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納骨式の挨拶状の書き方は?家族葬の挨拶状の例文も紹介
更新日:2024.01.24 公開日:2021.11.25
納骨式とは、火葬した遺骨をお墓や納骨堂などに納める儀式のことです。
納骨式を行ったあとに挨拶状を送りますが、場合によって書き方などがわからないこともあることでしょう。
そこで今回は、納骨式の挨拶状を書く時のポイントについて詳しく解説いたします。
ぜひ最後までご覧ください。
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(家族葬の場合)納骨式の挨拶状の書き方
始めに家族葬を執り行った場合、その後に送る納骨式の挨拶状について、以下で詳しく解説します。
挨拶状の書き方のポイント
挨拶状を書く際の5つのポイントについて解説します。
①故人が亡くなったことを伝える
挨拶状の冒頭には、故人が無くなったことを書きます。
また、故人が亡くなった日時も記しますが、挨拶状は速やかに出すことから年末年始を除いて、亡くなった年度は省略することが一般的です。
②家族のみで葬儀を執り行ったことのお詫びをする
家族葬として家族のみで葬儀を執り行ったことを伝え、お詫びをします。
家族葬とは遺族が葬儀に呼ぶ人を最低限にして執り行うことを指します。
「家族」と付きますが、実際には親族や故人と親しかった友人も招待します。
そのため、ここでの挨拶状は葬儀への参列に声をかけなかった方へ宛てることから、お詫びを添える必要があります。
また、家族葬を行ったことを簡潔に伝えるだけではなく、家族葬はあくまでも故人の遺志であることを付け加えることがポイントです。
③納骨の報告をする
家族葬による納骨式を行い、納骨を済ませたことを報告します。
また、お墓の場所について併せて記載をしておくのも良いでしょう。
④生前にお世話になったお礼をする
生前に故人がお世話になったことに対してのお礼を添えます。
故人に関係のあった方へと送る挨拶状であるため、その交友関係に感謝をし、故人を思ってくれたことに対するお礼が目的です。
喪主の立場から故人に代わって感謝を伝えることがポイントです。
⑤日付・喪主の住所・名前を添える
日付、喪主の住所、名前を添えて挨拶状を締めくくります。
日付の記し方は様々ですが、日付まで詳しく記載する場合もあれば、月だけを記載して一部省略する場合もあります。
最後に記載する喪主の名前ですが、喪主のフルネームのみを記す場合もあれば、故人との続柄を添える場合もあります。
なお、挨拶状には連絡先として電話番号を記載する必要がない点がポイントです。
家族葬の挨拶状はあくまでも事後報告であり、緊急連絡の問い合わせをすることはないからです。
例文
以下が挨拶状の例文となります。
(喪主との続柄)(故人の名前)儀
かねてより加療中でありましたが 令和〇年〇月〇日〇歳にて永眠いたしました
葬儀および納骨におきましては故人の遺志により近親者のみが集い家族葬にて執り行いました
すぐにご連絡を申し上げるところではございますが お知らせが遅くなりましたことお詫び申し上げます
なお 誠に勝手ではございますがお供えやお花 不祝儀につきましては固くご辞退申し上げます
故人が生前に賜りましたご厚誼につき深謝申し上げる次第です
恐縮ながら書中をもってお知らせいたします
令和〇年〇月〇日
喪主住所
(故人との続柄)喪主名
上記のポイントを押さえていれば、文章の長い短いに決まりはありません。
こちらの例文は一つの参考としていただければと存じます。
(一般葬の場合)納骨式の挨拶状の書き方
次は葬儀は親戚などを含めて執り行ったが、納骨式は家族のみで済ませた場合の挨拶状の書き方についてです。
上記家族葬の場合と少し書き方が変わりますので、以下で詳しく解説します。
挨拶状の書き方のポイント
ポイントは以下の通りです。
①葬儀の際のお礼を述べる
初めに喪主として、葬儀に参列いただいたお礼を述べます。
お礼文のポイントは、故人の気持ちを代弁して葬儀でお世話になった感謝を伝えることです。
参列者の皆様に見送られて故人も大変喜んでいるという旨の内容を添えることで、より気持ちが伝わるでしょう。
②納骨の報告をする
続けて納骨を執り行ったことを報告します。
このとき、家族のみで納骨式を済ませたこと、納骨を行った場所を記載することがポイントです。
③日付・喪主の住所・名前を添える
最後に日付、喪主の住所、名前を記載して締めくくります。
家族葬の場合と同じく、日付は令和〇年と記載する場合としない場合があります。
名前の前に故人との続柄を記載することも同様、特に決まりはありません。
例文
謹啓
御尊家御一同様には益々ご清祥のことと拝察いたします
ご葬儀に際しましてはご会葬ご参列賜り ご厚意のお言葉を頂戴しましたこと厚く御礼申し上げます
さて この度〇月〇日(故人との続柄)(名前)の納骨式に際しまして 故人の生前からの遺志により近親者のみで執り行いましたことをご報告申し上げます
私ども家族の悲しみを拭いきることはできませんが 一つの節目として納骨を済ませることができました
これまで頑張ってこれたのも皆様のご厚情のお陰であると感謝いたしております
お近くにお寄りの際は、お参りいただければ幸いでございます
甚だ勝手で恐縮ではございますが 皆様のご健勝をご祈念して納骨の報告とさせていただきます
以上はポイントを押さえた例文です。
ぜひ参考にしてください。
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納骨式の挨拶状を書く時のポイント
次は納骨式の挨拶状の書く際のポイントについていくつかご紹介します。
①ハガキに縦書きで書く
納骨式の挨拶状はハガキを使用し、縦書きで書くことがポイントです。
横書きで書いてはいけないという明確は理由はありませんが、一般的ではありません。
②句読点は使用しない
挨拶状には句読点を使用しないことがポイントです。
句読点には文章を止める意味合いがあるため、法要に関連する文章には句読点は使用せず、行事が滞りなく進むようにという意味が込められています。
よって、納骨式の挨拶状に句読点の使用はNGです。
③漢数字で表記する
挨拶状の文中の数字は漢数字で記載することが一般的です。
例えば95歳を表す場合には九十九歳となり、住所の1丁目15番25号を記載する場合には一丁目一五番二五号となります。
漢数字表記については正しく記入ができるよう事前に確認しておきましょう。
④忌み言葉は使用しない
忌み言葉を文中に使用することはNGです。
忌み言葉とは不幸を連想される言葉を指します。
例えば「薄い」「終わる」「切れる」などです。
これらの言葉は忌み言葉にあたるため、使用しないよう注意しましょう。
⑤納骨式から日数が経ってしまった場合は?
挨拶状を出すタイミングが、納骨式を終えてから日数が経ってしまった場合には注意が必要です。
日付を記入する場合において実際の日付を正確に記入することで、相手に納骨式が済んで日数が経ったことがわかってしまいます。
正直に伝えることは決して悪いことではないのですが、この場合には逆効果になる場合も十分に考えられます。
そのため、納骨式から日数が経ってしまった場合の挨拶状の日付の記載は、月のみを記載するとよいでしょう。
挨拶状を送ったことで相手の感情を逆なですることが決してないよう、最大限の配慮を意識しましょう。
挨拶状は印刷でもよい?
挨拶状は印刷をしたものでも問題ありません。
従来の案内状は、毛筆を使用しての手書きが一般的でした。
現代においてはパソコンやプリンターが普及しているため、手書きではない案内状を送る方が増えています。
また、参列者全員に手書きの挨拶状を送る作業は非常に時間もかかります。
大切なことは、無事に納骨式を終えたことを一日も早く全ての参列者に伝えることです。
そのため、納骨式の挨拶状に印刷を利用することは、むしろ合理的であるといえます。
印刷の場合は自分で作成するか印刷会社に依頼する方法があり、葬儀会社が印刷サービスを行っている場合もあります。
なお、手書きで挨拶状を書く場合には万年筆または毛筆を使用します。
ボールペンで書くことはNGなため、注意しましょう。
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家族のみでの納骨する場合のマナー
納骨式は近親者のみで行うことが多いですが、親族などに対してのマナーは必要です。
近親者のみの納骨式自体に問題はないのですが、何の報告も受けない親族の心境は決して気持ちの良いものではないでしょう。
そのため、事前に納骨式は近親者のみで行う旨を伝えておくだけでも違います。
納骨を済ませたあとに連絡をするのではなく、必ず納骨を行う前に伝える点がポイントです。
思わぬ親族間トラブルを避けるためにも、近親者のみで納骨式を行う場合には親族への配慮を忘れずに行うようにしましょう。
納骨式の挨拶状まとめ
ここまで、挨拶状の書き方や挨拶状を書くときのポイントなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 家族葬の場合は挨拶状にお詫びと故人の遺志で執り行ったことを伝える
- 納骨式の挨拶状にはハガキに縦書きし、文中に句読点および忌み言葉を使用しない
- 近親者のみ納骨式は、親族への配慮として事前に近親のみで行う旨を伝えておく
以上、これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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