お墓
納骨堂にお参りするときはどうする?方法やマナーについて広く解説
更新日:2024.02.04 公開日:2021.07.24

記事のポイントを先取り!
- お供え物については事前に規約を確認する
- 休日やお盆、お彼岸は混雑が予想される
- お参りの際は周りへの配慮を忘れない
納骨堂でお参りするときのマナーをご存知ですか?
お墓と比較してお参りの方法に異なる点はあるのでしょうか。
本記事では納骨堂の役割を説明した後、お参りの詳細についてご説明します。
- 納骨堂にはどんな種類があるのか?
- 納骨堂とお墓でお参りの違いはあるのか?
- 納骨堂でお参りする際のマナーとは?
また、納骨堂でお参りするときに気を付けるべきポイントや、お布施などについてもまとめてお伝えします。
ぜひ最後までお読みください。

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納骨堂とは

納骨堂とは遺骨の入った骨壺を安置しておく、お堂や施設のことです。
寺院の敷地内にあることが多いですが、自治体や民間企業が運営している納骨堂もあります。
納骨堂は個人単位以外に、夫婦や家族単位など複数の遺骨も納めてくれます。
永代供養が可能な納骨堂は、お墓の後継者がいない方や独身の方などに便利です。
ただし、ある一定の期間を過ぎると、合祀されほかの遺骨と一緒に納められることになります。
期間は納骨堂によって異なりますが、三十三回忌までとしているところが多いようです。
納骨堂で遺骨を納める場合は、永代供養料を含め30万~80万円ほどの費用がかかります。
また年間の管理料が1万円前後かかります。
管理料を支払うことで清掃・管理してくれるので、お墓のように頻繁に清掃をする必要がありません。
基本的に宗派は問われないのも利点です。
納骨堂の種類は主に、「ロッカー型」「仏壇型」「マンション型」の3つのタイプです。
これから詳しくご説明します。
ロッカー型
コインロッカーのように、小さな扉が整然と並んでいるのがロッカー型の納骨堂です。
1区画20万~30万円ほどの費用で遺骨を納めることができます。
一つ一つのスペースは小さめですが、故人の思い出の品なども飾っておくことが可能です。
ロッカー型は最大8人程度の遺骨を納めることができます。
ロッカー型の納骨堂には施設の奥にご本尊が祀られていることが多いようです。
納骨堂を訪れたら、まずご本尊の前で線香を上げ、合掌します。
個別のロッカー前でも合掌できますが、線香などはあげられません。
コインロッカーというと簡素な作りをイメージされるかもしれません。
近年はデザイン性に富んだ高級感のあふれるタイプもあります。
省スペースなつくりのロッカー型は、独身の方や子供のいないご夫婦にも最適のタイプといえるでしょう。
仏壇型
仏壇型は各遺骨ごとに仏壇を割り当てたようなイメージの納骨堂です。
上下2段構造になっており、上部に仏壇があり、下部に骨壺を納めることができます。
扉を開けると奥の方に御本尊が祀られ、故人の位牌やお花、写真なども置けるようになっています。
ロッカー型と異なり仏壇型は上下1列が一家族分のため、混雑時でもお参りがしやすいのが特徴です。
ただしロッカー型よりも広さ、高さに余裕がある分、費用も高めになります。
費用は100万~200万円ほどです。
仏壇型は宗派によっては受入不可の場合もあるため、事前に納骨堂への確認が必要です。
マンション型
まるでマンションのような建物の中にある納骨堂です。
正式には「自動搬送式納骨堂」といいます。
数千から数万の遺骨を安置できる、大都市圏によくあるタイプの納骨堂です。
受付で専用カードをかざすことで遺骨の入った骨壺が参拝スペースに運ばれます。
最大8人まで遺骨を納めてくれます。
4人までは50万~60万円、8人になると80万~100万円ほどの費用がかかります。
マンション型は交通アクセスのいい場所に立地していることが多く、高齢者の方も参拝しやすいのが利点です。
高級ホテルのようなエントランスや待合スペースでゆったりと過ごすことができます。
しかし注意すべき点は法要関係の確認です。
マンション型の場合、納骨法要は運営の寺院の僧侶のみしか受け付けないことがあります。
利用する前に法要の制限があるかを納骨堂へ問い合わせておきましょう。
納骨堂へお参りする方法

納骨堂とお墓、それぞれのお参り方法に違いはあるのでしょうか?
そもそもお墓とは、故人の遺骨を土中に埋葬し、永年その場所で弔うことができるものです。
一方、納骨堂は一定期間、遺骨を保管・安置する場所になります。
お墓も納骨堂も、親族以外の方もお参りすることは可能です。
しかし故人の友人など、親族以外の方が納骨堂でお参りをする場合は少し手間がかかります。
あらかじめ納骨堂の場所や遺骨の位置を確認しておく必要があります。
特にマンション型の納骨堂は、専用カードがないと受付できない場合があるため注意しましょう。
納骨堂によっては有料でその日だけの専用カード発行をしてくれるところもあります。
また、納骨堂の受付で施主の方の名前を尋ねられるのでこちらも確認しておきましょう。
いずれにしても、親族以外が納骨堂でお参りする場合は事前に遺族へ連絡することをおすすめめします。
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納骨堂へのお参りするときのマナー

納骨堂へお参りする際のマナーについてご説明します。
持ち物
納骨堂は清掃の必要がないため、お墓参りで持参するようなバケツ・タワシなどの清掃用具は不要です。
お花やお供物も持っていくかどうかは原則自由となっています。
ロウソクや線香は、屋内のため禁止になっている納骨堂もあるので、お参りの前に規約を確認しておきましょう。
履き物を脱いでお参りする納骨堂の場合、気になるようなら内履きやスリッパを持参します。
服装
服装の決まりは特になく、平服でも問題ないようです。
服装が自由とはいってもあまりに華美な服装や、肌が露出しすぎているような服は避けましょう。
もし納骨堂で法要を行うようなら礼服でお参りします。
時間・時期
基本的には納骨堂が開いている時間なら、いつお参りに行っても問題ありません。
24時間お参りができる納骨堂もあるようですが、季節によっては営業時間が異なる場合もあります。
そのため、開園時間を事前に確認しておくのが良いでしょう。
また、あまり混雑しているときは、できればお参りに行きたくないのではないでしょうか。
納骨堂が混雑しやすいのは、やはりお盆やお彼岸です。
特に午前中が混みやすいので可能であれば時間をずらすことをおすすめします。
納骨堂によってはお盆やお彼岸だけ参拝時間を延長するところも。
お盆などは夕方涼しくなってからお参りに行くのもいいかもしれません。
また、法要のある土日祝日も混雑しやすいため考慮しましょう。
大きな法要があるかどうかは事前に管理の方に問い合わせれば教えてくれます。
周りへの配慮
納骨堂でのお参りの際は話し声に気をつけ、なるべく静かに過ごします。
小さいお子さんがいる場合も周りに配慮しましょう。
納骨堂は基本的に宗派不問のため、様々な宗派の方がいらっしゃいます。
読経をあげたい場合は混雑日を避けるのが一番です。
やむを得ないときは小さな声で読経してもらうようお願いします。
納骨堂には管理の方がいらっしゃるので、訪問時の挨拶も忘れずに行います。
納骨堂へのお参りするときの注意点

お布施はどうする?
納骨堂へのお布施は、最初に遺骨を納める際に行う開眼供養のときにお渡しします。
お布施はおよそ3万~5万円ほどになります。
開眼供養とは遺骨を納めるお墓や建物に魂を入れる供養のことです。
納骨堂はお堂を建てたときに開眼供養をしているため、遺骨を納める供養の意味合いが強くなります。
地域や寺院によって相場が異なるので、直接僧侶に聞いてみるのもいいでしょう。
「気持ちばかり」と言われた場合は3万円ほど包めば失礼に当たらないようです。
お供物は?
お供物を持っていくかどうかは自由です。
ただし、納骨堂によっては生花やお菓子は禁止されている場合があります。
生花の持ち込みがOKの場合も、あざみなど香りのきついお花は避けましょう。
お供えしたものは置きっぱなしにせず持ち帰ります。
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都市型の納骨堂へお参りするときの注意点

駅から徒歩5分以内など交通アクセスが良く、施設も高級感があふれるマンション型の納骨堂は都市部で人気です。
ただマンション型の納骨堂は専用のカードが必要なので、親族以外は気軽にお参りができません。
都市部ということもあり、混雑しているときはなかなか参拝のフロアが空かないということもあるでしょう。
しかし、お墓と同様に永代供養もしてくれるので独身の方や跡継ぎのいないご夫婦にも最適の納骨堂です。
お供物を納骨堂で用意してある場合もあり、手ぶらでお参りに行ける点はメリットといえます。
納骨堂へのお参りについてのまとめ

ここまで、納骨堂でのお参りのマナーについてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 納骨堂はロッカー型、仏壇型、マンション型(自動搬送型)の3種類がある
- 親族以外が納骨堂に行く際は、納骨堂の場所や遺骨の位置などの事前確認が必要
- 土日祝日や、お彼岸・お盆は混雑しやすい
- お供物は原則自由だが、生花や火気のあるロウソクなどは禁止であることも
- 話し声や子供の声などで騒がしくならないよう注意する
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。