お墓のリフォームはどうする？具体的な流れや費用について解説

更新日：2022.05.24

墓石

代々受け継がれているお墓。

お墓参りをする時、どんなに大切に扱い綺麗に掃除をしていても、お墓の劣化は避けられません。

「墓石が古くなって、お墓参りにいくたびに汚れや傷が気になってしまう。」

「地盤沈下の影響で、お墓が傾いてしまったけどどうしたらいいの？」

このような悩みを抱えている方は多くいらっしゃるかと思います。

とはいえ、お墓を建て替えるのは多額の費用がかかります。

簡単には建て替えることはできませんよね。

では今あるお墓をリフォームすることはできるのでしょうか？

• お墓のリフォームではなにができる？
• お墓のリフォーム前に必要な儀式って？
• お墓のリフォームにかかる費用

今回はお墓のリフォームについて学び、自分にあったお墓のリフォームを見つけていきましょう。

将来のお墓の管理に不安がある場合についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

1. お墓のリフォームはできるのか
2. お墓のリフォームの流れ
3. お墓のリフォームにかかる費用
4. 墓じまいをするという方法も
5. お墓のリフォームについてのまとめ

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お墓のリフォームはできるのか

どんなにしっかり管理をしていても、お墓は年中雨風や紫外線にさらされています。

いくら天然石が長持ちする素材だとしても、長い年月受け継がれてきた墓石は汚れたり、傷んでしまいます。

墓石本体だけでなく、外柵や、灯籠なども地震や台風、地盤沈下などの影響で被害を受けることもあります。

そのままにしておくと見た目が悪いだけでなく、地震の際に倒壊するなどの危険性もあります。

お墓のリフォームは極力もとの墓石を残したうえで、お墓を修繕し、再生させることができます。

墓石を洗浄し、磨きをかけ直したり、文字を塗り直したり、据え直しなどを行います。

リフォームすることで、お墓が見違えるようにきれいに生まれ変わります。

また、リフォームのタイミングは10年程度といわれています。

しかし、災害などでお墓がずれたり、ヒビが入っている場合は早めに対処したほうがよいでしょう。

簡単な掃除などは個人でも可能ですが、お墓のリフォームは専門の石材店にお任せすることをおすすめします。

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お墓のリフォームの流れ

では、お墓のリフォームは実際どのような流れでおこなわれるのでしょうか？

大きく流れを解説していきましょう。

1.石材店に相談・依頼

お墓をリフォームする時は、お墓を建ててもらった石材店に依頼するのが手軽な方法です。

しかし、業者によって値段は大きく変わってきます。

おすすめは複数の石材店に見積もりと完成イメージを出してもらうことです。

その中から自分の予算とイメージにあった信頼できる石材店を選ぶと良いでしょう。

なお寺院墓地や、民営墓地は指定石材店が決まっている場合が多いため注意です。

2.お墓の状態チェック、内容打ち合わせ

石材店に実際のお墓の状態を見てもらい、より具体的な見積もりを出してもらいます。

どの部分をいつまでに直して欲しいのか、予算はどのくらいなのかなどを現地で打ち合わせをします。

自分では気づかなかったポイントや、できることとできないことなども専門的な視点からアドバイスをしてもらえるでしょう。

その上で、改めて見積もりと完成内容を出してもらいます。

3.石材店の内容に納得したら契約

石材店から再度提出された見積もり内容に納得できたら契約します。

もし、予算をオーバーしている場合は工程を削ってもらったり、ローンを利用できる石材店もあります。

契約の際には手付金や印鑑などが必要なので、事前に必要なものは確認しておきましょう。

4.開眼戻しを行う

お墓のリフォームをする時は、開眼戻し（魂抜き）という儀式を行うのが一般的です。

お墓は建立時に僧侶に開眼供養してもらい故人の魂を入れるという儀式をしています。

そのため、故人の魂が宿ったままでお墓をむやみに扱うことはできません。

開眼戻しでは、お墓に宿った魂を今度はリフォーム作業前にお墓から抜くという儀式を行います。

石材店だけでなく、僧侶との日程調整も必要になります。

ただし、費用が10万~20万円程と高額のため、あまり気にしない人は開眼供養を施さないという方もいます。

5.お墓のリフォーム開始

開眼戻しの儀式が完了したら、お墓のリフォームが始まります。

簡単なリフォームの場合は1~2週間程度、大掛かりなリフォームでも1ヶ月半程度の期間を目安にしておくとよいでしょう。

6.リフォーム完成・立ち会い確認

リフォームが完了したら、石材店と墓地にて立ち会いのもと確認します。

希望した内容とあっているか、細かな問題はないかなど、この段階で確認する必要があります。

注文した内容と違う場合はしっかりと石材店に伝えることが大事です。

手付け金を払っている場合はこの後に残金を決済します。

7.開眼供養を行う

きれいにリフォームされたお墓に、再度開眼供養を行い、一度抜いたご先祖さまの魂をお墓に戻します。

この際も僧侶の日程を調整した上で、石材店に相談するとよいでしょう。

お墓のリフォームは公的な証明書などが不要で、お墓を建てるときよりもスムーズに進みます。

自分の理想的なリフォームを行えるよう流れを把握しておくことが大事です。

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お墓のリフォームにかかる費用

お墓のリフォームにかかる費用は、どれくらいなのでしょう。

内容別に詳しく紹介していきます。

お墓のクリーニングに掛かる費用

お墓のクリーニングとは、専門のスタッフが特殊な薬剤や、高圧洗浄機などを使って、お墓についた汚れを落としていく作業をいいます。

長年蓄積された水垢、黒ずみ、しみやカビなどは個人で無理に汚れを落とそうとするとかえってシミになったり、大切な墓石に傷がつく可能性があります。

墓石のプロに任せた方が安心です。

平均相場は5万〜10万円程度です。

磨きなおしに掛かる費用

磨きなおしとは、墓石の表面を削り、磨き上げることです。

一度お墓を解体し、石材ごとに磨きあげた後、再度お墓を組み立てるので、費用は高くなります。

クリーニングをしても取れない汚れも磨きなおしをすることにより、建立当初の美しいつやが蘇ります。

平均相場は20万〜30万円程度です。

墓石コーティング費用

墓石コーティングとは、墓石専用のコーティング剤を塗布することです。

石の表面に保護膜を張ることで紫外線や雨からお墓を守ります。

汚れがつきにくくお手入れが楽になるので、お墓をきれいに保ちたい方におすすめです。

平均相場は5万〜15万円程度です。

外柵リフォーム費用

外柵とは、お墓の周りを囲っている部分になります。

お墓のリフォームでは外柵だけを新しく作り直すこともできます。

階段をバリアフリーにしたり、手すりをつけたりときれいになるだけでなく実用性を考える方にもおすすめです。

費用は約40万円〜です。

墓石の組み直し費用

台風や地震などで墓石がずれたり傾いたりしたのを据え直す作業のことです。

据え直しの平均相場は15万〜30万円程度です。

ただし、地盤沈下やずさんな工事で基礎工事から傾きを直さなくては行けない場合は、40万〜200万円程かかります。

その他の費用

• 墓石の文字塗り替え：1万〜3万円程度
• 石材間のセメント補修：3万〜6万円程度
• 墓石の文字変更：15万円程度

お墓の大きさやどこをどの程度リフォームするかによって費用が大きく変わってくるので、その都度確認することをおすすめします。

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墓じまいをするという方法も

お墓が古くなってしまったが、この先管理する後継者がいなかったり、維持するのが費用の面でも大変な場合は墓じまいをするという方法もあります。

墓じまいとは、今あるお墓を解体・撤去して更地に戻し、墓地の管理者に使用権を返すことをいいます。

将来のお墓の管理に不安がある方は納骨堂など永代供養をしてくれる施設への改葬も検討してもよいと思います。

代々受け継がれたお墓が無縁墓にならないようにしましょう。

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お墓のリフォームについてのまとめ

ここまでお墓のリフォームの流れや相場を中心に書いてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• お墓のリフォームは、墓石を極力残したうえで、修復し再生させる。
• リフォームをする前に開眼戻し（魂抜き）をする。
• リフォーム費用はお墓の大きさや治す箇所によって費用は異なる

これらの情報が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

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