終活
終活にはどんなメリットがあるの?終活で準備することも紹介
更新日:2024.02.03 公開日:2022.07.07

記事のポイントを先取り!
- 終活とは自分の死と向き合うこと
- 終活すると家族の負担が軽減される
- 独身の方も終活は有効
- 遺言書作成やお墓の準備をしておくと良い
終活には遺言書作成や生前整理などがありますが、そのメリットについてご存じでしょうか。
終活は何のためにまた誰のために行い、どんなメリットがあるのか知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、終活のメリットについて解説します。
この機会に独身の終活内容を覚えておきましょう。
後半には終活する際の注意点についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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終活とは
終活とは、主に自らの人生の最期や、最期までの期間をどのように過ごすかについて考えたり、計画を立てて実行したりすることです。
終活を行うことには多くのメリットがあり、自分のためであるのはもちろんのこと、残される家族にとってもメリットになります。
終活について知るために、まずは終活の具体的なメリットや内容について確認しましょう。
終活を始めるメリット

ひとくちに終活といってもその内容は実に多様で、計画を立てて取り組むためにはメリットを知っておくことが大切です。
さまざまなメリットがありますが、その中でもメインといえる3つの終活のメリットをご紹介します。
死後のトラブルを減らせる
終活を行うメリットとして、故人の死後に想定されるさまざまなトラブルを未然に防げることが挙げられます。
家族が亡くなった後のトラブルで代表的なものに、遺産相続があります。
遺産をめぐって家族同士で争いが起こることは、決して珍しいことではありません。
しかし終活の一環である遺言書の作成をしておけば、自分の死後に考えられる家族間のトラブルを防げるというメリットがあります。
家族の負担を減らせる
家族の負担を減らしたいという気持ちから、終活に取り組む方もいます。
多くの方にとって、生きている自分や両親、家族の死後の話をすることは気が進まないものです。
しかし終活の準備を何もせず両親や家族が亡くなった場合、その後の手続きや処理で大変な思いをする方も少なくありません。
終活の一環としてお墓の購入や所有財産の内容をまとめることで、残された家族の負担を減らせるメリットもあります。
思い残しをなくすことができる
死の淵では、さまざまなことを後悔する場合も少なくありません。
元気なうちにやっておきたかったことも、日々の生活が忙しくて具体的に取り組めなくなってしまう方もいるでしょう。
終活において、元気なうちに自分がやりたいことを整理しておけば、思い残しをせずに済むことも多いかもしれません。
また残りの時間をじっくりと考えることで、自分の死に対して前向きに受け入れやすくなります。
独身でも終活はするべき?
昨今、独り身で生活する方が増加傾向にあります。
独身の場合は、残される家族や相続する遺産について終活で検討することがないため、終活自体が不要なのではと思われるかもしれません。
しかし終活は、独身の方にとっても重要な取り組みです。
若いうちは独り身で生活することに何ら問題がなくても、老後に体が衰え始めれば気持ちに不安や焦りが生じます。
早い段階から自分の死に向き合い、どのように生きていくかを終活で計画しておけば気持ちの準備ができるでしょう。
また自分の死後、対応してくれる人がいないなら、生前の早い段階で相談できる相手を見つけることもできます。
さまざまな機関や弁護士などの法律事務所で、死後の手続きを行う契約もあります。
自分の最期が滞りなく進められることがわかっていれば、不安を感じることなく老後を気持ちよく過ごせるでしょう。
終活するデメリット

さまざまなメリットのある終活ですが、状況や人によってはデメリットになってしまう可能性もあります。
ただ、事前に終活のデメリットを知っておけば回避できることもあるため、確認しておきましょう。
自分の死を意識してしまう
日常的に人の死に触れていなければ、自分や誰かが死ぬことに対して考えることは少ないかもしれません。
しかし終活に取り組むということは、直接的に自分の死に対して向き合うことです。
自分の死を受け入れたくても、人によっては精神的に追い詰められてしまうこともあるかもしれません。
詐欺にあうリスクがある
終活のさまざまな活動の中には、自分1人ではできない、業者などのパートナーを要する取り組みもあります。
たとえばお墓や葬儀、遺品整理などの専門業者を利用する活動などです。
業者の数は非常に多く、その質もさまざまなので、中には悪徳業者や不誠実な対応をする業者も存在します。
悪徳な業者に依頼してしまう可能性は、終活をするデメリットのひとつとして知っておくべきでしょう。
最悪のケースでは詐欺にあうリスクも考えられるので、業者選びには十分に気をつける必要があります。
終活はいつから始める?
終活をいつから始めるべきか、という疑問は多くの方が考える共通事項ではないでしょうか。
一般的には、終活を始めるのは定年退職を迎えたときとされています。
仕事に区切りを迎え、時間に融通が利くようになれば終活にも取り組みやすいでしょう。
しかし、人はいつ死ぬかは誰にもわからないものです。
そのため、終活を始めるタイミングは早い方が良いとされています。
まだ元気なうちに始める方が体力もあり、大変な準備に対しても取り組めるためです。
主な終活の内容
終活の概要やメリットについて確認できたところで、具体的な終活の内容の一部をご紹介します。
遺言書の作成
遺言書とは、主に個人の所有している財産を誰にどの程度の割合で相続するかを指示した書面です。
遺言書は法的効力を持つため、作成しておけば遺産相続における自分の意志を反映させることができます。
ただしそのためには、必要な情報や規定に則って作成されている必要があります。
エンディングノートの作成
エンディングノートとは、自分の死を想定して、さまざまな計画や記録を書き留めておくノートのことです。
家族への情報提供や自分が行うべき計画などを記すことがメインですが、遺言書とは異なり自由に作成できます。
ただし、エンディングノートには法的効力はないことを覚えておきましょう。
財産目録の作成
財産目録とは、複数ある自分の財産を仕分けして遺言書と紐づけた書面です。
遺産の種類や相続人が複数いる場合は、その分配が非常にわかりにくくなります。
遺言書だけに内容を記すとわかりにくい場合は、財産目録を作成すると良いでしょう。
生前整理
生前整理とは、文字通り生前の間に個人の所有物や銀行口座、各種登録内容などを整理する活動全般を指した活動です。
所有物はさまざまな方法でなるべく処分や売却、譲渡して減らすようにします。
個人情報などは、家族がわかりやすいように一覧表にまとめたり、未使用の契約や登録は生前のうちに解約したりしてシンプルに整理しておきましょう。
葬儀の準備
自らが希望する葬儀について、どのような葬儀にするかを調査や比較検討します。
葬儀のスタイルや場所、葬儀社の選定から誰を呼ぶかなども具体的に進めます。
お墓の購入
お墓をお持ちでない方や、自分の望む埋葬方法がある方はお墓の購入についても検討します。
自分はどこでどのように埋葬してほしいのかを明確に決めておくと、遺族も手続きに迷いません。
お墓の場所には季節ごとに自分で足を運んだりして、納得のいく霊園やお寺を選びましょう。
ペットの対応
ペットを飼っている方は、自分の死後どのようにペットを扱うかを十分に検討し、計画を立てる義務があります。
亡くなった後のペットの世話をしてくれる団体を見つけて、事前に段取りをしておきましょう。
法的な効力を持つ信託を利用して、ペットの世話を受託することを検討するのもおすすめです。
終活する際の注意点

終活にはさまざまな項目があり、その内容は個人やご家庭の希望、状況によって変わります。
自分に見合った終活を行わないと、希望していた通りに物事が進まなくなり、後味の悪い結果にもなりかねません。
そこで、終活する際に注意すべき点を2点ご紹介します。
終活は家族と一緒に行う
終活を行う際、単独で物事を進めるのはあまりおすすめできません。
自分の希望について1人でよく考える必要はありますが、家族に内容を共有しておくようにしてください。
たとえば葬儀の希望や遺言書の存在などを家族に知らせていない場合、希望と違う葬儀になる可能性や遺言書が誰にも発見されない恐れがあります。
終活は定期的に更新する
終活の際に作成する遺言書やエンディングノートは、生きている間も継続的に見直して、内容を更新するようにしてください。
数年前に計画していた終活の内容が、今の自分の希望とは大きく異なる可能性もあります。
また、時間が経てば考えや周囲の状況は変わるものです。
常に今の自分や家族にとって、何がベストなのかを考えて定期的に終活内容を更新しましょう。
終活のメリットまとめ

ここまで終活の情報や、終活を行うメリットについて解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 終活とは自分の死と向き合い、自分の時間や家族のために行う取り組みのこと
- 終活のメリットには、遺産トラブル回避や家族の負担軽減などがある
- 独身の方にも終活は有効で、準備や対策をすることで死後の不安がなくなる
- 自分の死を意識することで、精神的に追い詰められるなどのデメリットもある
- 終活の内容には遺言書や財産目録の作成、葬儀やお墓の準備などがある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。