終活
40代から始める生前整理のやり方とは?始めるメリットも紹介
更新日:2024.06.18 公開日:2022.04.29

記事のポイントを先取り!
- 生前整理は終活の一環で、長期間にわたり継続するもの
- 40代に生前整理をすると、老後の生き方を決められる
- 効率よく生前整理を始めたい場合、業者に依頼するとよい
家族や自分のために行う生前整理を、40代が行うメリットについてご存知でしょうか。
良い点ばかりだけでなく、注意点も合わせて知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、40代の生前整理について詳しく説明していきます。
この機会に、生前整理の具体的なやり方を覚えておきましょう。
40代からできる老後に向けての生活についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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生前整理とは
生前整理とは、自分の死について向き合って家族や自分のために行う活動のひとつです。
主に、所有する持ち物や資産価値のある財産について整理し、残される家族の手続きなどをスムーズにする目的があります。
また生前整理は自らの生活を改めるきっかけになり、精神面や金銭面などに良い影響があるとされています。
そういった理由も含めて、生前整理は40代からでも行うことが推奨されています。
40代から生前整理を始めるメリット
40代から生前整理を始めるメリットとして、代表的なものは下記の3つです。
体力があるうちに生前整理ができる
40代といえば、一般的にはまだ人生の折り返しで、生前整理には早いと考える人もいるかもしれません。
しかし生前整理は想像よりも時間と労力を要するものになります。
体力や判断力がある40代のうちから始めることが推奨されているのです。
老後の生き方を決められる
生前整理で行うことのひとつに、遺産整理があります。
遺産整理とは、自分の財産について細かく洗い出し、残りの人生で必要になるお金について検討するものです。
いつまで働くかや家族に残せる遺産について把握できると、安心して老後を迎えることができるでしょう。
40代での遺産整理は家族のためであり、自分の残りの人生の生き方を決められるというメリットもあります。
両親と一緒に生前整理ができる
40代の両親の世代は、一般的に生前整理を行っている最中の年代ともいえます。
40代で両親と一緒に生前整理を行うことができれば、多くの時間を両親と過ごすことになります。
生前整理を通じて、両親とコミュニケーションを取ることそのものが、お互いの生前整理にもなるでしょう。
また自分が両親の年代になった時を見据え、両親の考えや行動を知見として蓄えることもできます。
40代から始める生前整理

40代から始める生前整理の具体的な内容は下記の6つです。
断捨離
断捨離は40代から始める生前整理として、気軽に始められる活動のひとつです。
断捨離のコツは、小さく始めて長期的な計画を立てて継続することにあります。
一度にたくさんの断捨離をしようとすると、思いのほか労力を使って途中で挫折してしまうのはよくあることです。
また、物を断捨離する際には処分や売却、寄付、譲渡などの分別をすると、所有物に対する気持ちが明確になります。
無闇に断捨離を始めて、捨てることに迷いが出ないようにしましょう。
デジタル遺品の整理
デジタル遺品とは、パソコンやスマホのデータ、ネット上の契約や会員登録で使用しているIDやパスワードのことです。
生前整理としてデジタル遺品のデータ消去や、不要な会員登録は解約しましょう。
デジタル遺品は個人情報として取り扱われているため、家族といえど手続きには手間がかかります。
40代のうちから少しずつデジタル遺品を整理しておきましょう。
人間関係の整理
もしもの時に連絡して欲しい人や、元気なうちに会っておきたい人など、人間関係を整理しておくことも生前整理で行うことのひとつです。
遺産整理・財産運用
遺産整理を行うためには、財産目録を作成すると役に立ちます。
財産目録とは、自分の財産をリストアップしてわかりやすく一覧にしたものです。
また、40代は現役で働く世代でもありますので、老後までの計画を金銭面でも検討することは大切になります。
そのためには、財産運用を視野にいれ、住宅や証券などの資産的価値があるものを計画的に売買することも重要です。
終活ノートをつけ始める
終活ノートとは、別名エンディングノートとも言います。
エンディングノートとは、終活で行うさまざまな項目を計画、記録して運用するために作成するノートです。
終活は文字通り、自分の死を想定して行う活動となります。
終活でするべき項目には個人差がありますが、多岐にわたり膨大な時間と労力が必要です。
そのため、まだ元気で判断力のある40代のうちから始めるのが推奨されています。
遺言書を作成する
遺言書とは、自分の遺産を誰にどの程度の割合で相続するかを明確に記録した書面です。
正しく作成された遺言書は法的な効力を持ち、正しく利用されれば遺言書通りの相続が行われます。
40代の生前整理における注意点
さまざまなメリットがある40代からの生前整理ですが、ぜひ注意していただきたい点があります。
無理をせず長期的に進める
生前整理に集中しすぎず、日常生活とのバランスをよく考えて活動する必要があります。
そのためには、無理なスケジュールで生前整理をせず、長期的に進めることが大切です。
40代以降の人生も長いので、仕事のことも考えて生活が不自由にならないよう注意が必要です。
終活ノートなどは定期的に更新をする
40代のうちに終活ノートを書き上げても、その後の50代60代と人生は続きます。
それに伴い生活環境や健康面など、人生にはさまざまな変化が起こるものです。
終活ノートは一度書いて終わりではなく定期的に見直し、必要に応じて更新するようにしましょう。
家族の時間を大切にする

生前整理は、自分と家族のために行うものです。
本来の目的や意味を無視して生前整理に集中すると、家族との時間が削られることになります。
また、家族への報告や説明をせずに生前整理を始めることは、家族に必要のない心配をさせることになりかねません。
どのような目的で何のために生前整理を始めるのかを、家族で話し合ってからスタートすることが重要です。
生前整理は業者に相談する
終活やそれに伴う生前整理は各メディアの影響もあり、注目を集めている分野です。
さまざまな利点があることや、老後の生活に不安を感じることも手伝って、生前整理を始める人が増加傾向にあります。
しかし、ひとくちに生前整理といっても、そのアプローチ方法は多岐にわたります。
やみくもに生前整理を始めようとしても、何から手をつけるべきかわからずすぐに挫折してしまう方もいるようです。
生前整理について、少しずつでもいいから確実に行動したい、真剣に向き合いたいという方は専門業者に相談するとよいでしょう。
家庭の事情は人それぞれで、希望する内容もさまざまです。
具体的なアドバイスのもと生前整理を始めることは、合理的で効果的な進行が期待できます。
また、断捨離についても、所持品が多い場合などはプロの手によって効率よく行うことができるでしょう。
楽しい老後にするためには
生前整理を行う目的のひとつは、残された人生をよりよく生きるためです。
医療技術の発展などの影響で、平均寿命はどんどん伸びています。
老後の生活を豊かなものにするためには、健康であることがもっとも優先的であるとする考えをよく耳にすると思います。
そこで本記事の最後に、40代のうちから病気と無縁の長生きをするために、40代からしておきたいことを3つ紹介します。
バランスの良い食生活を心がける
食事は、体を作る基本的な行為です。
主菜と副菜のバランスを考慮したヘルシーな食生活を心がけることで、病気になりにくい体を目指しましょう。
こちらのサイトでは、おうちごはんを楽しく美味しく食べられる情報が満載ですので、ぜひご覧ください。
旬食おうちごはん研究家 久保崇裕
運動を始める
食事と共に重要なのが、日々の運動です。
適度な運動は生活習慣病を予防し、精神的にもリフレッシュするなどさまざまな効能が期待できます。
長く継続するためにも安全な運動から始め、習慣化できるようになるのが理想です。
趣味を持つ
生前整理の活動のひとつに断捨離がありますが、その後無気力になってしまう方もいるようです。
自分のために行うはずの断捨離も、生活に悪影響を及ぼしては意味がありません。
新しい趣味に挑戦するなどして、活力に溢れた生活が送れるようにしたいものです。
40代の生前整理まとめ

ここまで生前整理についての情報や、40代の生前整理を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 生前整理を40代から始めるメリットは多々ある
- 40代では、生前整理だけでなく家族との時間も大切にする
- 40代は生前整理だけにとらわれず、健康面も注意する
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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