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法事法要

お彼岸のお供え物は何がいい?いつ送る?予算と適したお花も紹介

更新日:2022.05.16

お彼岸

彼岸花と線香が炊かれているお墓

記事のポイントを先取り!

  • お彼岸とは極楽浄土と現世がもっとも近くなると考えられている時期
  • お彼岸のお供えものはおはぎやぼた餅がふさわしい
  • ふさわしくないものは五辛や生もの

お彼岸のお供えものとしてはお花が定番ですが、それ以外のお供えものはどんなものがあるでしょうか。
仏様やご先祖様に感謝の気持ちを示すために供えるものですから、粗相のないようにしたいものです。

そこでこの記事では、お彼岸のお供えものについて詳しく説明していきます。
お供えもののお返しについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. お彼岸とは
  2. お彼岸のお供えもの
  3. お彼岸の期間
  4. お彼岸に避けたほうが良いお供え物
  5. お彼岸のお供え物の金額
  6. お彼岸のお供え物はいつ送る?
  7. お彼岸に適したお花
  8. お供え物のお返しはどうする?
  9. お彼岸のお供えものに「のし」は必要?
  10. お彼岸のお供え物まとめ
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お彼岸とは

お彼岸の中日にあたる春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じとなり、太陽はほぼ真西に沈みます。
そのためお彼岸の時期は、仏教でいう西方にあるとされる極楽浄土と現世がもっとも近くなると考えられてきました。
このような考えから、お彼岸にお墓参りをしたり、仏壇に手を合わせたりして過ごす風習ができたといわれています。

似たような風習としてはお盆があり、ご先祖様の霊が家に帰ってくるとされています。
お盆には迎え火や盂蘭盆会のような儀式がありますが、お彼岸はご先祖様の供養を目的としており、決まった儀式はありません。

法律上のお彼岸の定義

春分・秋分の日はお彼岸の中日であり、法律で決められた国民の祝日でもあります。
それぞれの祝日の主旨は、春分の日が「自然をたたえて生物をいつくしむこと」、秋分の日が「祖先を敬い亡くなった人々を偲ぶこと」とされています。
主旨に従い、お彼岸にはご先祖様や神様が宿るとされる自然や動植物に対して、感謝や敬意の気持ち、いつくしむ気持ちを表したいところです。

お彼岸の仏教的解釈

仏教では、彼岸(ひがん)はあの世を表す仏教用語であり、「悟りの境地」のことです。
一方、私たちが生きている現世は此岸(しがん)と呼ばれています。

彼岸はあの世であると同時に、六波羅蜜(ろくはらみつ)の修行により、悟りを開かないと到達できない世界ともされています。
六波羅蜜は、布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)という6つの修行のことです。
仏教上では、お彼岸は、仏様やご先祖様の供養だけではなく、六波羅蜜を行う期間でもあります。

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お彼岸のお供えもの

供花と果物とおりん

お彼岸にはお墓や仏壇にお供え物を置く機会も多いでしょう。
また、お彼岸に実家に伺う際にもお供え物は必要です。
お彼岸でのお供え物として適しているものは、以下の通りです。

  • ぼた餅(春のお彼岸)
  • おはぎ(秋のお彼岸)
  • 故人が好きだった食べ物
  • 果物
  • 菓子折り
  • お花
  • 線香やろうそく

一つずつ詳しく解説します。

ぼた餅(春のお彼岸の場合)

ぼた餅は、もち米に餡をまぶした菓子で、お彼岸の定番のお供えものです。
春の花である牡丹の花にちなんで、牡丹餅とも呼ばれます。
ぼた餅がお供えものとして好まれる理由として、以下の3つが挙げられます。

  • 餡に使う赤い小豆には魔除け効果があり、食べれば邪気を払えると信じられている
  • もち米と餡を合わせることを、ご先祖様と自分を「合わせる」と考えている
  • 高級品であった砂糖をお供えものに使うことで、先祖への敬意を示している

基本的に、ぼた餅では小豆をこしあんにします。
小豆は秋に収穫するため、春にぼた餅にする場合、固くなった皮を取り除いた方がおいしいためです。

また、牡丹の花にちなんで、おはぎより大きく作るともいわれています。

おはぎ(秋の彼岸の場合)

おはぎも、ぼた餅同様、もち米に餡をまぶした菓子でお彼岸の定番のお供えものです。
秋の花である萩にちなんで名づけられたといわれています。
おはぎがお供えものとして好まれるのは、ぼた餅と同じ理由によるものといわれています。

おはぎの場合、小豆を粒あんにしてもち米をくるみます。
小豆は秋に収穫するため、皮が柔らかく、香りも良いためです。
また、萩の花にちなんで、ぼた餅より小さめで上品なサイズに作るともいわれています。

故人が好きだった食べ物やお酒

お彼岸のお供えものには、特に決まりはありません。
そのため、故人が好きだった食べ物をお供えしても良いとされています。
お酒が好きだった故人の場合、日本酒やビールをお供えすることもあります。

しかし、基本的に仏教では仏にお酒をお供えするものではないとされているので、留意が必要です。

果物

果物は色や形がきれいで、お供えものに彩りを添えてくれます。
また、お供えを豪華にみせてくれることから、お供えものとして好まれています。
果物の詰め合わせである盛り籠は、旬のものを籠に入れてきれいに包装してあります。

なお、予算を伝えて、故人の好きだったものを選んで詰めてもらうことも可能です。

菓子折り

お菓子は日持ちするものを選ぶことができ、管理に気を使うことも少ないため、お供えとして好まれています。
ようかんやまんじゅう、どら焼きや焼き菓子などは定番のお供えものです。

甘いものが苦手なら、おかきやおせんべいなどがおすすめです。
日持ちするゼリーは、爽やかな見た目から好まれています。

お花

お彼岸のお供え用の花として、選ぶ際の決まりは特にありません。
お彼岸は春と秋の2回ありますので、それぞれの季節に合わせて選ぶことが一般的です。
初彼岸の場合、故人が好きだった花があれば、それをお供えするのもよいでしょう。

また、お彼岸の時期にあわせて、フラワーショップなどには、さまざまな種類や価格帯のお供え用のアレンジメントフラワーが並びます。
故人のイメージや、季節に合うものを選びましょう。

なお、お彼岸の花は、白や淡い色の花が好まれる傾向にあり、黄色や紫もよく使われます。
故人が亡くなってからあまり時間が経っていない場合は、白色のお花を選ぶとよいでしょう。

線香やろうそく

線香やろうそくは、ご先祖様の供養に使えるものであり、弔事に適した消えものであるため、お供えものとして重宝されています。
お仏壇へのお供えとしては、六種供養とよばれる、お水・塗香・お花・お線香・ご飯・ロウソクが重要視されています。

これらは六波羅蜜に通じるものとされています。
線香は真実の道をたゆまず実践する「持戒」を意味し、ろうそくは闇を照らすことから、迷いを除き悟りへと導いてくれる「智慧」を意味します。

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お彼岸の期間

カレンダーと鉛筆を持つ手

ここでは、お彼岸の日程や、2022年のお彼岸の日取りについて説明します。

お彼岸の日程

お彼岸は、春彼岸と秋彼岸の年2回あります。
3月の春分の日と9月の秋分の日、それぞれを「お中日」と呼びます。
お中日の前後3日ずつをあわせた、合計7日間がお彼岸の期間です。
お彼岸の初日を「彼岸の入り」「彼岸入り」、お彼岸の最終日を「彼岸のあけ」「彼岸明け」といいます。

基本的にお彼岸のお供え物は、彼岸明けに下げるようにします。

2022年のお彼岸

2022年の春・秋のお彼岸の具体的な日取りは以下のようになっています。

2022年春のお彼岸

3月21日の春分の日を中心とした前後3日間、合計7日間となります。

彼岸入り:3月18日(金)
お中日:3月21日(月・祝)(春分の日)
彼岸明け:3月24日(木)

2022年春のお彼岸

9月23日の秋分の日を中心とした前後3日間、合計7日間となります。

彼岸入り:9月20日(火)
お中日:9月23日(金・祝)(秋分の日)
彼岸明け:9月26日(月)

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お彼岸に避けたほうが良いお供え物

○と×のプラカードを持って悩む男性

お彼岸のお供えものには、避けるべきものがあります。
故人やご先祖様にお供えするものですから、マナー違反にならないよう注意しましょう。

五辛(ごしん)

仏教では、古くからにおいや辛みが強い野菜は、食べることを禁じられていました。
このことから、五辛といわれる、にら・にんにく・ねぎ・らっきょう・はじかみ(しょうが、さんしょう)は、お供えものとして不適切とされています。

また、たまねぎも避けるべきとするお寺もありますので、気になる場合は菩提寺などに確認しておくとよいでしょう。

肉や魚

肉や魚などは殺生をイメージさせることから、お供えものには不適切とされています。
また、生ものは日持ちせず傷みやすいため、こちらも避けるべきでしょう。

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お彼岸のお供え物の金額

お彼岸のお供えものとして品物を用意する場合、金額の目安は3000~5000円程度になります。

また、品物ではなく、お供物料御仏前として現金を用意しても問題ありません。
その場合は、1万~5万円と多めの金額を包むとよいでしょう。

基本的には、現金またはお供え物のどちらかを用意していれば問題有りません。

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お彼岸のお供え物はいつ送る?

お墓参りや仏壇参りが困難な場合に、お彼岸のお供え物を郵送することはマナー違反ではありません。

実家や親戚の家にお彼岸のお供え物を送る場合、彼岸入りの午前中までに届くと理想的です。
遅くとも、彼岸の中日までには届くようにしましょう。

また、初彼岸で法要を行う場合は、法要の前日までに届くようにすると良いです。

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お彼岸に適したお花

複数の花

お彼岸にお供えする花に、色や種類といった特別な決まりはありません。
しかし一般的には、白や淡い色の花が好まれる傾向にあります。

黄色や紫もよく使われる色合いですが、初彼岸など没後から日が経っていない場合は、白色メインの花を選ぶようにしましょう。
お供えの花として不適切なのは、とげのある花、匂いの強い花、毒のある花です。

また、お墓など屋外にお供えする花は、日持ちするものが好まれています。
以下では、お供えに人気の花について説明します。

菊は供花や仏花の定番として好まれており、お彼岸にもぴったりの花です。
昔から菊は邪気を払うものとされ、慶弔を問わずさまざまな場面で使われています。

また、菊は日持ちすることから長寿の象徴とされています。
さらに、花びらが散りにくく片付けやすいことから、お供えの花に向いているのです。
キク科の花としては、キンセンカやガーベラ、ダリア、コスモスなどがあります。

ユリ

ユリは品のある高貴な花として、供花でも重宝されてます。
中でも白ユリは厳粛な雰囲気の場面にふさわしい風格があり、日持ちもよいので、仏壇やお墓へのお供えに向いています。

なお、ユリをお供えする際は、花粉を取り除いておきましょう。
そうすることで、花粉が衣服や床、墓石に付着するのを防ぎ、花を長持ちさせることができます。

カーネーション

カーネーションは母の日の花というイメージが強い花です。
しかし、白いカーネーションは故人へ贈る花としてよく選ばれています。
真夏でも他の花より日持ちすることから、菊に続いて人気のある花です。

春のお彼岸の花

春のお彼岸であれば、春らしい淡くやさしい色合いの花がマッチするでしょう。
春のお彼岸の代表的な花として、アイリス、マーガレット、牡丹、ストックなどがあります。

秋のお彼岸の花

秋のお彼岸であれば、秋らしく品があり、ご先祖様をお迎えするのにふさわしい花を選ぶとよいでしょう。
秋のお彼岸の代表的な花として、菊やリンドウ、ケイトウなどがあります。

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お供え物のお返しはどうする?

初彼岸やそれ以降のお彼岸では、読経やお墓参りなど、遺族や親族といった身内のみで行うことが一般的です。
そのため、お彼岸のお供えものをいただいても、基本的にお返しの品は用意しません。
もちろん、いただいたお礼は対面のみならず、手紙や電話で伝えるのがマナーです。

しかし、お供えものをいただいた感謝を表すために、お返しの品を贈る場合もあります。
その場合、香典返しと同様、半返し・1/3返しを基本に品物を選ぶとよいでしょう。

また、お返しの品物には、「消えもの」である消耗品や日用品がよく選ばれています。
お返しの時期は特に決まりはありませんが、あまり遅くならない方が無難です。
いただいてから、遅くとも1か月以内に準備しましょう。

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お彼岸のお供えものに「のし」は必要?

のし(熨斗)は、のし紙や祝儀袋の右上につけられた飾りのことです。
もともとはあわびを薄く伸ばし干したものであり、「のしあわび」が省略されて「のし」と呼ぶようになったといわれています。

のしは、慶事の際に進物や贈答品に添えるものです。
したがって、お彼岸のお供えものなどの仏事には使わないのがマナーです。
なお、初彼岸でお供えものをいただいてお返しをする場合、一般的にはお礼状を添える必要はありません。

もしお礼状を付ける場合は、お供えものをいただいたことへのお礼、無事に初彼岸が済んだこと、返礼の品を送ることを記します。

掛け紙に「のし」は不要

掛け紙には、「のしと水引が付いた掛け紙」「水引だけが印刷された掛け紙」があります。
上記で説明した通り、のしのついた掛け紙は一般の贈答や慶事に用いられるものです。
そのため、お供えものの掛け紙はのしがついていないものを選びましょう。

お供えものを購入する際、お店の方にお彼岸のお供えものである旨を伝えると、包装の際に水引のみの掛け紙をかけてもらえます。

水引について

水引は、贈答品を包む奉書紙を結び止めるものです。
現在は掛け紙にあらかじめ印刷されており、実際に水引で品物を結ぶことは少なくなっています。

水引には、結び目によって贈り主の気持ちを表現するという役割があります。
お彼岸のお供えものには、一度結んだらほどけることのない結び切り(真結び)を使用します。
二度と起こらない、繰り返さないという意味があり、お見舞いやお葬式などの弔事の際に使用されています。
水引の色は黒白や双銀がよく用いられますが、黄白の水引を使用する地域もあります。

また、お彼岸や法事には偶数の水引を使用しましょう。
慶事用である奇数の水引は使用しないようにしてください。

表書きの書き方

掛け紙は水引で上段と下段に分かれており、それぞれに記載する内容が決まっています。
お彼岸のお供えものの場合、上段には「御供」または「御供物」と書きます。
お彼岸以外の法要のお供えものの場合は、忌明け前なら「御霊前」、忌明け後なら「御仏前」と書きます。

お供えもののお返しの場合は、「志」「粗供養」が一般的です。
地域によっては、「彼岸供養」または「初彼岸供養」とするところもありますので、ご自身のお住まいにあったものを選びましょう。

そして、掛け紙の下段には自分の名前をフルネームで書きます。
連名の場合は、目上の方の名前が一番右側にくるように記載するのがマナーです。

現金の場合は不祝儀袋に入れる

お彼岸のお供えものとして現金を包む場合は、不祝儀袋に入れてお供えします。
不祝儀袋にはさまざまな種類がありますが、一般的には水引の色が白黒または双銀で、結び方は結び切りの不祝儀袋を使います。

表書きは、「御供」「御供物料」などと書きます。
「御仏前」「御佛前」なども使用されますが、香典と混同されてしまう恐れがあります。
そのため、お彼岸のお供えものの場合は「御供物料」とするのがよいでしょう。

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お彼岸のお供え物まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで、お彼岸のお供えものについて中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • お彼岸は春と秋の2回あり、祖先の供養を行い感謝の気持ちを表す期間
  • お彼岸には、おはぎやぼた餅・お花などをお供えする
  • 五辛や肉・魚などの生ものはお供えものとしては避けること
  • お彼岸のお供えものの掛け紙は、仏事用を使うこと

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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