法事法要
焼香と線香の違いを解説!それぞれのやり方もご紹介
更新日:2022.11.19 公開日:2021.12.28
通夜や葬儀に参列した時、お焼香をするように順番に案内されますが、作法に不安を感じませんか?
なんとなく前の方のまねをしてみるものの本当に大丈夫かなと不安になってしまう方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、焼香と線香の違いを解説し、それぞれのやり方についてもご紹介させて頂きます。
宗派ごとに作法があることや、仏事には欠かせない数珠についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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焼香と線香の違いは?
焼香と線香の意味に大きな違いはありません。
では、なぜ呼び名が違うのでしょうか?
焼香と線香の違いについて解説いたします。
焼香とは
焼香とは故人を弔うために粉末状の抹香を焚く行為のことを言います。
香炉の中に種火をつけた炭があり、抹香をつまんで香炉にくべます。
抹香とは木や木の皮・葉を砕いて粉状にしたものです。
主に通夜や葬儀・法要で使われる事が多いですが、日常で行われることもあります。
抹香が粉状なため、お墓参りなどでは風に飛ばされてしまうため避けたほうがいいでしょう。
線香とは
線香は木の樹脂や葉などを粉末状にして香料などを加えて練り、細い棒状にしたものです。
線香では香炉にくべる焼香と違い、直接火をつけます。
日常的に使われることが多く、お墓や仏壇に線香をあげることが多いです。
焼香と線香の違い
まず、焼香は粉状であるのに対して線香は細い棒状であり形状が違います。
葬儀でのお供えするタイミングにも違いがあり、式が始まる前は線香をあげ、僧侶の読経中は焼香を行うことが多いです。
行う意味は共通しており、どちらも故人を弔うため、また自身の身を清めるために行われます。
お香の香りは隅々まで広がる事から、仏様の分けへだてない平等な救いがあるとされます。
また、お香の香りは故人にとって食べ物とされ、故人の好きな香りをお供えすることも供養になるのです。
スポンサーリンク焼香の作法
焼香の作法はどのようにしたらいいのでしょうか?
実は、お香が抹香か線香かによっても作法が違ってきます。
以下で詳しく解説します。
抹香焼香
細かく砕いた香を香炉に落として焚くことを、抹香焼香と言います。
- 香炉横の抹香を親指、人差し指、中指で少つまむ
- つまんだ手を返して、額の高さまでかかげる(香をおしいただく)
- 香炉に静かに少しずつ落とす
- ここまでを1〜3回繰り返す
- 数珠を手にかけて合掌、礼拝をする
- 祭壇に一礼して自分の席に戻る
宗派によって香炉にくべる回数などの作法が異なるため、注意しましょう。
線香焼香
日常でのお参りでは線香をあげることが多いです
- ろうそくに火をつける
- ろうそくの火で線香に火をつける
- 線香を持つ手と逆の手であおいで線香の火をけす
- 香炉に一本ずつ立てる
- 合掌する
線香についた火を口で吹き消すのはマナー違反のため注意しましょう。
葬儀の際の線香焼香などでは線香の本数に違いがあるので注意しましょう。
また、浄土真宗では線香を立てるのではなく寝かせるためこれも気を付けましょう。
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宗派別の焼香の違い
焼香の作法は宗派によって異なります。
それは、宗派の思想が反映しているからです。
各宗派ごとの焼香の作法を解説します。
浄土真宗:本願寺派
- 抹香は、おしいただかずに1回香炉にくべる。
- 線香は、2~3本に折って香炉に寝かせて置く。
真宗大谷派
- 抹香は、おしいただかずに2回香炉にくべる。
- 線香は、2~3本に折って香炉に寝かせて置く。
浄土宗
- 抹香は、特に決まりはなく、おしいただいて3回香炉にくべることがおおい。
- 線香は、1〜2本に火をつけ、香炉に1本ずつ立てる。
真言宗
- 抹香は、おしいただいて3回香炉にくべる。
- 線香は、3本火をつけ、香炉に1本ずつてる。
日蓮宗
- 抹香は、おしいただいて3回香炉にくべる。
- 線香は、1本に火をつけ、香炉に立てる。
曹洞宗
- 抹香は、1回目はおしいただき、2回目はおしいただかずに香炉にくべる。
- 線香は、1本に火をつけ、香炉に立てる。
天台宗
- 抹香は、おしいただいて1回または3回香炉にくべる。
- 線香は、3本火をつけて、香炉に1本ずつてる。
臨済宗
- 抹香は、おしいただいて1回香炉にくべる。
- 線香は、1本に火をつけて、香炉に立てる。
焼香で使う数珠について
数珠は、葬式・法事で使用する仏具です。
男性用と女性用で玉の大きさが違い、混同して使うのはマナー違反となるので避けましょう。
また、数珠は略式と本式があり、略式は宗派問わず幅広く使えるのに対し、本式は宗派によって形・特徴などが違います。
本式の数珠でも他の宗派の法要の際に使用して問題ありません。
自分の宗派の数珠を持って行きましょう。
数珠の貸し借りはしてはいけないので、数珠を持っていない場合は購入するか、気持ちを込めて合掌すれば問題ありません。
では、なぜ数珠が必要なのか、その意味や扱い方について解説します。
数珠が必要な場面
仏式での葬儀や法要時には、数珠は法具として必要なものです。
しかし、仏式以外のキリスト教・神道の法要では必ずしも持参する必要はありません。
数珠の意味
数珠の玉の数は煩悩(ぼんのう:生きてる上での苦しみ)の数である108個が基本の数になります。
もともとは僧侶が念仏を108回唱える時に回数を数えるために用いていたのが発祥です。
数珠は煩悩をはらい、また厄除けにもなるとして用いられています。
数珠の扱い方
法要に数珠を持参される際は、数珠袋に入れて持ち運びましょう。
使用後はやわらかい布で汚れを拭き、房に癖がつかないように保管しましょう。
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焼香と線香まとめ
ここまで焼香と線香の違いについての情報や、宗派ごとの焼香の作法などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 焼香は粉状の抹香を使い、線香は棒状
- 宗派によって、線香の本数や焼香をくべる回数は違う
- 焼香と線香の持つ意味は同じ
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。