お墓
墓石のクリーニングとは?自分でやる方法・業者に依頼する方法を解説
更新日:2022.02.12
お墓参りの際にお墓の掃除をすることもあるかと思いますが、墓石のクリーニング専用業者についてはご存じでしょうか。
この記事では墓石のクリーニング方法・業者に依頼する方法について詳しく説明していきます。
クリーニングの時期やコーティングについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 墓石クリーニングが必要な理由
- 墓石クリーニングなら業者におまかせ
- 自分でする墓石クリーニングのやり方
- 墓石クリーニングをする際の注意点
- クリーニング後はコーティングも必要?
- 墓石クリーニングはいつ頃がおすすめ?
- 墓石のクリーニングまとめ
墓石クリーニングが必要な理由
まずは、墓石のクリーニングが必要な理由について紹介していきます。
見た目を綺麗にするため
墓石クリーニングすることで、長年墓石に蓄積された汚れを落とすことが可能です。
汚れがあると、水垢やサビで変色してきたり、コケが生えてきたりすることもあり、見た目も悪くなってしまいます。
クリーニングすることでお墓が綺麗になり、ご遺族だけでなく、ご先祖様にも喜ばれることでしょう。
ご先祖様が安心して安らげるようにするためにも、お墓を清潔に保つことが必要になります。
お墓の劣化を防ぐため
墓石に使用されている石は、御影石と呼ばれている花崗石がほとんどです。
この御影石は長持ちする丈夫な石で、耐圧強度や耐酸性が高いです。
一方で、高熱や高温には弱い一面があります。
そのため、気温の高いところに長く放置していると、熱膨張で亀裂が入ってしまうことがあります。
また、雑草が伸びてくると、墓石がゆがんだり、石を突き抜けたりすることもあります。
そのため、お墓周りの草取りや墓石のクリーニングは、お墓自体の劣化を防ぐことにも繋がります。
墓石クリーニングなら業者におまかせ
墓石の掃除を徹底的にしようとすると、時間や手間もかかります。
忙しい方は墓石専門のクリーニング業者に代行依頼することをおすすめします。
仕事内容
墓石クリーニングを業者に依頼すると、墓石自体の掃除はもちろんのこと、敷地内の掃除や植木の手入れ、墓石の修復なども依頼できます。
お墓の敷地内にある雑草は毎年きちんと処理しないと根が深くなってしまい大変です。
素人だと除去が難しくなってしまいますが、業者に依頼すると短時間で徹底的に綺麗にしてくれるので、安心です。
お墓前の両脇に置かれる灯籠をきれいにしたり、玉砂利を新しいものに交換してもらうことも可能です。
業者を利用するメリット
自分でも行える墓石クリーニングですが、業者に依頼するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
自分でやるより綺麗にできる
お墓参りは故人の命日やお盆、お彼岸の際などに行われることが多く、お墓参りの際にお墓掃除することが多いです。
このように年に数回しか掃除しないことが一般的であるため、長年の汚れが蓄積されていることが多いです。
自分たちでは落とすことの難しいしつこい汚れも業者に依頼すれば、綺麗にしてくれます。
墓石の汚れを落とそうとして無理にこすってしまったりすると、墓石を傷めてしまうリスクもありますが、業者に依頼すると専門的な知識や技術があるため、安心できます。
遠方からでも依頼できる
近年では核家族化の影響によって実家から離れて生活しているケースや転勤などで遠方に引っ越すこともあります。
何らかの理由でお墓が遠方にあり、なかなかお墓参りに行けない方々も増えてきています。
このような際にも業者に依頼すれば、自分で足を運ばなくてもお墓を綺麗に保つことができます。
業者を利用するデメリット
業者に依頼した際のメリットが理解できたところで、次にデメリットについて紹介していきます。
費用がかかる
業者に依頼するということは、当たり前ですが、費用がかかります。
費用は業者によって差が大きいため、悪徳業者に騙されないように注意が必要です。
業者に依頼する場合には、いくつかの業者で見積もりを取ってもらい、よく内容と費用を照らし合わせて十分に検討することをおすすめします。
業者によって質が違う
依頼した業者によって質にも差があります。
仕上がりが綺麗な業者もあれば、クリーニングを依頼したことで余計に傷が目立ってしまったり、シミができてしまうようなこともあります。
業者を選定する際には、周囲の意見なども参考にしながら高い技術の業者に依頼できるようにしましょう。
墓石クリーニング業者の費用相場
業者に依頼した際の費用の相場を知っておけば、悪徳業者に騙される心配もなくなります。
以下で内容ごとの費用の相場について紹介していきますので、参考にしてください。
石塔クリーニング | 1基 1万5000円程度 |
外柵クリーニング | 1㎡ 5000円程度 |
墓域内清掃 | 1㎡ 5000円程度 |
この他にもオプションで墓誌のクリーニングや玉砂利交換、植木の手入れ、灯籠のクリーニングなどがあります。
オプションの内容は業者ごとに異なるため、詳しくは依頼した業者に確認することをおすすめします。
依頼する方法
墓石のクリーニングの依頼方法については、業者に電話して依頼することが一般的です。
近年ではインターネットでの受注している業者も増えてきました。
墓石のクリーニング依頼ができる業者としては、石材店やクリーニング代行業者、便利業者などが挙げられます。
石材店に依頼した場合には、汚れの原因やその対処法についても安心して適切なアドバイスを受けることができます。
クリーニング代行業者は、石材店ほどの専門的な技術や道具を持ち合わせているわけではありませんが、自分たちで掃除するよりは、綺麗に掃除してくれます。
便利業者に依頼した際には、自分たちが普段しているお墓掃除の延長程度のレベルだと思うとわかりやすいです。
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自分でする墓石クリーニングのやり方
次に自分で行う墓石クリーニングの方法について紹介していきます。
必要な道具や手順をしっかり理解しておくことで、スムーズに掃除できるので、参考にしてください。
必要な道具
まずは、必要な道具を以下にまとめます。
雑巾・バケツ
雑巾は水拭き用と乾拭き用で各2枚程あれば安心です。
バケツは水を入れて持ち運ぶため、大きすぎないものが良いです。
スポンジ・歯ブラシ
スポンジは墓石を傷つけないもので、花筒も掃除できる柄付きがおすすめです。
歯ブラシは彫刻部分などの溝を掃除する際に便利です。柔らかいものがおすすめです。
ほうき・ちりとり
セットであれば持ち運びに便利です。
軍手・ゴム手袋
草むしりには軍手を、水作業にはゴム手袋を使うと良いです。
ゴミ袋
ゴミを入れる以外にも掃除用具などを持ち運ぶ用で数枚あると便利です。
ヘラ
墓石などに付着したコケを落とす用に小さめのものがおすすめです。
剪定バサミ
お墓周りの植木を整えられるコンパクトなものが良いです。
その他に、日焼け止めや帽子、虫よけスプレーがあると安心です。
墓石クリーニングの手順
墓石クリーニングの手順は以下の通りになります。
①お墓周りの植木や植栽を整え、コケを取ったり、雑草を抜きます
②墓石や外柵に付着しているホコリや枯れ葉などをホウキで払い落とします
③草木や雑草などを集めてゴミ袋へ入れます
④墓石に水をかけて雑巾で拭きます
⑤ 必要に応じて墓石用の洗剤でサビ取りをします
⑥スポンジで花筒や線香皿を洗い、水垢を落とします
⑦墓石を全体的に水で洗い流したあと、乾拭きして水気を取ります
敷地内の掃除
お墓の敷地内に植木や植栽がある場合には、墓石を洗う前に手入れを行うといいです。
専用バサミを使用して、葉をカットし、軍手や鎌を使って雑草取りをします。
また、ホウキを使って落葉などの目立つゴミを取り除きます。
持参した袋に集めた落ち葉やゴミを入れて持ち帰ってから捨てるようにしましょう。
墓石を掃除する
墓石の掃除は基本的に水洗いです。
お墓のクリーニングは、ご先祖様への供養にも繋がるので、丁寧に行うとよいでしょう。
ちなみに、墓石掃除は高いところから水拭きするのがおすすめです。
水ぶきするときは、金属製などの硬いタワシを使うと墓石が傷ついてしまうため、使用しないでください。
彫刻された文字など溝の細かい部分は、歯ブラシや爪楊枝を使用すると、キレイに仕上がります。
もし、水洗いで落ちないような頑固な汚れがある場合は、墓石専用の洗剤などを使用して、掃除しましょう。
金属部分を掃除する
花立や線香皿などの細かな金属パーツは取り外し可能なケースが多いため、取り外して水洗いします。
線香皿に入った線香の燃えカスは破棄して、スポンジを使って汚れを落とします。
花立は細長いので奥の汚れが落としにくいケースもあります。
こういった場合には、柄付きのスポンジがあると奥のほうの水垢まで簡単に綺麗にすることが可能です。
墓石クリーニングをする際の注意点
次に墓石をクリーニングする際に気を付けるべき点を紹介していきます。
適切な方法を理解できれば、墓石自体も長持ちしますので参考にしてください。
ゴシゴシ擦らない
水拭きで取れない汚れに関しては、タワシを使用することになりますが、金属製のタワシは絶対に使用しないでください。
この理由としては、墓石が傷つき人間の目に見えないようなきめ細かい傷から汚れが入り込み、墓石劣化の原因になるためです。
また、カビやサビの他にも墓石の光沢がなくなる原因になってしまうためです。
一般的なタワシでも強くこすりすぎると、金属製のタワシと同様に墓石が傷つくので、注意が必要です。
頑固な汚れに対しては、ナイロン製のブラシや軍手の指先を濡らして磨くと墓石が傷つくことを防げます。
専用の洗剤を使う
墓石の掃除の際には墓石専用の洗剤を使用することが推奨されています。
この理由としては、食器用洗剤を使用すると墓石にシミができ、変色してしまうためです。
食器用洗剤は食事の油を落とすため、強い洗浄力を持っているため、墓石を傷める原因になります。
また、塩素系や酸性洗剤も、強い洗浄力を持っているため、墓石への使用は避けて下さい。
墓石専用の洗剤であれば、墓石のコーティング落ちやシミ、変色の心配も不要になります。
墓石掃除専用の洗剤はインターネットや量販店などで手に入れることができますのでおすすめです。
ご先祖への礼儀を忘れないこと
お墓掃除はご先祖様の供養に繋がるものになります。
そのため、お墓掃除の際にはご先祖様への礼儀を忘れずにマナーを守ることが大切です。
お墓掃除する前後にはお墓の前で手を合わせることがマナーです。
手を合わせるときには、お墓よりも姿勢を低くすることがマナーとされていますので、軽くしゃがんで両手を合わせるといいです。
また、お墓を掃除する際にはできるだけお墓には登らずに掃除するようにしましょう。
なお、例外として墓石が高く、手が届かないケースには登っても構いません。
一般的なマナーと同様に、掃除の際に出たゴミや枯れたお花、お供え物や掃除で出たゴミ類は、必ず破棄するようにしましょう。
ごみ捨て場がない場合には、ゴミ袋などに入れて必ず持ち帰ることがマナーになります。
自分のご先祖様だけでなく、周囲のお墓に失礼のないように配慮することが大切です。
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クリーニング後はコーティングも必要?
墓石をクリーニングしたあとには、コーティングをすることで清潔な状態を保つことができます。
墓石コーティングとは
墓石コーティングとは、墓石の浸水や劣化を防ぐために行う、墓石の表面のコーティング作業のことになります。
墓石は1年中外にあるため、雨や風にさらされており、日々暑さや寒さにも耐えています。
そのため、経年劣化して徐々に墓石が風化してきたり、シミや変色しやすくなります。
墓石をコーティングすることで、このような自然環境から墓石を守り、墓石の劣化を防ぐことができます。
墓石の劣化を防ぐことができれば、長年お墓を綺麗に保つことができ、ご先祖様にとっても綺麗なお墓は、気持ちが良いものだと言えます。
墓石コーティングは絶対に必要?
墓石コーティングは、必ずしも行わなければいけないといったものでもありません。
御影石はそもそも石英や雲母等で形成されているため、通常の手入れをしていれば、半永久的に輝きを保つと考えられております。
また、コーティング処理した墓石は、コーティングをはぎとらないと洗浄できないため、かなりの労力や剥離剤などが必要になります。
はがす際に石材表面が傷つくこともあります。
また、業者に依頼した際にもコーティングをはがす手間があるので、費用もかさみます。
これらの理由から、必ず墓石コーティングは必要ということではないことがわかります。
墓石クリーニングはいつ頃がおすすめ?
最後に墓石のクリーニングにおすすめの時期について紹介していきます。
特に決まりはありませんが、お盆やお彼岸の時期に掃除することが一般的です。
また、お盆休みや正月休みなどで親戚が集まった際にお墓参りに行くことも多いようです。
お墓参りの回数には特に制限はありませんので、墓石を長く持たせるためにもこまめに手入れをすることをおすすめします。
時間帯についても特に決まりはありませんが、できれば午前中が良いとされ、夕方や夜は極力避けましょう。
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墓石のクリーニングまとめ
ここまで、墓石のクリーニングの方法や注意点についてなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 墓石は高熱や高温には弱く、長く放置していると亀裂が入ってしまうことがある
- 墓石専用の洗剤を使えば墓石のコーティング落ちやシミ、変色の心配も不要である
- お墓掃除の際にはご先祖様への礼儀を忘れずにマナーを守ることが大切である
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。
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