お墓
夫婦墓とは?夫婦一緒に入るお墓の特徴や費用を解説
更新日:2024.02.03 公開日:2021.09.29

夫婦二人だけで入るお墓、夫婦墓(めおとばか・ふうふばか)をご存知でしょうか?
もし夫婦墓を建てた場合、メリットやデメリットはどんなものがあるのでしょうか。
この記事では、夫婦墓の特徴や夫婦墓を建てるメリット・デメリットについて解説していきます。
また、夫婦に子供がいない場合は手続きを誰にお願いすればいいのかも併せてお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。

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夫婦墓とは

夫婦墓とはどんな特徴を持ったお墓なのでしょうか?
選ばれる理由と夫婦墓の種類についてお伝えします。
夫婦墓がなぜ選ばれるか
夫婦墓とは夫婦のみが入れるお墓です。
基本的には1代限りで永代供養として弔われます。
永代供養とは、墓地のある寺院・霊園の管理者が遺族に代わって供養やお墓の管理をしてくれることです。
通常のお墓を建てる場合は継承してくれる方が必要ですが、夫婦墓であれば継承者がいなくても問題ありません。
子供のいない夫婦でも安心してお墓を建てられます。
ただし、永代供養は期間が定められている場合がほとんどです。
契約する寺院や霊園によって異なりますが、一般的には13回忌や33回忌を目安に合祀されます。
合祀とは、他の遺骨と一緒に別の場所で弔われることを意味します。
一般的には2人のみが入れるお墓ですが、例えば妻が先に亡くなって再婚した場合は後妻も入ることができる夫婦墓もあります。
その場合は3人区画や家族墓で契約することになります。
夫婦墓の種類
夫婦墓には樹木葬や納骨堂などの種類があります。
夫婦墓の代表的な4つの種類をご説明します。
樹木葬
樹木葬とはシンボルツリーのまわりに遺骨を埋葬してもらう供養方法です。
樹木葬には霊園型と里山型があります。
霊園型は都市部などに多く、霊園内で整地された場所にシンボルツリーを植えて遺骨を埋葬するタイプです。
里山型は山林の樹木をそのまま生かし、遺骨を土に返して埋葬するタイプです。
他の方の遺骨と一緒の埋葬であれば40万円ほどの費用ですが、2人だけで埋葬する場合は70~100万円ほどかかるようです。
納骨堂
納骨堂とは屋内で遺骨の安置と管理を担い、お参りもできる場所のことです。
納骨堂はコインロッカー型や仏壇型、位牌型などの種類があります。
近年は都市部で、ICチップを使用して遺骨を礼拝所まで運ぶ機械式納骨堂も人気です。
コインロッカー型や位牌型は5万~50万円ほどで埋葬できますが、仏壇型やマンション型は50万~200万円ほどかかる場合もあります。
コインロッカー型は2人の遺骨を納骨するのに適した省スペースタイプです。
仏壇型などは大人数で入る家族墓に近く8人ほどまで骨壺が安置できるようです。
2人だから家族墓はいけないということはなく、希望の納骨堂を選択できます。
- 樹木葬・納骨堂以外の永代供養墓
樹木葬・納骨堂以外の永代供養墓
樹木葬や納骨堂以外にも永代供養墓はあります。
屋外に区画を仕切った広大なお墓が建ててあり、その一画を購入するタイプがあります。
また、期限を定めて一般墓に入れるレンタル墓もあります。
あらかじめ埋葬期限を定めて料金を支払い、期限を過ぎたら合祀になる埋葬方法です。
一般墓
永代供養墓は最終的に合祀になってしまいます。
どうしても合祀を避けたい場合は一般墓の形式で夫婦墓を建てる方法もあります。
先祖代々のお墓がある場合は同じ敷地内に夫婦墓を建てる方が多いようです。
ただし新たにお墓を建てるため、80万~150万円ほどの費用がかかります。
お墓の後継者がいることも必須条件となります。
夫婦墓のメリットとデメリット

夫婦墓を建てることにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
それぞれ詳しくお伝えします。
夫婦墓のメリット
夫婦に子供がいる場合は、亡くなったあとに金銭的・精神的負担をかけないというメリットがあります。
夫婦墓は基本的に前納ですので、墓石代や管理料を子供が負担する必要はありません。
夫婦に子供がいない場合は自身が亡くなった後、お墓の管理の心配がありません。
すべて寺院・霊園の管理者が執り仕切ってくれるため、無縁墓になることもなく安心です。
また2人だけのお墓なので墓石のデザインや埋葬方法もこだわって建てることが可能です。
夫婦墓のデメリット
夫婦墓のデメリットとして基本的に合祀になるという点が挙げられます。
他の方の遺骨と一緒に弔われるということに抵抗感のある方もいるでしょう。
合祀後は遺骨が取り出せないため、将来的に子供がお墓を建てて一緒に埋葬しようと思っても不可能となる点もデメリットといえます。
また、夫婦墓のほかに先祖代々のお墓がある場合は、お参りの手間が増えることが考えられます。
一緒の敷地ならいいのですが、遠方の霊園や里山に埋葬してしまうとお墓参りが大変です。
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夫婦墓を建てるまでの流れ

夫婦墓を建てることが決まったらどのような流れで購入するのでしょうか?
夫婦に子供がおらず、どちらかが亡くなってしまった場合は誰に手続きしてもらうのかについてもお伝えします。
契約時に料金を支払う
基本的に夫婦墓の料金は契約時に一括で支払いします。
支払い内容には夫婦墓の建立費用や年間管理料、合祀する際の改葬費用などが含まれます。
稀に年間管理料は含まれずに死後も支払わなくてはならない場合もあるため、契約内容はよく確認しましょう。
契約する霊園によっては成立後に一部入金をして、夫婦のどちらか1人が亡くなられた際に残額を支払う場合もあります。
先に亡くなられた方をその配偶者や遺族が納骨する
夫婦墓を契約後、どちらか1人が亡くなられた場合は配偶者や遺族が納骨の手続きをします。
一括で支払いが終わっていない場合、このときに残額を納めます。
残された配偶者に子供がいない場合は、弁護士や行政書士に依頼して死後事務委任契約を結んでおきます。
この契約を結んでおくと、遺族に代わって死後事務執行者が残された配偶者の葬儀や納骨の手続きをしてくれます。
専門家以外にも、お世話になっている老人施設の施設長などに依頼可能です。
死後事務執行者は死後の身辺整理やペットの引き渡しまで代行してくれますが、財産管理はできません。
亡くなったあとに財産管理してほしい場合は遺言執行人を別で立てることが必要です。
2人目が亡くなられたら遺族が夫婦墓に納骨する
残された配偶者が亡くなられた場合は、遺族が夫婦墓に納骨します。
このとき、料金の支払いが済んでいるかを遺族が把握していないと霊園とトラブルに発展します。
夫婦墓を購入したときの契約書や領収証は必ず保管し、子供や親族に預けておきましょう。
夫婦に子供がいない場合は死後事務執行者が代行して納骨してくれます。
夫婦で別のお墓に入るためには

夫婦墓を建てる方がいる一方、夫婦で別々のお墓に入りたいという方もいます。
夫とはうまくいっていても義親と上手くいっていない妻からの希望が多いようです。
夫婦別々にお墓を建てることを夫婦別墓といいます。
法律的には夫婦で別々のお墓に入ることは可能です。
妻が嫁いだ先のお墓に入るべきという法律はありません。
夫婦別々のお墓に入る方法
夫婦別々のお墓に入るにはどうすればいいのでしょうか。
例えばエンディングノートに希望を書き記すことができますが、実はあまり意味がありません。
エンディングノートには法的効力がないためです。
遺言状の場合は遺産相続や子供の認知など限定された法的効力となり、お墓に関しては効力がありません。
効果的なのは、家族との話し合いや生前墓を購入してしまうことです。
家族に伝えて話し合うということも大切ですし、何よりお墓を購入してしまえばそこに入るしかない状況になります。
死後離婚という選択肢
最終手段で離婚するという選択肢もありますが、義親が健在の場合は難しい場合もあるでしょう。
そんなときは死後離婚という選択肢があります。
配偶者の死後に「姻族関係終了届け」を提出すると姻族関係を断ち切ることが可能です。
届出は義親など誰の承諾も要らず、残された配偶者の一存で提出できます。
ただし、一度届出を提出すると取り消しができないためよく考えてから行動する必要があります。
費用のかかる夫婦別墓
夫婦別墓を建てるとなるともちろん高額な費用がかかります。
また先祖代々のお墓を残す場合は将来的に子供たちが複数のお墓をお参りする必要があります。
それぞれ施設の年間管理料の支払いなど負担がかかることなども考慮しなければなりません。
先祖代々のお墓に入るというのは慣習です。
樹木葬や納骨堂などさまざまな埋葬方法がある現代だからこそ、夫婦別墓はメリット・デメリットをよく考えて建てることが大切です。
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夫婦のお墓まとめ

ここまで、夫婦墓についての情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- 夫婦墓とは夫婦一代のみで入るお墓のことで基本的に永代供養墓が多い
- 生前に夫婦墓を購入することで子供への負担が減るなどのメリットがある
- 夫婦墓は将来的に合祀になることなどのデメリットがある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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