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法事法要

繰り出し位牌は自分で書くことができる?書き方や注意事項を紹介

更新日:2022.05.17

位牌

墓に供えられた花

記事のポイントを先取り!

  • 繰り出し位牌は自分で書くこともできる
  • 繰り出し位牌を自分で書く場合はやり直しができない
  • 繰り出し位牌にまとめるときは開眼供養と閉眼供養を行う

ご先祖様の位牌が多くなったとき、繰り出し位牌を導入しようと考える方も多いです。

たくさんの位牌をまとめることができる繰り出し位牌ですが、自分で書く場合どうしたらいいのでしょう。

そこでこの記事では、繰り出し位牌を自分で書く方法について詳しく説明していきます。

この機会に、繰り出し位牌の書き方を知っておきましょう。

過去帳の書き方についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 繰り出し位牌とは
  2. 繰り出し位牌を自分で書くには?
  3. 自分で書く際の注意事項
  4. 自分で書くだけではまだ終わらない
  5. 過去帳も自分で書くことができる
  6. 繰り出し位牌を自分で書くまとめ
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繰り出し位牌とは

開いた本の上に置かれた虫眼鏡

繰り出し位牌とは、複数の位牌をまとめて管理することができる位牌のことです。

通常の位牌は一人につき一つですが、位牌の数が多くなると仏壇に入りきれなくなってしまいます。

先祖代々の位牌が増えたときに、繰り出し位牌を導入することで、位牌の数は一つに収まり、仏壇をすっきりさせることができます。

繰り出し位牌は箱型であることが多く、なかには札板を8〜10枚ほど納められます。

繰り出し位牌に納められている札板には、先祖の戒名が記されていて、命日の順に入れておきます。

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繰り出し位牌を自分で書くには?

頭の中にクエスチョンマークがある顔のシルエット

繰り出し位牌は、仏具店やインターネットで購入できますが、なかの札板には何も書かれていない状態です。

札板に書く戒名などは、購入したお店に依頼すると書いてもらえますが、自分で書くこともできるのでしょうか。

自分で書いても大丈夫

繰り出し位牌の札板に、ご先祖様の戒名などを書く場合、通常は購入した仏具店や菩提寺の住職に依頼して書いてもらいます。

ただし、自分で書きたいと思う方は書いても問題ありません

濃墨を使う

札板に書くときは濃墨を使用します。

ボールペンやマジックなどを使用せず、墨で書いてください。

濃墨は札板ににじまずに書くことができて、長く使用しても消えにくいという特徴があります。

書く内容

札板に書く内容は、位牌に書かれているご先祖様の戒名、没年月日、俗名、享年を書き入れてください。

基本的には、表面に戒名と没年月日、裏面に俗名と享年を書きますが、地方や宗派によって違う場合があります。

黒塗板への書き方

繰り出し位牌の先頭には黒塗り札と言われる札があり、先祖位牌と呼ばれています。

先頭の先祖位牌には「●●家先祖代々之霊位」という文字を彫刻で入れるのが一般的です。

黒塗り札は自分で彫ることができないため、購入した仏具店に依頼して彫刻をしてもらいます。

繰り出し位牌を自分で書く部分は先頭の黒塗り札を除いた2枚目以降の札板になります。

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自分で書く際の注意事項

感嘆符 「!」が書かれた積み木

繰り出し位牌を自分で書く際は、細心の注意を払う必要があります。

ここでは、自分で書く際の注意事項について詳しく解説していきます。

繰り出し位牌はやり直しができない

繰り出し位牌の札板は、一度書いてしまうと修正や訂正できません。

書き直しができないので、書くときは慎重に書いてください。

漢字の間違いに注意

とくに間違えやすいのが、漢字で旧漢字を使用している場合があるケースです。

旧字は紛らわしい漢字がありますので、書き間違えないように、基本的には位牌の文字をそのまま書き移しましょう。

宗派や地域の違いに注意

繰り出し位牌の書き方は、住んでいる地域や宗教でも違いがあるので注意しましょう。

たとえば、浄土真宗の場合は札位牌を最初から使用します。

また、関西地方では裏面に没年月日を入れるのが一般的ですが、関東の場合はすべての文字を表面に入れるのが一般的です。

自分の宗派や地方で、書き方が違いますので、住職に一度相談して書くことをおすすめします。

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自分で書くだけではまだ終わらない

紙に万年筆で書いている手元

繰り出し位牌を購入し、札板にご先祖様の戒名などを書いたら終了と思う方も多いですが、実はそれで終わりではありません。

ここでは、文字入れしたあとの開眼供養や古い位牌の閉眼供養などについて解説します。

開眼供養と閉眼供養が必要

文字入れをした繰り出し位牌には「開眼供養」を行う必要があり、古い位牌には「閉眼供養」を行います。

開眼供養とは、住職にお経を読んでもらい魂入れを行うことです。

開眼供養を行わないと、ただの木札であり、魂入れをして、はじめて先祖の位牌となります。

繰り上げ位牌の開眼供養は基本的に、菩提寺の僧侶に依頼して行います。

菩提寺がない場合はお墓のあるお寺に相談しましょう。

閉眼供養は、今までの位牌に宿っていたご先祖様の魂抜きをする法要のことです。

ご先祖様への感謝の気持ちを込めながら、儀式を行います。

閉眼供養を行うときも、菩提寺に相談して行うのが好ましいです。

閉眼供養を行ったお寺では、依頼によってお焚き上げまでしてくれますので、位牌を正しく処分することができます。

菩提寺がない場合は、仏具店や専門業者に依頼して位牌を処分することが可能です。

開眼供養と閉眼供養の費用

位牌の開眼供養や閉眼供養には、お布施としてお寺に払う費用が必要です。

お布施の金額は1万〜2万円が相場ですが、僧侶に自宅に来てもらい、自宅で開眼供養を行う場合には、お車代をプラスします。

お車代は距離によっても違いますが一般的には、5,000円くらいが目安です。

位牌の閉眼供養にかかる供養も1万〜2万円が相場となります。

閉眼供養の場合は、位牌をお寺に持っていき、供養してもらい、そのままお焚き上げしてもらいます。

お寺によっては、お焚き上げを行っていない場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

お焚き上げを行っていない場合は、お焚き上げ業者に依頼しますが、その場合の相場は3,000〜1万円程度が相場です。

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過去帳も自分で書くことができる

頭にクエスチョンマークを浮かべているスーツの男性の後ろ姿

繰り上げ位牌は、位牌をまとめる役割がありますが、先祖代々のデータを記す過去帳という仏教の道具があります。

ここでは過去帳の役割や書き方について紹介します。

過去帳の目的

過去帳は繰り出し位牌ではなく、先祖位牌として、位牌をまとめるときに作るものです。

先祖位牌の場合、一つの位牌にまとめて作り、今までの位牌をお焚き上げして処分します。

しかし、そうなるとご先祖様の戒名などが残らないのでわからなくなる可能性があります。

そこで過去帳をつくり、戒名、俗名、死亡年月日、享年を記し、仏壇に納めます。

過去帳は先祖の魂が宿ったものではなく、昔は戸籍のような役目がありました。

寺院が檀家の過去帳を作成し保管していたものが、現代では家庭によって残されている形です。

過去帳は先祖代々の家系図のような役割があり、先祖の月命日に見台に飾られて各家庭で法要を行います。

過去帳の書き方

過去帳はお寺の住職に書いてもらってもいいですが、自分が書いても問題がありません。

基本的には個人と一番縁が深かった方に書いてもらうのが良い、とされています。

過去帳に必ず書くべき内容は以下です。

  • 戒名または法名
  • 没年月日
  • 俗名
  • 享年

これに加えて、関係性や職業、功績などを書く場合もあります。

代表的なレイアウトには2種類あって、「2行1霊位レイアウト」では、1行目に戒名、2行目に没年月日、俗名、享年を書き2行にまとめます。

3行1霊位レイアウト」では最初の行に没年月日、次に戒名、最後に俗名と享年を書き3行にまとめます。

過去帳には日付入りのものと、日付なしの物があり、日付入りの過去帳には日付が書かれていますので、そのページに書き没年月日は省略します。

過去帳もなるべく濃墨で書き、あとの世代に伝えていきましょう。

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繰り出し位牌を自分で書くまとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで繰り出し位牌を自分で書く方法についての情報を中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 繰り出し位牌は自分で書いても大丈夫
  • 書く際には濃墨を使用し、漢字の間違いに注意する
  • 自分で書いたあとは開眼供養と閉眼供養を行う
  • 過去帳も自分で書くことができる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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