お墓
墓じまいとは?墓じまいの流れ・費用について詳しく解説
更新日:2024.01.24 公開日:2021.10.09
最近では「墓じまい」をする人が増えてきていますが、墓じまいをする際の流れや費用などを詳しく知らない方が多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では
- 墓じまいとは
- 墓じまいの費用
- 墓じまいの流れ
以上の内容で解説していきます。
この記事で墓じまいに関しての知識を学び、トラブルなく墓じまいができるようにしましょう。
後半では墓じまい代行についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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墓じまいとは
まず墓じまいとは何なのでしょうか。
墓じまいは改葬の際に必要
墓じまいとはお墓参りに行くことが難しくなったなどの理由により、今あるお墓を撤去し、墓地を更地にしたのちに管理者へと墓地を返還することを言います。
墓じまいは改葬する際に必要な行為となります。
墓じまいを行う場合は遺骨を別の場所へ移動させねければならないので、遺骨の新しい受け入れ先を確保することが大切です。
墓じまいが増える理由
近年ではさまざまな理由で墓じまいをする人が増えてきています。
何が原因で墓じまいをする人が増加しているのでしょうか。
ここでは墓じまいが増える理由について、いくつかの原因をご紹介していきます。
少子高齢化
墓じまい増加の原因の1つとして、少子高齢化があります。
少子高齢化になってしまったことで後を継いでくれる子孫が見つからず、仕方なく墓じまいをする高齢者が増えてきています。
また、近年の日本では核家族が主流になっているため、「近くに親戚がいない」「子供に負担をかけたくない」などの理由も原因の1つと言えます。
お墓に対する価値観の多様化
昔の日本では家系を大切にするという考えが根付いていたため、お墓を子孫へと受け継ぐ家族単位での継承が一般的でした。
しかし、近年では社会全体が自由で多様化な社会へと変化したため、お墓に対する価値観も自由で多様なものとなりました。
お墓を家族単位で継承するという考え方が薄くなってきました。
それにより、自分たちの世代で墓じまいをするという人が増えてきています。
無縁墓に対する不安
手入れをする人やお墓を継承する人がいなくなってしまった場合、そのお墓は無縁墓となってしまいます。
無縁墓になると、手入れが入らないお墓になってしまうため、雑草が生い茂り、周囲のお墓に迷惑をかけてしまいます。
そのようなことにならないよう、無縁墓になってしまう前に墓じまいをする人が増えてきています。
墓じまいの費用
墓じまいは、お墓を建てるときに借りた土地を更地にした状態で管理者に返還しなければいけません。
そのため、お墓の撤去や供養などの費用を準備する必要があります。
墓じまいには総額で30万~200万円程度必要です。
以下が墓じまいにかかる相場費用の内訳になります。
- 墓石の撤去
10万~15万円程/1㎡あたり - 閉眼供養(へいがんくよう)
約3万~5万円 - 離檀料(寺院墓地の場合)
約3万~20万円
他に新しい受け入れ先に納骨する際にも費用を支払う必要がありますが、だいたい墓じまいにかかる費用はこのぐらいになります。
では、実際にそれぞれの詳細について説明していきます。
墓石の撤去費用
墓石の撤去費用は基本的に墓石の大きさによって変動することが多いです。
また、お墓が建っている土地の状況によって撤去方法が変わってくるため、それによって費用が変動することもあります。
閉眼供養のお布施
お墓から遺骨を取り出すときには僧侶を招いて閉眼供養をしてもらう必要があります。
閉眼供養で僧侶にお経を読んでもらった際に、お礼としてお支払いするのが閉眼供養のお布施です。
相場は約3万~5万円と言われていますが、明確な基準はありません。
離檀料
離檀料とは今までの感謝を寺院に支払うものです。
お墓が寺院墓地にある場合のみ必要になります。
また、離檀料に関してのトラブルは多く、相場よりも高額な離檀料を請求されるケースや離檀料を全く支払わないで揉めるケースなどがあります。
そうしたトラブルに発展すると墓じまいの手続きがスムーズに行われない可能性があるので注意しましょう。
トラブルになった場合は近くの自治体や弁護士に相談するようにしてください。
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墓じまいの流れ
ここまで墓じまいの概要や費用についてご紹介してきました。
ここからは実際の墓じまいの流れを順番に解説していきます。
親族の同意を得る
まず、墓じまいをする前に必ず行うことは親族の同意を得るということです。
お墓には自分が知っている故人だけが埋葬されているとは限りません。
中には遠い親戚が一緒に埋葬されていることもあり、勝手に墓じまいを行ってしまうと大きなトラブルに発展してしまうこともあります。
ですので、必ず親族の同意を得た上で墓じまいを行いましょう。
遺骨の新しい受け入れ先を決める
墓じまいでは遺骨の新しい受け入れ先を確保することから始めます。
費用や地域などを考慮しつつ、あらかじめ遺骨の受け入れ先を決めておきましょう。
地域などによっては、遺骨の受け入れ先を決めていないと墓じまいを進めることができないという場所もあるので注意してください。
管理者に墓じまいの連絡をする
管理者の許可なしに墓じまいをすることはできません。
墓じまいをするときには、これまでの感謝とともに墓じまいをさせていただく旨を管理者に伝えましょう。
伝える手段としては直接会って伝えることが1番好ましいですが、直接会うことが難しい場合は手紙で連絡をする形でも問題ありません。
行政上の改葬手続きをおこなう
墓じまいをするには改葬許可証という書類が必要になります。
これは法律上で必要な書類となるため、行う必要がある手続きです。
以下の書類を提出することで改葬許可証を入手することができるので、確認しておきましょう。
【改葬許可申請書】
役所や役所のホームページで入手することができる書類です。
この書類を書いて手続きの申請を行います。
【受入証明書】
受入証明書は遺骨の受け入れを証明する書類です。
新しい受け入れ先で発行してもらう書類になります。
【埋葬許可書】
埋葬許可書は現在のお墓に遺骨が埋葬されていたことを証明する書類です。
お墓の管理者から発行してもらう書類になります。
他にも改葬承諾書という書類が必要な場合もあります。
これらの書類を入手し、役所に提出することで改葬許可証をもらうことができます。
閉眼供養
関係者への報告や行政上の手続きがすんだら、本格的に墓じまいを行っていきます。
まずは、閉眼供養と呼ばれる儀式を行い、墓前で僧侶に読経していただくことで故人の魂をお墓から抜き取ります。
お墓を撤去し、墓地を返還する
閉眼供養で魂抜きを行った後は、お墓を撤去し墓地の権利を管理者に返還します。
お墓を撤去するときには建墓をしていただいた石材店に再度依頼するのが一般的です。
新しいお墓へ納骨
お墓を撤去する際に取り出した遺骨は、新しい受け入れ先に改葬許可証を提出して納骨します。
また、納骨と合わせて開眼供養を行います。
墓じまい後は遺骨をどこに納骨する?
墓じまい後に遺骨をどのように供養するべきか迷っている方も多いかと思います。
墓じまい後の供養場所としては以下のような場所があります。
それぞれ特徴や概要をまとめて説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
一般墓
「遠方に引っ越したので墓じまいをした」という人は再度、近場の墓地にお墓を建ててみてはいかがでしょうか。
手入れやお墓参りなどを含めてお墓を持つということに不満がなく、定期的にお墓掃除を行えるような方にはおすすめの選択肢です。
納骨堂
納骨堂とは屋内にある墓地のことで、天候を気にすることなくお墓参りをすることができるのが最大の特徴です。
納骨堂にはロッカー型や位牌型、仏壇型、自動搬送型などの4種類の施設があり、定期的にお墓をお手入れすることができない方や都心などに住んでいる方にはおすすめの供養場所となっています。
手元供養
遺骨はお墓に供養しなければいけないという決まりはありません。
骨壺やペンダントなどに遺骨を納めて、自身で管理・供養する方法があります。
しかし、手元供養をする際には自分が管理できなくなったときのことを考えておく必要があります。
樹木葬
樹木葬とは墓石の代わりに木を植え、その下に遺骨を埋葬する供養方法です。
お墓のお手入れはほぼ要らないと考える方は樹木葬がおすすめです。
散骨
散骨とは遺骨を粉骨し、自然の元に還すという方法です。
散骨を行える場所は限られていますので、注意するようにしてください。
また、しっかりと供養をしてもらった上で行うようにしてください。
永代供養
健康や年齢上の理由でお墓参りに行くことが難しいという方には永代供養がおすすめです。
永代供養とはお寺や霊園にお墓の管理やお参りを任せる方法です。
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墓じまいを代行することもできる
多忙な人や墓地から遠方に住んでいる人は、墓じまい全てを1人で行うことが難しいかもしれません。
そのようなときには墓じまい代行業者に依頼するのがおすすめです。
ここでは墓じまい代行の費用相場や、利用する前の注意点などを解説していますのでぜひ参考にしてください。
墓じまい代行の費用相場
墓じまい代行では業者によって違いはありますが、様々なプランが用意されているのが一般的です。
墓じまい全てを代行してくれるサービスもあれば、一部の墓じまいを代行するサービスもあります。
以下がそのサービスと相場費用の一覧になります。
- 墓じまい全てを代行するサービス
約15万~30万円 - 行政上の手続き
約4万円~ - 遺骨の取り出しから納骨まで
約7万円~(遺骨の移動費用なども含む)
他にも遺骨を移動させるだけのサービスや一時的に預かってもらうサービスなどがあります。
墓じまい代行を利用する前の注意点
墓じまい代行を行う際の注意点を解説します。
依頼する内容に合っている業者を選ぶ
先ほども説明したとおり業者によってサービス内容に違いがあるため、自分が依頼したい内容とサービス内容が合致している業者を選ぶことがおすすめです。
また、自分たちでできることは自分たちで行うようにすることで費用を抑えることができます。
代行してもらうものと、自分たちで行うものはしっかりと選別しておきましょう。
実績があり、信頼できる業者を選ぶ
中には相場よりも高額な見積もりを出してくる悪質な業者もいます。
そのため実績があり、信頼できる業者を選びことが大切です。
墓じまいのまとめ
ここまで、「墓じまい」についての情報を書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 墓じまいとは墓地を更地に戻し、管理者へ返還することである
- 墓じまいの費用は約16万~40万円が相場である
- 墓じまいの大まかな流れは「関係者に相談」→「行政上の手続き」→「お墓の撤去」→「納骨」である
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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