お葬式
湯灌師の仕事内容は?納棺師との違いや働き方なども紹介
更新日:2022.11.18 公開日:2022.01.22
葬儀の際に遺体を棺に納棺する前に、身体をきれいに清拭(せいしき)しているところを目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。
では湯灌師の仕事内容や納棺師との違いはご存知でしょうか。
そこでこの記事では、湯灌師の仕事内容について説明していきます。
この機会に、湯灌師がどういうものなのかを覚えておきましょう。
湯灌師のつらい部分についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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湯灌師とは
湯灌師とは名前の通り、湯灌を行う仕事を専門にしている人のことです。
湯灌とはご遺体を浴槽にできれいにすることで、湯灌師は湯灌に伴う防腐処理や着替え、死化粧など納棺するまでの一通りの身支度を行います。
簡単に言うと、湯灌師は納棺前の旅立ちの準備をお手伝いする仕事です。
なお、湯灌を含む逝去後から納棺までのご遺体の状態を衛生的に管理する一連の作業のことをエンゼルケアと言います。
お仕事の流れとしては、まず葬儀社から依頼が入り、葬儀会館や遺族の自宅へ向かうところから始まります。
そして、専用の浴槽でご遺体を洗い清めて、ほぐしつつご遺体の表情を穏やかに整えます。
その後、着替えや化粧、髪のセットなどを行い納棺して完了になります。
スポンサーリンク納棺師との違い
ここで湯灌師と納棺師の違いはあるのか疑問を持った方もいるかと思いますので、その疑問について詳しく説明していきます。
湯灌師は納棺までの作業を行うため、別名納棺師とも呼ばれています。
湯灌と納棺では異なった作業となりますが、一連の流れとしては切っても切り離せない作業であるため、一貫して行うケースが多いです。
ここで気づいた方もいるかと思いますが、湯灌師と納棺師は呼び方が違うだけであって、明確な違いはありません。
納棺前に特殊な薬液や技術で、ご遺体の損傷を修復することをエンバーミングと言います。
中にはこの作業を行うケースもありますので勘違いされがちですが、エンバーミングはエンバーマーが行うので湯灌師の業務ではありません。
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湯灌師の仕事内容
次に湯灌師の仕事内容について紹介していきます。
これを見れば、故人が納棺されるまでの流れを知ることができます。
槽の準備
葬儀場で湯灌を行う場合は、式場内の湯灌の設備がある部屋で槽の準備をします。
自宅などで行う場合には、専門のスタッフが湯灌に使用する専用の槽と共に、ご自宅へ訪問して準備します。
この時に用意するお湯は、水に熱湯を足して温度を調整する「逆さ水」になります。
逆さ水は葬儀にまつわる逆さ事の1つで、この世と死者の住むあの世をはっきりと区別するためにこのような風習ができたとされています。
ご遺体のマッサージ
硬直をほぐすよう、全身にマッサージが行われます。
ご遺体の移動
次にご遺体を槽に移動させます。
移動の際は肌を見せぬよう、タオルをかけるなどの配慮が必要になります。
口上
湯灌師にて湯灌の儀式についての説明があります。
お清め
ご遺体をお湯でお清めします。
通常のお風呂よりもやや低めの温度(約36~40℃前後)に設定することが一般的です。
足元から胸元へとお湯をかけていきますが、このときご遺族が参加する場合には交替で、お湯をかけていきます。
頭部の手入れ
洗髪・洗顔・顔剃りといった身だしなみのお手入れがなされ、その後は顔拭きやドライヤーも行われます。
着付けと化粧
清め終わった後は着付けが行われ、化粧が施され、髪のセットもこのタイミングで行われます。
納棺
湯灌の儀の終了後は、納棺を行います。
葬儀や出棺の準備を整え、これで湯灌師の仕事は完了となります。
スポンサーリンク湯灌をしない場合もある
ここからは湯灌をしないケースについて詳しく紹介していきます。
湯灌は必ずしも必要な儀式というわけではなく、病院で亡くなられた際には、看護師によってエンゼルケアをしてもらえるため、湯灌をしなくても綺麗な状態を保つことはできます。
湯灌を不要とする方の意見として、親戚が集まる中で故人が女性だった場合、肌を見られるのに抵抗がある遺族も多いことが挙げられます。
ご遺体をぬるま湯に入れることで腐敗しやすくなることを懸念する方もいます。
そのような場合には、洗体はせずに化粧だけでも問題ありません。
また、場合によっては湯灌できないケースもあります。
具体的には、事故や病気などで皮膚の損傷が激しい遺体の場合などが挙げられます。
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湯灌師の給料
生活する上で気になる面は何と言っても給料だと思います。
灌師の平均年収は300万~400万円程度とされています。
月給で言うと、20万~30万円程度が一般的で、その他に業務の特殊性に合わせて手当が支給されるケースが多いようです。
また、就職する会社によって大きな差があるようです。
就職先と給料の目安としては、以下を参考にしてください。
葬儀会社で勤務した場合:月給約30万円~
専門業者に勤務した場合:平均月給は25万円、年収は300~400万円が一般的
独立して仕事した場合:ご遺体1体あたり納棺師に支払われる金額は3~5万円程度
これはあくまでも目安になり、ケースバイケースで給料も変わってくることは確かです。
湯灌師になるためには
技術や専門的な知識が必要そうな湯灌師ですが、湯灌師になるためにはどのような道のりがあるのでしょうか。
以下で紹介していきますので、参考にしてください。
資格と経験
湯灌師は特殊なお仕事ではありますが、資格や学歴が必要な仕事ではありません。
年齢的にも性別的にも障害となることが比較的少ない職種であるため、どなたでも湯灌師として働くことは可能になります。
実際に未経験から湯灌師になった方も多く、社会人経験やブランクなどを問わずに正社員になれる可能性も比較的高めです。
特別な資格は必要ないものの、湯灌に必要な技術を学ぶ必要はありますので、勉強や経験は必要になります。
湯灌師になる方法
湯灌師になる方法をパターン別に以下で紹介していきます。
自分に合った方法を見つけてみてください。
専門学校で学ぶ
専門学校における葬儀関係の学科では、葬祭業全般に必要な知識や技術を学ぶことができます。
カリキュラムの中には、納棺や湯灌の実習が含まれていますので、実際に経験して学ぶことができます。
専門学校で一般的に学ぶことができるものを以下に挙げますので、参考にしてください。
- 葬祭業の基礎知識
- 葬祭に関連する法律やビジネスマナー
- 遺族の心理面をサポートするグリーフケアの授業
- 花祭壇の施工
- 葬儀の司会実務
これはあくまでも一部であり、葬祭業に関わる知識全般を学べ、葬儀ではどのような場面でも対応できるようになります。
湯灌師の仕事は葬儀の中での一部分にすぎないため、葬儀の流れ全体の知識を身につけることはとても大切なことで、実際に就職したあとに仕事の幅を広げることにも繋がります。
このように葬儀全般に関する幅広い知識を学ぶことができる点は専門学校の大きなメリットになります。
葬儀会社や業者に就職する
葬儀全般を行っている会社に就職することが納棺師として働くためのもっとも一般的な方法になります。
ただし、納棺は葬儀の流れの一部に過ぎないため、葬儀会社へ入社できたとしても納棺の仕事ができるとは限りません。
葬儀会社では多岐にわたる業務を全て担当しているため、たとえ湯灌作業を希望しても、その他の業務を担当することになるかもしれないので注意してください。
このケースでは、入社後に知識や技術を身につけるための研修があります。
どの会社でも独自の研修を設けて知識や技術の指導をしていますが、納棺師の仕事は専門の技術や知識の他にも精神面での遺族への配慮が必要になります。
遺族の悲しみが深い葬儀という場において、適切な言動や所作はもちろんのこと、遺族へのきめ細やかな心配りが必要不可欠になります。
研修中の試験を合格できない場合は現場での作業は難しいでしょう。
学歴や資格が不要である分、入社後に多くの学びの場が設けられており、大変厳しいものであることを覚えておく必要があります。
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湯灌師のつらい部分
湯灌師の仕事の辛い部分は、遺体を取り扱うため遺体特有の腐敗臭が鼻につくことです。
また、遺体は思っている以上に重量があり、湯灌する際には何と言っても体力が必要になります。
基本的に1人ではなく2~3人で作業を行いますが、自分より大きなご遺体を動かすケースもある上に、1日に何件も依頼される場合もあります。
遺体を動かす際などには腰を傷めるリスクもあり、腰痛に悩まされる湯灌師も少なくありません。
ボディメカニクスを活用することで身体への負担は減りますが、コツがいるため慣れるまでは大変な面もあるようです。
亡くなられた故人に対する湯灌の場では、遺族の方も大きな悲しみを抱えていますので、精神面でも辛いものがあるため、強い精神力や遺族への配慮の気持ちが必要になります。
このように湯灌師の仕事は身体的にも精神的にもつらい面があります。
しかし、故人との最後の時間を大切に過ごせるようにお手伝いをすることができる、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
スポンサーリンク湯灌師まとめ
ここまで湯灌師の仕事内容の情報や、給料の相場について中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 湯灌師は湯灌に伴う着替えや死化粧など、納棺するまでの一連の身支度を行う
- 湯灌師と納棺師は呼び方が違うだけであって明確な違いは特にない
- 葬儀全般を行っている会社に就職することが納棺師として働くための一般的な方法
- 湯灌師は死体を扱う仕事のため、体力、精神面につらいところはある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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