お墓
納骨堂の費用相場や内訳は?納骨堂のタイプや永代供養についても解説
更新日:2024.01.24 公開日:2021.08.27
近年、少子化や核家族化の影響で、後継者がいないという方が増えていることもあり、さまざまな形態のお墓を購入される方が増えてきています。
しかし、未だに認知度はそこまで高くないため、費用面などでわからないことも多いのではないでしょうか。
今回の記事では、納骨堂にかかる費用を納骨堂のタイプ別・運営主体別に解説していきます。
安い納骨堂も実例を合わせて紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 納骨堂とは
- 納骨堂のタイプ別費用相場
- 納骨堂の運営主体と費用相場
- 納骨堂の費用の内訳
- 納骨堂の管理費について
- 納骨堂の費用は誰が支払うの?
- 費用の安い納骨堂を探す方法
- 日本でカトリックの納骨堂に入るには?
- よくある質問
- 納骨堂の費用まとめ
納骨堂とは
納骨堂とは、故人の遺骨を個人単位・夫婦単位などのさまざまな単位で収めることができる納骨施設を指します。
主に屋内型の納骨堂が多いため、天候に左右されずにお墓参りできるのも特徴の一つです。
また、一般的には納骨堂は永代供養墓であるため、お墓の後継者がいない方や子供に負担をかけたくないといった方にも選ばれやすいお墓の形態となっています。
こちらの記事で納骨堂の種類や費用について解説しているので、ぜひご覧ください。
永代供養とは
永代供養とは、故人の供養を自分の代わりに寺院や霊園に管理してもらうことを指します。
永代供養では定められた期間を経過すると、他の方の遺骨と合わせて祀る「合祀」が行われるため、継承の心配が必要ないというメリットがあります。
また、納骨堂は基本的に永代供養されるお墓の形式になっています。
納骨堂のタイプ別費用相場
納骨堂には様々な種類があります。
- ロッカー式納骨堂
- 仏壇式納骨堂
- 墓石式納骨堂
- 位牌式納骨堂
- 自動搬送式納骨堂
ロッカー式納骨堂
ロッカー式納骨堂とは、ロッカーのような棚状の納骨堂です。
形状はコインロッカーに似ているため、周囲の骨壷との距離が近く、個別の参拝スペースも無い場合が多いです。
ロッカー式納骨堂の費用は、20万円~50万円程度になります。
簡易な作りのものからデザインや材質に凝ったものまであるため、費用に幅があります。
仏壇式納骨堂
仏壇式納骨堂とは扉の中に小さな仏壇がしつらえられ、下段に骨壷を収蔵する納骨堂になります。
スペースにより費用に幅があるため、仏壇式納骨堂の費用相場は50万円~200万円ほどです。
複数の骨壷を納めるスペースがある場合が多く、家族用としての利用に適しています。
墓石式納骨堂
墓石式納骨堂とは墓石を備え、室内型墓地とも呼ばれています。
墓石式納骨堂の費用は墓石代が必要になるため、一体当たり100万円前後が平均になります。
一般的なお墓と同じような造りのため、ボックスタイプに抵抗がある人にも受け入れやすいです。
位牌式納骨堂
清法山 東京徳純院(納骨堂)
位牌式納骨堂位牌とは、ご遺骨を別々に安置する納骨堂になります。
位牌は壇に並べられ、ご遺骨は別の場所にまとめて安置されるか、合祀となります。
位牌式納骨堂の費用は、5万円~10万円程度になります。
簡素な設備で、費用が最も安いのはこのタイプとなります。
自動搬送式納骨堂
自動搬送式納骨堂は、バックヤードに安置されている遺骨が自動的に参拝スペースに運ばれてきます。
ビル型の大きな建物に、大量の骨壷が収容されています。
自動搬送式納骨堂の費用は、一体100万円程度となります。
設備費がかかっていることと、土地代の高い都心部に多いため、費用は高めとなっているようです。
こちらの記事で納骨堂の費用について解説しているので、ぜひご覧ください。
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納骨堂の運営主体と費用相場
納骨堂の主な運営主体は3つあります。
- 自治体が運営する公営納骨堂
- 宗教法人や財団法人などが運営する民営納骨堂
- お寺が運営する寺院納骨堂
公営納骨堂
公営納骨堂は、都道府県や市区町村などの自治体が運営している納骨堂です。
公営納骨堂の費用の相場は個人での収蔵で20万円程度で、他の運営主体の納骨堂よりも費用相場は安く設定されています。
費用相場が安く設定されている理由としては、公営の納骨堂は住民サービスのような意味合いがあるためです。
デメリットとしては、他の運営団体の納骨堂よりも申請のための手続きがやや煩雑なところです。
また、利用者は自治体のある住民に限るなど、限定されています。
民営納骨堂
民営納骨堂は、主に公益性のある法人(宗教法人・財団法人・社団法人)によって運営され、民営会社によって管理されています。
民営納骨堂の費用相場は一体50万円程度です。
公営の納骨堂と比べ、種類や数が多く、申請のための手続きも煩雑ではありません。
利用制限がないところが多く、どなたでも利用しやすいことが特徴です。
寺院納骨堂
寺院納骨堂の経営主体はお寺です。
寺院納骨堂の費用相場は一体10万円〜100万円程度と幅があります。
費用相場に幅がある理由としては、利用する宗教や宗派であったり、檀家に入る必要があったりと費用が変わる項目が多いためです。
納骨堂の費用の内訳
納骨堂の費用の内訳はどうなっているのでしょうか。
以下で詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
永代供養料
お墓を引継ぐ人がいない場合などに、遺族に代わって、寺院などに永久に管理をし、供養をしてもらうための費用です。
納骨堂の場合は、遺骨を永遠に供養してもらうための費用であり、墓地を使用するための永代使用料とは異なります。
永代供養であれば夫婦でいっしょに眠ることも、家族単位で眠ることもできます。
納骨堂は初回から合祀されるか、あるいは一定期間が経過すれば他の人の遺骨といっしょに合祀されることが多いことが多いようです。
合祀されれば、特定の人だけをお参りできませんし、特定の人の遺骨を取り出すことも不可能です。
どれほどの期間で合祀されるのかを、契約の際によく確認するようにしましょう。
管理費
納骨堂の設備を維持し、管理するための費用です。
管理費は、納骨堂によって支払うタイミングが異なり、一括払いのものもあれば、毎年支払うものもあります。
永代供養料のみで、管理費が不要な納骨堂もあります。
あるいは、管理料を支払えなくなったら、合祀されるものもあります。
納骨堂の管理費は、年間おおむね1万円が相場ですが、都心部や最新の納骨堂のシステムを導入している場合はもっと高額になる傾向があるようです。
その他追加費用
永代供養料、管理費以外に納骨堂に必要な費用はどのようなものがあるのでしょうか。
戒名料(お布施)
宗教が仏教の場合は、僧侶が故人に戒名をつけるのが一般的です。
戒名は、浄土真宗の場合は法名と呼びます。
戒名料のランクとしては、「信士・信女」だと5万円~で、「院居士・院大姉」だと50万円以上になることもあります。
宗派や内容によって戒名の相場は大きく異なりますので、自分の宗派の相場を知っておく方がいいでしょう。
法要の費用(お布施)
合同法要以外に、故人の命日などに個別に法要を行う場合、僧侶に読経してもらうこともできます。
その場合の法要の費用の相場は、おおむね3万円~5万円です。
法要料の相場は、宗派や地域によっても違ってきます。
相場がわからない時は、僧侶か納骨堂の管理者に聞いてみるのがいいでしょう。
銘板彫刻料
故人の名前や戒名、命日、享年などを銘板に彫刻してもらうための料金のことです。
銘板彫刻料は、永代供養料に含まれていることもあります。
銘板彫刻料の相場は、おおむね3万円~5万円です。
戒名があると、金額が大きく変わる可能性がありますので注意しましょう。
入檀料
仏教の場合、檀家にならなければ納骨堂に納めなければならないという寺院もあります。
檀家になるための入檀料の相場は、おおむね10万円です。
いったん檀家になったら、おおむね年間5,000円~1万円の檀家料を支払わなければならないケースが多いようです。
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納骨堂の管理費について
納骨堂では、管理費を必要とするケースもあります。
そもそも管理費がなにをさすのか、その意味について解説します。
納骨堂の管理費とは
納骨堂における管理費は、納骨堂の運営者が管理するために支払う費用です。
合祀した場合などでは不要なケースが多く、個人で遺骨を管理してもらう際に必要となります。
納骨堂の管理費は、遺骨を納めるスペースの賃借料に近いものと思って良いでしょう。
納骨堂の管理費の相場
しっかりと設備が整っている納骨堂であれば、管理費の費用相場は1万円〜2万円です。
安いところであれば5,000円程度のところもあります。
管理費は契約時および1年単位で支払うケースがほとんどです。
また、契約によってはまとめて数年分支払って割引きしてもらえるケースもあるので、一度確認してみると良いでしょう。
納骨堂の管理費の使用用途
納骨堂における管理費は、主に納骨堂の設備管理および人件費に利用されます。
納骨堂にはさまざまな設備が施されており、それらの管理にはどうしても費用がかかります。
そのため、納骨堂を利用する方が管理費を支払うことで、そういった管理費をまかなうことができるのです。
また、納骨堂は施設だけで自立しているわけではありません。
管理人などの人間の手が加わることで維持されています。
そのため、そういった方の人件費としての役割もあるのが管理費です。
管理費がなければ納骨堂の維持も難しくなりますので、忘れずに支払うようにしましょう。
納骨堂の管理費が発生する条件
納骨堂の利用において管理費が発生するのは、契約期間が定まっていない場合です。
契約期間が定まっていない場合、どの程度の期間管理すればいいのかわからないため、運営側も定期的に管理費を受け取るしかないのです。
納骨堂の管理費を払わないでいい条件
契約時に期間を定めている場合は、契約期間分の管理費を最初の契約時にまとめて支払っていますので、別途管理費を支払う必要はありません。
また、最初から合祀とする場合でも管理費が不要なケースがほとんどです。
合祀であれば、管理する範囲も変わらないため、管理費として別途料金を受け取る必要がないのです。
ただし、納骨堂によって考え方が違う場合がないとも言い切れませんので、気になる方は念の為契約時に確認しておくと良いでしょう。
納骨堂の費用は誰が支払うの?
基本的には、契約者本人が納骨堂の費用や年間管理費を支払います。
契約者本人が支払えなくなった場合は、お墓の継承者がお金を支払うことになります。
ほとんどの場合、年間管理費の支払いができなくなった時点で合祀されます。
また、最初の契約の段階で合祀までの期間を定めている場合は、最初に年間管理費を一括で払うことになりますので、納骨後の負担がなくなります。
これらはあくまで、一般的なケースです。
家庭や納骨堂によって異なることもありますので、事前に契約内容をよく確認しておきましょう。
納骨堂の年間の費用はいくら?
納骨堂を契約した際に、最初から合祀していない場合や合祀までの期間を定めていない場合は、年間管理費を支払い続けることになります。
その場合、納骨堂の管理費は年間1万円〜2万円が相場になります。
納骨堂を契約する際には、この年間管理費を払い続けられるかどうかも考えた上で検討しましょう。
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費用の安い納骨堂を探す方法
最低限の納骨可能数を選ぶ
納骨堂は種類によって納骨可能数が異なります。
1人用の納骨堂であれば10万円〜30万円、2人用であれば20万円〜60万円、というように、納骨人数によって費用が変わります。
お一人様や夫婦などで納骨堂を利用する場合は、少人数の納骨堂を選択しましょう。
個別安置期間を短くする
遺骨の個別安置期間が長ければ長いほど費用が高くなります。
これは個別安置期間中、年間管理費が発生するためです。
納骨堂によって、13年、33年といった個別安置期間が選択できる場合があります。
もし納骨堂の費用を安くしたいのであれば、なるべく少ない個別安置期間を選択しましょう。
個別安置期間終了後は、遺骨は納骨堂内の合祀塔へ移動され永代供養となる場合が多いです。
郊外の納骨堂を選ぶ
納骨堂の費用を抑えたい場合は、都心ではなく郊外にある納骨堂を選択しましょう。
ロッカー型や位牌型の納骨堂を選ぶ
ロッカー型や位牌の納骨堂は、納骨できる人数が限られる上、一人あたりの占有スペースが小さく、高い設備費用もかからないため、他の納骨堂に比べると安価です。
一方、仏壇型や自動搬送型の納骨堂は高額な傾向があるため、避けるのが無難です。
公営納骨堂も探す
公営納骨堂は地方自治体が運営する納骨堂であるため、費用は比較的低い傾向にあります。
しかし、地価に比例するため都心の公営納骨堂はその限りでは有りません。
こちらの記事で納骨堂の費用を抑える方法を解説しているので、ぜひご覧ください。
日本でカトリックの納骨堂に入るには?
日本でカトリックの納骨堂に入る方法は2つあります。
1つ目は、カトリックであれば利用することができる教会の教会員になることです。
洗礼を受け、御ミサ料を払うことで会員になることができます。
2つ目は、繋がりのあるカトリック教会に尋ねてみることです。
もし、普段からカトリック教会を訪れていたり、繋がりのある人物がいれば地下に納骨堂スペースを備えている場所も多いため、納骨堂があるか尋ねるみましょう。
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よくある質問
東京で安い納骨堂は?
東京で安い納骨堂であれば、清法山東京徳純院やメモリアル八潮慧光殿の納骨堂をおすすめします。
清法山東京徳純院では最安値の位牌納骨堂で3万5,000円から、メモリアル八潮慧光殿では7万円から利用可能です。
ロッカー式の納骨堂の費用相場は?
ロッカー式の納骨堂は、20万円〜50万円程度で利用可能です。
大きさやデザインなどによって費用は変動しますので、注意しましょう。
ペットと一緒に、納骨堂に入れる?
納骨堂の中には、ペット向けの納骨堂も存在しています。
納骨堂では、骨壷に遺骨を入れて施設内に安置しますが、ペットも同じです。
ペットの納骨堂では、人間と一緒に納骨可能なタイプ以外に、納骨堂内にペット専用の納骨場所が設けられているタイプもあります。
他にも、ペット霊園内に納骨堂が設けられているケースもあります。
個人墓の場合は、ペットだけの個人墓と、飼い主とペットで同じ個人墓に入れるものがあります。
合祀墓の場合は、ペットと人間は別々に合祀され、納骨されます。
一般的に個人墓の方が費用が高額になるため、ご注意ください。
ペット向けのお墓は納骨堂以外にも、一般墓、樹木葬、永代供養墓などの種類があります。ただし、霊苑によってはペット向けのお墓が存在しないこともあるため、ご注意ください
納骨堂の費用まとめ
ここまで、納骨堂の運営主体別・納骨方式別の費用相場を解説してきました。
ポイントは以下の通りです。
- 公営納骨堂の費用は20万円程度
- 民営納骨堂の費用は50万円程度
- ロッカー式の納骨堂の費用は20万円~50万円
- 仏壇式の納骨堂の費用は50万円~200万円
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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