金文字の墓石は長崎に多い？由来や入れ方について解説

更新日：2021.09.26

墓石

墓石の文字は白色や黒色が多いですよね。
長崎では金色の文字で彫られていることが多いです。

そこで、この記事では

• そもそもなぜ墓石の文字に色を入れるの？
• 金文字の墓石とは？
• 墓石の金文字はどうやって作る？

以上の内容を解説していきます。

金文字の墓石について学び、墓石を建てるときに役立てましょう。
自分で補修する時の注意点にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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1. そもそもなぜ墓石の文字に色を入れるの？
2. 金文字の墓石とは？
3. 墓石の金文字はどうやって作る？
4. 金文字の墓石まとめ

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そもそもなぜ墓石の文字に色を入れるの？

そもそもなぜ墓石の文字に色を入れるのかというと、見えづらいからという理由が多いです。

色を入れない場合は、遠くから見てみると見えにくいのですが、色を入れてみるとコントラストが生まれ、遠くからでも見えやすくなります。
しかし、文字に色を入れない人もいます。

墓石の文字に入れる色は、インドの五大思想（地・水・火・風・空）もしくは中国の五行思想（木・火・土・金・水）に由来した色が基本だと言われています。

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金文字の墓石とは？

金文字の墓石は、主に九州に多いです。
それは、中国の風習に由来されているなどいわれています。

九州に多い金文字の墓石

金文字の墓石が多いといわれている九州でも、主に長崎、佐賀、熊本などでよく見られています。
特に金文字の墓石が多いとされるのが長崎県です。

これには、他県とは少し事情が異なるようなのです。

中国の風習が由来

長崎県は物理的にも中国から近いため、中国の風習や思想などが多くあります。
その中でも、金文字を用いるのは土神に供養を捧げるという意味合いがあります。

中国のお盆では、金を燃やす風習があったことが名残となって金文字の墓石が多いと言われています。

長崎には、中国と交易を許されていた出島もあるので、こういう中国の風習が色濃く残っているのではないかといわれています。

熊本が起源という説も

金文字の墓石は長崎に多いのですが、起源は熊本という説もあります。

熊本で思い浮かぶのは、戦国武将の加藤清正公です。
加藤清正公は、治めていた熊本の人々に「武芸者」と呼ばれてあがめられていました。
自身が虎を退治したという逸話から、多くの人の信仰を集めていました。

その誉にあやかって、地域の名家にも武芸者という総称を使うようになりました。
その家柄の人々は派手なものが好きなので、金文字が使われるようになったと言われています。

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墓石の金文字はどうやって作る？

墓石の金文字は、特殊な塗料や金箔を使用する方法があります。
ここでは、金箔を使用して金文字を入れる方法と入れ直すかどうかを解説していきたいと思います。

金箔を使用する

金箔を使用して、墓石に金色を入れる方法を解説していきます。

1. 下地処理
   下地処理として下地用の液剤を塗布する
   
   
2. 乾燥
   屋外での耐久性を強めるために、下地用の液剤をしっかり乾燥させる
   
   
3. 金箔貼り
   金箔の貼り付け施工をする
   
   
4. 完成
   

金箔加工によって汚れが付きにくく、美しい状態を維持できるようになります。

金文字を入れ直すことはできる？

金文字を入れ直すことは、石材店に依頼すればできます。
補修するときは、一度全部金箔を剝がしてから新しく貼っていくことになります。

本来は石材店に依頼することをおすすめしますが、下地処理をきちんと行い、自分で金箔を使って補修することもできます。

自分で補修する時の注意点

墓石の金文字は、できれば自分で補修しようとせずに石材店に頼むのが良いです。
金色の塗料を使って補修をしてしまったら、墓石は変色してしまいます。

また古い墓石は石材に塗料が染み込むなどのリスクがあり、石材店に頼んでも上手く直せない場合があります。
金箔を使用する補修の依頼をする場合も、費用、仕上がり、期日など無料で相談することができる場合もあります。

墓石の補修に関しては、できるだけ石材店に頼むようにしましょう。

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金文字を入れる費用

金文字を入れる費用は、文字の大きさにもよります。
小文字の場合は一文字8000円程度からで、大文字の場合は1万4000円程度からとなっています。

また、ある程度大きい家紋などは5万ほどかかる場合もあります。

文字や大きさによって変わってきますので、不安な方は一度石材店に問い合わせをして見積もりをとってもらうとよいでしょう。

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金文字の墓石まとめ

ここまで金文字の墓石のことを中心に解説していきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• 墓石の文字に色を入れるのは見えづらいから
• 金文字の墓石は、九州に多くみられ、中国の風習が由来だといわれている
• 墓石の金文字は、下地処理をした後に金箔を貼っていく

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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