終活
終活で断捨離する手順は?分類方法やポイントを徹底解説
更新日:2022.03.22 公開日:2022.04.09

記事のポイントを先取り!
- ・断捨離は一気に行わずに少しずつ進めるのがおすすめ
- ・断捨離は部屋も、気持ちも整理できる
- ・余裕をもって早い年代から断捨離することが大切
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- 終活での断捨離について
- 終活とは
- 終活で断捨離をする手順
- 終活で断捨離する際の分類方法
- 終活で断捨離をする際のポイント
- 終活で断捨離しやすい物
- 終活で断捨離した際の処分方法
- 終活で断捨離するメリット
- 終活開始は60代からが一番多い?
- 終活で断捨離のまとめ
終活での断捨離について
終活での活動のひとつに断捨離があります。
どのような手順で断捨離を進めていくのかをご存知でしょうか?
そこで、この記事では終活における断捨離のポイントについて詳しく説明していきます。
この機会に、断捨離する際の分類方法も併せて覚えておきましょう。
断捨離した後の廃棄方法にも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
終活とは
終活とは、自分自身の人生を振り返り、終末に向けて考える活動のことです。
シニア世代は4割もの方が終活しているというデータがあります。
始めやすい終活の活動として、身の回りのものを整理する「断捨離」があります。
断捨離の「断」は悪い習慣を断ち切る断行、「捨」は不要なものを捨てる捨行を指します。
最後の文字である「離」は、物への執着を手離す離行を表しており、精神修行を意味しています。
終活といえば、エンディングノートを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
自分の本籍地などのプロフィールから、葬儀やお墓の希望まで自由に書き記すことのできるノートです。
大切な家族や友人へメッセージを残すこともできます。
遺言書のような法的効力はありませんが、生前の希望を家族に知らせることが可能です。
自分が介護状態になったときの医療の希望や、葬儀のときに誰を呼んでほしいのかなども具体的に記しておけます。
残された家族の負担を軽減できるのが、エンディングノートのメリットでしょう。
断捨離もエンディングノート作成も、改めて自分と向き合う大切な時間となります。
終活で余計なものを処分し、気持ちの整理をすることで残りの人生を豊かに過ごせます。
遺される家族のためだけではなく、何より自分のための活動といえるでしょう。
終活で断捨離をする手順
実際に終活で断捨離をする際は、どういった手順で行えばいいのでしょうか?
断捨離したあとに気を付けるべき点についてもお伝えします。
持ち物をチェックする
断捨離は自身の持ち物をチェックすることから始めましょう。
いきなり家中の持ち物を引っ張り出して、断捨離を始めるのは無理があります。
大体の荷物の量を把握したら、断捨離を始めやすそうな部屋から計画的に進めていきます。
使わない物を捨てる
持ち物チェックをしながら、明らかに「必要ない」と感じられるものは処分していきます。
壊れている小型家電や、消費期限の切れた薬は処分しましょう。
残しておいても誰も使わないような下着や靴下も、思い切って処分することをおすすめします。
新しい物を増やさない
断捨離は精神的にも体力的にも大変な作業です。
断捨離を始めたら、なるべく新しいものは増やさないよう心がけましょう。
終活で断捨離する際の分類方法
自身の持ち物をチェックしたら、以下の3つに分類してみてください。
残しておくもの
断捨離せずに残しておかなければいけないのは、主に以下のものです。
- 預金通帳
- 実印・銀行の届印
- 土地の権利書など不動産関係
- ネットバンキングのアカウントを記載したメモ
- 美術品や骨董品
金融・不動産関係のものは遺産相続の際に必要になります。
しまって置く場所を家族に伝えておくことをおすすめします。
遺言書やエンディングノートに収納場所を記しておいても良いでしょう。
美術品や骨董品に関しても、専門の買取業者に査定してもらってから処分を検討しましょう。
捨てるもの
故障しているパソコンやオーディオ類、使わない寝具などは処分していきます。
「3年以上使っていないものは捨てる」などのルールを決めてもいいでしょう。
「断捨離を始めるまで存在を思い出せなかった」という物も処分対象にします。
捨てるか悩むもの
捨てるかどうかで悩むものとして多いのは、「思い出の品」ではないでしょうか。
子供や孫からもらったプレゼントや、アルバムなどは断捨離しづらいですよね。
対策としては、若いころの写真を一緒に写っている知人に送るという方法があります。
また、大切な人からもらったプレゼントや手紙は、写真に撮ってデジタル保存するのもおすすめです。
思い出の品物は無理に処分せず、保留にしておいても良いでしょう。
終活で断捨離をする際のポイント

断捨離する際のポイントを4つお伝えします。
財産目録とチェックリストを作る
預金通帳や土地の権利書などの財産目録をまとめます。
財産目録を作ることは、遺産相続の話し合いのヒントにもなるでしょう。
自身の死後に遺産の手続きをする際にも、目録があれば確認しやすくなります。
断捨離を計画的に行うために、チェックリストを作成するのもおすすめです。
整理したい部屋の優先順位を決めておくと、断捨離全体の流れが把握できます。
自分の判断で断捨離をする
持ち物を分類していると、捨てるかどうか迷ってしまうことが多くあります。
そんなときは家族やパートナーに相談するのもいいでしょう。
ただし、最終的には自分の判断で断捨離しましょう。
特に品物を仕分けする際は、家族のアドバイスは聞きつつ自分の意見で決めることをおすすめします。
だからといってすべて一人で行うというわけではありません。
大型の家電の処分などは家族の手伝いが必須でしょう。
簡単に判断できるものから始める
「捨てることが苦手」という人もいるのではないでしょうか?
捨てること自体がストレスになってしまわないよう、引き出しの中の小物など、判断しやすいものから捨てていきましょう。
使用していないクレジットカードを解約することも終活です。
できることから少しずつ始めましょう。
時間をかけて断捨離をする
一気に終わらせたい断捨離ですが、意外と時間がかかるものです。
物を出して仕分けするだけでも、かなりの労力や判断力が必要な作業となります。
断捨離は時間がかかっても構いません。
自分で納得のいく断捨離となるよう、少しずつ進めていきましょう。
断捨離とは、ただ部屋を整理整頓することではありません。
思い出の品と向き合い、自分と向き合う大切な活動です。
焦らずに納得のいく断捨離をすることが大切です。
終活で断捨離しやすい物
断捨離しやすいものとして、主に以下の身の回り品が挙げられます。
数量の多いものや、比較的大きめのものから着手すると部屋がスッキリしてきます。
本や雑誌
本や雑誌は断捨離として着手しやすいものです。
古い情報が掲載されている雑誌や、読み返すことのなさそうな本は思い切って処分しましょう。
本や雑誌を処分することで本棚も片付けられます。
もし処分した本が読みたくなった場合は、電子書籍が利用できます。
新しく本を買いたくなったときにも電子書籍はおすすめです。
洋服
洋服を断捨離することで、タンスや衣装ケースの中をスッキリさせられます。
洋服が少なくなると、コーディネートに迷わなくなるというメリットもあります。
洋服の断捨離には、まず季節ごとの仕分けをしてみます。
くたびれた洋服や、流行りものの洋服などは処分しましょう。
2年以上着用していない洋服も処分候補です。
洋服はどんどんたまっていくものです。
1枚購入したら1枚処分する、というように増やさない事が大切です。
家具や家電
大きめの家具・家電の買い替え・処分はもちろんスッキリするものですが、意外に処分していないのが小物家具や家電です。
使わなくなった寝具や、壊れたパソコンなどの小型家電をしまいこんでいませんか?
現在使用していないものは思い切って断捨離しましょう。
レジャー用品
子供が小さい頃に使用していたキャンプ用品やスキー用品なども処分を考えましょう。
ここ数年使用していないようなら、なくても困らないはずです。
子供世帯や近所の方に譲るという選択肢もあります。
書類
近年は家電などの説明書もネットで閲覧可能です。
説明書やパンフレット・カタログなどの書類は処分しましょう。
ただし、不動産関係の書類や金銭関連、生命保険の契約書などは原本を保存します。
書類をスキャンしてデジタル保存しておくのもおすすめです。
終活で断捨離した際の処分方法
断捨離したあとの、品物の処分方法についてお伝えします。
ゴミとして出す処分方法のほかに、フリマアプリやリサイクルショップを利用する方法もあります。
一般のごみとして出す
壊れてしまったものや状態の悪い洋服などは、一般ごみとして処分します。
各自治体が定める指定のごみの日に出してください。
粗大ごみは申し込みが必要な場合もあります。
地域によっては処分場へ持ち込みできるところもありますので、問い合わせしてみましょう。
リサイクルショップで買い取ってもらう
街のリサイクルショップでも、不要となった品物の買取をしてくれます。
ごみとして捨てるよりは多少なりとも利益があるかもしれません。
リサイクルショップですと、こちらの指定した金額では買い取ってくれない点は留意しましょう。
オークションなどで売却
オークションやフリマアプリなら、自分の言い値で品物を売却できます。
ただし、値段交渉や発送準備などは自身で行うため手間はかかります。
団体に寄付する
非営利活動法人などの団体に寄付することも可能です。
集荷受付で自宅に来てくれたり、指定された大きさの段ボールに不用品を入れて送付する方法などがあります。
古着などを海外の子供たちに贈る活動をしている団体もあります。
不用品買取業者に回収してもらう
断捨離をしたら、かなりの量の不用品が出てしまうこともあるでしょう。
業者によっては自宅まで回収に来てくれるところもあります。
あまりにも大量の荷物となってしまったら、集荷を活用してください。
スポンサーリンク終活で断捨離するメリット

断捨離を行うメリットは主に以下の3つです。
家族の負担が減る
故人が亡くなったあとの家族の困りごとで、よく挙げられるのが遺品整理です。
必要なものと不要なものが混ざり合っているため、仕分けするだけで何日もかかってしまいます。
少しでも物を減らすことで家族の負担軽減につながるでしょう。
相続財産が明確になる
通帳や不動産関係の書類を整理することは、相続財産を改めて確認することにも繋がります。
自宅に眠ったままの時計や、貴金属で資産価値のあるものも見つけられるかもしれません。
気持ちの整理ができる
断捨離することは、必要なものと不要なものを見極めることの連続です。
ひとつひとつのものに向き合うことで、気持ちの整理もしていけるでしょう。
身の回りの整理ができる
身の回りを整理して部屋の中がスッキリすることで、室内で物を探すことが少なくなります。
余計なストレスの軽減につながるでしょう。
物自体が少なくなることで、高齢者のつまずきや転倒も防げます。
終活開始は60代からが一番多い?

終活に取り組み始める年代で、最も多いのが60代だということをご存知でしょうか?
2019年のアンケート調査では50~70代の回答者1000人中、60代で終活を始めた方は4割にも上りました。
50代でも2割ほどの方がすでに終活を始めているようです。
60代は定年退職する方が多い年代でもあります。
退職をよい機会として始める方や、身体が元気なうちに終活しておきたいという方が多いようです。
シニア世代では、「終活は断捨離から始めた」という方が最も多くいます。
身の回りの整理整頓は、終活を始めるにあたって着手しやすい活動といえるでしょう。
断捨離は家じゅうの荷物を整理・区分し、廃棄しなければなりません。
70代後半や80代になってくると、大きな家具を動かしたりするのは体力的にも難しくなってきます。
「自分のことは自分でやりたい」「家族に迷惑がかからないようにしたい」という理由で終活を始める方もいます。
ちなみに、高齢者の方の家は物が多いと感じないでしょうか?
高齢になればなるほど、「断捨離」は難しくなるようです。
物にはそれぞれ、その人の思い出が詰まっています。
高齢になると亡くなっていく知人の方も増えていくことでしょう。
物を捨てることは、思い出を捨てるように感じられるのかもしれません。
60代のまだ現役に近い世代であれば、断捨離することはプラスのイメージで捉えられます。
「まだ早い」と思わずに、少しずつ断捨離をしてみてはいかがでしょうか?
終活で断捨離のまとめ
ここまで、終活における断捨離の情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 終活で始めやすい活動として断捨離がある
- 断捨離は焦らずに時間をかけて行うのがおすすめ
- 断捨離することで家族の負担が減り、自身の気持ちの切り替えにもなる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。