法事法要
位牌は白木のままでも大丈夫?白木位牌によるデメリットを説明
更新日:2022.05.15 公開日:2022.01.08

記事のポイントを先取り!
- 白木位牌とは葬儀の際に祭壇に安置する故人の仮の位牌である
- 位牌は遺族が白木のままでいいと考えるのであれば問題ない
- 浄土真宗や無宗教の場合では位牌は不要
大切な人が亡くなった際には位牌が必要になります。
仏壇に位牌が置かれているところは目にしたことがあると思いますが、位牌の種類まで知っている人は少ないかと思います。
そこでこの記事では、位牌の種類などについて詳しく説明します。
位牌が無くてもいいのかについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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白木位牌とは

位牌は故人の魂が宿るとされている木の札のことです。
位牌には種類があって大きく白木位牌と本位牌に分かれています。
白木位牌とは、葬儀の際に祭壇に安置する、故人の仮の位牌になります。
葬儀後は白木位牌を四十九日法要まで祭壇に安置し、四十九日法要を過ぎると白木位牌から本位牌に故人の魂を移すことが一般的です。
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一般的に位牌は四十九日法要以降は本位牌に変更しますが、白木のままの位牌でもいいのか疑問に思った人もいるかと思います。
以下で詳しく紹介していきます。
白木のままではダメというルールはない
仮の位牌と表現されることが多い白木位牌ですが、白木位牌も故人の魂が入っており、戒名なども書かれているため立派な位牌になります。
そのため、白木のままの位牌ではダメだといった明確な決まりはありません。
遺族が白木のままでいいと考えるのであれば白木のままでも問題はないでしょう。
大切なことは故人を想う気持ちのため、形を気にする必要はありません。
とは言え、白木のままの位牌だとさまざまなデメリットもありますので以下で紹介していきます。
白木位牌は大きくて仏壇に収まりきらない
白木位牌は本位牌と比べると非常に大きいです。
最近ではひと昔前と比べると、仏壇自体もコンパクトなものが主流になってきています。
そのため、白木のままの位牌で遺族がいいと考えたとしても、安置すべき仏壇に収まりきらないことがあります。
仏壇は故人やご先祖様にとっては、この世に帰ってきたときの仮の家のような存在です。
位牌は仏壇に置くものとされていますので、位牌が白木のままでいいと考えた際には、どこに安置するのかまで考える必要があります。
白木位牌は汚れや経年劣化に弱い
また白木位牌は本位牌と違って汚れに弱く、年数が経つと劣化しやすいです。
本位牌は塗りが施されているため、位牌の表面がコーティングされています。
そのため、白木位牌に比べると劣化しにくくなっています。
いくら形にこだわるよりも気持ちが大切だとは言っても、白木のままの位牌で薄汚れて劣化したまま安置しておくことは、気持ち的にも故人に申し訳なく思えます。
長期的に安置することを考えると、やはり白木のままの位牌よりは本位牌の方が物理的にも気持ち的にも適していると言えるでしょう。
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白木位牌から本位牌への移し方

白木のままの位牌をずっと使用するよりも本位牌に変えた方が良いことが分かりました。
次に白木位牌から本位牌への移し方について紹介していきます。
事前準備
事前準備としてまずは四十九日法要までに本位牌を用意してください。
本位牌を購入する場所としては仏具店や、インターネットです。
インターネットで購入する方が比較的安く購入できますが、手に取って実際に見ることはできないため大きさなどの注意が必要です。
自宅に他にも位牌がある際には、デザインや文字を統一できるように仏具店の店員に相談することもがおすすめです。
閉眼供養・開眼供養
白木位牌から本位牌に移す際には、閉眼供養(へいがんくよう)と開眼供養(かいがんくよう)が必要になります。
閉眼供養は別名「魂抜き」や「お性根抜き」、開眼供養は別名「魂入れ」や「お性根入れ」とも言われています。
この儀式は寺院の僧侶に依頼することになります。
白木位牌から故人の魂を抜く儀式が閉眼供養で、本位牌に故人の魂を入れる儀式を開眼供養と言います。
お焚き上げ
閉眼供養をして故人の魂を抜いた白木位牌を処分する際には、寺院でお焚き上げすることが一般的です。
故人の魂を抜いた白木位牌はただの木の札になるので、中にはゴミとして処分する人もいますが、そのまま処分することはなんとなく気が引けるものです。
自分の気持ち的にも故人のためにも、きちんとお焚き上げをすることをおすすめします。
開眼法要は四十九日法要の後でも大丈夫
何らかの理由で、開眼法要が四十九日法要に間に合わないこともあるかと思います。
そのような際にはどうすればいいのか紹介していきます。
できれば四十九日法要までには本位牌を用意し開眼法要を行うことがマナーですが、間に合わない場合には四十九日法要後に開眼法要をする形でも構いません。
四十九日法要のように大掛かりな儀式にする必要はありません。
そのため、遺族のどなたかが白木位牌と共に本位牌を寺院に持参して、僧侶に開眼法要を行っていただく形で大丈夫です。
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位牌は無くてもいいのか

故人の供養は形ではなく、気持ちが1番大切であると考える人も多くいます。
仏壇には位牌が当たり前のように安置されていますが、そもそも位牌は必要なのかどうかここからは考えていきます。
中には位牌が不要なケースもありますので参考にしてください。
位牌が必要な理由
位牌には故人の魂が宿っているため、故人そのものであると言っても過言ではありません。
位牌は故人がこの世に帰ってきた際の依代(よりしろ)であり、仏壇は故人の仮の家のような存在です。
そのため仏教では、仏壇や位牌は必要であると考えられており、大切に扱わなければいけません。
また、位牌があることで供養する対象が明確になるため、心を込めて手を合わせることができると言われています。
そのため、位牌があることで遺族の心のよりどころにもなります。
位牌を必要としない場合も
中には位牌を必要としない場合もあります。
以下で詳しく紹介していきます。
浄土真宗の場合
浄土真宗では人は亡くなられたらすぐに成仏すると考えられています。
そのため、供養するという考え方自体がないので位牌を必要としません。
浄土真宗では位牌の代わりに「法名軸」や「過去帳」といった仏具が必要になります。
法名軸は亡くなられた故人の法名を記載して仏壇の内側にかける仏具です。
過去帳はご先祖様や故人など、複数の法名や亡くなられた年月日、名前や年齢をまとめて記載し、命日を確認するための帳面になります。
無宗教の場合
無宗教の場合には決まったルールがあるわけではないため、位牌は必要ありません。
決まりごとがないということは、逆に言うと位牌を作ってはいけないというルールもないため、希望すれば位牌を作ることもできます。
散骨する場合
散骨する場合では遺骨をお墓に埋葬しないため、お墓自体必要ないとされています。
散骨する場合にはその後の供養方法に明確な決まりがあるわけではないため、位牌は必ずしも必要となるわけではありません。
手元供養する場合
手元供養とは、例えば散骨した際に遺骨を少し手元に残して供養することで故人を身近に感じることができるようにするものです。
手元供養の場合には位牌を用意しない場合も多く、中には遺族の心のよりどころとして位牌を作る人もいます。
つまりどちらでも良いということです。
白木のままの位牌まとめ

ここまで位牌が白木のままでいいのかどうかや、本位牌についての情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 位牌は故人の魂が宿るとされている木札のことである
- 位牌は白木のままでも問題ないが経年劣化や仏壇に安置することを考えると不向き
- 白木位牌から本位牌に移すときは閉眼供養や開眼供養、お焚き上げの儀式が必要
- 位牌が不要な場合もある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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