終活
遺品のリメイク方法は?おすすめのリメイク方法やメリットを紹介
更新日:2024.06.22 公開日:2022.05.06

記事のポイントを先取り!
- 遺品のリメイクとは遺品を別の形に変えること
- 様々な遺品がリメイク可能
- 遺品をリメイクすることで故人を感じられる
- ペットの遺品もリメイクできる
遺品の処分に困ったときは、遺品のリメイクをおすすめします。
しかし、遺品のリメイクはどのように行えばいいか、分からない方も多いと思います。
そこでこの記事では、遺品のリメイク方法について解説します。
この機会に、遺品をリメイクするメリットについても覚えておきましょう。
後半には、ペット遺品のリメイクについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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遺品のリメイクとは
遺品整理をした際、思い出の詰まった遺品を処分できないこともあるでしょう。
そういった処分に悩んでいる遺品を再利用するために、別の形へと作り変えるのが遺品のリメイクです。
遺品をリメイクする場合、手芸などに覚えのある方なら自分で行うこともできますし、専門で行ってくれる業者に依頼することもできます。
遺品のリメイクでもっとも多いのは衣服になります。
衣服であれば、裁断して素材に使うことで多くの形に変えることができるでしょう。
手芸を得意とする方であれば、ぬいぐるみやバッグなどにリメイクすることも可能かと思います。
一般的な服に限らず、着物やスーツなどは特に思い出深いケースもあり、その素材も相まって特別な形へとリメイクすることもできるでしょう。
業者に依頼することで、着物を傘や扇子にリメイクすることもできるようです。
他にも、ジュエリーであればアクセサリーなどにリメイクできます。
故人との想い出を残しておきたい方は、遺品のリメイクについて検討してみるのもおすすめです。
おすすめのリメイク方法
先述通り、遺品にはさまざまなリメイク方法があります。
ここでは、いくつかおすすめのリメイク方法を紹介します。
ジュエリーの場合
指輪の作り直しもあるように、業者に依頼することでジュエリーのリメイクができます。
ジュエリーのリメイク方法には、大きく分けて2つの方法があります。
アクセサリーに付いている宝石類をそのまま別のアクセサリーに付けるセミオーダーと、アクセサリーの土台ごと別の形にリメイクするフルオーダーの2種類です。
指輪であれば、遺品の指輪から宝石を外して別に用意した指輪に付け直すのがセミオーダーになります。
宝石だけでも残しておきたいという方は、セミオーダーでのリメイクが良いでしょう。
少しでも、遺品の素材をそのまま使ってリメイクしたい場合はフルオーダーがおすすめです。
指輪のフルオーダーでは、もとの指輪を溶かしたりして別の形にリメイクします。
フルオーダーは土台部分も変形させるため、リメイクしやすい素材などもあるので注意しましょう。
一般的に扱われる合金や白金などであれば、基本的にはリメイク可能です。
スーツなどの洋服の場合
他にも、巾着袋やメガネケースなどであれば普段使いとして遺品をそばに置いておけるでしょう。
テディベアやパッチワーク、ぬいぐるみ用の洋服などもおしゃれにリメイクできておすすめです。
着物の場合
着物は素材が特殊なこともあり、自分でリメイクするのは難しいかもしれません。
しかし、着物のリメイクを引き受ける業者もあります。
着物は素材の質感や色合いが美しく、リメイクした際の特別感を味わえるでしょう。
財布や帽子へとリメイクすることもできますし、日傘や扇子などにすることもできるようです。
着物は売ることで高価になることもありますが、故人の想い出の詰まった遺品になります。
残しておけるのであれば、ぜひリメイクも検討してみると良いでしょう。
遺品をリメイクすることで得られるメリット
遺品をリメイクすることは、遺族にとって多くのメリットを残します。
もっとも大切なメリットは、遺品をそばに残しておける点です。
用途がなかったり場所をとったりすることで、処分せざるを得ない遺品というのは多々あります。
想い出の詰まった遺品ですので、形を変えてでも持ち続けられるのは遺族にとって大きなメリットと言えるでしょう。
不要なものを別の形に変えることで、自分の生活における便利なアイテムを増やせるのもメリットです。
特に衣服などであれば多くの小物を作ることもできるため、日用品の節約になる可能性もあります。
もとが衣服ということもあり、リメイク次第では家庭が華やかになるかもしれません。
遺品をリメイクするときの注意点

遺族に多くのメリットを残してくれる遺品のリメイクですが、デメリットとなることもあります。
特に、ジュエリーのリメイクではリスクを伴う場合があるようです。
節約などを目的としたリメイクであった場合、新品を買うよりも高価になってしまう可能性があります。
形ができ上がっているものを変形させるのは手間がかかるため、素材などによっては費用がかさむものと思っておきましょう。
意外と散見される事例として、ジュエリーのリメイクをした際に宝石の種類が思っていたものと違っていた事例もあるようです。
本物だと思っていた宝石が、実は偽物だったというのは遺族にとっても衝撃の事実でしょう。
フルオーダーでのリメイクではその土台も変形させるため、素材や技師によっては予定とは異なる形になってしまうケースもあります。
場合によっては取り返しのつかないミスもありますので、大きなデメリットと言えるでしょう。
遺品のリメイクを依頼する場合は、業者選択には注意し、失敗したときの覚悟もしておかなければいけません。
金やプラチナに関しては、以下もご参照ください。
ペットの遺品もリメイクできる?

ペットも大切な家族であり、最近ではペット霊園などの需要も高くなっています。
もし、ペットが空に旅立ったあと、少しでもペットのことを感じていたい方も多いでしょう。
人間と同じように、ペットの遺品に関してもリメイクができないものかと考える方も少なくありません。
実際にペットの遺品をリメイクすることも可能なので、どのようなリメイクがあるのか紹介します。
首輪
ペットの万が一の失踪に備えて、生前に首輪を付けていた方は多いと思います。
首輪のリメイクは、ペットの遺品をリメイクするケースの中でも最も需要が高いと言えるでしょう。
首輪の材質にもよりますが、革製の首輪などをしていたのであれば、ストラップにすることが多いようです。
ペットが常に身につけていた首輪をリメイクできれば、今後もずっとペットのことを感じられるでしょう。
洋服
ペットに洋服を着せていた方であれば、その洋服をリメイクするのも良いでしょう。
人間の洋服と同様、裁断して素材にすることでさまざまな形へとリメイクできます。
人間の洋服と比べると小さいので数は作れませんが、パッチワークや小さな巾着袋などであれば、十分にリメイク可能です。
ペットにも洋服を着せていた方は、自分の望む形へとリメイクしても良いでしょう。
ペットの毛
ペットの毛を残しておくことは、ペットの成仏を妨げると考える方もいるかもしれません。
しかし、そういった考えはあくまで迷信であり、ペットの毛を持っていたところでペットの成仏に影響はないでしょう。
毛は湿気などに弱く、保管方法を誤れば早期に劣化してしまいます。
ジップロックやハンカチなどで湿気を防いだり、探せばペットの毛などを保管する専用のケースも販売されているようです。
ペットの毛をリメイクしたり持ち歩きたい場合は、保管方法に注意してください。
また、ペットの毛を自分でリメイクするのは、少し難しいこともあるでしょう。
そういった場合は、ペットの毛を利用してぬいぐるみやアクセサリーを作ってくれる業者があるので、利用することをおすすめします。
個人で請け負っている方もいるので、探してみるのもいいかもしれません。
技師によっては、ペットの写真も渡して本物そっくりのぬいぐるみにリメイクしてくれる場合もあります。
ペットのことを強く感じていたい方は、ペットの毛をリメイクすることも考えてみると良いでしょう。
遺品のリメイク方法まとめ

ここまで遺品のリメイク方法について解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 着物やジュエリーのリメイクを請け負う業者もある
- 遺品をリメイクすることで故人の身近に感じられる
- ジュエリーのリメイクなどは金額などに注意する
- ペットの毛や首輪もリメイクできる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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