お墓の骨壷、いっぱいになったらどうする？骨壷以外の納骨方法も解説

更新日：2024.02.03

墓地

故人を火葬した後に、必ずと言っていいほど骨壺を使用します。

しかし、納骨のときに骨壷がいっぱいになっていたらどうしたらよいのか困ってしまいますよね。

そこで、この記事では

• そもそもお墓の骨壷とは何か？
• お墓に骨壷が入らないときの対処法
• 骨壷以外の納骨方法
• 納骨室を広げることはできる？

以上の内容で解説していきます。

お墓に骨壷がいっぱいになったときの対処法について学び、もしものために備えましょう。

不要になった骨壷にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

1. お墓の骨壷とは
2. お墓に骨壷が入らないとき
3. 骨壷以外の納骨方法
4. 納骨室は広げることはできる？
5. いらなくなった骨壷はどうする？
6. お墓に骨壺がいっぱいになった時まとめ

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お墓の骨壷とは

そもそも、骨壷とは遺骨を納めておくための壷のことです。

通夜法要や葬儀を行った後に、火葬場で遺骨にするわけですが、その遺骨を骨壷に納めます。

骨壷は、墓石の下のカロートというスペースに収納したり、骨壷から取り出して埋葬します。

地域によって収骨量が変わってくるので、骨壷自体のサイズも違ってきます。

一般的には、東日本は大きめ、関西は小さめのものを用いることが多いです。

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お墓に骨壷が入らないとき

お墓の中で骨壷がいっぱいになり、骨壷が入らないときはどうしたらよいか困ってしまいますよね。

こういう場合の対処法は下記のようなものがあります。

粉骨処理をする

骨壺を開けて、ご遺骨を出して粉骨処理をすることによってカロート内部のスペースを確保することができます。

細かく粉骨したご遺骨は、小さな骨壷に納め直すか、ご先祖さまのご遺骨と一つの骨壷にまとめるようになります。

粉砕処理と聞くと、抵抗を感じてしまう方もいると思いますが、仏教的な観点から考えても問題ありません。

粉末にしたご遺骨を骨壷に納め、一部自宅に持ち帰って供養する、いわゆる手元供養することもできます。

遺骨を土に還す

カロートの底が土の場合は、 遺骨を土に還すという方法がよくとられます。

遺骨を土の上に広げることによって、他の骨壷を納めるスペースを確保します。

中には、底はコンクリートにしていて、中央だけ土に還せるようにスペースを確保しているお墓もあります。

新しいお墓を建てる

お墓に骨壷が入らないときの他の対処法として、新しいお墓を建てる方法があります。

いわばお墓のお引越しです。

霊園やお寺の境内墓地の違う区画に建てるのか、別のところにするかで準備する書類の段取りが変わってきます。

どちらにしても一度、閉眼供養（魂抜き）をする必要がある場合がありますので、霊園やお寺に相談してみましょう。

また、今あるお墓の中の骨壷を取り出して、そこに新しいお墓を建てる方法もありますが、建てられるまでの間、骨壷を自宅で保管しなければなりません。

もし難しいようなら、霊園やお寺が一時的に預かってくれるところもあります。

共同墓地や永代供養墓に移す

共同墓地や永代供養墓に移すという方法もあります。

全て納骨してしまう方法もありますし、一部を残してあとは納骨してしまう方法もあります。

どちらにしても、遺骨を移すことによって今のお墓のカロートに骨壷を納骨するスペースを確保することができます。

自分の後はお墓を管理する人がいないという方は、お寺などの永代供養墓に移して、いまのお墓を更地にする方もいます。

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五十回忌を過ぎた遺骨を移動させる

弔い上げといって五十回忌の年回忌法要を最後にそれ以降は供養を行わない場合が多いです。

その時を目途に、カロートの整理のために同じ霊園内、境内内にある共同墓地や永代供養墓に遺骨を移す場合があります。

遺骨が移された場合は、他の人の遺骨と一緒に合葬されるので後で取り出すことができません。

古い遺骨をまとめる

古い遺骨を一つの骨壷、小さい骨壷にまとめてカロートに納める方法もあります。

遺骨をまとめることに抵抗を感じる方もいるかもしれません。

しかし、骨壷のサイズを小さくすることや個数を少なくすることによって骨壷を納めるスペースを作ることができます。

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骨壷以外の納骨方法

骨壷を使用する以外の納骨方法として下記のようなものがあります。

納骨袋のまま納骨

骨壷以外の納骨方法の一つには、納骨袋のまま納骨する方法があります。

もともと関西の一部の地域では納骨の際、骨壷ではなく納骨袋に入れて納骨していました。

納骨袋は市販のものもありますし、骨壷に付属されている場合もあります。

納骨袋はそのまま土に還せますし、袋状ですのでカロートのスペースを圧迫することは少ないです。

永代供養をする

骨壷以外の納骨方法のもう一つに永代供養をする方法があります。

永代供養とは、霊園やお寺の境内墓地にある永代供養墓や、納骨堂などで供養する方法があります。

永代供養墓は、他の方と一緒に合葬するため、合葬後はお骨を引き取ることができません。

永代供養の他にも、山や海など自治体で認められているところで散骨を行う方法もあります。

散骨は、遺骨をパウダー状にして決められている場所に散骨します。

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納骨室は広げることはできる？

納骨堂は簡単には拡張することはできません。

ただ、方法の一つとしては土台のみサイズ変更してリフォームするということも可能です。

拡張するには、一度更地にしてからカロートを拡張する必要があります。

お墓の基礎部分はしっかり作られているため、それなりに費用がかかってしまいます。

しかし、全てを新調するよりも費用がかからないのがメリットです。

骨壷が入るかどうか心配な場合は、墓石屋さんに相談し、対策を考えるとよいかもしれません。

その際に、他の部分の石が欠けていないかなどもしっかり確認しておきましょう。

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いらなくなった骨壷はどうする？

骨壷から出して納骨した場合、いらなくなった骨壺はどうすればよいか迷ってしまいますよね。

そこで骨壷の処分方法としては下記のような方法があります。

• 自治体の決まりに従って不燃物として処分する
• 葬儀社や石屋さんに処分の依頼をする

遺骨を入れている骨壷自体は、たんなる容器なので、そのまま不燃物として出しても問題がありません。

しかし、周りの人の目もありますので、処分されるときには粉々に砕いてから出すようにするとよいでしょう。

もし、遺骨が入っていた骨壷を砕くのに抵抗があったり、手間だと感じる場合には、葬儀社や石屋さんに依頼しましょう。

数千円程度の費用で処分してくれる場合が多いです。

骨壷を処分する機会はないかもしれませんが、不燃物として出すか業者の方に出すと覚えておくとようにしましょう。

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お墓に骨壺がいっぱいになった時まとめ

ここまでお墓に骨壺がいっぱいになったときの対処法を中心に書いてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• 骨壷とは遺骨を納めておくための壺のこと
  
  
• お墓に骨壷が入らない場合の対処法は、粉骨処理や遺骨を土に還す、新しいお墓を建てる、共同墓地や永代供養墓に移す、五十回忌を過ぎた遺骨を移動する、古い遺骨をまとめるなど、様々な方法がある
  
  
• 骨壷以外の納骨方法としては、納骨袋のまま納骨したり永代供養をしたりする方法がある
  
  
• 納骨室を広げて骨壷が入るようにすることはできる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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