下の通りです。

表書きの書き方

表書きは、奉書紙や封筒の上半分の中央に書くのが一般的です。
表書きを書く際、筆記用具は毛筆や筆ペンを使います。

仏式であれば、「お布施」や「御布施」で問題ありません。
お布施は対価ではなくあくまで心づけのため、「読経料」など報酬的な意味合いを感じさせる書き方は避けます。

「お布施」は仏教由来の言葉です。
したがって神式やキリスト教式では「お布施」の表書きは使われません。
神式の場合は「玉串料」「御祈祷料」「御祭祀料」と書くのが作法です。
キリスト教式ではカトリックは「ミサ御礼」、プロテスタントは「献金」が使われます。

ちなみに表書きなどを記す際は、墨の種類にも注意が必要です。
葬儀の香典を用意する場合と異なり、普通の濃い墨を使用します。
僧侶や寺院の関係者にご不幸があったわけではないため、薄墨を使う必要はありません。

封筒の下半分には、名前も記します。
喪主・施主の家の名前を「○○家」といった形で書くのが一般的です。

中袋の書き方

お布施で中袋を使う場合、表面にお布施の金額を、裏面には自身の住所・氏名を書きます。

筆記用具は筆が正式ですが、ボールペンを使っても良いとされています。
中袋に書く情報は寺院での処理に必要なので、見やすさが重視されるためです。

金額を書く際は、縦書きで「金○○圓」という書き方をします。
数字の部分は、大字と呼ばれる漢数字の旧字体を使うのが正式です。
例えば1万円を包む場合は「金壱萬圓」、7000円を包む場合は「金漆仟圓」となります。

住所や郵便番号についても、基本的に縦書きで書きます。
番地や郵便番号に使う数字は、普通の漢数字で問題ありません。
最後に喪主・施主のフルネームを記します。

裏書きの書き方

お布施の封筒に中袋がない場合は、封筒の裏側に金額や郵便番号・住所・氏名を書くのが作法です。
金額は右半分に、金額以外の項目は左半分に記します。
各項目の書き方は、先ほど触れた方法と同じです。

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お布施のお金の入れ方

お布施を包む際は、お金の向きにも注意します。
肖像が見えないように包む香典の場合とは異なり、肖像が印字されている面を上にしてお札の向きを揃えます。

また、用意するお札は新札にしましょう。
新札がすぐに用意できない場合は、できるだけ綺麗なお札を選んで封筒に入れましょう

封筒の口近くに肖像が来るよう包みます。
受け取った僧侶がお金を封筒から取り出す際、すぐに肖像が見えるようにしましょう。

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お布施の相場

ピンク色の菊と白黒の水引の封筒と数珠

葬儀などでお布施を準備する際、いくら包めば良いのか気になりますよね。
お布施の相場は、地域や儀式によって様々です。
場面に応じた金額相場をご紹介します。

葬儀・通夜のお布施の相場

通夜、告別式、火葬の一連の葬儀全てを行った場合のお布施の全国平均が47万円程度とされています。
お布施の相場は地域によって異なります。

北海道では33万円、東北は60万円、関東では50~54万円、中部では42~65万円、近畿では46万円、中国・四国は39~42万円、九州では29万円とされています。

また直葬や家族葬など葬儀の種類にもお布施の相場が異なるので、ご自身が住んでいる地域や行う葬儀を確認しましょう。

その他の法事・法要

法事や法要を行う際のお布施もご紹介します。
法事・法要の種類や、お墓の開眼供養などに応じて見ていくと以下の通りです。

  • 四十九日・一周忌法要のお布施:3万~5万円程度
  • 三回忌以降のお布施:1万~5万円程度
  • 祥月命日法要のお布施:5000~1万円程度
  • お盆法要:5000~1万円
  • 彼岸法要:合同の場合は5000~1万円、個別で行う場合は3万~5万円程度
  • 納骨法要(開眼供養も含む)のお布施:1万~5万円程度
  • お墓の改葬に必要なお布施:墓開き・墓じまいで各1万~5万円程度

御車代と御膳料

葬儀や法事で僧侶に遠方から来ていただく場合は、御車代が別途必要になります。
また僧侶が会食に参加できない場合は、御膳料も必要です。

金額相場はそれぞれ50001万円程度です。
御車代や御膳料は、お布施とは別々の封筒に包んで用意するのが一般的です。

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お布施の渡し方

お布施 数珠

お布施の準備ができたら、葬儀や法事などで僧侶にお渡しします。
お布施をお渡しする際もマナーがあります。
僧侶に気持ち良くお渡しできるよう、知っておくようにしましょう。

タイミングについて

お布施をお渡しする際は、適切なタイミングを選ぶことが大切です。
一般的には葬儀や法事が始まる前か、終了後にお渡しします。

始まる前にお渡しするのであれば、葬儀の場合は僧侶が会場の控室に入った段階で渡します。
法事の場合は、僧侶への挨拶に合わせるのが良いでしょう。

ただ当日は参列者対応に追われて、儀式が始まる前にお渡しできないケースも多いです。
もし儀式前にお渡しできそうにない場合は、儀式が終了した後にお渡しします。
儀式が終わった段階で僧侶に挨拶して、感謝の気持ちとともに渡すのがよいでしょう。

ほかにも、僧侶が葬儀や法要の後に行われる会食でお渡しするケースもあります。
会食でお渡しする場合は、会食が終わって僧侶がお帰りになる直前が適切です。

袱紗を使って渡す

お布施を持参する際は、封筒を袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包みます。
両手で直接手渡しすることは、マナーに反するため避けましょう。

袱紗は弔事の場合、藍色・灰色・紫色など暗めの色のものが使われます。
特に紫色の袱紗は、結婚式などの慶事でも使える点がメリットです。
家に1枚も袱紗がない場合、買っておくようにしましょう。

渡す際は、まず袱紗からお布施の封筒などを取り出し、袱紗を簡単にたたみます。
袱紗を広げた上で右・下・上・左の順番に長方形になるようにたたむのがマナーです。
袱紗をたたみ終えたら、お布施の封筒を上に置きます。
僧侶から見て表書きの文字が読める向きにするのがポイントです。
乗せ終えたら、感謝の言葉を添えながら袱紗ごと両手で差し出します。

開始前の場合は、「本日はよろしくお願いいたします」と伝えながらお渡しすると良いでしょう。

切手盆で渡す

なお袱紗以外にも、普通のお盆より小さめの切手盆を使う方法もあります。

切手盆を使ってお渡しする場合は、まず袱紗から封筒を取り出してお盆に乗せましょう。
乗せる時の向きは袱紗を使う場合と異なり、自分から表書きの文字が見える向きです。
お盆に乗せた後はお盆の上下を持って、時計回りに半回転させます。
向きが逆になったところで、僧侶に感謝の気持ちを伝えながら両手でお盆ごとお渡しします。

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戒名料について

仏壇に向かって座っている僧侶の背中

仏式の葬儀では、戒名料と呼ばれるお布施も一緒に包む必要があります。
戒名料だけでもかなりの金額になり、お布施の金額を左右することが多いです。
葬儀でお布施を包む際、戒名料について知っておくことも重要でしょう。

戒名料とは

戒名料とは、亡くなった人に僧侶から戒名を付けていただいたことへの感謝からお渡しするお金です。
仏教では死後に戒名をいただくことで、極楽浄土で救われると考えられています。

戒名とは、仏様の弟子としての名前のことです。
よく仏壇の位牌などに「○○院○○居士」といった文言を見かけますが、それが故人への戒名です。

宗派によりますが、戒名には性別やランクによっていくつかの種類があります。
多くの仏教宗派の場合、最もランクが低いものが「信士(しんじ)・信女(しんにょ)」です。

男性が「信士」、女性が「信女」です。
ランクが高くなるにつれて「居士(こじ)・大姉(だいし)」、「院信士・院信女」、「院居士・院大姉」となっていきます。

ランクの高さに応じて戒名料も10万~100万円以上と大きく変動します
なお戒名料は、葬儀・告別式で読経していただいた謝礼と一緒の封筒に包みます

戒名料が上記の金額幅である分、葬儀でのお布施の金額を左右すると言えるでしょう。

戒名料のお布施の相場

実際に戒名料を準備する際、やはり相場がいくらなのか気になりますよね。
ランクごとの相場は、以下の通りです。

  • 院居士・院大姉:100万円~
  • 院信士・院信女・居士・大姉:50万円~
  • 信士・信女:10万円~

上記の金額はあくまでも目安で、実際は地域や寺院の考え方によって大きく左右されてきます。
ご近所の方や菩提寺などに金額を相談してみるのもおすすめです。

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よくある質問

Q:お布施の封筒は何を使う?
A:奉書紙か白の無地の封筒を使います。
用意できなければ、のし袋で問題ありません。

Q:お布施の相場は?
A:葬儀におけるお布施の全国相場の平均は47万円程度です。

Q:納骨式のお布施の相場は?
A:1万円から5万円程度です。

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お布施の封筒まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで僧侶にお渡しするお布施を包む封筒の書き方や、渡し方などについて書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • お布施は僧侶に感謝する意味でお渡しする
  • お布施を包む際は、奉書紙か封筒を使う
  • 金額相場は葬儀や法事などの場面や地域によって異なる

これらの内容が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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