嫁に出た娘は実家のお墓に入れるの？お墓の相続に関する疑問を解決！

更新日：2022.11.21

墓地

お墓は先祖代々続く、一族にとって非常に大切なシンボルでもあります。

女性の中には将来結婚したとしても親と同じお墓に入りたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

嫁に出た娘でも実家のお墓に入ることは出来るのか、みなさんはご存知ですか？

この記事では、

• 嫁に出た娘が実家のお墓の跡継ぎをする場合
• 嫁に出た娘が実家のお墓の跡継ぎをしない場合

以上の内容で解説していきます。

墓じまいについても触れているので、ぜひ最後までご覧下さい。

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1. 一般的なお墓の相続
2. 嫁に出た娘が実家のお墓に入ることはできる？
3. 娘が実家のお墓の跡継ぎをしない場合
4. 嫁に出た娘のお墓についてのまとめ

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一般的なお墓の相続

一般的に、お墓は長男が継ぐものとされています。

しかし、これは昔からの習慣で法的な決まりはありません。

また、娘は嫁いだ先のお墓に入るのが一般的です。

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嫁に出た娘が実家のお墓に入ることはできる？

一人っ子の娘が嫁いでしまったら、先祖代々のお墓は娘が継承できるのでしょうか。

嫁に出た娘が実家のお墓を継ぐことに、法的な問題はありません。

しかし、嫁ぎ先のお婿さんが長男の場合、風習的に難しいかもしれません。

何が難しいかについて、説明していきます。

姓が異なっても実家のお墓に入ることは問題ない

「〇〇家之墓」という実家のお墓と、嫁に出た娘の苗字は違います。

昔は、苗字の違う娘が、先祖代々のお墓を継ぐことに抵抗のある人は多くいました。

しかし現代では、姓が異なっても血縁関係がなくても、お墓の所有者の了承があれば、お墓に入ることが出来ます。

苗字の異なる娘が実家のお墓に入っても大丈夫です。

法的にも宗教的にも問題ありません。

ただし嫁に出た娘は、結婚後の宗派は夫側に属するとされています。

嫁ぎ先の宗派が実家の宗派と違った場合、お寺や霊園によっては、納骨できないなどの決まりがあることも多いです。

元の宗派の檀家に戻るのも難しいため、まずは確認しましょう。

両家墓にすることが可能

嫁に出た娘が実家のお墓を継承する場合、両家墓にするという方法もあります。

両家墓とは、姓の違う親族のお墓を一つにまとめることです。

両家墓にすることで、お墓が守りやすくなり、費用の負担も軽くなります。

両家墓は昔からある方法です

最近は少子化により、お墓を継承する人が少なくなっているため、両家墓は増加しています。

両家墓を建てるには次の2つの方法があります。

• 同じスペースに両家のお墓をそれぞれ建てる
• 一つのお墓に両家の骨を納骨する

両家墓にする時、民営墓地、公営墓地、寺院墓地によって注意点が異なります。

• 民営墓地…宗教、宗派を問わず両家墓を認めていることが多い
  
  
• 公営墓地…両家墓を認めないことがあります
  
  
• 寺院墓地…違う宗教、宗派を認めない

両家の宗教や宗派が違う場合は、改宗する必要があります。

また、両家の家名を墓石に彫ることを禁じているなど、墓石の文字に関する禁止事項がある事も多いです。

墓石の文字を彫り直す場合も多くの費用がかかります。

後々トラブルにならないよう、先に親族でよく話し合っておきましょう。

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娘が実家のお墓の跡継ぎをしない場合

嫁に出た娘が実家のお墓の跡継ぎをしない場合、永代供養や墓じまいという選択肢があります。

永代供養にする

永代供養とは、遺族や子孫に変わり、寺院や霊園がお墓を守っていくことです。

節目の法要などもすべて寺院や霊園が行います。

少子化により跡継ぎがいない、お墓に費用をかけるのが難しいなどの理由で選ばれることが多いです。

永代供養にすると、嫁に出た娘がお墓の跡継ぎをしなくても、寺院や霊園がお墓を管理してくれます。



永代供養で個別に安置されるのは永遠ではありません。

遺骨は一定の期間安置された後、合祀墓と言われる共同のお墓に納骨されます。

期限が過ぎると、血縁のない多くの人とまとめて埋葬されます。

一度納骨すると、遺骨を取り出すことは出来ません。

一般に宗教、宗派を問われる事なく誰でも利用できます。

ただし、お寺によっては檀家になる必要が出てくることもあります。



永代供養にすると、一般的なお墓より費用を抑えることが出来ます。

しかし、永代供養の費用相場は10万〜150万円と、幅があるため確認が必要です。

また一人あたりの費用相場なので、人数が多くなると逆に高価になることもあるため、注意が必要です。

　

樹木葬

樹木葬は自然葬の一つです。

墓石の代わりに樹木や草花を用いる供養の方法です。

遺骨は桜やハナミズキなどの樹木の周りに納骨されます。

お墓参りでは、その樹木に手を合わせます。

樹木葬のほとんどは永代供養がついているため、後継者は必要ありません。


お墓を継承することが困難な家庭も増えてきているため、樹木葬を選ぶ人が多くなっています。

樹木葬は宗教、宗派を問わないことが多いため、利用しやすいです。

ただ、霊園によっては、粉骨しなくてはならなこともあります。

また、遺骨を取り出すことが不可能の場合が多いです。

先によく確認しておきましょう。


樹木葬には、里山型と都市型があります。

里山型は山の中の一本の樹木を目印に使用します。

自然派志向の人に人気です。

都市型は、霊園内の決められたガーデンに埋葬する場合と、一本の樹木の下に合同で埋葬するものがあります。

どちらも行政の許可を取った決められた樹木の下に埋葬するのがルールです。

どの樹木でもいいわけではないので、注意しましょう。

樹木葬の費用相場は、一般のお墓に比べて安価です。

費用相場は70万円程度です。

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納骨堂

遺骨を土に返さず、骨壷のまま保管しておく建物の事を納骨堂と言います。

昔はお墓を建てるまでの間、一時的に骨壷を預かる場所でした。

しかし、最近ではお墓の代わりに利用されることが多くなってきました。

納骨堂は永代供養のものと、先祖代々引き継ぐものがあります。

永代供養の場合、一定期間納骨堂で保管した後は合祀墓に埋葬されます。

納骨堂には主に次の種類があります。

• ロッカー式納骨堂
• 仏壇式納骨堂
• 機械式納骨堂

納骨堂の費用相場は一般のお墓より安価で50万〜150万円程です。

納骨堂のタイプによって、相場が変わります。

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墓じまいをする

永代供養する前に、墓じまいをする必要があります。

墓じまいとは、埋葬されているお墓を撤去して更地に戻し、使用権をお寺に返すことです。

その後、お墓の中から遺骨を取り出し、別の墓地に移して供養します。

墓じまいの流れは次のとおりです。

1. 現在のお寺に相談する
2. 埋葬許可証を発行してもらう
3. 新しい受け入れ先を決める
4. 役所で改装許可申請書を発行してもらう
5. 閉眼供養を行う
6. 石材店に墓石を撤去してもらう
7. 役所で改装許可証を発行してもらう
8. 新しい納骨先で開眼供養を行う

墓じまいの手続きは複雑です。

墓じまいを行う前に親族、お世話になったお寺、新しい納骨先でよく話し合いをすることが大切です。

また、お寺によっては指定の石材店があるため注意しましょう。

墓じまいの費用はおおよそ50万〜100万円程です。

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嫁に出た娘のお墓についてのまとめ

ここまで永代供養や墓じまいの情報などを中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• 嫁に出た娘は実家のお墓に入ることができる
• 嫁に出た娘が実家のお墓を継承しない場合、永代供養や墓じまいの選択肢がある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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