法事法要
正しい焼香のやり方とは?宗派による焼香の違いについても解説
更新日:2022.11.21 公開日:2021.11.19

記事のポイントを先取り!
- 焼香で心や身体の穢れを落とす
- 焼香のやり方は主に3種類ある
- 焼香は宗派でやり方が異なる
お葬式では必ずといっていいほど各人がご焼香をあげます。
いざという時に慌てないように、焼香のやり方を知っておきましょう。
ぜひ最後までご覧ください。
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焼香をする意味

焼香とは香を焚くことで、多くの場合は葬儀の際に細かく砕いた抹香を摘み、パラパラと落とす行為のことを指します。
焼香により心と体の穢れを落として、清浄な心でお参りするという意味があります。
焼香の基本的なやり方

焼香には焼香を行う場所により、3つの種類に分けられます。
「立礼焼香」「回し焼香」「座礼焼香」です。
各焼香の基本的なやり方は以下の通りです。
立礼焼香
葬儀場で行う葬儀において、一般的な焼香のあげ方になります。
やり方は以下の通りです。
- 順番が来たら祭壇まで行き、遺族に一礼
- 焼香台の一歩手前まで歩き、遺族と祭壇を見た後一礼(または合掌)
- 抹香をつまんで香炉へ落とす
- それを1~3回ほど繰り返す
- 改めて遺影に向かって合掌し、一礼
- 遺影の方を向いたまま、二、三歩下がり、遺族に一礼し、席に戻る
座礼焼香
畳敷きの式場で行われることが多いのが座礼焼香です。
基本的な順序は立礼焼香と同じですが、まっすぐ立たずに中腰で移動するところが特徴的です。
手順は以下の通りです。
- 順番が来たら、前に進み、焼香台の手前に座って遺族に一礼
- 仏壇の遺影の前に向かって一礼する
- 立ち上がらずに、膝を使って遺影まで擦り寄り合掌する
- 抹香をつまんで香炉へ落とす
- それを1~3回繰り返す
- 焼香が終わったら合掌する
- 仏壇前から下がり、遺族に一礼してから立ち上がり、元のところまで戻る
回し焼香
回し焼香は、開催場所が狭い自宅などで行われる事が多いです。
自分から香炉に移動するのではなく、香炉を皆で回すことでお参りする方法です。
具体的な手順は以下の通りです。
- 香炉が回ってきたら、軽く礼をする
- 香炉を受け取り、自分の前に置き、仏壇に向かって合掌する
- 抹香をつまんで香炉へ落とす
- それを1~3回ほど繰り返す
- 合掌してから一礼する
- 次の人に香炉を渡す
遺族と参列者の違い
基本的には、遺族と参列者で焼香のやり方に違いはありません。
しかし、お辞儀をする相手が違うことを覚えておきましょう。
遺族の場合は、参列者や僧侶に対してお辞儀を行います。
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宗派ごとの焼香の回数とやり方の違い

焼香のやり方は、宗派によって若干違います。
ここではその違いについて解説します。
宗派ごとの違い
宗派ごとの違いを解説していきます。
真言宗・天台宗の場合
焼香は3回行います。
右手の3本の指で抹香をつまみ、左手を軽く添え額の高さに持ってきて、香炉にくべることを3回繰り返します。
浄士宗の場合
焼香回数にこだわりはなく、1回だけでも大丈夫です。
本願寺派は顔の高さに持っていかずに1回、大谷派も同じようにして2回です。
右手を3本の指で抹香をつまみ、手のひらを仰向け左手を添えて持ってきて、香炉にくべます。
曹洞宗・臨済宗の場合
焼香は2回行います。
1回目は右手の3本の指で抹香をつまみ、左手を軽く添え顔の高さまで持ってきて、香炉にくべます。
2回目は顔の高さまで持って行かず、香炉にくべます。
日蓮宗の場合
焼香は僧侶が3回で、一般会葬者は3回程度が多いです。
右手の 親指と人差し指で、抹香をつまみ香炉へくべます。
宗派が違う場合はどちらに合わせる?
故人と自分の信仰している宗派が違う場合は、自分が信仰している宗派を優先しましょう。
信仰している宗派のルールの中で、できるだけ故人の気持ちを尊重してあげれば問題ないでしょう。
一番大切なのは、故人を偲ぶ気持ちです。
焼香の順番

焼香を進める順番は、故人との関係が深かった順です。
始まりは喪主で、遺族・親族・参列者へといった順番です。
葬式では席次が決められていることが多いので、その順番で焼香をあげることになるでしょう。
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知っておきたい焼香のマナー
焼香をする際には、故人を敬い、ご遺族に失礼のないよう、マナーを守ることが大事です。お悔やみの言葉や身だしなみなど、知っておきたいマナーについてご紹介します。
お悔やみの言葉はあらかじめ準備
焼香の際に、ご遺族に言葉を掛ける場合があります。
普段は使わないような言葉だったり、失礼がないよう気を付けたりするので、緊張される方も多いでしょう。
その場で考えるのではなく、あらかじめ言葉を考えておいたほうが、安心して焼香に臨めます。
お悔やみにふさわしくない言葉の確認もできますので、準備することをお勧めします。
身だしなみは黒で統一
葬儀に参列する場合、基本は喪服かブラックフォーマルにします。
その際、服装だけでなく、靴下や靴の色にも気を配る必要があります。
葬儀には多くの参列者が訪れ、ご遺族や親族の目もありますので、ネクタイの曲がりや髪の乱れといった身だしなみにも注意しましょう。
手荷物は自分で管理
焼香の時に手荷物を持っていることが多いので、その管理にも気を配らなければいけません。
両手の自由がきくように、焼香台の手荷物置き場を利用したり、足元に置いたりします。
大きなバッグなどは、あらかじめクロークに預けておきましょう。
数珠がなくても焼香はできる

ここでは、焼香をくべる時の数珠について解説します。
数珠がなくても大丈夫
数珠はできるだけ持っておいた方が良いですが、持っていなくても問題ありません。
大事なのは、故人を敬い尊重する気持ちです。
数珠の種類
数珠は略式と本式の2種類あります。
その違いは、数珠の玉の数です。
本式では、人間の煩悩の数である108個の玉が通してあります。
略式ではそれよりも少ない数が通してあります。
数珠の扱い方
合掌する場面になった時に、バッグから取り出して使用します。
合掌の仕方は両手を合わせた後、親指と人差し指の間に吊下げます。
この時、房が自然に垂れ下がるように合掌しましょう。
また合掌している時は、数珠を軽く親指と人差し指で押さえるように両手に掛けましょう。
ただここでも宗派の違いにより違いがあり、数珠を左手だけにかけて合掌する場合もあります。
自身の宗派の数珠の扱い方に従いましょう。
逆に信仰している宗派がない場合は、故人あるいは喪主の宗派に合わせて、数珠で合掌することを勧めます。
数珠のマナー
数珠は丁寧に扱いましょう。
使っていないときに、椅子や座敷に直接置くことはマナー違反です。
使わない時は、バッグの中に入れておきましょう。
また、数珠を人から借りるのもマナー違反です。
数珠を忘れてしまったとき、あるいは数珠を持っていないときは、数珠のことは諦めて故人を偲ぶことに集中しましょう。
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焼香のやり方まとめ

ここまで焼香の正しいあげ方についての情報や、焼香の宗派毎の違いなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです、
- 焼香を行う理由は、心や体の穢れを落とした状態で故人をお参りするため
- 焼香のやり方は「立礼焼香」「回し焼香」「座礼焼香」の3つ
- 焼香のあげ方には、宗派により微妙な違いがある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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