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法事法要

お彼岸とは?お彼岸にする事や期間・お供えする花や彼岸会も紹介

更新日:2024.01.24

お彼岸

お供え用の花

記事のポイントを先取り!

  • お彼岸には仏壇の掃除を行い、お墓参りをする
  • お墓参りは中日である春分・秋分の日に行くことが多い
  • 春はカーネーション、秋はリンドウなどの供花がおすすめ

春分の日や秋分の日を中心とした1週間ほどの期間を、お彼岸といいます。
お彼岸に、必ずしなければならないことはあるのでしょうか?

そこで、この記事ではお彼岸について詳しく解説していきます。

お彼岸の期間やお供え物についても、この機会に覚えておきましょう。
彼岸会(ひがんえ)という法要についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. お彼岸とは
  2. お彼岸の期間
  3. お彼岸にすること
  4. お彼岸にぼたもちやおはぎがお供えされる理由
  5. お彼岸のお墓参りでよく使われる花
  6. お彼岸にお墓参りに行けない場合はどうする?
  7. お彼岸に行う法要
  8. 地域別のお彼岸行事
  9. お彼岸のまとめ
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お彼岸とは

「彼岸」とはあの世を意味しており、仏教用語では「悟りの境地」とされています。

一方、私たちが生きているこの世は「此岸(しがん)」といい、欲や煩悩・苦悩にまみれた世界といわれています。
春分・秋分の日は、彼岸と此岸が通じやすくなる時期だと考えられているのです。

お彼岸に行うのは、主にご先祖様・仏様への供養と感謝、そして善行です。
お彼岸にご先祖様や仏様の供養をし、感謝することで極楽浄土へ行けるとされています。

善行とは、主に六波羅蜜(ろくはらみつ)を指します。
六波羅蜜とは、彼岸に達するために仏教徒が行う6つの修行のことです。

六波羅蜜を簡潔に説明すると、以下のようになります。

  • 布施(ふせ)波羅蜜
    見返りは求めず、他者が欲するものを惜しみなく施すこと(物品・善行)
  • 持戒(じかい)波羅蜜
    決まりを守り、他人に迷惑を掛けずに身を慎むこと
  • 忍辱(にんにく)波羅蜜
    どんな屈辱や侮蔑にも耐え忍ぶこと
  • 精進(しょうじん)波羅蜜
    日々、たゆまぬ努力を続けること
  • 禅定(ぜんじょう)波羅蜜
    常に平常心を保ち、動揺しないこと
  • 智慧(ちえ)波羅蜜
    仏様から授かった智慧を、怒りや貪り(むさぼり)の感情でくもらせないこと


お彼岸が7日間あるのは、春分・秋分の日の前後3日ずつ、六波羅蜜を行うためともいわれています。
そして中日である春分・秋分の日は、ご先祖様の供養に専念します。

日本古来の信仰

日本は、古くから農業を主とした生活をしていました。

太陽が真東から昇り、真西に沈むお彼岸時期は、昼夜の長さが同一となります。
そのため「何をするにもバランスが良く最適の日」であるとされていました。

もともとは中国の思想ですが、日本にも同様の考えがあったのです。

また、春と秋は農作業が落ち着く時期でもあります。
そのため、昔からお彼岸時期にお墓参りや先祖供養のお祭りをしている地域が多かったようです。

1948年に、春分・秋分の日が国民の祝日として定められました。
それ以前は、歴代天皇や皇族の霊をお祀りする春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)と秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)が行われていました。

春分の日は「自然を讃えて生物をいつくしむ日」、秋分の日は「ご先祖様を敬い偲ぶ日」として制定されています。

お彼岸の由来は諸説あり、彼岸は「日願(ひがん)」だったという説もあります。
春には豊作を祈り、秋には収穫物に感謝を込めて、ご先祖様と太陽にお供えをすることを日願と呼んでいました。

仏教儀式というよりも、五穀豊穣のお祈りの意味合いが強いものでした。
お彼岸は、日本古来の思想や信仰に根差した慣習といえます。

仏教的な解釈

お彼岸の語源は、サンスクリット語の「paramita(パーラミタ)」からきています。
パーラミタを漢訳すると「到彼岸(とうひがん)」となり、意味は「彼岸に至る」となります。

お彼岸時期に仏教の教えに沿って修行をすると、煩悩や苦悩から脱して悟りの境地を開くとされています。

また、太陽が真西に沈むことで、西方の果てにあるといわれる極楽浄土(西方浄土)への距離が最も短くなるともいわれています。

昼夜の長さも同一になる時期であることから、行動や思想が偏ってはならない、といった「中道(ちゅうどう)」の教えに繋がる、とも考えられていました。

以上のことから、お彼岸時期は仏教の修行を行う時期として適している、と考えられたのです。

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お彼岸の期間

お彼岸の期間は、春と秋の年2回あります。
春分の日と秋分の日をちょうど中日とし、その前後3日間、計7日間の期間を指します。

お彼岸の初日を「彼岸の入り」、終わりの日を「彼岸のあけ」と呼びます。
ちょうど真ん中の日となる春分・秋分の日は「中日(ちゅうにち)」と呼ばれています。

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お彼岸にすること

お彼岸にはどのようなことを行えばいいのでしょうか?
詳しく説明していきます。

お仏壇と仏具の掃除

家に仏壇がある場合は、仏壇・仏具の掃除をしましょう。

仏壇掃除には細かい部分のホコリも取れる毛ばたきや、仏具清掃用の筆があると便利です。
仏具店へ行くと、仏壇掃除専用のクリームも購入できます。

ホコリを拭き取るときは雑巾ではなく、マイクロファイバーなど目の細かい布を使うようにしてください。
強くこすると仏壇や仏具が傷つく恐れがありますので、慎重に行いましょう。

掃除する前には仏壇に手を合わせ、これから掃除を始める旨の報告をします。
仏具を下ろしてから掃除を始めますが、その前に写真を取っておくと掃除後に役立ちます。
下ろした仏具は床に直接置かず、新聞紙や布の上などに置きましょう。

また、浄土真宗の仏壇は金仏壇といって、金箔が貼られているのが一般的です。
自分で清掃を行うのは難易度が高いため、専門の業者へ依頼することをおすすめします。

お墓掃除・お墓参り

お彼岸といえばお墓参り、というイメージがあるのではないでしょうか。

お墓参りへ行く日は、できれば中日である春分・秋分の日が望ましいでしょう。

お墓参りへ行く際は、お供えする花やお菓子・お線香・ろうそく・ライターなどを用意します。
霊園にひしゃくなどが備え付けられていない場合は、準備していく必要があります。
除草作業をするのであれば、鎌や雑草を入れるビニール袋も持参しましょう。

お墓掃除の手順として、まずお墓周りの除草や清掃を行い、ひしゃくで墓石に水を掛けます。
お墓が汚れている場合は、ブラシなどでこすってきれいにしましょう。

清掃が終わったらろうそくに火をつけ、お線香に火を移します。
お線香の火は口で吹き消さず、手で仰いで消しましょう。

供花やお供え

お墓をきれいに掃除したら、お花とお供え物を置きましょう。

お供え物は、春彼岸はぼたもち秋彼岸はおはぎを供えるのがポピュラーです。
ぼたもちは春の牡丹の花、おはぎは秋の萩の花にちなんでいます。

おはぎ以外のお菓子ですと落雁(らくがん)もあります。

一部の地域では、お団子をお供えする場合もあります。
お盆のときと同じように、お彼岸の入りには「入り団子」、お彼岸明けには「明け団子」をお供えします。

お供え物に特別な決まりはありませので、故人が好きだった物をお供えしても良いでしょう。

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お彼岸にぼたもちやおはぎがお供えされる理由

ぼたもちやおはぎにはあんこが使用されています。
そして、あんこの原材料は小豆です。

小豆は、実が赤く、昔より縁起物で高価なものとされていました。
赤色には、魔除け長寿を願うといった意味合いがあります。

このような意味から、あの世にいる故人を供養するお彼岸の時期にぼたもちやおはぎがお供えされるようになりました。

ちなみに、ぼたもちとおはぎの違いはあんこの種類だと言われています。
ぼたもちがこしあんおはぎが粒あんで作られるのが一般的です。

小豆は秋に収穫され、収穫した直後は皮が柔らかいので、秋のお彼岸のおはぎには粒あんが使用されていました。
春になると秋に収穫した小豆の皮は固くなるので、皮を剥いたこしあんが使用されるようになりました。

また、地域によってはお米の種類でぼたもちとおはぎを区別している場合もあります。

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お彼岸のお墓参りでよく使われる花

お彼岸の供花として、通年で人気なのは菊やカーネーション、トルコキキョウなどです。

お彼岸で選ぶ花の大切なポイントとして、日持ちの良さが挙げられます。
特に、菊は日持ちがよく仏花でよく使われていますが、旬の色鮮やかな花もおすすめです。

お彼岸の供花としてNGなのは、棘のある花やツル性の花、毒性のある花や匂いの強い花です。
棘のついているバラやアザミ、ツル性の花である朝顔やスイートピーは避けましょう。

彼岸花やスズランなどは毒性がありますので、気を付けてください。

春のお彼岸と秋のお彼岸で、それぞれおすすめの花をお伝えします。

春のお彼岸の花

春のお彼岸には鮮やかなオレンジ色のキンセンカや、和花と相性の良いフリージアがおすすめです。

また、スイートピーはふわりとした花びらが春らしく、ピンクや紫など色もきれいでお墓が一気に華やぐでしょう。

一風変わったところでは、雪柳や桜も風情があっておすすめです。

秋のお彼岸の花

秋のお彼岸におすすめなのは、エレガントで落ち着いた色合いのリンドウやユリです。

可愛らしい花が良いのであれば、コスモスやケイトウでもいいでしょう。

ユリは花もちがよく、残暑の時期でも元気に咲いてくれます。
ただし、花粉が墓石に落ちるとなかなか取れないというデメリットがあります。

そのため、花粉を最初から落として供えたほうが良いでしょう。

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お彼岸にお墓参りに行けない場合はどうする?

お墓参りは故人のことを思い、供養することを目的としています。
よって、お彼岸の時期に予定等合わなければ、無理に行く必要はありません

自宅に仏壇や位牌がある場合は、それらに向かって手を合わせ、供養しましょう。
自宅に仏壇や位牌がない場合でも、お墓のある方角や、彼岸あるとされている西に向かって手を合わせても良いとされています。

お墓参りに行かないとお墓の状態が心配といった方には、お墓参り代行サービスがおすすめです。
お墓参り代行サービスは、お墓掃除やお墓へのお供えなどのお墓参りで行う作業を行なってくれます。

詳しくは、「お墓参りの代行が業者に頼める?サービス内容や料金について徹底解説」をご覧ください。

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お彼岸に行う法要

お寺によっては、お彼岸の時期に特定の法要を行うこともあります。

彼岸会(ひがんえ)

彼岸会とは、お彼岸時期にお寺で行われる合同供養のことです。
お彼岸法要と呼ばれることもあります。

一般的に、檀家となっている場合や、彼岸会を行うお寺の敷地にお墓を建てている方が参加します。
地域によっては、住職が個別に家を回ってお彼岸供養してくれる場合もあります。

どちらの場合でも、彼岸会にはお布施が必要です。
合同供養の相場は3000~1万円、個別供養の相場は3万~5万円となっています。

初彼岸

初彼岸とは、故人が亡くなられて初めて迎えるお彼岸を指します。
注意しなければいけないことは、四十九日を迎える前にお彼岸がきた場合です。

お彼岸は彼岸にいる故人の供養を行います。
四十九日を迎えるまでは、故人はまだこの世にいるとされているので、お彼岸で供養するのは四十九日を過ぎてからになります。

本来お彼岸と仏教は関係がなく、初彼岸だからといって特別な法要を行うことは少ないです。
しかし、地域によって考え方も異なり、法要や親族が集る場合もありますので、事前に確認しておくと良いです。

特別に法要を行う場合はお布施が必要になってきます。
金額としては、3万〜5万円程度包むと良いでしょう。

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地域別のお彼岸行事

お彼岸はお墓参りや合同法要を行うのが一般的ですが、地域によっては特色あるお彼岸を行うところもあります。

沖縄

沖縄のお彼岸は、お墓参りをしません
トートーメー(仏壇)やヒヌカン(火の神様)にお供えをし、家内安全や健康祈願をするのがメインです。

また、彼岸の初日である「彼岸の入り」に、家を守ってくれる神様へ感謝を捧げるヤシチヌウグァンを行います。

ヤシチヌウグァンでは、家の中におられる神様へ以下の順番で祈りを捧げます

  1. ヒヌカン
  2. トートーメー
  3. ユンシヌカミ(家の四隅)
  4. ジョウヌカミ(門)
  5. フールヌカミ(トイレ)
  6. ナカジンヌカミ(家の中央)

九州

九州地方では、「彼岸籠り(ひがんごもり)」が行われます。
ご先祖様を偲ぶとともに、地域全体の平和と無病息災を祈る行事です。

お彼岸の時期になると山や神社に籠り、お酒を酌み交わします。

神社に籠って行う彼岸籠りは仏教行事ではなく、五穀豊穣を願う意味合いが強いです

広島県

広島県熊野町では、秋のお彼岸時期に「筆まつり」が行われます。
大きな筆で文字を書いたり、筆の供養を行ったりします。

また、筆まつりの中の一環として、船に見立てた山車「彼岸船」を引くのも独自の行事です。

福島県

福島の会津地方では、お彼岸時期に「会津彼岸獅子(あいづひがんじし)」が行われます。
長く寒い冬を越え、春のお彼岸時期に笛と太鼓の音色に合わせて三体の獅子が舞いながら市中を回ります。

会津彼岸獅子は、鶴ヶ城や阿弥陀寺の前でも舞を披露し、豊作と家内安全を祈念します。

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お彼岸のまとめ

「KEY POINT」と書かれたスタンプとペンとノート

ここまで、お彼岸についての情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。

  • お彼岸ではご先祖様・仏様へ感謝と供養をし、善行を行う
  • お彼岸は春分・秋分の日を中日とした前後3日の7日間
  • お彼岸では菊以外に旬の花や故人の好きだった花を供えても良い

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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