法事法要
お彼岸におすすめの食べ物は?NGな食べ物についても解説
更新日:2022.09.16 公開日:2022.01.15

記事のポイントを先取り!
- お彼岸の食べ物は、ぼたもちやおはぎが一般的
- お彼岸にそばやうどん、赤飯を食べる地域もある
- お彼岸の手土産の相場は、3000~5000円程度
お彼岸と言えば、ぼたもちやおはぎをお供えすることが一般的です。
しかし、その他の食べ物やNGな食べ物まで知っている方は少ないかと思います。
本記事では、お彼岸におすすめの食べ物について詳しく説明していきます。
この機会に、春彼岸と秋彼岸それぞれにおすすめの食べ物について覚えておきましょう。
後半ではお彼岸の手土産についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- お彼岸とは
- お彼岸の食べ物は普段と何が違うの?
- お彼岸におすすめの食べ物
- お彼岸にNGな食べ物は?
- 春彼岸と秋彼岸の違いはある?
- お彼岸の手土産としておすすめの食べ物
- お彼岸のお供え物におすすめの食べ物は?
- お彼岸の食べ物まとめ
お彼岸とは

お彼岸とは、お盆同様にご先祖様や故人を供養する行事のことです。
お彼岸の中日である春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り真西へと沈みます。
そのため、此岸(この世)と彼岸(あの世)が最も通じやすくなる日と考えられています。
また、古くからお彼岸の期間は、煩悩を無くすために西へ沈む太陽に祈りを捧げていたとされています。
西へ沈む太陽に祈りを捧げる理由は、極楽浄土が西にあると考えられているためです。
そのため、お彼岸にはご先祖様や故人に感謝の気持ちを込めて、お供えやお墓参りをして供養する風習が生まれました。
スポンサーリンクお彼岸の食べ物は普段と何が違うの?
お彼岸の食べ物は普段の食べ物とは違うものが出されます。
お彼岸の食べ物には、仏前に供えるためのものと、自分の修行を課す意味で食べるものとがあります。
それぞれ、どういった食べ物なのでしょうか。
仏前に供えるための食べ物
仏前に供えるための食べ物と考えた場合、仏壇などへの供え方にはしきたりがあります。
正面から見て、ご飯をよそったお椀は左に、汁の入ったお椀は右に、手前には箸を置き、そしてその間に漬物皿を置くようにしましょう。
おかずが三品だと、一汁三菜ということで、おもてなしを表します。
また、お供えする際は、箸の置いてある側を仏壇の方へ向けるようにします。
これは、おあがりになる仏様の方に向けて、食べやすくして差しあげるためです。
お彼岸の期間中は毎日一汁一菜か一汁二菜のお膳をお供えし、彼岸の中日は一汁三菜をお供えするのが一番丁寧な作法とされています。
牛・豚・鶏といった肉類や魚介類などの精進料理への使用は禁止されています。
動物が人間と同じように命があるため、食べるために殺生をしてはいけないという仏教の教えからです。
卵も同様で、基本的には使用しないようにしましょう。
また、煮干しやかつお節などの魚介類からだしをとることも殺生となり、避けるべきとされています。
赤飯は、彼岸の中日に小豆飯や赤飯を食べるという風習からきています。
また、寿司はあついおもてなしの意味があることから仏前に供えるようになりました。
ちらし、五目、いなりといったお寿司によるおもてなしに仏様もきっと喜んでくださることでしょう。
自分に修行を課すための食べ物
お彼岸の食べ物を、自分の修行を課すためのものだと考えた場合、だしは乾燥シイタケと昆布だけで取り、野菜・穀類・豆類・海藻・果実をたくさん使用した料理にします。
味付けは、食材そのものの風味を活かして、上品な薄味に仕上げます。
さらに、ネギ・にんにく・らっきょう・ニラ・アサツキ(ワケギ)の五葷(ごくん)と呼ばれる食材は精進料理とそいては避けるようにしましょう。
強い臭いがたくさんの修行者の妨げになり、さらに、これらの食材を食べると精力が付き、性欲が刺激されるからとされています。
天ぷらは江戸湾で水揚げされた魚介類を揚げたものだけが始まりで、そう呼ばれていましたが、次第にキノコなどの野菜類も揚げられるようになったようです。
そうして、それらは、「天ぷら」ではなく「精進揚(しょうじんあげ)」という名前になりました。
この精進揚は、お彼岸に食べる精進料理として定着するようになりました。
よって、動物性の「天ぷら」ではなく、野菜やキノコを使った「精進揚」の方がお彼岸の食事になったのです。
また、そばやうどんは消化がよいため、もともと胃腸機能を回復するために食べる習慣がありました。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、季節の変わり目であるお彼岸は、病気になることが多く、胃腸が弱っていても食べられるそばやうどんが好まれたのです。
それが、年月が経つにつれ、お彼岸に食べるものとされるようになったのだと考えられています。
また、昔から、そばは五臓六腑の汚れを取り除くとの言い伝えがありました。
そのため、ご先祖様をお迎えする前に自らの身体を清めるために食べられるようになったというわけです。
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お彼岸におすすめの食べ物

お彼岸の食べ物と言えば、おはぎやぼたもちが有名です。
しかし、おはぎやぼたもち以外にもおすすめの食べ物があります。
詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
おはぎ・ぼたもち
お彼岸の定番のお供え物と言えば、もち米をあんで包んだぼたもちとおはぎです。
ぼたもちとおはぎは呼び方は異なりますが、基本的には同じ和菓子になります。
春のお彼岸では春に咲く牡丹にちなんで「ぼたもち」、秋のお彼岸では秋に咲く萩にちなんで「おはぎ」と呼ばれるようになりました。
彼岸そば・うどん
お彼岸の食べ物として、「彼岸そば」や「彼岸うどん」と呼ばれるそばやうどんを食べる地域があります。
古くから、そばを食べると五臓六腑の汚れを清めることができると考えられていました。
そのため、体を清めてからご先祖様を迎えるという意味合いで、お彼岸に食べられるようになったと言われています。
そばやうどんの具には、肉や魚は使わずに油揚げや野菜などを使用します。
季節の変わり目で弱ってしまった胃腸に優しい料理としても人気があります。
お赤飯
お赤飯はお祝い事などで食べる印象があるでしょう。
しかし地域によっては、お彼岸でお赤飯を食べるところもあります。
おはぎやぼたもちと同じように、小豆は厄除けの効果があると考えられています。
そのため、厄除けや魔除けの目的で食べられているそうです。
精進料理
精進料理とは、肉や魚などの殺生を避けた料理のことを指します。
仏教の教えでは殺生を禁じており、煩悩を刺激しないために精進料理が生まれました。
お彼岸には仏教の教えにしたがい、精進料理を食べてもよいでしょう。
また、お彼岸で食べる天ぷらのことを「精進揚げ」といいます。
精進揚げは精進料理の一つになります。
そのため野菜の天ぷらがメインとなり、肉や魚の天ぷらはありません。
天ぷらは見栄えもよく食事が豪華に見えるため、お彼岸でおすすめの料理です。
いなり寿司
いなり寿司や五目寿司も、お彼岸で定番の食べ物の一つです。
山菜やれんこんの酢漬けなどを使用して、肉や魚は使わずに作ることが一般的です。
家族が食べる際には、肉や魚を使っても問題ありません。
しかし、ご先祖様と一緒の食べ物を食べることにより、仏様の力を体内に取り込むことができると考えられています。
そのため、やはりお彼岸では精進料理を食べることをおすすめします。
お彼岸にNGな食べ物は?

仏様にお供えする食べ物は、精進料理が一般的です。
仏教の教えでは、肉や魚などは食べてはいけないとされています。
その理由として、仏教では生き物を殺生することは禁じられているためです。
お彼岸の期間は、仏様に感謝をして悟りを開くための修業期間であるとされています。
この期間に出す料理は仏様に捧げるものです。
そのため、肉や魚を食べることは避けるようにしましょう。
このときに注意が必要なのは、出汁の材料も同じであるということです。
かつお節や煮干しなどの魚から出汁をとることは避け、マイタケや昆布などから出汁をとるようにします。
ただし、宗派や地域によって精進料理の風習は異なります。
詳しくは、僧侶や年配の親戚などに確認しておくとよいでしょう。
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春彼岸と秋彼岸の違いはある?

お彼岸は年に2回、春と秋にあります。
春のお彼岸のことを「春彼岸」、秋のお彼岸のことを「秋彼岸」と言います。
それぞれのお彼岸の目的は同じですが、時期が異なるため、春彼岸と秋彼岸では料理の食材が異なります。
春彼岸の時期には、ふきのとうやつくしなどの山菜が旬を迎えます。
また、鮮やかな黄色が特徴である菜の花も、春を感じる旬の食べ物になります。
その他、いちごやはっさくなどの果物も、春彼岸のお供えにおすすめです。
秋彼岸の時期には、旬を迎える食べ物がさらにたくさんあります。
中でもマツタケなどのきのこ類は秋が旬であり、最も肉厚でおいしいと言われています。
他にも、銀杏・小豆や、柿・ぶどう・なし・りんごなどの果物、さといも・さつまいも・じゃがいもなどのイモ類など、多くの食べ物が旬の季節です。
お彼岸の手土産としておすすめの食べ物

最後に、お彼岸に招かれた際の手土産としておすすめの品を紹介していきます。
マナーや価格相場もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
手土産におすすめの品
お彼岸の時期に墓参りなどで実家や親戚の家に伺うことも多いでしょう。
その際に手土産として持参していく食べ物をご紹介します。
- ぼたもち、おはぎ
- 果物
- 菓子折り
- 故人が生前好きだった食べ物やお酒
どのようなものが喜ばれるか、故人や相手のことを考えて選ぶとよいでしょう。
手土産の選び方
お彼岸は一週間ほど期間があります。
そのため、お菓子などの食べ物を手土産にする場合は、賞味期限が近いものは避けるようにしましょう。
また家族などで分け合うことができるように、個別包装されたものをおすすめします。
果物の場合、かご盛りや箱詰めを選ぶことでお供えしやすくなります。
手土産の相場
手土産の相場は、3000~5000円程度になります。
また、現金をお供えとして持参しても問題はありません。
その場合の相場も、品物と同じく3000~5000円程度です。
品物と現金、両方を持参する場合は、品物が2000円程度で現金が3000円程度、あわせて5000円程度になるようにするとよいでしょう。
手土産の包み方
お供え物には、掛け紙をつけるようにします。
掛け紙は水引が黒白または双銀、地域によっては黄白の結び切りを選びます。
お彼岸は慶事ではありませんので、熨斗のついた熨斗紙はつけないよう注意してください。
表書きは「御供」、忌明け前であれば「御霊前」、忌明け後であれば「御仏前」などと記載します。
食べ物以外でおすすめの手土産
食べ物以外でおすすめの手土産は、下記のとおりです。
- 線香
- ろうそく
- 生花
生花を手土産にする場合は、白などの淡い色合いでまとめることをおすすめします。
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お彼岸のお供え物におすすめの食べ物は?
お彼岸では、春はぼたもち、秋はおはぎをお供えするのが一般的です。
先ほども述べましたが、春のお彼岸では春に咲く牡丹にちなんで「ぼたもち」、秋のお彼岸では秋に咲く萩にちなんで「おはぎ」と呼ばれるようになりました。
おはぎは皮ごと使った粒あん、ぼたもちは皮を剥いてすり潰したこしあんで作られます。
おはぎやぼたもちをお墓にお供えする場合、お墓参りが終わったら必ず持ち帰るようにしましょう。
そのままお墓に置いて行ってしまうと、お墓にシミがついたりカラスなどの鳥が荒らしてしまう恐れがあるからです。
お彼岸の食べ物まとめ

ここまで、お彼岸の食べ物やマナーについて中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お彼岸の定番のお供え物は、ぼたもちとおはぎである
- そばは体を清める効果があるとされ、お彼岸で食べる地域もある
- お彼岸で肉や魚を食べることはタブーである
- 春彼岸と秋彼岸では、料理に使われる食材が異なる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。