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お墓

複数のお墓をまとめる方法は?必要な手続きや流れを解説

更新日:2022.11.20

お墓 費用

記事のポイントを先取り!

  • 寄せ墓にかかる費用は130万円~200万円程度
  • 他の場所にあるお墓をまとめる場合はさらに離檀料がかかる
  • 宗派と遺骨がどのくらいあるのかについて注意する

お墓が複数の場所にあると、お墓参りやお花の用意が大変で、お墓ごとにかかる管理費用も負担になってしまいます。

近年では、お墓の管理者の高齢化などにより、お墓を一つにまとめる方が増えてきました。
そこで今回の記事では、お墓を一つにまとめる方法について解説していきます。

お墓をまとめる際に必要な手続きや流れも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 複数のお墓をまとめる方法
  2. お墓をまとめる際にかかる費用
  3. お墓をまとめる手順
  4. お墓を別の場所から移してまとめる際の手順
  5. 墓じまいの流れ・費用
  6. お墓をまとめる際の注意点
  7. お墓をまとめることのまとめ
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複数のお墓をまとめる方法

寄せ墓

1つの墓域に、先祖や夫婦の複数のお墓を1つのお墓にまとめることを寄せ墓と言います。
既存の複数のお墓を解体して、新しいお墓を建てます。

寄せ墓をする際は、墓じまいをする必要があります。
寄せ墓をすることで、お墓の見た目がスッキリとし、お墓参りや掃除などがしやすくなります。

別の場所に複数のお墓がある場合

先祖や夫婦のお墓がある場所が離れている場合は、改葬してお墓をまとめる方法があります。

改葬とは、既存のお墓を移動させて供養することです。
お墓の引っ越しとも呼ばれることが多いです。

改葬は、墓石ごと移動する方法と、墓石から遺骨を取り出して元の墓石を更地にする方法があります。
遺骨だけ取り出す場合は、改葬先に新しい墓石を建てる必要があります。

遺骨が1つのお墓に入りきらない場合

まとめるお墓が多いと、遺骨が多く1つのお墓に入りきらない可能性があります。
1つのお墓に、多くの遺骨を納めるには、遺骨を土に埋める方法と散骨する方法があります。

遺骨を土に埋める場合は、改葬先の納骨室の地面に埋めて土に還します。
散骨する場合は、お墓を粉上にする粉骨をして骨壷に納めます。

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お墓をまとめる際にかかる費用

お墓をまとめる時、石材店とお寺や墓地に支払う費用はどのくらいでしょうか。

石材店へ払う費用

墓石工事費用、墓域の整理費用などは石材店によって値段が大きく異なる場合もあります。
高額な値段を請求されないよう、複数の石材店で費用の見積もりを取ることをおすすめします。

しかし、霊園によっては指定石材店が決まっており、相見積もりをできない可能性もあります。

古いお墓の撤去費用

墓石の大きさや墓域の広さによってお墓の撤去費用は変動しますが、相場は墓域1平方メートルあたり10万円前後です。

さらに山間部や、重機が必要な場合など立地条件によっては高額になることもあります。
撤去された墓石は廃棄物として処分されます。

処分する際の費用は、1トンあたり3000円〜5000円程です。
竿石を永代供養に納める場合、2万円〜3万円がさらに必要になります。

このように、古いお墓の撤去費用はトータルで約18万円〜30万円程度です。

新しい墓石の費用

もし新しい墓石を購入する場合、約100万円〜150万円がさらに必要になります。
墓石にもよりますし、五輪塔や墓誌などを立てる場合はさらに高額になります。

中にはリーズナブルな墓石もあるので、詳しくはこちらをご覧ください。

お寺・墓地へ払う費用

寺院に払うお布施の費用について解説します。

閉眼供養のお布施

閉眼供養では古い墓石から故人の魂を抜きただの石にするため、僧侶による読経を行います。
お布施の費用の相場は約3万円〜5万円です。

その他に僧侶が会食に参加されない時は食事代として約5000円〜1万円を僧侶に渡します。
お車代として約5000円〜1万円も必要です。

開眼供養のお布施

新しいお墓に故人の魂を宿らせるため、この時も僧侶による読経を行います。
お布施・食事代・お車代は閉眼供養と同様になります。

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お墓をまとめる手順

「寄せ墓」とは同じ墓域にある複数のお墓をまとめて1つのお墓にすること指します。
今あるお墓を取り壊し、遺骨を取り出して既存の一つのお墓に納骨するか、新しく建てたお墓に納骨します。

寄せ墓の手順は次のとおりです。

お寺や霊園の管理者に許可を取る

勝手にお墓を改葬してまとめることは出来ません。
まずは、お寺や霊園管理者から既存のお墓をまとめる許可が必要です

また、墓石に彫刻されている故人の戒名、俗名、没年月日、行年を確認します。

石材店で打ち合わせし、費用の見積もりを頼む

古い墓石の撤去費用、墓域の整地費用、新しいお墓を購入する場合はその費用の見積もりをとります。
また、遺骨の数が多く、竿石に名前を書ききれない場合は、新しく墓誌を用意しましょう。

墓誌とは故人の戒名、俗名、没年月日などが書かれた石のことです。

閉眼供養

閉眼供養とは古い墓石から故人の魂を抜き、ただの石に戻すための儀式です。
墓じまいをするお墓が複数ある場合、すべての墓石に閉眼供養を行います。

墓じまい

古いお墓から遺骨を取り出し、墓石の撤去と墓域の整地を行います。
整地されたお墓の区画は、管理者にお返しする必要があります。

開眼供養

集められた遺骨を新しいお墓に納骨する前に、新しいお墓に開眼供養をする必要があります。
開眼供養の儀式により、墓石に故人の魂が宿ります。

納骨法要

開眼供養が終わったら、新しいお墓に遺骨を納骨します。

詳しくはこちらをご覧ください。
以上が寄せ墓の手順となります。

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お墓を別の場所から移してまとめる際の手順

次に、お墓が別の場所に複数ある場合のお墓をまとめる手順を解説していきます。
基本的には寄せ墓と同じですが、手続きが少し多くなります。

墓地使用許可証を発行してもらう

新しいお墓の場所を決めて、新しいお墓の管理者から墓地使用許可証(または受入証明書)を発行してもらう。

石材店と打ち合わせし、見積もりをとる

古い墓石の撤去費用、墓域の整地費用、新しいお墓の費用を見積もります。
また、まとめる故人が多い場合、竿石に名前を書ききれないので、墓誌が必要になることがあります。

改葬許可申請書の発行

改葬許可書を発行してもらうための書類です。
自治体により書類が異なるため、既存のお墓のある役場で発行してもらいます。

埋葬証明書を発行をしてもらう

埋葬証明書は既存の墓地の管理者から発行してもらいます。
故人ひとりにつき1枚必要です。(納骨堂の場合は埋蔵証明書でなく収蔵証明書を発行してもらう)

その後、既存墓地の管理者から改葬許可申請書に署名捺印をもらいます。

改葬許可証を発行してもらう

既存墓地のある役場で次の3つの書類を提出します。

  • 改葬許可申請書
  • 埋葬証明書
  • 墓地使用許可書(または受入証明書)

提出後、改装許可書を発行してもらいます。
自治体ごとに提出書類が違うので、必ず既存墓地のある役場へ行きましょう。

閉眼供養

古い墓石から故人の魂を抜き、ただの石に戻すための供養です。
複数お墓がある場合、すべての墓石に閉眼供養を行います。

墓じまい

遺骨を取り出し、古い墓石の撤去と墓域の整地を行います。

開眼供養

新しい墓石に故人の魂を宿らせるための供養です。

納骨法要

納骨の時に改葬許可証、墓地使用許可証が必要です。

その他(離檀料)

別の場所のお墓をまとめる場合、寄せ墓の時に必要な費用に加えて離檀料がかかります。
離檀料とは完全に墓じまいして檀家を離れる場合、これまでの感謝のお気ちとして支払うものになります。

3万円〜20万円程度が相場とされています。

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墓じまいの流れ・費用

お墓をまとめるには、事前に墓じまいが必要です。
「墓じまい」とは、現在あるお墓を解体して更地にし、敷地を元の管理者に返す流れを指します。

墓じまいの流れ

墓じまいを行う場合、一定の流れに沿って進めることが大切です。
主に以下のような流れで進めていきます。

親族やお寺と相談する

墓じまいを行う際、まず親族やお寺と相談します。
相談して了解を得ることで、未然にトラブルを防げるためです。

特に菩提寺がある場合は、墓じまいを行う事情についてきちんと話す必要があります。
菩提寺にとっては檀家が減るケースもあるため、きちんと話すことで離壇関係のトラブルを防げます。

新しい納骨先を決定

墓じまいについて親族やお寺の了承を得たら、ご遺骨の新しい納骨先を決めましょう。
墓地・霊園によっては、人気が高く募集期間が短いところもあるためです。

特に公営霊園を利用する場合は、事前にしっかり情報収集する必要があります。
同時に前もって納骨先を決めておくことで、スムーズに墓じまいを進めることも可能です。

納骨先については、墓地・霊園の形態や管理方式などを軸に決めると良いでしょう。

墓じまいに必要な書類を揃える

新しい納骨先を決めたら、墓じまいに必要な書類を揃えます。
墓じまいに必要な書類は、主に以下の通りです。

  • 改葬許可申請書
  • 受入証明書
  • 埋葬許可証
  • 改葬承諾書(墓地の使用者と改葬の申請者が同一ではない場合)
  • 墓地使用者
  • 改葬許可証

閉眼供養

書類の用意とともに、閉眼供養の準備も行います。
閉眼供養は「魂抜き」とも呼ばれ、お墓をただの石材に戻すための儀式です。

準備の際、参列者への連絡・僧侶への依頼・お供え物やお布施の手配を行います。

お墓を撤去する石材店を選ぶ

墓じまいではお墓の撤去作業を行う石材店の協力も欠かせません。
民間霊園や寺院墓地であれば提携先の石材店があるため、管理者に相談すると良いです。

一方石材店を自分で探す場合は、複数の業者から見積もりをもらって決めます。
なお、閉眼供養時のご遺骨の取り出しも一緒に依頼しておくと良いでしょう。

お墓の撤去

改葬許可の書類の手配や当日の準備などが済んだら、いよいよお墓の撤去です。
当日はまず閉眼供養を行い、続けてご遺骨の取り出しを行います。

ご遺骨を取り出した後は石材店が工事を行い、お墓の敷地を更地にします。
更地になった敷地は、墓地や霊園の管理者に返す流れです。

改葬先に納骨

元のお墓からご遺骨を取り出したら、改葬先に納骨します。
改葬の際は、管理事務所に改葬許可証を提出しましょう。

そして改葬の際も納骨法要を行います。
なおお墓を新規で建てた場合は、開眼供養も必要です。

加えてカロートの蓋が重い場合は、石材店に納骨作業を依頼します。

みんなが選んだ終活では無料相談ダイヤルを設置しています。
墓じまいの流れについてご不明点がある方は、ぜひお問合せください。

墓じまいの費用

墓じまいを行う際、一定の費用が必要です。
主に以下の費用が発生します。

墓石の解体や工事費用

まず墓石の解体や更地化する工事の費用が必要です。
1㎡当たり10~15万円になっているため、20~30万円程度が相場になります。

なお墓地の状況・立地・石碑の数によって金額が上下する場合も多いです。

お布施

また墓じまいでは、閉眼法要で僧侶に読経してもらうため、お布施も欠かせません。
閉眼法要でのお布施の相場は3~5万円程度です。

僧侶に遠くから来てもらう場合は、5,000円~1万円程度のお車代も準備します。

離檀料

寺院墓地で墓じまいを行う場合、檀家を離れる際に寺院に渡す離壇料も必要です。
離壇料の相場は、5~20万円程度とされています。

数千万円もの金額は法外と言えるため、注意すべきです。

こちらの記事で墓じまいの費用について解説しているので、ぜひご覧ください。

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お墓をまとめる際の注意点

お墓をまとめる際、気をつけるべきことがあります。

宗派が違う場合

新しいお墓の宗派と古いお墓の宗派が違う場合、古い遺骨を受け入れる先の墓地が異なる宗派を受け入れてくれるのか注意が必要です。

民営や公営の霊園なら、たいていはどの宗派でも受け入れてくれます。
しかし寺院墓地の場合は、その寺院と同じ宗派の遺骨しか受け入れないことが多いです。

現在は、お墓をまとめる人が増えて、宗派に関する問題が多くなってきました。
お墓の継承者とお寺の宗派が同じであれば、先祖の宗派が違っていても受け入るお寺も増えています。

ただし、他宗派のお墓をまとめる場合、墓石に刻む文字の制限があることがあります。
宗派が違う場合はまず、お寺に相談してみましょう。

遺骨が多い場合

すでにある墓石に複数の遺骨をまとめて納骨する場合、遺骨が入りきらないことも考えられます。
もし、遺骨の数が多すぎて入りきらない場合には次のようなことを行います。

  • 納骨室をリフォームして広げる
  • 石材店に依頼して遺骨を細かく粉砕し、嵩を減らして収める

遺骨を粉砕することは、仏教的に見ても不謹慎なことではありません。
また、何世代も前の先祖の遺骨をお墓の納骨室の地面に埋めて土に還すことがあります。

お墓をまとめる際は寺院・霊園・親族とよく相談した上で行いましょう。
親族間で起きるトラブルはこちらをご覧ください。

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お墓をまとめることのまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで、お墓を一つにまとめる手順や費用、お墓を一つにまとめる時の注意点などを中心にお伝えしてきました。

今回の記事をまとめると次のようになります。

  • 寄せ墓にかかる費用は130万円~200万円程度
  • 他の場所にあるお墓をまとめる場合はさらに離檀料がかかる
  • 宗派と遺骨がどのくらいあるのかについて注意する

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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監修者

評価員(かまた)

鎌田 真紀子(かまた まきこ)

国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)

経歴

終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。

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