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お墓

墓じまいをしたら仏壇はどうするの?位牌の扱いについても紹介

更新日:2022.05.10

墓じまい

線香が立てられた仏壇

記事のポイントを先取り!

  • 仏壇は墓じまいの目的に合わせる
  • 処分方法は粗大ゴミかお焚き上げ
  • 仏壇を処分する際は魂抜きを行う

昨今、ライフスタイルの変化や少子高齢化の加速が起因となり、墓じまいを選択する方が増えています。

しかし、墓じまいをしたら自宅にある仏壇や位牌はどのようにするのが適切なのでしょうか。
墓じまいとともに全て処分してしまうか、それとも残すか、扱い方に悩んでしまう方は少なくありません。

そこで本記事では、

  • 墓じまいをしたら仏壇はどうするべきか
  • 仏壇を処分したいときは、どのように処分するのか
  • 墓じまい後の位牌の考え方

について、詳しく解説していきます。

お墓や仏壇、位牌の扱いについては各家庭ごとに考え方が異なり、デリケートな問題でもあります。
新しい供養のかたちについても解説していきますので、是非最後までご覧ください。

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  1. 墓じまいとは
  2. 墓じまいをしたら仏壇はどうする?
  3. 仏壇を処分する時の流れ
  4. 墓じまいをしたら位牌はどうする?
  5. 仏壇を処分する前の注意点
  6. 墓じまいの仏壇まとめ
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墓じまいとは

「先祖代々之墓」と書かれた墓石

墓じまいとは、これまでのお墓を解体・撤去し、更地に戻して区画の使用権を返還することです。

ただ、もちろん埋葬されていた遺骨を取り出し、勝手に移動してしまうことは出来ません。
墓じまいをして遺骨を別の場所に改めて納骨する際は、然るべき行政手続きが必要です。

遺骨を移動して新たに埋葬・供養をすることを改葬といいます。

墓じまいは、今あるお墓を処分する・片づけるということだけではありません。
ご先祖様の供養について改めて考え、新たな供養の環境を整えるという意味も含まれているのです。

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墓じまいをしたら仏壇はどうする?

葬儀の仏壇

墓じまいを検討する理由として、「近くにお墓を移動したい」「後継者がいないから完全に処分したい」という声が多く上げられます。

お墓を住まいの近くに移したい場合は、仏壇も一緒に移動したり、自宅にあうものに買い替えるケースがほとんどでしょう。

しかしお墓の後継者がいない場合は、必然的に仏壇を継いでいく人もいないということになります。
そのため墓じまいを考える多くの人は、仏壇の処分についても同時に考えていく必要があります。

ただ、必ずしも墓じまいと仏壇の処分を同時期に行うべきという訳ではありません
仏壇の処分について詳しくは後述しますが、菩提寺への相談や魂抜きなどいくつかの手順があります。

ご家庭ごとに墓じまいの目的に合わせ、適切な時期を判断されると良いでしょう。

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仏壇を処分する時の流れ

「STEP1」「STEP2」「STEP3」と書かれた積み木

お仏壇の処分はどのような手順で行えばよいのでしょうか。
まずは仏壇の処分の仕方について、基本的な流れを把握しましょう。

1.菩提寺に相談をする

仏壇を処分する際、菩提寺があれば事前に相談しましょう。
菩提寺とは、先祖代々のお墓や納骨堂がある、又は代々葬儀などの儀式をお願いしているお寺を指します。

墓じまいと並行して行う場合、お墓と仏壇の魂抜きについて同時に打ち合わせすることが出来ます。

もし菩提寺がない場合は住まいの近くにある同宗派の寺院を頼っても良いでしょう。

2.魂抜きをしてもらう

処分を含め、仏壇を今ある位置から移動させるときは魂抜きの儀式が必要です。

仏壇を買い求めた際、僧侶を招き、魂入れの儀式を行っているケースがほとんどです。
魂入れは地域や宗派によっては、「開眼供養」または「お性根入れ」と言うことがあります。
同じように魂抜きに関しては、「閉眼供養」または「お性根抜き」と言われることもあります。

魂入れや魂抜きは仏壇に限ることではなく、お墓や位牌など魂が宿るとされているものに必要な儀式とされています。

仏壇の処分の前に僧侶に依頼し、魂抜きの読経をいただきましょう。

ただし、浄土真宗の場合、仏壇に魂が入っているという考え方はしません。
そのため、遷仏法要(せんぶつほうよう)という別の儀式を行います。

3.処分または供養する

魂抜きが終わると、その仏壇は家具と同等となり処分や移動を行うことが出来ます。
処分の方法について、いくつかご紹介しますのでご参考ください。

粗大ごみとして出す

家族や親戚が納得していれば、家具と同様、粗大ごみとして出しても問題ありません。
お住まいの自治体の規定に従って出すことになりますが、料金は自治体によって変わります。

仏壇の大きさにもよりますが、概ね数百~3,000円程度の場合が多いでしょう。

お寺でお焚き上げしてもらう

お寺のなかには、独自で仏壇の引き取りをしてお焚き上げ供養をしてくれる場合があります。
菩提寺があれば、魂抜きのご相談に伴いお焚き上げが可能か確認してみると良いでしょう。

また、お寺自体でお焚き上げ供養を受け付けていなくても、僧侶から専門業者の紹介を頂ける場合もあります

ただし、お焚き上げの費用は各お寺や地域・業者ごと、また仏壇のサイズによって大きく変わります。
事前に見積りが可能かどうかもあわせて確認すると良いでしょう。

仏具店に引き取ってもらう

仏壇を買い求めた仏具店や、お住まいの地域にある仏具店で仏壇の引き取りを行ってくれる場合があります。
処分を受け付けている仏具店では受注フローがしっかり決まっているので、事務的に進めてくれるでしょう。

新しい仏壇を買い求める際は値引きのサービスなどもしてくれることがあります。

ただし、仏壇の処分だけを依頼する場合、自治体に出す又はお焚き上げの場合と比べて金額が高額になることが多いでしょう。

また、仏具店に処分の金額を確認する際は、仏壇のサイズによって金額が変わることも多いです。
問合せの前に仏壇のサイズ(縦・横・幅)のサイズを計っておくとスムーズです。

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墓じまいをしたら位牌はどうする?

考えているビジネスマン

位牌は故人の戒名や俗名を刻印してあり、故人の魂が戻ってくる際の依り代になると言われています。
位牌を自宅の仏壇に置き、位牌を対象として手を合わせている方も多いかと思います。

ただ、墓じまいをし、仏壇も処分する場合は位牌はどのように扱うのが適切なのでしょうか。
いくつかの例を交えてご紹介します。

自宅で保管

墓じまいをし、仏壇を処分した場合でも、位牌だけは手元に残しこれまで通りお参りの対象としても良いです。

お位牌はお墓と違い管理料も発生しませんし、仏壇に置かなければならないという決まりもありません
少しのスペースがあればお位牌をお祀りすることが可能ですので、自身がお参りしやすい環境を整えると良いでしょう。

ただし、後継者がいなくなれば、お位牌も行く先を無くしてしまうことになります。
その場合、手元に残す期限を設けたり、後々の供養についても改めて考えておく必要があります。

寺院で一時保管

すぐにお位牌を手放すことが憚られる場合、一時的に菩提寺に預かって頂くのも良いです。
お付き合いのあるお寺がない場合は、お住まいの近くの寺院で預かりが可能か確認してみるものひとつです。

その場合は預かり料が発生するのが一般的ではありますが、相場はお寺によって大きく変わります。
概ね年間で1万~3万円程度が相場です。

永代供養

継ぐ方がいなくても、やはり位牌だけは残して供養を続けたいと思う方もいるかと思われます。
その場合は遺骨と同様、位牌の永代供養を依頼する方法もあります。

もしも遺骨を散骨などのかたちで供養する場合、位牌だけ永代供養してくれるところを別で探しても構いません。
最近では、墓じまいや仏壇の処分に伴い、位牌だけの永代供養を受け付けてくれる寺院も増えています。

ただし、永代供養の仕方はそれぞれの寺院によって弔い方が変わります
十七回忌や三十三回忌を目途に弔い上げとなる寺院が多いです。
弔い上げになると、位牌は魂抜きの読経の後、お焚き上げとなります。

永代供養の仕方や年数・費用は各寺院によって取り決めが様々なので、事前にしっかり確認する必要があります。

お焚き上げ

仏壇と同様、位牌もお焚き上げに出すことが出来ます。

ただし、浄土真宗以外の多くの宗派では位牌には魂が宿っているとされています。
そのため、仏壇と同様に魂抜きの読経を僧侶に頂きましょう

仏壇と位牌を同時期にお焚き上げに出す場合は、同じ日にそれぞれの魂抜きをお願いすることも出来ます。
その場合はお焚き上げを依頼する寺院に、あわせて位牌もお焚き上げしてほしい旨を伝えましょう。

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仏壇を処分する前の注意点

人差し指を立ててこちらを向いている女性

代々ご先祖様をお祀りしてきた大切な仏壇を処分するには、いくつかの注意点があります。
ぜひ以下を注意点を参考にしていただき、後悔のないよう慎重にお進めください。

親族としっかり相談をすること

墓じまいや仏壇の処分については家庭ごとに考え方が異なり、非常にデリケートな問題でもあります。

故人やご先祖様への思いが強く、お墓や仏壇が心の拠り所である方にとっては、大きなショックを与えてしまうこともあるでしょう。

反対や懸念があるなかで強行してしまうと、後々親族間でのトラブルになりかねません。
家族や親族としっかり相談し、理解を得られてから行動に移しましょう。

中身を残したままにしないこと

仏壇には大切なものをしまっておくという風習が今も根強く残っています。
銀行や保険の証書、または家系図などを保管している場合も多くあります。

家族が大切にしまっておいたものを誤って捨ててしまわないよう、仏壇の中をよく確認してから処分するようにしましょう。

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墓じまいの仏壇まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

これまで、墓じまいに伴い仏壇はどうすべきかという点についてを中心にご紹介してきました。
本記事をまとめると以下のようになります。

  • 後継者がおらず墓じまいを考える場合は、同時に仏壇の処分も考えることになる
  • 仏壇を処分するときは菩提寺に相談し、魂抜きの読経を頂いてから処分する
  • 墓じまい後の位牌は自宅保管や永代供養、お焚き上げがある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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