閉じる

火葬場で挨拶は必要?喪主の挨拶の注意点と文例を解説

更新日:2022.05.11

火葬

考えているビジネスマン

記事のポイントを先取り!

  • 火葬場でも挨拶する場面がある
  • 家族葬で挨拶するかは喪主次第
  • 挨拶は原稿を見てもよい

葬儀では、喪主が挨拶するシーンが何回かあります。

喪主は、葬儀の全般的な運営を担います。

喪主には葬儀の一切を取り仕切る役割があり、挨拶もそのうちの一つです。

ここでは、喪主の挨拶のうち、火葬に際して行われる挨拶について紹介していきます。

実際に喪主を務める機会はあまりないかもしれませんが、覚えておいて損はありません。

いざという時に役立つ挨拶の例文も載せているので、ぜひ最後までご覧ください。

都道府県一覧から葬儀社を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀社を検索できます。

mapImg
searchIconエリアから探す

こちらでご希望のエリアから葬儀社を検索できます。

  1. 火葬場での挨拶は必要?内容は?
  2. 火葬場での挨拶で使ってはいけない言葉
  3. 火葬場での挨拶の例文
  4. 家族葬の場合も火葬場での挨拶は必要?
  5. 原稿を見ながら挨拶をしても良い?
  6. 火葬場での挨拶のまとめ
スポンサーリンク

火葬場での挨拶は必要?内容は?

喪主には葬儀で挨拶をするタイミングが数回あり、火葬の際にも挨拶する場面があります。

喪主が葬儀の間に行う挨拶のタイミングは、次の通りです。

  • 1.通夜終了時
  • 2.通夜振る舞いの時
  • 3.告別式中
  • 4.出棺時
  • 5.納めの式
  • 6.精進落とし

中でも、「4.出棺時」「5.納めの式」「6.精進落とし」は火葬とその前後のタイミングとなります。
火葬に同行するのは、参列者全員ではなく遺族のみであることがほとんどです。

多くの参列者にとっては出棺時が故人との最後のお別れとなります。

そのため、出棺時の挨拶は特に重要だと言えます。

納めの式とは、火葬場で棺が火葬炉に納められ、最後にお別れをするシーンです。

この時にも、喪主が挨拶をするケースが見受けられます。

精進落としは、火葬場から葬儀会場に戻ってから行う食事の席です。

地域によっては、火葬場で火葬中に昼食として精進落としを行うケースもあります。

そのため、挨拶は葬儀会場または火葬場で行うことになります。

実際には地域の風習などにより違いがあるので、葬儀社の担当者に確認すると良いでしょう。

挨拶の内容

挨拶の内容で最も大切なのが、参列者への感謝の気持ちを伝えることです。

感動するような内容にする必要はなく、シンプルなもので構いません。

内容を考えるときは、次に挙げる事柄を参考にしてください。

  • 挨拶する方(喪主)の自己紹介(故人との関係も)
  • 参列者へのお礼
  • 故人との生前のお付き合いに対しての感謝
  • 故人の思い出など
  • (遺族から参列者へ)今後も変わらないお付き合いのお願い
  • 感謝の言葉と締めくくり

挨拶の長さ

挨拶の長さは、長すぎず短すぎない1~3分ほどにするのがベストでしょう。

忙しい中参列してくださった方々に感謝を伝え、一緒に故人との思い出を共有し、冥福を祈りましょう。

スポンサーリンク

火葬場での挨拶で使ってはいけない言葉

ここでは、喪主の挨拶で使ってはいけない言葉について説明します。

以下に示した内容を確認し、挨拶の内容を考える際の参考にしてください。

忌み言葉

(読み方:いみことば)

忌み言葉とは、葬儀などで使用を控えるべき不吉なことを連想させる言葉のことです。

「縁起が悪い」「不幸が続いてしまう」などと、参列者を不快にさせる恐れがあるので注意しましょう。

例を挙げると、「落ちる」「浮かばれない」「消える」「死亡」「迷う」などがあります。

また、数字の4は「死」を連想し、9は「苦」を連想するので使用は控えます。

重ね言葉

(読み方:かさねことば)

重ね言葉とは、不吉なことが度重なって起こると連想させる言葉のことをいいます。

例を挙げると「いよいよ」「わざわざ」「重ね重ね」「だんだん」「いろいろ」などがあります。

「再び」なども避けた方が良いので注意しましょう。

生死に関する直接的表現

生死に関する直接的表現も、葬儀の挨拶ではふさわしくありません。

例えば、「死ぬ」「生きていた」「自殺」「急死」などがあります。

しかし、同じ意味合いの言葉に言い換えることが可能です。

死ぬは「死去」生きていたは「元気な頃」急死は「突然のこと」と言い換えましょう。

死去は「逝去」と言い換えることもできますが、故人が身内の場合は適切ではないため避けましょう。

火葬場での挨拶の例文

ここでは、火葬にともなって行われる挨拶の例文を、出棺時と精進落としに分けて紹介します。

使いやすいシンプルな文面なので、ぜひご活用ください。

出棺時の挨拶

告別式が終わり、遺族や親族などが火葬場へ出棺する際、喪主から挨拶をします。

火葬場へ向かわない参列者は、ここで故人とお別れすることになります。

挨拶の例文は以下の通りです。

(故人の息子が喪主のケース)

出棺に先立ちまして、一言ご挨拶申し上げます。
私は、故〇〇〇〇の長男△△△△でございます。
本日はお忙しい中、故〇〇の告別式にご会葬(かいそう)くださり、心より感謝申し上げます。
大勢の皆様からの心のこもったお別れの挨拶を賜りまして、父もさぞかし喜んでいることと思います。
生前は、皆様からのご厚情(こうじょう)を賜りましたこと、亡き父に代りまして厚くお礼申し上げます。
父は仕事一筋でしたが、家族思いでもあり、定年後は趣味のゴルフなどを楽しみながら過ごしていたのを思い出します。
今後とも変わらぬご厚誼(こうぎ)をお願い申し上げます。
本日は、誠にありがとうございました。

精進落としでの挨拶

精進落とし(会食)は、火葬終了後、葬儀会場に戻ってから行われるのが一般的です。

地域によっては、火葬場での火葬中に昼食として精進落としを行うケースもあります。

精進落としは、大抵1時間から2時間ほどで切り上げられるようです。

精進落としの開始と締めの2回に分けて、喪主が挨拶するケースの例文を見てみましょう。

(開始の挨拶)

皆様、本日は誠にありがとうございました。
おかげさまで葬儀を滞りなく終えることができました。
遺族一同より改めて厚くお礼申し上げます。
皆様さぞかしお疲れのことと思います。
誠にささやかではございますが、皆様への感謝と慰労の思いを込めまして席をご用意いたしました。
どうぞごゆっくりおくつろぎください。
本日はありがとうございました。


(締めの挨拶)

皆様、本日はお忙しい中、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
皆様に温かくお見送りいただき、故人もさぞ喜んでいることと思います。
故人の思い出話をもっとお伺いしたいところですが、皆様もお疲れかと思いますので、
この辺りで終了とさせていただきます。
十分なおもてなしもできずに申し訳ございませんでした。
どうぞ皆様お気を付けてお帰りください。
本日はありがとうございました。

スポンサーリンク

家族葬の場合も火葬場での挨拶は必要?

一般的な葬儀で行う挨拶については前述した通りです。

家族葬は家族やごく親しい人たちだけで執り行う少人数での葬儀ですが、葬儀の流れは一般的な葬儀と変わりません。

家族葬に明確な定義はなく、参加できる範囲などは決められていません。

親や子などの本当に近い関係のみの場合、改まった挨拶は不自然となるでしょう。

挨拶をすべきケースは、遠方からの親戚や友人などが参列する場合が考えられます。

ただし、挨拶をするかどうかは、喪主しだいです。

家族葬の場合、一般葬で行う挨拶は行わずに省略することもあります

迷ってしまったら、葬儀社の担当者と相談して決めると安心でしょう。

原稿を見ながら挨拶をしても良い?

喪主の挨拶の際、原稿を見ながら挨拶することに抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。

しかし、喪主が挨拶をする際、原稿を見ながら話しても何の問題もありません

一番大事なのは気持ちを伝えることで、原稿を暗唱することではないからです。

人前での挨拶は誰でも緊張しがちです。

時間をかけて覚えても、緊張のせいで言葉が出てこなくなる恐れもあります。

特に身近な人を亡くして間もない時期で、喪主としての他の仕事もあるため、原稿を全て覚えるのは大変です。

原稿が手元にあれば落ち着いて話せるため、喪主の務めをしっかりと果たせるでしょう。

ただし、原稿はあくまでも紙で用意しましょう

スマートフォンなどを見ながら挨拶をするのはさすがに良くありません。

確かにスマートフォンは常に持ち歩いているものですし、手書きよりも修正が楽です。

しかし葬儀のような場では、マナー違反と捉えられる恐れがあります。

必ず紙に出力して読むようにしましょう。

スポンサーリンク

火葬場での挨拶のまとめ

「KEY POINT」と書かれたスタンプとペンとノート

ここまで葬儀で喪主が行う挨拶のうち、火葬に際して行われる挨拶について詳しくお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 火葬場での挨拶とは「出棺時」「納めの式」「精進落とし」の際にする挨拶
  • 挨拶では「忌み言葉」「重ね言葉」「生死に関する表現」に注意する
  • 火葬に際しての挨拶は、例文を参考にシンプルな内容にする
  • 家族葬の場合の挨拶は、喪主の判断で省いても良い
  • 原稿を見ながら挨拶することは問題ない

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

都道府県一覧から葬儀社を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀社を検索できます。

mapImg
searchIconエリアから探す

こちらでご希望のエリアから葬儀社を検索できます。

監修者

評価員(からさわ)

唐沢 淳(からさわ じゅん)

経歴

業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。

の関連記事

コラム一覧へ

あなたにぴったりのお墓を診断!

色々種類があってわからない.

お墓選びで後悔したくない.

diagnosis_woman_img

最短30秒で診断