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遺品整理は49日前にするべき?49日前に行う理由やメリットを解説

更新日:2022.04.23

遺品

記事のポイントを先取り!

  • 遺品整理は遺族として行うことで、できれば早い方がよい
  • 遺品整理に期限はないが遅いと窃盗や火事のリスクがある
  • 自分だけで遺品整理ができない場合は業者に依頼する

遺品の整理は遺族が中心に行うものですが、49日前に行うメリットについてご存じでしょうか。
早めに行うメリットとともに、遅くなるとどのようなリスクがあるか知っておくことが大切です。

そこでこの記事では49日前に行う遺品整理について、詳しく説明していきます。

この機会に形見分けを覚えておきましょう。
遺品整理を業者に依頼する場合についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 遺品整理とは
  2. 遺品整理は49日前にする理由
  3. 遺品整理を49日前に行うメリット
  4. 遺品整理を49日前にする際の注意点
  5. 遺品整理を49日後に行う際の注意点
  6. 遺品整理を業者に依頼する場合の流れの例
  7. 49日前に遺品整理以外でしておくことは?
  8. よくある質問
  9. 遺品整理は49日前のまとめ
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遺品整理とは

遺品整理とは故人の持ち物を遺族などが整理し形見として残すか処分するかなどの仕分けをすることです。
遺品整理の対象になる代表的なものとしては、有価証券や金品などに加え家具家電などのリサイクル可能なものなども含まれます。

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遺品整理は49日前にする理由

家族を亡くした遺族が行う遺品整理ですが、49日を迎える前に行う方がよいという考えがあります。
命日から49日までの間は、故人を亡くした精神的ショックから立ち直れていない遺族の方もいることでしょう。

しかし故人が亡くなって間もない期間に遺品整理をすることは、故人の私物を扱うことになり、故人を思い偲ぶ行為にもなります。

そのため精神的に余裕がある場合は、遺品整理を後回しにせず積極的に行うことが推奨されています。

遺品整理を49日前に行うメリット

残された遺族が行うことになる遺品整理を、49日前に行うことには実はいくつかのメリットがあります。
遺族のメンタルに効果があるケースや金銭が関係する現実的なケースなど、さまざまなメリットがあげられます。

49日前に遺品整理を行うメリットについて、代表的な事例を具体的に解説します。

気持ちに整理がつく

家族を亡くし気持ちが落ち込んでいる場合は、無理に遺品整理をする必要はありません。
しかし遺品整理は遺族として、いつかしなければならないことです。

49日前に遺品整理をすることで不思議と気持ちに整理がつくこともあります。
気持ちに余裕がある場合は、日常の生活に早く復帰するためにも遺品整理に取り組むとよいてでしょう。

形見分けができる

形見とは故人を思い出させるようなもののことです。
故人が大切にしていたものなどを家族間や親族間で分け合うことを形見分けといいます

49日前は遺族や親戚は日常生活を離れ、故人を亡くしたショックや供養のために時間を割きます。
49日前に遺品整理を行うことで、形見分けがしやすくなります。

故人のものを通してたくさんの人が故人を思う供養にもなります。

請求書などが出てくることがある

故人しか把握していない請求書が出てくることがあるため、49日を前に遺品整理をしておくことが推奨されます。
請求書の中には支払い期限が設けられたものもあるため、後でトラブルにならないよう早めに発見できるに越したことはありません。

相続税を算出できる

日本の税法では相続税が課せられます。
人が亡くなると財産を計上したうえで適切に富が分配され、控除額を超えた金額は税金として納める義務があります。

相続税を申告する期限は命日から10ヶ月以内なので、49日前に遺品整理ができれば余裕を持って相続税の計算ができます。

賃貸なら家賃の無駄な支払いを少なくできる

故人の遺品が残っている家が賃貸の場合、家賃の無駄な支払いを少なく済ませられます
故人が借りていた物件の家賃が、遺族への支払い義務として発生することがあります。

遺品が部屋に残っている場合は家賃が発生し続けることになります。
そのため49日前でも早めに遺品整理することが、金銭的に負担を減らすメリットになります。

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遺品整理を49日前にする際の注意点

49日前に遺品整理をすることには様々なメリットがありますが、計画なしに進めるのは思わぬトラブルに発展してしまう可能性があります。

49日前に遺品整理をする上で注意すべき点をご紹介します。

先に必要な書類を探す

49日前は葬儀を終えた後とはいえ、さまざまな手続きや法要の段取りがあります。
その中には重要な書類を要する手続きもあり、期限付きのものは優先的に対応しなければなりません。

やみくもに遺品整理に着手するのではなく、先に必要な書類を探して処理するよう注意しましょう。

他の遺族の同意を得る

故人の遺品整理を49日前に行おうと急ぐあまり、他の遺族に連絡せずに進めることも危険です。
遺族全員の同意が得られていない状況では、後にトラブルに発展することが多く見られますので注意してください。

相続放棄ができなくなる

家庭の事情により相続放棄を検討する方は多くいらっしゃいます。
その場合、早めに遺品整理を始めてしまうことで相続の意思があると見なされて、相続放棄ができない可能性が出てきます。

相続放棄の予定がある方は、その手続きが落ち着くまでは慌てずに対応するよう注意が必要です。

遺品整理を49日後に行う際の注意点

遺品整理を49日前に行うといろいろなメリットがありますが、49日後ではどのような影響があるのでしょうか。
たとえ49日を過ぎてから遺品整理しても決して遅くはなく、特に問題はありません。

ただし遺品整理が遅くなることで下記のようなデメリットが考えられます。

空き家による窃盗や火災

故人が暮らしていた家が空き家になる場合は、遺品整理が遅れると窃盗や火災の危険性が出てきます。
住人が亡くなったことで誰も住んでいないことが周囲に悟られると、空き巣に狙われやすくなります。

また自然発火を含む火災は、周囲の住宅をも巻き込む恐れがありますので注意が必要です。

相続税の申告の期限

相続税の申告には期限があります。
もしもご自身の家庭が相続税が発生するほどの遺産を有している場合は、期限に間に合わせて申告するに越したことはありません。

しかし遺品整理が49日を超え、申告期限までに十分な期間がない場合は相続税の計算が間に合わないというリスクが生じます

請求書などの支払い期限

もしも故人宛に請求書が届いていた場合、遺品整理が遅れると支払い期限を過ぎてしまうことがあります。
早めに遺品整理ができていれば期限内に支払えたものでも、気がついた時には期限切れしていて、余分な出費をしなければならないことになります。

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遺品整理を業者に依頼する場合の流れの例

ひとくちに遺品整理といっても整理する規模や範囲は人によって異なります。
あまりに大規模な遺品整理になる場合や、遠方のため出向くことができないなど理由があれば、遺品整理を業者に依頼するのも手です。

自分で遺品整理ができそうもない場合は、遺品整理を専門とする業者に依頼するのがおすすめです。
遺品整理の業者依頼への一連の流れを、例としてご紹介します。

葬儀社を通して業者に依頼する

多くの家庭では葬儀社を通じて故人の葬儀や火葬、供養などを執り行います。
葬儀社は葬儀後に行う遺品整理に関する業者との繋がりがあります。

葬儀社に相談して遺品整理を代行してくれる業者に依頼をかけましょう。

見積書を提示される

依頼を受けた業者は遺品整理の内容について確認し、作業前に見積もりを提示してくれます。
見積もり内容と金額について承諾すれば契約となり、遺品整理の日時の打ち合わせに進みます。

形見分けをしていない場合は立ち会う

専門の遺品整理業者であっても対応できないのは形見分けです。
何を処分するのか、何を残すのかは遺族の判断で決めるしかありませんので、形見分けをしていない場合は現場に立ち会いましょう。

遺品の整理をしてもらう

見積もりや形見分けの有無について確認が取れたら、設定した日時で遺品の整理をしてもらいます。
当日行う内容は仕分け作業や故人が残したものの廃棄、ゴミの回収、仕上げの清掃です。

作業完了

通常の依頼であれば当日のうちに作業は完了することがほとんどです。
綺麗になった部屋を確認して、賃貸の解約など残った手続きを進めていきます。

49日前に遺品整理以外でしておくことは?

自分と近しい家族を突然失うということは、人によって大きな精神的ショックを受けるものです。
しかし残された遺族として、時には喪主として、葬儀の手配やお寺との連携、参列者への気配りが必要とされます。

49日前に遺品整理を行うといろいろなメリットがあるため、葬儀後に落ち着く間もなく慌ただしくせずに済みます。
また中には早めに段取りを立てて行うべきものや、マナーとして優先すべきこともあります。

ご自身が遺族や喪主となった場合、遺品整理以外で49日前にしておくべきことについて、あらかじめ把握しておくことが重要です。

そこで本記事の最後に、49日前に遺品整理以外でしておくことについて解説します。

形見分け

故人の残したものを仕分けして、関係者同士で話し合い譲り合う形見分けは、なるべく早めに行う方がよいとされています。
関係者一同と故人の私物を確認しながら故人を偲び、欲しいものがあるという人がいたら目上の人でも差し上げます。
一般的に形見分けでは物を包装する慣習はありません。

お礼状

葬儀などに参列いただいた方に対してはお礼状を送ります。
特に遠方の方に対しては、直接出向いてお礼を述べることができないので、感謝の言葉を添えてお礼状を出しましょう。

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よくある質問

Q:49日前に遺品整理していいの?

A:故人が賃貸で住んでいたり、契約ごとをしていた場合、余計なお金を支払う可能性があるため、できるだけ早く遺品整理を行うのは問題ありません。

Q:形見はどうする?

A:故人の形見を欲しい人がいたら、譲ったり、遺族が大切に保管するなど遺族や故人の気持ちを尊重しましょう。

Q:遺品整理は何から始める?

A:相続関係やお金周りのことから始めると余計な費用を抑えられます。

遺品整理は49日前のまとめ

ここまで遺品整理の情報や、49日前の遺品整理などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 遺品整理とは亡くなった人の物や金品などを仕分けるのが主な目的
  • 49日前に遺品整理を行うと、気持ちの整理ができたり金銭的負担が減ったりする
  • 遺品整理以外にも、形見分けやお礼状なども49日前に行うとよい

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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